学術情報基盤

E2409 - 日本の学術機関に向けた研究データ管理サービスGakuNin RDM

●国立情報学研究所の研究データ管理(RDM)サービス

   GakuNin RDMは,2021年2月15日に国立情報学研究所(NII)がサービス提供を開始した,全国の学術機関に向けた研究データ管理(RDM: Research Data Management)サービスである。研究データ公開基盤JAIRO Cloud,検索基盤CiNii Research(E2367参照)と合わせて,NIIの研究データ基盤NII Research Data Cloud(NII RDC)における提供サービスの一つという位置づけである。

国立情報学研究所(NII)、CiNii ArticlesのCiNii Researchへの統合スケジュールを公表

2021年7月12日、国立情報学研究所(NII)は、CiNii ArticlesのCiNii Researchへの統合スケジュールを公表しました。あわせて、CiNii ArticleとCiNii Researchとの差異をまとめた表も公開されており、CiNii ResearchではAPIとしてResourceSyncを実装予定である旨等が記されています。

統合スケジュールによれば、APIの公開(OpenSearch、JSON-LD、ResourceSync)、書き出し機能のリリースは2021年10月、その他に示されている機能のリリースは全て2022年4月となっています。

知的財産戦略本部、「知的財産推進計画2021」を決定:大量・多種多様なコンテンツに関する一元的権利処理制度の実現等を目指す

2021年7月13日、首相官邸において知的財産戦略本部会合が開催され、「知的財産推進計画2021~コロナ後のデジタル・グリーン競争を勝ち抜く無形資産強化戦略~」が決定されました。

資料「知的財産推進計画2021の概要」では、計画の全体像として次の6項目を示しています。

1.競争力の源泉たる知財の投資・活用を促す資本・金融市場の機能強化
2.優位な市場拡大に向けた標準の戦略的な活用の推進
3.21世紀の最重要知財となったデータの活用促進に向けた環境整備
4.デジタル時代に適合したコンテンツ戦略
5.スタートアップ・中小企業/農業分野の知財活用強化
6.クールジャパン戦略の再構築

このうち、「3.21世紀の最重要知財となったデータの活用促進に向けた環境整備」では、分野別/分野連携のデータ流通基盤の整備、データ提供・活用時のデータ取扱いルールの整備等を挙げています。

また、「4.デジタル時代に適合したコンテンツ戦略」では、大量・多種多様なコンテンツに関する一元的権利処理制度の実現を挙げており、「拡大集中許諾制度等を基に検討し、年内に結論、来年度に措置」との記載があります。

Digital Science社、オープンな組織IDとしてのGRIDの役割をRORに引き継ぐと発表

2021年7月12日、Digital Science社は、同社が運営する世界の研究機関情報のデータベースGRIDが果たしているオープンな組織IDとしての役割を、同じく研究機関情報のレジストリであるRORに引き継ぐと発表しました。GRIDの更新に関するリリースは2021年第4四半期が最後となり、GRIDをパブリック・スペースから「引退」(retire)させるとしています。

発表では、DigitalScience 社とRORが、GRIDとRORの同期維持のため多大な努力を行ってきたことに触れ、RORは今後GRIDからの分岐が可能になると述べています。両者は、GRIDのユーザーがRORへの切り替えを望む場合、スムーズな移行を実現できるよう取り組むとしています。

Digital Science社は、今回の発表に関するFAQも公開しています。FAQによれば、同社は引き続きGRIDを維持し、RORを介して提供される変更情報を統合していくものの、その使用範囲は同社のプロジェクト・製品に関連する同社内部のユースケースとなる旨を述べています。

国立情報学研究所(NII)、CiNii ArticlesをCiNii Researchに統合すると発表

2021年7月6日、国立情報学研究所(NII)が、CiNii ArticlesをCiNii Researchへ統合し、論文検索はCiNii Researchに一本化すると発表しました。

統合に関するスケジュール等の詳細については改めてお知らせするとしています。

CiNii ArticlesのCiNii Researchへの統合について(NII 学術コンテンツサービスサポート(CiNii),2021/7/6)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/cinii/20210706

CiNii ArticlesのCiNii Researchへの統合について(NII 学術コンテンツサービスサポート(CiNii Research),2021/7/6)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/cir/20210706

オープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)、「学認LMS」の正式運用を開始

2021年6月18日、国立情報学研究所(NII)のオープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)は、6月14日から、「学認LMS」の正式運用を開始したと発表しました。

「学認LMS」は、高等教育機関における共通の教育コンテンツと受講履歴を提供する学習管理システムであり、2020年度から試行運用が行われていました。

学認LMSの正式運用を開始しました(2021.6.14)(RCOS, 2021/6/18)
https://rcos.nii.ac.jp/en/news/2021/06/2021618-0/

学認LMSの正式運用について(学認LMS)
https://lms.nii.ac.jp/mod/page/view.php?id=1073

国立情報学研究所(NII)、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築開始を発表

2021年6月17日、国立情報学研究所(NII)が、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築開始を発表しています。

再構築は、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」を踏まえて行われるもので、大学図書館のシステムと連携し、デジタル化された学術資料(電子ジャーナル、電子ブック等)への対応を含む新たな図書館システム・ネットワーク構築の一環として実施されます。

2022年からの稼働開始が目指されてる電子リソース管理サービスでは、国内外の出版社・学会等から大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)に提出された電子リソース製品の利用条件やタイトルリスト等、共通性の高いデータを蓄積し、公開許諾が得られたデータについて利用可能にするとしています。システムには、電子リソースの管理プラットフォームとして世界で多数導入されているEx LibrisのAlmaが採用されます。

国立情報学研究所(NII)、広報誌『NII Today』第91号を刊行:「NII Research Data Cloud 本格始動へ:オープンサイエンスを支える研究データ基盤」が特集テーマ

2021年5月6日、国立情報学研究所(NII)は、広報誌『NII Today』第91号(2021年3月)の刊行を発表しました。

「NII Research Data Cloud 本格始動へ:オープンサイエンスを支える研究データ基盤」のテーマの下で、以下の記事を掲載しています。なお、同紙は無料で全文PDFを公開しています。

・次世代研究データ基盤「NII RDC」への期待:オープンサイエンスを推進し、イノベーションを促すために
・NII研究データ基盤「NII RDC」がいよいよ始まる!:NII×名古屋大学 見えてきた研究データ管理の課題と展望
・研究データ管理基盤「GakuNin RDM」の本運用がスタート:先進的な研究データ管理を支援する
・日本の学術機関のデータ公開を支える「WEKO3」:JAIRO Cloudの基盤ソフトウエアWEKO3が始動
・知の検索基盤として新たな役割を担う「CiNii Research」:サイテーションからリレーションへ、オープンサイエンスへの道を拓く
・国内初の研究データ管理のためのトレーニングコース:体制づくりから支援人材の育成まで
・大学間ネットワークのあけぼの

韓国において国家知識情報の連係および活用の促進に関する法律(デジタル集賢殿法)が成立:国家の知識情報を1か所で検索・アクセス・活用できるプラットフォームの構築

2021年5月26日、韓国国会は、国家知識情報の連係および活用の促進に関する法律(デジタル集賢殿法)が5月21日に可決成立したと発表しています。

韓国国会図書館(NAL)、政府、公共機関等の国家の知識情報を1か所で検索・アクセス・活用できるプラットフォームの構築を目指すものです。また、コロナ禍以降、非対面教育環境へと転換するなかで、教育コンテンツの生産・流通や、教育・学習支援のためのインフラとなることも想定されています。

NALにおいても、韓国版ニューディール政策の政策課題の1つとして2020年から2025年までの6年間に、国会政策資料・学術資料・国会刊行物・立法懸案資料といった「立法・政策・学術資料」コンテンツを拡充して大規模な知識インフラを構築し、「国会電子図書館」を通じて「デジタル集賢殿」と連携するとしています。また、「国会電子図書館」は、国家学術情報統合データや、ビックデータ分析・主題用語メタデータ管理のためのシソーラス・著者典拠DB、地方議会の議政情報とも連携する計画であるとしています。

国立情報学研究所(NII)と理化学研究所、連携・協力に関する協定を締結

2021年4月13日、国立情報学研究所(NII)と理化学研究所(理研)は、相互の研究開発能力と人材を活かした連携・協力に関する協定を締結しました。

NIIが構築してきた共通基盤を、理研が実際の研究活動で活用し、研究現場からのフィードバックを受け、共同で基盤の拡充や運用の改善を進めることを目的としています。

連携内容は、下記の通りです。

①データプラットフォームの開発および運用、オープンサイエンスの推進、データ駆動型研究の推進、ならびに情報学に関わる共同研究等の研究協力
② ①に関わる地域連携や国際連携の相互支援
③ ①に関わる人材交流や人材育成の促進
④ ①に関わる研究施設及び設備の相互利用
⑤その他本協定の目的を達成するために両機関が必要と認める事項

こうした取り組みが、多くの研究分野や研究機関のモデルとなり、日本全体の研究環境の改善と研究力の強化に繋がることを期待しているとのことです。

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