2014年2月17日、欧州における多分野の灰色文献を収録したリポジトリ“OpenGrey”にフランス語の学位論文の書誌情報約20万件が追加されたとのことです。フランスの大学図書館の総合目録“Sudoc(Systeme Universitaire de documentation)”からのデータ提供によるものとのことです。
Research informationの記事によると、2000年以降の学位論文が収録されており、Sudocの対応するデータへのリンクにより、ILL利用のための所蔵情報などが利用できるとのことです。また、12,000件のデータについては、電子版の学位論文のフルテキストにリンクしているとのことです。
2011年4月18日に、米国インディアナ大学が、米国等の大学による共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”とイリノイ大学とともに、“HathiTrust Research Center”(HTRC)を開設すると発表しています。HTRCでは、非営利目的で教育関係の利用者に対して、HathiTrustに登載されているパブリック・ドメインの資料をオープンアクセスで提供するほか、著作権保護対象資料についても限定的にアクセスできるようにするとのことです。また、HathiTrustのデータを使って研究する研究者のためのコンピュータ環境等も提供するようです。
米国の大学等による共同リポジトリ事業“HathiTrust”とOCLCが、WorldcatLocalのインターフェースを使って、同事業が運営する電子図書館“HathiTrust Digital Library”用の検索システムを構築したようです。検索結果画面にはWorldCatの書誌情報が掲載され、HathiTrust Digital Libraryのコンテンツへのリンクが形成されています。現在はプロトタイプという段階で、利用者からのフィードバックを求めているとのことです。
2010年12月2日、欧州委員会(EC)のプレスリリースによると、EUが助成した研究成果をオープンアクセスで提供するリポジトリを連携させる“OpenAIRE”(Open Access Infrastructure for Research in Europe)が公開されたようです。OpenAIREを通じて提供される研究分野は、保健、エネルギー、環境、ICT及び研究インフラに関するものの一部、社会科学、人文科学、「社会における科学」等のようです。