リポジトリ

学術論文中での主題リポジトリに対する引用(文献紹介)

“Aslib Journal of Information Management”誌の67巻6号に掲載予定の論文”The role of arXiv, RePEc, SSRN and PMC in formal scholarly communication”のオンライン版が公開されています。著者はヨーク大学図書館のXuemei Li氏らです。本文は有料ですが、Li氏によるセルフアーカイブ版も公開されています。

この論文は学術論文中での主題リポジトリ掲載論文の引用状況を明らかにすることを目的に、Elsevier社のScopusを用いて、arXiv、RePEc、SSRN、PMCの4つの主題リポジトリ掲載論文に対する引用数等を調査したものです。分析の結果、引用元論文1,000件あたりの各主題リポジトリ掲載論文に対する引用は一貫して増加しており、特に近年大きな伸びを見せていました。最もよく引用されているのはarXivですが、2010年以降はPMCに対する引用が急増しています。また、どの主題リポジトリも対象とする主題内での引用が最も多いのは共通ですが、他分野からの引用も一定数見られたとのことです。

全国遺跡報告総覧、ProQuest社のディスカバリサービスSummonに対応

2015年9月2日、ディスカバリーサービスの1つであるProQuest社のSummonが、全国遺跡報告総覧に対応したと奈良文化財研究所が発表しています。

他のディスカバリーサービスの提供元に対しても現在対応を依頼中とのことです。

全国遺跡報告総覧:ディスカバリーサービスSummonが全国遺跡報告総覧に対応(なぶんけんブログ,2015/9/2)
http://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2015/09/summon.html

参考:
E1700 - 「全国遺跡報告総覧」の機能と期待される効果
カレントアウェアネス-E No.287 2015.08.27
http://current.ndl.go.jp/e1700

E1700 - 「全国遺跡報告総覧」の機能と期待される効果

 

1.はじめに

 全国で毎年約8,000件の遺跡が発掘され,その成果は発掘調査報告書にまとめられる。報告書は年間約2,000冊発行され,これまで膨大な成果が蓄積されている。しかし,報告書の流通範囲は限られることから,いわゆる「灰色文献」化しており,実際に成果に触れる機会が限定される。そこで2015年6月,発掘調査報告書を全文電子化しインターネット上で検索・閲覧できるようにした「全国遺跡報告総覧」を奈良文化財研究所(以下奈文研)にて公開した。本稿では,そのシステム構成や機能,期待される効果を紹介する。

米国コロラド州とワイオミング州における大学図書館等のコンソーシアム“the Alliance”のリポジトリの構築・運用について(記事紹介)

2015年8月に開催される予定の第81回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会の資料として、IFLAのウェブサイトに、 Maggie Farrell氏による“Development of a Cross Institutional Digital Repository”と題した記事が公開されています。

Maggie氏は、2015年7月までワイオミング大学図書館の館長を務めており、同館を含め、コロラド州とワイオミング州に立地する大学図書館等によるコンソーシアム“the Alliance”(旧:“the Colorado Alliance of Research Libraries”)の構成機関が共同出資でスタッフを雇用するなど、互いに協力し、新しいコレクションの収集や既存のデジタルコレクションへのアクセスの改善などに成功したといい、(1)共同体制の形成、(2)リポジトリを開発するためのソフトウェアの選択、といったプロセスと、(3)社会工学が共同のためにはいかに重要かということについて述べられているようです。

●共用リポジトリを構築する事で得られる利点
●共用リポジトリの構築にあたっての検討事項
●“The Alliance”の事例における知見
●共用リポジトリが成功を収めるための提案

国家自然科学基金委員会(NSFC)、”Open Repository of National Natural Science Foundation of China”(NSFC-OR)を公開(中国)

中国の国家自然科学基金委員会(NSFC)が運営するリポジトリ”Open Repository of National Natural Science Foundation of China”(NSFC-OR)が公開されています。

このリポジトリは、2015年5月20日に公開されました。NSFCの助成を受けた13万5,100の記事を収録しており、収録されているジャーナル数は9,700以上、著者数は2万以上となっています。1998年からの記事が収録されています。

Open Repository of National Natural Science Foundation of China (NSFC-OR)
http://or.nsfc.gov.cn/?locale=en

国家自然科学基金基础研究知识库(NSFC)
http://or.nsfc.gov.cn/?locale=zh_CN

OpenAIRE、LA Referencia、SHAREがリポジトリのデータ交換等において協働へ

2015年7月9日・10日、オープンアクセスリポジトリに関する地域ネットワークである、OpenAIRE(欧州)、LA Referencia(南米)、SHARE(米国)が、COARやCenter for Open Science(COS)とともに会合を開催しました。

会合では、ネットワーク間の協働による相乗効果や協働の可能性のある領域について議論を行い、協働に向けた強い意欲が明らかになったそうです。また、そのような領域として
・定期的なデータ交換
・共通のメタデータ要素および語彙
・共通の技術的サービス
・継続的な対話
の4つが確認されたということです。

今後数週間で詳細な計画の策定が行われる予定です。

Major repository networks agree to collaborate on data exchange, technological development, and metadata(COAR、2015/07/16)
https://www.coar-repositories.org/news-media/major-repository-networks-agree-to-collaborate-on-data-exchange-technological-development-and-metadata/

E1686 - 京都大学オープンアクセス方針採択の経緯

 京都大学は,2015年4月28日に「京都大学オープンアクセス方針」を採択した。この方針は,京都大学に所属する教員が,京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)で研究成果を公開することを義務化するものである。公開対象となる研究成果とは学術雑誌掲載論文であり,図書等は含まない。また,出版社の不許諾,京都大学以外の共著者の不同意,その他の理由により公開できない場合は,適用例外の申請ができる。この方針の目的は,研究成果の自由な閲覧を保証することにより,学術研究のさらなる発展に寄与し,大学としての情報公開の推進と社会に対する説明責任を果たすことである。現在,研究成果の登録や適用例外申請などが簡便に行えるシステムを開発中であり,2015年度中には実運用を開始する予定となっている。

E1685 - アラブ諸国の機関リポジトリの評価<文献紹介>

 アラビア語圏であるアラブ諸国の機関リポジトリは,「未熟な段階」(infancy stage)にあるといわれる。それは,この地域特有のトピックに関する文献があまり公表されてないこと,アラブ諸国の研究者の多くが機関リポジトリについての知識や経験をあまりもってないこと,長期保存の方針がないこと,などが要因である。本文献は,このようなアラブ諸国の機関リポジトリを,外部利用者の視点からアクセシビリティや透明性などの点で評価する。評価対象は,11か国の25のリポジトリである。

 

E1666 - リポジトリの相互運用性:研究情報とオープンアクセスを繋ぐ

E1666 - リポジトリの相互運用性:研究情報とオープンアクセスを繋ぐ

 オープンアクセスリポジトリ連合(Confederation of Open Access Repositories:COAR;E992参照)は,2015年2月に「COARロードマップ:リポジトリの相互運用性のための将来的な方向性」(COAR Roadmap: Future Directions for Repository Interoperability;以下ロードマップ)を公開した。本稿ではロードマップを中心に,COARをめぐるリポジトリの動向について整理する。

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