リポジトリ

工学分野のオープンアクセスリポジトリ“engrXiv”が公開

2016年7月27日、工学分野のオープンアクセスリポジトリ“engrXiv”が公開されました。

これは、非営利団体Center for Open Scienceから技術協力を受け、立ち上げられたものです。エンジニアや工学系の図書館の司書などからなる運営委員会による運営の下、工学分野の研究や設計を早く、オープンに共有する需要に対応していくとのことです。

SocArXivと同様、“arXiv”の語をコーネル大学の許可を受けて使用しています。

engrXivは現在ベータ版が公開されています。

Announcing engrXiv, the eprint server for engineering(engrXiv, 2016/7/27)
http://blog.engrxiv.org/2016/07/announcement

Temporary Home of engrXiv Preprints(OSF)
https://osf.io/view/engrxiv/

参考:
社会科学分野版arXiv、SocArXiv構想発表 社会学者・図書館員らがCenter for Open Scienceと協同で構築
Posted 2016年7月12日
http://current.ndl.go.jp/node/32066

社会科学分野版arXiv、SocArXiv構想発表 社会学者・図書館員らがCenter for Open Scienceと協同で構築

2016年7月9日、米メリーランド大学に所属する社会学者Philip N. Cohen氏が、新たに社会科学分野向けのオープンアクセスリポジトリ、SocArXivを立ち上げる構想を発表しました。

この構想はCohen氏のほか、社会学者・研究図書館員からなる運営委員会が、非営利団体Center for Open Scienceの技術協力の下で、社会科学分野の研究成果を公開し、自由に利用できる場を構築しようというものです。まず出版前の論文を公開するプレプリントサーバとして実装し、登録論文数が増加してきたら、出版後査読や論文の評価機能、さらにはオープンアクセス電子ジャーナルプラットフォームとしての機能も盛り込んでいくつもりであるとされています。

なお、”arXiv”の語は物理学分野のプレプリントサーバ、arXivを運営するコーネル大学の許可を受けて使用しているとのことです。

Announcing the development of SocArXiv, an open social science archive(SocOpen: The SocArXiv blog、2016/7/9付け)

米コーネル大学、arXivの利用者調査の結果を公開

2016年6月28日、米国のコーネル大学は、物理学分野等で用いられているプレプリントサーバarXivの利用者調査の結果を公開しました。

この調査は、arXivが25周年を迎えるにあたり、コーネル大学図書館のarXivチームが2016年4月に実施したものです。arXivの現在のサービスと今後の方向性に関して、arXivの利用者に尋ねています。

その結果、3万6,000人から回答を得ました。回答者の95%がarXiveに満足しており、72%が、学術論文を迅速に利用可能にすることに今後も注力すべきだと考えています。

その他、現在のサービスの改善点、新規サービスの開発、arXiv収録文献の探し方、収録文献の質の維持、収録分野の新規追加などについて調査しています。

arXiv User Survey Report(Cornell University, 2016/6/28)
https://confluence.cornell.edu/display/culpublic/arXiv+User+Survey+Report

参考:
arXivの収録論文数が100万件を突破
Posted 2015年1月13日
http://current.ndl.go.jp/node/27784

arXivの収録論文数が50万件を突破

オープンアクセスリポジトリ連合、2015/2016年年報を公開

2016年6月付けで、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、2015/2016年の年報を公開しています。

COAR Annual Report 2015-16
https://www.coar-repositories.org/files/COAR-Annual-Report-2015-16_public.pdf

参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2013/2014年年報を公開
Posted 2014年9月22日
http://current.ndl.go.jp/node/27061

米・ITHAKA S+R、英国の研究者に関する調査報告(2015年版)を公開

2016年6月15日、米国のIthaka S+Rは、英国のJisc、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)と共同で実施した“UK Survey of Academics 2015”の調査結果を公表しました。

調査は2015年秋に行なわれ、英国の高等教育機関の研究者6,679名から回答を得ました。“UK Survey of Academics 2012”以来2回目の調査となります。また、“US Faculty Survey 2015”と並行して実施されました。

調査結果として、次のことが言及されています。

・88%の研究者は、大学図書館のコレクションを重要な情報源と考えている。また、研究を始める際に大学図書館のコレクションを利用する研究者は18%であり、前回より28%増加している。

・自己の研究データをリポジトリに保存すると回答した研究者の割合が前回に比べて53%と大幅に増加している。また、43%の研究者はそれらを所属機関のリポジトリに保存することを選んでいる。

・自己の研究成果をオンラインで利用可能にする際に援助を受けた研究者は67%であり、前回の46%から大幅に増加している。

・米国より英国の研究者の方が、研究成果をオンラインで共有している。

E1810 - インドのオープンアクセス(OA)リポジトリ<文献紹介>

Prerna Singh. Open access repositories in India: Characteristics andfuture potential. IFLA Journal. 2016, 42(1), p. 16-24.

 インドにおけるオープンアクセス(OA)リポジトリについて調査した本文献は,まず,インドにおけるOAの歴史を解説する。その上で,OAリポジトリに関する各種データをもとにインドのOAリポジトリについて分析し,その特徴を明らかにしている。

カナダの大学図書館コンソーシアムが運営するリポジトリ“Scholars Portal Journals”が、ORCID idによる検索に対応

2016年6月9日、カナダのオンタリオ州の大学図書館からなるコンソーシアムOCUL(Ontario Council of University Libraries)は、運営するリポジトリ“Scholars Portal Journals”において、ORCID idを用いた著者検索を可能にしたと発表しています。

ORCIDの情報は、学術出版社からリポジトリに提供されていて、検索結果の著者名の横に表示される緑色のアイコンをクリックすると、著者のORCIDレコードに繋がります。

New Feature on Scholars Portal Journals: Search by ORCID iD(OCUL,2016/6/9)
http://www.ocul.on.ca/node/5361

Scholars Portal Journals
http://journals1.scholarsportal.info/

「RePEcは買収できない」 RePEcブログで宣言

2016年5月17日にElsevier社による社会科学分野の主題リポジトリSSRN(Social Science Research Network)の買収が発表されたことを受け、経済学分野の論文アーカイブRePEc(Research Papers in Economics)が「RePEcは独立した存在であり、買収することはできない」(”RePEc is independent and cannot be bought”)と題した記事をブログに掲載しています。

この記事中では、冒頭でRePEcがSSRN同様に買収されることはないと明言した上で、その理由として、RePEcが金銭的価値を追い求めていないこと、もともと収集・公開しているメタデータの自由な利用を認めているので、買収する意味が特にないこと等を解説しています。

RePEc is independent and cannot be bought(The RePEc Blog、2016/5/17付け)
https://blog.repec.org/2016/05/17/repec-is-independent-and-cannot-be-bought/

参考:
Elsevierが社会科学分野の主題リポジトリSSRNを買収
Posted 2016年5月17日

Elsevierが社会科学分野の主題リポジトリSSRNを買収

2016年5月17日、Elsevier社は社会科学分野の主題リポジトリSSRN(Social Science Research Network)を買収したことを発表しました。

SSRNは1994年に金融経済学者らが立ち上げたサイトで、買収前は発起人も経営陣に参加した企業、Social Science Electronic Publishingが運営していました。社会科学分野のワーキングペーパーについて、67万件以上のメタデータ、56万件以上の本文データを収録したリポジトリであり、物理学分野のarXiv等と並んで著名な主題リポジトリの一つです。

Elsevier社の発表によれば、今後も引き続きSSRNへの論文投稿・ダウンロードともに無料のままとするとのことです。

SSRN — the leading social science and humanities repository and online community — joins Elsevier(Elsevier、2016/5/17付け)
https://www.elsevier.com/connect/ssrn-the-leading-social-science-and-humanities-repository-and-online-community-joins-elsevier

E1792 - 研究データ管理のための資金源の長所と短所:米国の事例

E1792 - 研究データ管理のための資金源の長所と短所:米国の事例

 研究データの管理(Research Data Management,以下RDM)は,近年,研究にとって必須なものと認識され,米国のいくつかの研究図書館は,研究者や大学からの要望を受け,これを新しい役割として積極的に担うようになってきている。一方で,この事業のために追加の予算や人員が認められることは稀である。

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