リポジトリ

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表

2021年7月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表しています。

アフリカ・オーストラリア・カナダ・中国・日本・韓国・欧州・ラテンアメリカ・米国からの参加者により開催された7月6日の会合において開始されたもので、学術コミュニケーションのなかでリポジトリが新しく幅広い役割を担えるようすることを目的としています。

同戦略では、参加国・地域における各々の状況にあわせ、各国・地域における最も顕著で重大な課題に対処するために、個別に計画が策定される予定です。戦略と計画は7月から9月にかけて策定される予定で、その後、COARでは、各国・地域がそれらを実施するにあたっての支援を行うとしています。

E2408 - 「中村哲著述アーカイブ」の公開と今後の展望

   1984年にパキスタン北西部のペシャワールに赴任して以来35年余,常に現地の目線に立ち,アフガニスタン・パキスタン両国にまたがる医療・灌漑・農業事業で多くの人々の命を救った故中村哲医師(1946年-2019年。本学医学部卒,特別主幹教授)の志を次代に伝えるため,九州大学附属図書館では,氏の著述をデジタルデータで収集・保存・発信する「中村哲著述アーカイブ」を,2021年3月に公開した。

   本稿では,アーカイブ構築に至った経緯と概要,今後の展望などについて紹介する。

オランダ王立図書館(KB)、同館のデジタルリポジトリe-Depotが、データリポジトリの信頼性認証機関CoreTrustSealの認証を取得したと発表

2021年7月5日、オランダ王立図書館(KB)が、同館のデジタルリポジトリe-Depotが、データリポジトリの信頼性認証機関CoreTrustSealの認証を取得したと発表しています。

2018年に申請し、2021年6月18日に承認されたとしており、CoreTrustSealからの16の認証要件への証拠として提出された全ての文書も同館ウェブページ“Certification of our digital repository”で公開されています。

News(KB)  
https://www.kb.nl/en/news
※「National library of the Netherlands receives CoreTrustSeal for its e-Depot  5 July, 2021」とあります。

PubMed Central (PMC)の更新版、“PMC Labs”で公開

2021年6月2日、米国国立医学図書館(NLM)傘下の国立生物工学情報センター(NCBI)が、無料の医学・生命科学分野の一次情報を600万件以上搭載するデータベースPubMed Central(PMC)をよりモダンで使いやすいものにするための更新を行っていると公表しました。また、更新作業の第1段階を“PMC Labs”で公開し、利用者からのフィードバックを求めています。

今回の更新作業では、アクセスの多い情報を最初に目につきやすい場所に表示することを目的として、トップ画面、サイト構成、記事詳細画面の変更を行っています。検索結果画面は変更されておらず、検索結果画面からフィルターを使用したり詳細検索を行ったりすることで、これまでのPMCと同様の検索が可能です。記事詳細画面では論文自体の表示はほとんど変わりませんが、関連記事の表示等を変更しており、更新された箇所についてFigure2で詳記しています。 

フィードバックの結果を受けて、現行のPMCの更新を行うとしています。

なお、PMC収録コンテンツの書誌情報を含む二次情報データベースPubMedの更新は2020年に完了しています。

オープンアクセス誌eLife、同誌への投稿プロセスにデータリポジトリDryadへのデータセット登録を統合

2021年6月23日、オープンアクセス誌eLifeは、同誌への投稿プロセスにデータリポジトリDryadへのデータセット登録を統合したことを発表しました。

eLife、Dryadと、eLifeが使用しているオンライン投稿・査読システムeJournalPressとの協力により実現されたものであり、今回のようなプラットフォームベースでの統合は、Dryadにとっては初となります。

eLifeへの論文投稿プロセスにおいて、データセットの可用性に関する確認が表示され、適切なリポジトリの他にDryadへのデータセット登録も選択できるようになっています。Dryadへの登録を選択すると、論文に関するメタデータがDryad側のフォームにも自動入力され、登録に利用できること等が紹介されています。

オープンアクセス誌eLife、医学分野のプレプリントを対象としたコンサルティング査読と編集チェックシステムの導入を発表

2021年6月16日、オープンアクセス誌eLifeは、公衆衛生・医療政策を含む医学分野のプレプリントを対象として、コンサルティング査読と、臨床医・臨床研究者による編集チェック(editorial oversight)のシステムを導入することを発表しました。

目標として、医学分野のプレプリントサーバーであるmedRxiv上で「査読済みプレプリント」を作成し、読者や潜在的な利用者に、研究の詳細な評価、研究の潜在的な影響力についてのコメント、利活用における視点を提供することを挙げています。eLifeは、新しい研究成果に豊富かつ迅速な評価を提供することによって、「査読済みプレプリント」が、ジャーナルインパクトファクターに代わり医学研究の質を示す信頼できる指標になることを期待する、と述べています。

全国遺跡報告総覧、「文化財論文ナビ」に類似論文の自動表示機能と共起ネットワーク図を追加

2021年6月17日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧内の「文化財論文ナビ」に、類似論文の自動表示機能と共起ネットワーク図を追加したと発表しています。

類似論文の自動表示機能は、自然言語処理技術を活用して、登録キーワードの内容類似度を自動判別し、類似している20の論文を表示するものです。専門用語の切り出しは、全国遺跡報告総覧内の文化財関係用語シソーラスを活用していると説明されています。

共起ネットワーク図は、類似コンテンツを表示する際に、従来の形式では何が類似しているかわかりづらいという課題があったことから、当該論文・用語・類似論文の関係性をビジュアルで確認できるようにしたものです。

全国遺跡報告総覧:文化財論文ナビにて類似論文の自動表示と共起ネットワーク図の追加(なぶんけんブログ,2021/6/17)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2021/06/bunarticle0617.html

E2392 - AXIES-JPCOAR研究データワークショップ<報告>

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR;E1830参照)研究データ作業部会と大学ICT推進協議会(AXIES)研究データマネジメント部会(E2308参照)は,2021年2月19日に「AXIES-JPCOAR研究データワークショップ」をオンラインで開催した。JPCOARとAXIESは,それぞれ,図書館あるいは情報基盤の立場から,大学等学術機関の教育研究支援を検討する団体である。特に,研究データマネジメント(RDM;E2241E2308CA1818参照)の組織展開に関する課題に積極的に取り組み,JPCOARが研究データ作業部会を2016年,AXIESが研究データマネジメント部会を2017年に設置している。さらに2020年7月には,両部会間の交流と連携の強化を目的とし,AXIES-JPCOAR研究データ連絡会を設置した。本ワークショップは本連絡会を中心として,企画・運営された。

【イベント】専門図書館協議会教育プログラム「図書館の提供するWebシステムの整理~アジ研図書館を例にして~」(7/29・オンライン)

2021年7月29日、専門図書館協議会により、新任者向けの教育プログラムの第3弾として、「図書館の提供するWebシステムの整理~アジ研図書館を例にして~」がオンラインで開催されます。

日本貿易振興機構アジア経済研究所の今満亨崇氏を講師として、図書館におけるさまざまなウェブサービス・ウェブシステムの概要を学ぶ研修会です。

定員は60人(要事前申込)です。参加費は、会員は無料、非会員は3,000円です。

7/29 教育プログラム第3弾「図書館の提供するWebシステムの整理~アジ研図書館を例にして~」(専門図書館協議会)
https://jsla.or.jp/2021-7-29-online-meeting/

参考:
【イベント】新任者向けオンラインイベント「専門図書館とは何か?」(4/15・オンライン)
Posted 2021年3月12日
https://current.ndl.go.jp/node/43532

CESAER、EUA、Science Europe、出版者にオープンアクセスについての透明性と研究者の権利の尊重を求める共同声明を発表

2021年5月25日、欧州の科学技術大学の団体CESAER、欧州大学協会(EUA)、欧州の研究助成財団・研究実施機関が加盟するScience Europeが、出版者がオープンアクセスについての透明性を提供することで研究者の権利を尊重することを求める共同声明を発表しました。

共同声明では、出版者に対して、制限やエンバーゴ期間なしに査読済みの研究結果を共有するなど、研究者の権利を完全に尊重することを求めています。 特に、この声明は、著者最終稿をCC-BY等のオープンライセンスでリポジトリへ登録することを希望する研究者には、エンバーゴ期間なしに実現できなければならないと宣言しています。

通常、出版社は、著者が研究結果に対してできることを制限する独占的な出版契約に署名することを著者に要求しています。この声明は、このシステムが時代遅れであるとしてその置き換えを促し、社会の利益のために研究をオープンに広めるための多様なモデルを支援しています。

ページ