リポジトリ

米国国立衛生研究所(NIH)、生物医学のデータリポジトリにおけるメトリクスの現状に関する報告書を公開

2021年10月14日、米国国立衛生研究所(NIH)が、NIHのワーキンググループ“Lifecycle and Metrics Working Group”およびサブグループの“Metrics for Repositories”により、報告書" Metrics for Data Repositories and Knowledgebases: Working Group Report"が公開されたと発表しました。

同報告書は、生物医学のデータリポジトリにおけるメトリクス(指標)の現状をまとめたものです。NIHの助成を受けているリポジトリを対象とした調査と、生物医学分野のリポジトリコミュニティを対象とした調査の結果を基にしています。前者は13のリポジトリ担当者、後者は92人のリポジトリ管理者から回答を得たとあります。

E2416 - Open Research Europeについての考察

   2021年3月,欧州委員会(European Commission)はOpen Research Europe(以下「ORE」)の公開を発表した。OREは,研究・イノベーション支援プログラムであるHorizon Europeとその前身であるHorizon 2020による助成を受けた研究の成果物を対象としたオープンアクセス出版プラットフォームであり,成果物の完全・即時公開という同プログラムの目標を実現するために導入された。

プレプリントサーバーbioRxiv、特定のプレプリントを「フォロー」できる機能を追加:更新情報をメールで受け取り可能

2021年8月30日、生命医学分野のプレプリントサーバーbioRxivは、特定のプレプリントを「フォロー」できる機能を新たに追加したことを発表しました。

bioRxivではこれまでも、利用者が設定した検索条件を満たす論文が投稿された際に自動的に通知を受け取ることが出来る機能や、学術分野別のRSSフィード、Twtterアカウントを通じた情報提供を行ってきました。

今回追加されたプレプリント単位のフォロー機能では、ユーザーがプレプリントにコメントする、著者が新しいバージョンを投稿する、学術誌に最終公開版(VOR;Version of Record)が掲載される、といった更新発生時に、情報をメールで1日1回受け取ることが可能です。

論文タイトルの上部にある“Follow this preprint”をクリックし、メールアドレスを入力して、通知を希望する更新情報の種別を選択することで、当該情報のフォローが可能になるとあります。

欧州研究図書館協会(LIBER)とオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、欧州におけるリポジトリの役割強化を目的とした協定を締結

2021年8月19日、欧州研究図書館協会(LIBER)とオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、欧州におけるリポジトリの役割強化を目的とした協定を締結したと発表しました。

発表の中では、欧州におけるオープンリポジトリの維持・改善における図書館の役割を強化するための取組のフレームワークを提供するものであると述べられています。取り組む内容として、欧州のオープンアクセス(OA)・オープンサイエンスにおけるリポジトリの役割の促進、リポジトリ・リポジトリネットワークの持続可能なモデルの構築等を挙げています。

カナダ研究図書館協会(CARL)、カナダのリポジトリのOpenAIREへの参加を支援するリソースを公開

2021年8月16日、カナダ研究図書館協会(CARL)のオープンリポジトリワーキンググループが、カナダのリポジトリによるOpenAIRE参加を支援するための資料を公開したと発表しました。

同ワーキンググループは、2020年から2021年にかけて、いくつかのリポジトリを対象にOpenAIREのメタデータガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers”のv 4.0への対応、OpenAIREプラットフォームへのコンテンツ提供を行う試験プロジェクトを実施していました。このプロジェクトのフィードバックとOpenAIREとの協議を基に、8つの資料が作成されました。

資料はCARLのウェブサイトで公開されており、OpenAIREのガイドライン実装に関するQ&Aや決定木、ワークフロー等がまとめられています。

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「bioRxivに着目したプレプリントの分析」を公表

2021年8月10日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、[DISCUSSION PAPER No.197]として、報告書「bioRxivに着目したプレプリントの分析」を公開したと発表しました。

生命医学分野のプレプリントサーバーbioRxivの特徴と分野別特性について、原著論文との関係・プレプリントの引用等の観点から分析を行った結果がまとめられています。

分析の結果として、プレプリントサーバーarXivと比べて分野間の差がほとんど見られなかったこと、4割程度のプレプリントが原著論文となり、多くがオープンアクセス(OA)誌に掲載されていること等が述べられています。

bioRxivに着目したプレプリントの分析[DISCUSSION PAPER No.197]公表について(NISTEP, 2021/8/10)
https://www.nistep.go.jp/archives/47849

英・Jisc、Plan Sが定めるリポジトリに関する要件への対応状況の自己評価ツールをOAリポジトリのレジストリOpenDOARに追加

2021年8月3日、英国のJiscが、Plan Sのリポジトリの要件に関する自己評価ツールを、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARに追加したと発表しました。

同ツールを用いて、リポジトリ担当者は、Plan Sが定めるリポジトリに関する必須要件5つと、リポジトリはOpenDOARに登録あるいは登録申請中でなくてはならないという要件の合計6つについて、自身が担当するリポジトリの対応状況を確認できます。また、6つの要件に関する解説、要件を満たすための方法の案内、優良事例の紹介も提供するとあります。

リポジトリソフトウェアDSpaceのver.7.0が公開

2021年8月2日、米国の図書館等のネットワークLYRASISが、リポジトリソフトウェアDSpace ver.7.0の公開を発表しました。

ORICIDといった外部の識別子、最新研究情報システム(CRIS)、ジャーナル出版システム等との緊密な連携が可能となったことなどが説明されています。また、2つのユーザーインターフェイス(XMLUI、JSPUI)機能の統合の複雑さやver.7.0の早期公開のため、今回の公開には優先度の高い機能のみが含まれており、いくつかの機能は今後のマイナーバージョンアップで対応するとしています。

DSpace 7 Press Release(LYRASIS,2021/8/2)
https://duraspace.org/dspace-7-press-release/

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表

2021年7月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表しています。

アフリカ・オーストラリア・カナダ・中国・日本・韓国・欧州・ラテンアメリカ・米国からの参加者により開催された7月6日の会合において開始されたもので、学術コミュニケーションのなかでリポジトリが新しく幅広い役割を担えるようすることを目的としています。

同戦略では、参加国・地域における各々の状況にあわせ、各国・地域における最も顕著で重大な課題に対処するために、個別に計画が策定される予定です。戦略と計画は7月から9月にかけて策定される予定で、その後、COARでは、各国・地域がそれらを実施するにあたっての支援を行うとしています。

E2408 - 「中村哲著述アーカイブ」の公開と今後の展望

   1984年にパキスタン北西部のペシャワールに赴任して以来35年余,常に現地の目線に立ち,アフガニスタン・パキスタン両国にまたがる医療・灌漑・農業事業で多くの人々の命を救った故中村哲医師(1946年-2019年。本学医学部卒,特別主幹教授)の志を次代に伝えるため,九州大学附属図書館では,氏の著述をデジタルデータで収集・保存・発信する「中村哲著述アーカイブ」を,2021年3月に公開した。

   本稿では,アーカイブ構築に至った経緯と概要,今後の展望などについて紹介する。

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