公文書館

沖縄県公文書館、デジタルアーカイブ「琉球政府の時代」を公開

2019年10月10日、沖縄県公文書館は、デジタルアーカイブ「琉球政府の時代」の公開を発表しました。

1945年から1972年にかけて米国統治下にあった沖縄で、住民側の統治機構として存在した琉球政府やその前身機関の公的記録である「琉球政府文書」について、同館所蔵分を順次デジタル化し公開を行うウェブサイトです。

同館がこれまで公開していた「琉球政府文書デジタルアーカイブ」をリニューアルしたものであり、公開に関するお知らせ記事では、今回新たにコンテンツ「歴史年表」「刊行物」を追加したこと等が紹介されています。

2019年10月10日:ウェブサイト「琉球政府の時代」がオープン!(沖縄県公文書館, 2019/10/10)
https://www.archives.pref.okinawa.jp/news/business_diary/8896

米国国立公文書館(NARA)、レコードグループ単位で電子化の進捗状況や調査ツールを案内する“Record Group Explorer”を公開

2019年10月2日、米国国立公文書館(NARA)が、“Record Group Explorer”の公開を発表しています。

所蔵する膨大な記録へのアクセスを改善するためのNARAの戦略目標の一つとして、デジタルツールの開発を位置付けており、“Record Group Explorer”の開発はそのための第一歩として位置づけられています。

利用者が記録類の規模や構成を理解し、NARAの目録を通して利用できるものを調べるためのインターフェイスとして提供するもので、画面上のレコードグループ(Record Group)ごとの青色のボックスをクリックすると、オンラインで利用可能な電子化コンテンツの概観や、さらなる調査のための情報源や市民アーキビスト(citizen archivist)のページへのリンクが貼られています。

NARAでは今後も利用者の意見を聞きながら、利用者が望む方法で記録類を提供するための追加のツールの開発を行っていくとし、最終目標として、同館の目録の利用者が、利用自身が独自の“finding aid”を開発し、記録を調査するための道筋を作り出すことができるようにすることであるとしています。

英・電子情報保存連合(DPC)に米国国立公文書館(NARA)が加盟

2019年10月2日、英・電子情報保存連合(DPC)は、米国国立公文書館(NARA)がDPCのassociate memberとして加盟したことを発表しました。

米国政府は、政府機関によるNARAへの記録移行に際し、2023年1月以降は紙媒体ではなく電子媒体での送付に完全移行するよう求めています。そのため、2023年以降はNARAの所蔵する電子記録が劇的に増加する見込みであることが紹介されています。

The United States National Archives and Records Administration joins the Digital Preservation Coalition(DPC, 2019/10/2)
https://www.dpconline.org/news/new-members-of-the-dpc/nara-joins-dpc

ジャパンサーチ(試験版)、データカタログサイトDATA.GO.JPと連携開始

2019年9月26日、ジャパンサーチ(試験版)は、総務省行政管理局が運用するデータカタログサイトDATA.GO.JPと連携を開始し、各府省が提供するオープンデータセット約2万5,000件が検索可能となったことを発表しています。

@jpsearch_go(Twitter, 2019/9/26)
https://twitter.com/jpsearch_go/status/1177157564728922112

お知らせ(ジャパンサーチ(試験版))
https://jpsearch.go.jp/news
※2019年9月26日付けのお知らせに「「データカタログサイト」と連携しました」とあります。

英国国立公文書館(TNA)、英国情報局保安部(MI5)に関する100点以上の機密ファイルを新たに公開

2019年9月24日、英国国立公文書館(TNA)は英国情報局保安部(MI5)に関する100点以上の機密ファイルを新たに公開したことを発表しました。

第一次世界大戦期から戦後の1960年代後半までの時期の幅広い主題のファイルが今回公開されています。第二次世界大戦期のドイツや冷戦期のソ連の諜報部に所属していた将校や英国内の共産主義者等に関する個人ファイルも含まれています。

TNAの発表によると、今回公開されたファイルには、旧ソ連の諜報組織である“Portland Spy Ring”の関係する事件、組織構成員の逮捕、組織のメンバーへの面談に関わるファイルが多数含まれています。

Latest MI5 files released(TNA,2019/9/24)
https://www.nationalarchives.gov.uk/about/news/latest-mi5-files-released/

【イベント】香川県立文書館開館25周年記念公文書講演会「我国の公文書管理体制確立への試案:国立公文書館長時代の回顧から」(10/31・高松)

2019年10月31日、香川県立文書館(香川県高松市)において、同館の開館25周年記念公文書講演会「我国の公文書管理体制確立への試案:国立公文書館長時代の回顧から」が開催されます。

講師は前・国立公文書館長の高山正也氏であり、主に2010年前後の国の公文書管理を巡る状況に関すること、地方自治体の公文書管理等についての講演が行われます。

受講無料であり、定員60名(要事前申込・先着順)です。

文書館開館25周年記念公文書講演会を開催します(香川県)
https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir8/dir8_5/dir8_5_5/wor2bs190912162908.shtml

テキストファイルのファイルフォーマット識別に関する英国国立公文書館(TNA)の研究プロジェクト(記事紹介)

英・電子情報保存連合(DPC)の2019年9月2日、13日付けのブログ記事において、テキストファイルのファイルフォーマット識別に関する英国国立公文書館(TNA)の研究プロジェクト“Text File Format Identification”が紹介されています。筆者はTNAの研究員であるSanthilata Kuppili Venkata氏です。

プログラムのソースコード、データ記述ファイル(XML等)、構成ファイル等を含め、デジタル保存の対象となりうるテキストファイルの種類は多岐に及びますが、ファイルの拡張子に誤りや欠落があった場合、ファイルの利用に困難が生じるという問題があります。

この研究プロジェクトでは、拡張子ではなくテキストファイル内部の記述内容に見られる特徴に基づいて、機械的にファイルフォーマットを識別できるようにすることを目指しています。記事中では、識別プログラムのプロトタイプとして、.py、.java、.txt、.csv、.tsvの5種類のファイルフォーマットに限定したデータコーパスを準備し、機械学習アルゴリズム等を活用することにより5種類の識別を高精度で行えるようにしたことが報告されています。

米国議会図書館(LC)や英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)等の米・英の機関が文化機関におけるデジタルスカラシップの役割をテーマに連携

2019年9月18日、米国の人文科学基金(NEH)・国立科学財団(NSF)・スミソニアン協会・議会図書館(LC)及び英国の芸術人文科学研究会議(AHRC)、工学物理科学研究会議(EPSRC)が、図書館・博物館等の文化機関の未来を再考するため連携すると発表されています。

文化機関におけるデジタルスカラシップの役割をテーマに連携するもので、組織のリーダーシップの方向性や新たな学芸的実践の開発、新たな最先端な研究や課題の開拓、21世紀型のコレクションを基盤とした研究方法の推進といった、利用者が文化遺産を体験する方法を変革することが目指されています。

連携事業の第1弾として、9月18日と19日、米・ワシントンDCでワークショップが開催されます。

ワークショップは、両国の学術機関・文化機関の専門家(データ科学者・考古学者・デジタルキュレーター・鳥類学者)により、デジタル技術が博物館等に影響を与えている(今後与えるであろう)ことを調査するもので、機械学習・人工知能(AI)・クラウドソーシング等の共同作業モデル、来館者の体験向上などをテーマとしています。

今後の連携活動の基盤となるよう、優先されるテーマや推奨される活動など、当日の議論をまとめた報告書が出される予定です。

【イベント】第13回資料保存シンポジウム「文化資料のゆくすえ ― 令和に期待すること ―」(10/15・東京)

2019年10月15日、情報保存研究会と日本図書館協会は、東京都千代田区の一橋大学一橋講堂で、第13回資料保存シンポジウム「文化資料のゆくすえ ― 令和に期待すること ―」を開催します。

内容は以下の通りです。

・基調講演 
国立公文書館館長 加藤丈夫 氏
「公文書の重要性と令和に伝えていくこと」

・特別講演
青山学院大学教授 小田光宏 氏(日本図書館協会理事長)
「資料保存の継承:令和における図書館の役割」

東京国立博物館特任研究員 田良島哲 氏
「ミュージアムのデジタル情報と活用の新たな視角」

第13回資料保存シンポジウム 令和元年10月15日(火)に開催!(情報保存研究会)
http://www.e-jhk.com/html/index.html

米国国立公文書館(NARA)、2019年6月以降にオンライン目録に登録されたJPG・PDF形式の記録の全文検索が可能に:OCRでテキストデータを抽出

2019年9月9日、米国国立公文書館(NARA)は、2019年6月以降にオンライン目録に登録されたJPG・PDF形式の記録の全文検索が可能になったと発表しています。

これまで同館のオンライン目録は、同館のアーキビストによって入力された情報、もしくは、同館の市民アーキビストにより入力されたタグや文字起こしされたテキストのみ検索することができましたが、OCRを用いてテキストデータを抽出することで、上記資料の全文検索が可能となったものです。

現在、2019年6月以前に登録された記録にOCR処理を実行するための調査を行なっています。

一方で、OCRの技術は完全ではないとし、人間によるテキスト化のほうが正確であることが分かっていることから、引き続き市民アーキビストの協力も求めています。

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