ラテンアメリカ

LA Referenciaと米・LYRASIS、ラテンアメリカのオープンソースコミュニティの進展・促進を目的に覚書を締結

2019年11月1日、米国の図書館等のネットワークLYRASISと、研究成果のオープンアクセス化を推進するラテンアメリカの国際組織La Referenciaが、連携のための覚書を締結したと発表しています。10月31日付で発効しています。

学術コミュニケーション・データ共有・リポジトリを管理するために設計されたオープンソースで、コミュニティ支援型の技術・プログラムへの関与や導入を支援することで、ラテンアメリカのオープンソースコミュニティを進展・促進させることが目的です。

以下の4点を目的として掲げています。

1.ラテンアメリカで導入された新たにリリースされたLYRASISのコミュニティ支援型プログラムに関する研修、オンライントレーニング、ワークショップ、イベントの促進
2.国際標準に準拠した適切なリポジトリの実現の支援、及び、そのための国内や国際的な政策や政策立案者への働きかけ
3.国内のユーザーグループの活動の調整・支援、及び、コミュティー間の連携の支援
4.各々のコミュニティーへの関与、及び、連携活動のための利害関係者の把握と連携の成果の世界への発信

ラテンアメリカの単行書の持続可能なオープンアクセスモデルの導入に向けてのパイロットプロジェクト

2019年10月22日、JSTORが、 Latin American Research Resources Project (LARRP) が主導し、JSTOR・ラテンアメリカ社会科学協議会(CLACSO)及び書店のGarcia Cambeiro社と連携して取り組まれているラテンアメリカの単行書のオープンアクセス(OA)化のパイロットプロジェクトを紹介しています。

図書館界が開発及び支援する持続可能なOAモデルの導入に向けての取組で、LARRPのメンバーである米国のニューヨーク大学・コロンビア大学・ハーバード大学・プリンストン大学・テキサス大学オースティン校・ピッツバーク大学・デューク大学の図書館及びニューヨーク公共図書館からの助成を受けて実施されています。

プロジェクトの第1段階では、JSTOR上で200タイトルの書籍をOAで公開する計画で、CLACSOが2018年から2019年にアルゼンチンで出版した新刊タイトルが含まれます。すでに、人文・社会科学の17分野の100冊近いタイトルが利用可能になっており、今秋には200タイトルに到達する予定です。

La Referencia、OAリポジトリ・コンソーシアム・ジャーナルが地域の現状に基づいた公共政策の手法による体系的観点を持つための一般原則・行動を提言した文書を公開

2019年5月20日、研究成果のオープンアクセス化を推進するラテンアメリカの国際組織La Referenciaが、ドキュメント“Scholarly Communication and Open Access. Actions for a Public Policy in Latin America”を公表しました。

La Referenciaが、5月にブラジルで開催されたグローバルリサーチカウンシル(GRC)の年次会合に出席したLa Referencia参加機関のために作成したものです。同地域が直面するオープンアクセス(OA)の課題に関して、短期的・中期的な観点から強化・更新が必要な、共通ビジョンの議論やその策定を促すことが目的で、その課題を概観し、公的資金が投入された学術成果のOA化や、その実現のための中心的役割を科学技術機関が果たすよう必要な行動をとることを促しています。

OAリポジトリ・コンソーシアム・ジャーナルが地域の現状に基づいた公共政策の手法による体系的観点を持つための一般原則・行動を提言しており、論文処理費用(APC)やリポジトリの役割に関し、同意できる点とできない点を明らかにし、地域の状況を考慮したうえで、“Plan S”のような取り組みを議論する必要性で締めくくられています。

LA Referencia、ラテンアメリカでのオープンサイエンス促進のため欧州原子核研究機構(CERN)と覚書を締結

2018年10月29日、研究成果のオープンアクセス化を推進するラテンアメリカの国際組織であるLA Referenciaは、ラテンアメリカでのオープンサイエンス促進のため、10月24日に欧州原子核研究機構(CERN)と覚書を締結したと発表しました。

覚書の目的として、CERNとOpenAIREが開発した研究成果共有のためのリポジトリ“Zenodo”のラテンアメリカでの利用促進等が挙げられています。

Public Knowledge Project(PKP)・SciELO、プレプリントサーバーの開発で合意

オープンソースの出版システムを開発・提供している複数の大学によるイニシアチブPublic Knowledge Project(PKP)とラテンアメリカにおけるオープンアクセス(OA)電子ジャーナルプラットフォームSciELOが、両機関の重要な原則に基づいたプレプリントサーバーの開発で合意したと発表しています。

開発するプレプリントサーバーは、PKPの電子ジャーナル出版システム“Open Journal System (OJS)” や、SciELOのジャーナルで用いられている出版システムと相互運用可能なものとするとし、他の機関に対しても公開されます。

また、オープンソースによる多言語対応のプレプリントサーバーシステム開発真に関心のある機関を歓迎するとし、長期的なビジョンとして、XMLマークアップなど、高性能な出版前に関するサービスを統合し、プレプリントの品質を高める事を掲げています。

SciELO、 新しいインターフェースの導入開始を発表

2018年3月27日、ラテンアメリカのオープンアクセス(OA)の電子ジャーナルプラットフォームSciELOが、今年度の新しい「コレクション」から新しいインターフェースを導入していくことを発表しました。

SciELOでは、2017年11月に、国やテーマ別コレクションに新しいインターフェイスを導入すると発表し、手始めとして「公衆衛生コレクション」を新しいインターフェイスで公開しましたが、その効率性や品質が認められたことによるものです。

2019年中には全ての「コレクション」が新しいインターフェイスに切り替わる予定です。

SciELO launches new operation interface for its collections(SciELO ,2018/3/27)
http://blog.scielo.org/en/2018/03/27/scielo-launches-new-operation-interface-for-its-collections/

CA1910 - ラテンアメリカのオープンアクセスとLa Referencia / 水野翔彦

 

 一般的に、オープンアクセス(OA)の推進には2つの手段があるといわれている。ひとつはOA誌の推進(ゴールドOA)、もうひとつはセルフアーカイブ(グリーンOA)である。

 ラテンアメリカについていえば、学術情報のOAが世界に広まり始めた1990年代、汎米保健機構の仮想保健図書館(1)、CLACSO(2)、SciELO(3)CA1566参照)やRedALyC(4)などのプラットフォーム上でゴールドOAは広がりを見せていた。DOAJ(Directory of Open Access Journals)(5)の登録情報からも、域内の各国が比較的早い時期からOAに取り組んでいることがわかり、ブラジル、メキシコ(6)を中心に2000年代後半にはかなり浸透していた(7)

国際図書館連盟、ラテンアメリカ・カリブ海地域事務所をアルゼンチンの国会図書館に移転

2017年3月6日、国際図書館連盟(IFLA)は、ラテンアメリカ・カリブ海地域事務所を、アルゼンチンの国会図書館((Biblioteca del Congreso de la Nación)に移転すると発表しています。

ラテンアメリカ・カリブ海地域事務所は、当初、ベネズエラに設置され、1990年から2011年まではブラジル、2011年から2016年まではメキシコに置かれていました。

IFLA Announces Host for LAC Regional Office(IFLA,2017/3/6)
http://www.ifla.org/node/11246

参考:
IFLAラテンアメリカ・カリブ海地域部会が進める、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」への図書館の貢献を示すためのプロジェクト
Posted 2017年1月12日
http://current.ndl.go.jp/node/33241

ラテンアメリカのOAジャーナルプラットフォームSciELO、プレプリントサーバ“SciELO Preprints”の開発を計画

2017年2月22日、 ラテンアメリカにおけるオープンアクセスの電子ジャーナルプラットフォームSciELOは、プレプリントサーバ“SciELO Preprints”の開発を計画していることを発表しました。

SciELOに収録されている電子ジャーナルの掲載記事の編集・公開プロセスを効率化することを目的としています。2018年半ばまでに本格運用を開始する予定とのことで、それまでに効果が期待できそうな、プレプリントの普及、サーバの運用体制の明確化、サーバの実験的な運用、の3つの活動を計画しています。

SciELO Preprints on the way(SciELO, 2017/2/22)
http://blog.scielo.org/en/2017/02/22/scielo-preprints-on-the-way/

LA Referenciaのオープンアクセス出版物、OpenAIREのプラットフォームから検索可能に

LA Referenciaのオープンアクセス(OA)出版物が、OpenAIREのプラットフォームから検索できるようになりました。

2016年12月、OpenAIREは、LA Referenciaのメタデータのハーベストを開始しました。LA Referenciaには、アルゼンチン、ブラジル、チリなどラテンアメリカ9か国の、全分野にわたるピアレビュー誌の記事や学位論文など、120万件以上のメタデータが収録されています。

Europe and Latin America expand their collaboration for open science(OpenAIRE, 2017/1/18)
https://www.openaire.eu/europe-and-latin-america-expand-their-collaboration-for-open-science

参考:
OpenAIREとLA Referenciaがメタデータガイドライン等の共通化について合意
Posted 2015年12月8日
http://current.ndl.go.jp/node/30168

OpenAIRE、LA Referencia、SHAREがリポジトリのデータ交換等において協働へ
Posted 2015年7月17日

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