ラテンアメリカ

Clarivate Analytics社、中南米・カリブ海地域の34か国における研究活動に関する調査結果を発表

2021年9月30日、Clarivate Analytics社が、中南米・カリブ海地域の34か国における研究活動に関する調査結果のレポート“Global Research Report Latin America: South and Central America, Mexico and the Caribbean”の公開を発表しました。

同社の、計量書誌学手法の開発等に従事する同社の事業部門である科学情報研究所(Institute for Scientific Information:ISI)によるレポートです。1981年以降の研究出版物の分析や、最近の活動の詳細な分析、コンテンツにおける言語の影響の検証を行っています。

主な結果として、以下をはじめとした内容が挙げられています。

・Web of Science(WoS)上の研究論文の数が、他の地域と比較して急激に伸びている。そのうちの4分の3が南アメリカの物である。

・SciELO Citation IndexとWoS上の研究論文の件数から、同地域での共同研究が依然として少ないことがわかる。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表

2021年7月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表しています。

アフリカ・オーストラリア・カナダ・中国・日本・韓国・欧州・ラテンアメリカ・米国からの参加者により開催された7月6日の会合において開始されたもので、学術コミュニケーションのなかでリポジトリが新しく幅広い役割を担えるようすることを目的としています。

同戦略では、参加国・地域における各々の状況にあわせ、各国・地域における最も顕著で重大な課題に対処するために、個別に計画が策定される予定です。戦略と計画は7月から9月にかけて策定される予定で、その後、COARでは、各国・地域がそれらを実施するにあたっての支援を行うとしています。

ラテンアメリカの単行書の持続可能なオープンアクセスモデルの導入に向けたパイロットプロジェクト、第2フェーズを開始:他の大学出版局への拡大を意図

2021年6月9日、JSTORが、ラテンアメリカの単行書のオープンアクセス(OA)化を促すパイロットプロジェクトの第2フェーズを開始すると発表しました。同モデルを他の大学出版局へと拡大するための機会を探るものです。

同プロジェクトは、北米の研究図書館センター(CRL)が所管するLatin American Research Resources Project (LARRP) が主導し、JSTOR・ラテンアメリカ社会科学協議会(CLACSO)および書店のGarcía Cambeiro社が連携して取り組んでいるものです。

図書館界の支援を受けて、JSTORからアクセス可能なラテンアメリカの単行書を拡充することを目的としており、資金は、LARRPに加盟する、ニューヨーク大学図書館・コロンビア大学図書館・ニューヨーク公共図書館・ハーバード大学図書館・プリンストン大学図書館・テキサス大学オースティン校図書館・ピッツバーグ大学図書館・ミシガン大学図書館・カリフォルニア大学ロサンゼルス校図書館・イリノイ大学図書館が拠出しています。

ラテンアメリカとアフリカの機関がオープンサイエンスに関する活動強化のため覚書を締結:LA ReferenciaやWACREN等の5機関

2021年4月1日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、ラテンアメリカとアフリカの機関がオープンサイエンスに関する活動強化のため覚書(Memorandum of Understanding:MoU)を締結したことを発表しました。

覚書に参加した機関は、ラテンアメリカではLA Referencia及びRedCLARA、アフリカではASREN、WACREN、UbuntuNet Allianceです。連携のねらいとして、国際協力の枠組のなかで、各大陸独自のニーズや状況を反映したオープンサイエンス政策、サービス、インフラの進展を図ることを挙げています。

発表では、グローバル・サウスのオープンサイエンス及びリポジトリのための、相互運用可能で国際的なエコシステムを拡大・強化する上で、今回の締結は重要なマイルストーンとなる、と述べています。また、締結に際しCOARも支援を行っており、今後もオープンサイエンスに関する知見の交換や、LA Referenciaのソフトウェアに関して地域間の技術移転を支援するとしています。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、ラテンアメリカやカリブ海地域の文書館・図書館等との連携に関するシンポジウムの内容と推奨事項をまとめた報告書を公開

2021年2月16日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)が、ラテンアメリカやカリブ海地域の文書館・図書館等との連携に関するシンポジウム“Capacity Assessment of Latin American and Caribbean Partners: A Symposium about Open-Access, Technological Needs, and Institutional Sustainability”の内容と、推奨事項をまとめた報告書を公開したことを発表しました。

同シンポジウムは、2020年4月16日と4月17日に開催され、ラテンアメリカやカリブ海地域の機関の事例を中心に情報共有を行い、共通のニーズを特定するためのフォーラムが行われました。

報告書には、シンポジウムの内容、開催までの経緯、参加者の反応等がまとめられており、英語、フランス語、ハイチ語、ポルトガル語、スペイン語で公開されています。また、ラテンアメリカとカリブ海地域の機関、米国を拠点とする図書館・文書館・文化遺産関係機関、助成機関について、以下をはじめとした推奨事項が記載されています。

●ラテンアメリカとカリブ海地域の機関
・異なる機関間で、学者や連携相手になる可能性がある人と連絡を取る。

米国の大学図書館が受入したスペイン語資料の出版国に関する分析(文献紹介)

2020年9月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.81, no.6に、米・コロラド大学図書館に所属しロマンス諸語を専門とするオリバ(Kathia Salomé Ibacache Oliva)准教授らによる共著論文“Forgotten Hispano-American Literature: Representation of Hispano-American Presses in Academic Libraries”が掲載されています。

著者らは2019年7月に、OCLCのWorldCatの所蔵データを利用して、2014年から2018年に出版されたスペイン語資料の米国の大学図書館88館の所蔵状況について、資料の出版国がスペイン及び南北米国大陸の19のスペイン語圏国家のいずれであるかという観点から調査を実施しました。同論文はこの調査・考察等を報告するものとして発表されています。

ラテンアメリカ地域におけるビッグディール契約の調査(記事紹介)

研究成果のオープンアクセス(OA)化を推進するラテンアメリカの国際組織LA Referencia の2020年8月27日付け記事において、2019年のラテンアメリカ地域におけるビッグディール契約の調査結果が紹介されています。

調査は2018年10月にチリのサンティアゴで開催された第2回ラテンアメリカ・カリブ海諸国コンソーシアム会議(Segunda Reunión de Consorcios de América Latina y El Caribe)に端を発するもので、学術雑誌のパッケージ契約に対する各国の支出を定量化することを目的として実施され、5つの主要出版社(American Chemical Society、Elsevier、Springer Nature、Taylor&Francis、Wiley)との契約に焦点を当てています。

調査結果のレポートはスペイン語で公開されていますが、記事ではその概要を英語で紹介しており、以下のような内容等が示されています。

米国・カナダ・ラテンアメリカの大学図書館におけるハゲタカ出版に対する取り組み(文献紹介)

2020年7月8日付で、図書館情報学分野の査読誌“Aslib Journal of Information Management”にて、研究論文“Investigating academic library responses to predatory publishing in the United States, Canada and Spanish-speaking Latin America”が公開されていました。カナダ・オタワ大学の機関リポジトリで、著者版が公開されています。

論文では、米国、カナダ、スペイン語圏のラテンアメリカの国々の大学図書館におけるハゲタカ出版に対する取り組みについて比較調査が実施されています。Times Higher Education(THE)社の世界大学ランキングで上位に位置している各地域の大学の大学図書館が対象となっています。各大学図書館のウェブサイトを閲覧して、学術コミュニケーション司書の雇用、学術コミュニケーションに関するワークショップの開催、ウェブサイトでの学術コミュニケーションに関する情報の提供の有無について調査しています。さらに、これらのイベントや情報にて、ハゲタカ出版が扱われているか探っています。

学術出版プラットフォームRedalycとAmeliCAがDOAJとの共同事業を発表:DOAJへのラテンアメリカの非APCベースのオープンアクセスジャーナル収録増加等を目指す

2020年6月5日、メキシコ州立自治大学の運営する学術出版プラットフォームRedalycとラテンアメリカの非営利民間団体のイニシアチブとして活動する学術出版・オープンサイエンスのための情報基盤AmeliCAは、DOAJ(Directory of Open Access Journals)と共同事業を実施することを発表しました。

三者は共同事業において、ラテンアメリカの非APCベースのオープンアクセス(OA)ジャーナルのDOAJへの収録増加や、ジャーナル出版の効率化・コンテンツの可視性向上に関するRedalyc・AmeliCAの先進的技術の拡大を目指します。Redalyc・AmeliCAは特に人文・芸術・社会科学分野を対象に、ラテンアメリカの非営利のOAジャーナルの可視性向上・よりよい標準への準拠・ベストプラクティスの採用に努めることを表明しています。DOAJにとってRedalyc・AmeliCAとの共同事業は、フィンランド学会連盟との共同プロジェクトやカナダの学術プラットフォームÉruditとの協調に続くものであり、その収録範囲がさらに拡大されることになる見込みです。

Latin American Digital Initiatives(LADI)リポジトリのリニューアル版が利用可能に:ラテンアメリカ7機関のアーカイブコレクションから6万点以上の画像を提供

2020年6月8日、米国のテキサス大学図書館は、ラテンアメリカ7機関のアーカイブコレクションから6万点以上の画像を提供するLatin American Digital Initiatives(LADI)リポジトリのリニューアル版が利用可能になったことを発表しました。

LADIリポジトリは人権問題・少数コミュニティの記録に特に重点を置いて、ラテンアメリカの提携機関のネットワークからユニークなアーカイブ資料を保存し、デジタルアクセスを提供する共同プロジェクトです。LADIリポジトリのリニューアルは、2018年から2019年にアンドリュー W.メロン財団の支援の下、ラテンアメリカ研究に関する同大学オースティン校の学際プログラム“Teresa Lozano Long Institute of Latin American Studies(LLILAS)”と同校の主要図書館の一つであるベンソン・ラテンアメリカコレクションの提携による“LLILAS Benson Digital Initiatives”、及びテキサス大学図書館のソフトウェア開発チームによって実施されました。

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