ロシア

国・大学レベルのオープンアクセス状況の調査(文献紹介)

2020年5月21日、英Open Universityの機関リポジトリにおいて、国・大学レベルのオープンアクセス(OA)状況調査の論文”Open Access 2007 - 2017: Country and University Level Perspective”のプレプリントが公開されました。著者は同大学のBikash Gyawali氏ら3名です。同論文は2020年8月開催のACM/IEEE Joint Conference on Digital Libraries (JCDL)に採択されています。

調査は8カ国(オーストリア, ブラジル, ドイツ, インド, ポルトガル, ロシア, 英国, 米国)と、それらの国の約400大学を対象とし、Microsoft Academic Graph(MAG)と英国の機関リポジトリアグリゲーターであるCOREのデータを使用して実施されました。

ロシア国立電子図書館で「書籍遺産」コレクションが公開

2020年5月25日、ロシア国立図書館(モスクワ)は、同館が運営の中心的な役割を担うナショナルデジタルアーカイブ「国立電子図書館」に、「書籍遺産」コレクションを追加したことを発表しました。

現在、同コレクションでは、ロシア国立図書館(モスクワ)及びロシア国立図書館(サンクト・ペテルブルグ)が所蔵する歴史的・学術的・文化的価値を有する資料約8,000点の高解像度デジタル画像を閲覧することができます。2020年内にあと約8,000点がコレクションに追加される見込みとなっており、2024年までに資料点数は48,000点に達する計画となっています。資料はオープンアクセスとされており、閲覧に登録等は不要です。

現時点では、以下の8つのジャンルの資料が公開されています。

・スラヴ・ロシアの手写本
・古代スラヴ文字・キリル文字資料(15世紀末~19世紀初め)
・近代ロシア文字によるロシア語書籍(18世紀~19世紀初頭)
・ロマノフ家の書籍
・ロシアのポスター類(19世紀末~20世紀初頭)
・ロシアのルボーク(民衆木版画)(18世紀~20世紀初め)
・ロシアの地図(17世紀~19世紀前半)
・第二次世界大戦下のレニングラード

ドイツ没収文化財財団(Deutsches Zentrum Kulturgutverluste)、文化財・コレクションの来歴調査のためのデータベース“Proveana”を公開

2020年1月23日、2015年に設立し20世紀ドイツにおける違法な文化財没収に関する諸問題の中心的窓口として活動するドイツ没収文化財財団(Deutsches Zentrum Kulturgutverluste:German Lost Art Foundation)は、文化財・コレクションの来歴調査のためのデータベース“Proveana”を新たに公開したことを発表しました。

“Proveana”は主として過去に同財団によって助成を受けた研究の成果物で構成されています。特に1933年から1945年の文化財剥奪に重点が置かれており、「ナチス政権による略奪」、「戦争による喪失」、「ソビエト連邦の占領地区、及び東ドイツにおける文化財の剥奪」、「植民地から収集した文化財・コレクション」の4つの研究領域について、当該文化財・コレクションに関わる人物・機関・事件等の情報を提供しています。

“Proveana”からは、同じくドイツ没収文化財財団が運営する、ユダヤ人所有者等に対するナチス政権の迫害の結果として押収された文化財のデータベース“Lost Art-Datenbank”の情報へアクセスすることもできます。

E2203 - 第30回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告>

2019年9月18日から21日までの4日間,「日本学資料の再考 Rethinking resources for Japanese studies」を全体テーマとして,ブルガリアの首都ソフィアにある聖クリメント・オフリツキ・ソフィア大学講堂を会場に第30回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会が開催された(E2073ほか参照)。13のセッションに分かれて37件(51人)の発表が行われ(英語による発表が23件,日本語による発表は14件),朝日新聞社や紀伊国屋書店などによるリソース・プロバイダー・ワークショップも実施された。

E2204 - 環太平洋研究図書館連合(PRRLA)2019年総会<報告>

2019年9月1日から4日まで,環太平洋研究図書館連合(PRRLA;E1979,E2086参照)の2019年総会が韓国の高麗大学校で開催された。PRRLAには米国,カナダ,中国,韓国,シンガポール,インドネシア,オーストラリア等の太平洋をとりまく地域から43の大学等の図書館が加盟し,図書館の機能向上にむけた様々な活動を行っている。東北大学は例年総会に参加し,事例報告も一昨年の中国,昨年の米国での総会に続き三年連続で行っている。総会参加は通常は図書館長と随行1人であるが,2019年度は東北大学からは筆者を含む図書館職員2人での参加となった。

英国国立公文書館(TNA)、英国情報局保安部(MI5)に関する100点以上の機密ファイルを新たに公開

2019年9月24日、英国国立公文書館(TNA)は英国情報局保安部(MI5)に関する100点以上の機密ファイルを新たに公開したことを発表しました。

第一次世界大戦期から戦後の1960年代後半までの時期の幅広い主題のファイルが今回公開されています。第二次世界大戦期のドイツや冷戦期のソ連の諜報部に所属していた将校や英国内の共産主義者等に関する個人ファイルも含まれています。

TNAの発表によると、今回公開されたファイルには、旧ソ連の諜報組織である“Portland Spy Ring”の関係する事件、組織構成員の逮捕、組織のメンバーへの面談に関わるファイルが多数含まれています。

Latest MI5 files released(TNA,2019/9/24)
https://www.nationalarchives.gov.uk/about/news/latest-mi5-files-released/

【イベント】国際ワークショップ「民博が所蔵するアイヌ民族資料の形成と記録の再検討――データベースとその活用」(9/15・吹田)

2019年9月15日に、大阪府吹田市の国立民族学博物館において、国際ワークショップ「民博が所蔵するアイヌ民族資料の形成と記録の再検討――データベースとその活用」が開催されます。

同館では、所蔵するアイヌ民族に関連する5,000点以上の標本資料について、2016年度から2019年度までの4年計画で資料情報を充実させ、アイヌ文化に関心をもつ人びとが利用しやすいデータベースを提供する準備を進めています。ワークショップでは、国内外のアイヌ資料所蔵機関の資料情報の整理・公開状況や将来的な連携のあり方などについて事例報告や討論をとおして課題の共有とともに、同館所蔵アイヌ資料の試作版データベースや古い資料(コレクションの成り立ち)を研究する意義と可能性についての検討が行われます。

参加には事前の申し込みが必要です。

主な内容は以下の通りです。

・趣旨説明および「民博所蔵アイヌ民族資料データベース」試作版について 齋藤玲子氏(国立民族学博物館准教授)

・特別報告「100年前のアイヌ資料収集 バラートシ・バログのフィールドワークをたどって」 ダヴィド・ショムファイ氏(ハンガリー科学アカデミー民族学研究所/民博外国人研究員)

・コメントおよび質疑応答

【イベント】写真史料をめぐる国際研究集会「在外写真史料の研究と歴史学」(6/27・東京)

2019年6月27日、東京都文京区の東京大学史料編纂所において、同所の古写真研究プロジェクト主催による、写真史料をめぐる国際研究集会「在外写真史料の研究と歴史学」が開催されます。

同所が進めている、国内外の写真史料(古写真)を対象とした調査・研究に係わって、在外日本関係写真史料の調査・研究成果を発表するとともに、来日中の写真史研究者ルーク・ガートラン氏による講演が行われます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

内容は以下の通りです。

報告1
保谷 徹氏(東京大学史料編纂所)
「高精細画像でみる幕末・明治初期日本―ブルガー&モーザーのガラス原板コレクション」

報告2
谷 昭佳氏(東京大学史料編纂所)
「写真による幕末維新期の日本イメージの形成-英・仏・独・瑞・伊・墺・露のオリジナルコレクションから」

アイビー・プラス図書館連合(Ivy Plus Libraries Confederation)、東欧及び旧ソビエト連邦地域のウェブサイトを収集したウェブアーカイブを公開(米国)

2019年5月7日、米・コロンビア大学図書館が、東欧及び旧ソビエト連邦地域のコンテンツを収集したウェブアーカイブ“Eastern Europe and Former Soviet Union Web Archive”の公開を発表しています。

同アーカイブは、アイビー・プラス図書館連合(Ivy Plus Libraries Confederation)のもと、コロンビア大学・プリンストン大学・イェール大学・ニューヨーク大学・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が連携し、ブラウン大学・シカゴ大学・コーネル大学・ダートマス大学・デューク大学・ハーバード大学・ジョンズホプキンズ大学・ペンシルバニア大学と共同で構築されたものです。

近年、同地域において、現在及び将来における人文学・社会科学・歴史学のプロジェクトにとって価値があると思われる多くの重要なウェブサイトが生み出されていることから、それらを収集・保存するために実施されました。

収集対象には、政党、非政府組織、活動家グループ、芸術・文化団体、歴史学者・哲学者等のウェブサイトが含まれています。

2018年国際アンデルセン賞の作家賞を角野栄子氏が受賞

2018年3月26日、国際児童図書評議会 (IBBY) は、『魔女の宅急便』や『トンネルの森 1945』等の作品で知られる角野栄子氏を2018年国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)の作家賞に選出したと発表しています。

画家賞にはロシアのイゴール・オライノコフ(Igor Oleynikov)氏が選ばれています。

日本人の作家賞受賞者は3人目で、画家賞を含めると5人目となります。

IBBY Announces Winners of the 2018 Hans Christian Andersen Award(IBBY,2018/3/26)
http://www.ibby.org/news-calendar/media-releases/2018-hcaa-winners/

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