NISO(米国情報標準化機構)

米国情報標準化機構(NISO)、撤回・削除・懸念表明の情報についての推奨指針(CORREC) に係るワーキンググループの設置を発表

2021年9月22日、米国情報標準化機構(NISO)は、提案していた、撤回・削除・懸念表明の情報についての推奨指針(Communication of Retractions, Removals, and Expressions of Concern (CORREC) )の作業項目が承認されたと発表しています。

撤回された研究が、引用により、誤って広まってしまうことがあることから、同指針は、撤回のプロセスに係る関係者やその責任、行動、通知、撤回された研究をやりとりするために必要なメタデータを明確にすることで、この問題に対処することを目的としています。

NISOでは、主な利害関係者からなるCORRECワーキンググループを結成し、撤回情報の伝達手段・ルートや撤回に係るメタデータ作成の責任者を検討するとしています。そして、撤回通知の公表から撤回された研究の表示・発見までのワークフローのモデルを作成するとしています。

米国情報標準化機構(NISO)、図書館による“Controlled Digital Lending”実施のためのフレームワーク構築に関しアンドリュー W.メロン財団から助成金を獲得

2021年9月20日、米国情報標準化機構(NISO)は、図書館が図書を対象として行う“Controlled Digital Lending”(CDL)のためのフレームワーク構築に関し、アンドリュー W.メロン財団から助成金12万5,000ドルを獲得したと発表しました。CDLとは、図書館が蔵書をデジタル化し、電子的な複製物を「1部1ユーザー」の制限のもと貸し出す方式です。

今回の助成金によって、NISOは情報コミュニティと協力し、様々な図書館で既に実施されている実践の比較を行い、CDLの複数の側面についてベストプラクティスを定義することで、CDL採用の障壁を下げることができると述べています。使途の例として、“Interoperable System of Controlled Digital Lending”の推奨事項作成を行うNISOのワーキンググループにおける、複数回の対面会議実施を挙げています。

発表によれば、同ワーキンググループの設置は2021年9月15日にNISO内で正式承認されました。その任務として「CDLと従来の貸出・図書館間貸出(ILL)との類似点・相違点を説明するモデルの改良」など6点を挙げるとともに、現在の実践において利用者及びスタッフの経験から得られた教訓を、同ワーキンググループでの検討に含める重要性が強調されています。

英・Emerald社、同社のプラットフォームEmerald Insightに機関外からの簡便なアクセス認証を提供するサービス“SeamlessAccess”を導入

2021年9月14日、英・Emerald社は、同社の提供する学術文献のオンラインプラットフォームEmerald Insightに、“SeamlessAccess”を導入したと発表しました。

SeamlessAccessは、ユーザーの所属機関による既存のシングルサインオン(SSO)基盤を活用し、個人情報とプライバシーを保護しつつ、機関外からの簡便なアクセス認証を提供するサービスです。

同サービスは、過去にユーザーが機関認証を行った際に選択した機関情報を保持する仕組みとなっており、再度Emerald Insightにログインする際に機関名を検索・入力しなおす手間を省略できます。また、同サービスを導入している全ての出版社プラットフォームで機能するため、一度機関認証を受けたユーザーがサービス導入済みの別プラットフォームに移動した場合も、自動的に当該機関のメンバーとして識別されます。

米国情報標準化機構(NISO)、電子リソースのパッケージの識別子に関するプロジェクトを開始

2021年9月14日、米国情報標準化機構(NISO)が、電子リソースのパッケージの識別子に関するプロジェクトを開始し、ワーキンググループ“NISO Unique Electronic Resource Package Identifiers Working Group”を設置すると発表しました。

発表の中で、電子リソースはパッケージで購入されることが多いものの、パッケージは曖昧な性質を持つ名称によりサプライチェーン上で識別されていると指摘しています。

同ワーキンググループは、サプライチェーン全体で使用できるパッケージの識別子の評価と推奨事項の作成に取り組み、初期の調査や具体的な推奨事項の作成、コミュニティ・エンゲージメント計画の策定と実施を行う予定と述べられています。

New NISO Project—Package Identifiers(NISO, 2021/9/14)
http://www.niso.org/press-releases/2021/09/new-niso-project-package-identifiers

米国情報標準化機構(NISO)、論文へのアクセス権や再利用条件に係るメタデータ要素に関する推奨指針の改訂版草案へのパブリックコメントを実施中

2021年8月19日、米国情報標準化機構(NISO)が、論文へのアクセス権や再利用条件に係るメタデータ要素を定める推奨指針“Access and License Indicators”の改訂版の草案(NISO RP-22-202X)を公開しました。今回の変更・追加点に絞って、9月18日までパブリックコメントを受け付けています。

今回の改訂により、利用者が記事の特定のバージョン等を共同研究者と共有できるか等を、プラットフォームが判定できるようになるとしています。

米国情報標準化機構(NISO)、査読に関する標準用語集“A Standard Taxonomy for Peer Review”をANSI/NISO規格として制定するためのワーキンググループを設置

2021年7月15日、米国情報標準化機構(NISO)は、査読に関する標準用語集“A Standard Taxonomy for Peer Review”をANSI/NISO規格として制定するためのワーキンググループを設置することを発表しました。

“A Standard Taxonomy for Peer Review”は、国際STM出版社協会の“Peer Review Taxonomy”についてのワーキンググループが作成したものであり、査読に関する用語や定義の標準化を行っています。国際STM出版社協会側のワーキンググループは、NISOが設置するワーキンググループと統合される予定です。

現在、国際STM出版社協会は“A Standard Taxonomy for Peer Review”のバージョン2.0を提供しています。NISOはバージョン2.0を発展させたバージョン3.0を作成し、パブリックコメントを実施した後に、NISO内でのレビュー・承認を経て正式なANSI/NISO規格として発行する予定とあります。

米国情報標準化機構(NISO)、“Journal Article Tag Suite(JATS)”のバージョン1.3を公開

2021年7月7日、米国情報標準化機構(NISO)が、雑誌記事をXML形式で記述するための規格“Journal Article Tag Suite(JATS)”のバージョン1.3(ANSI/NISO Z39.96-2021)を公開しました。

2020年10月までのパブリックコメントを取り入れたものです。賞や助成に関する記述方法など新しい情報タイプのためのモデルが追加されており、全ての変更点はJATS 1.0と後方互換性があります。

NISO Announces Publication of Updated Journal Article Tag Suite?ーVersion 1.3(NISO,2021/7/7)
http://www.niso.org/press-releases/2021/07/niso-announces-publication-updated-journal-article-tag-suite-version-13

米国情報標準化機構(NISO)、学術出版物のレコードに含まれる著者名の変更に関する推奨事項を策定へ:ワーキンググループの設立を発表

2021年4月6日、米国情報標準化機構(NISO)は、新たなワーキンググループの設立がNISO内で承認されたことを発表しました。このワーキンググループでは、学術出版物のレコードに含まれる著者名について、著者のアイデンティティ変更に伴い出版後に更新する必要がある場合の推奨事項策定のための検討が行われます。

発表では、出版物の著者として正しく識別されることの重要性を指摘し、改名・結婚・離婚・再婚・性別変更・筆名などの様々な理由により著者名の変更が生じうること、出版後の著作物に関しても、その情報を著者の状況と同期させる必要があることに言及しています。

米国情報標準化機構(NISO)、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針案を公表:パブリックコメントを実施中

2021年3月10日、米国情報標準化機構(NISO)は、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針案“Content Platform Migrations”を公表しました。2021年4月23日まで、パブリックコメントを実施しています。

同指針案は、移行の各段階において関係者間のコミュニケーションを改善するための標準的なプロセスと推奨事項を示すものとあります。NISOのコンテンツプラットフォーム移行ワーキンググループにおいて、図書館員・出版社・コンテンツプラットフォームのプロバイダーといった関係者が2年近くにわたり協力し、同指針案のとりまとめを行いました。

同ワーキンググループの共同議長である米・セントラルフロリダ大学のAthena Hoeppner氏は、図書館及びその利用者が学術資料にアクセスする上でコンテンツプラットフォームが広く利用されていることに触れ、プラットフォーム間の移行を可能な限りスムーズに行うことはあらゆる人々に利益をもたらす、とコメントしています。

米国情報標準化機構(NISO)、研究再現性に関するバッジ付与についての推奨指針を公表

2021年1月28日、米国情報標準化機構(NISO)が、推奨指針“NISO RP-31-2021, Reproducibility Badging and Definitions”を公表しました。

学術出版物に付与される研究再現性に関するバッジについて、学会・出版社等が定めたバッジが複数存在し、定義の統一もなされていない状況を踏まえ、バッジの種類と定義等に関する統一的な推奨指針を提供するものです。

NISO’s Recommended Practice on Reproducibility Badging and Definitions Now Published(NISO, 2021/1/28)
http://www.niso.org/press-releases/2021/01/nisos-recommended-practice-reproducibility-badging-and-definitions-now

ページ