デジタル保存

国家デジタル管理連盟(NDSA)、“National Agenda for Digital Stewardship 2014”を公表(米国)

国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance;NDSA)が、2013年7月23日から開催されているDigital Preservation 2013 Meetingにあわせて、“National Agenda for Digital Stewardship 2014”を公表したとのことです。

このアジェンダでは、国全体として取り組むべきデジタル保存活動に関する課題を、以下の4つの領域に分けて説明しているとのことです。
・組織の役割、政策、実践
・デジタルコンテンツの分野(特に不安のある領域として、研究データやソーシャルメディア、動画や録音データなどを指摘)
・技術基盤の開発
・研究のプライオリティ

なお、米国議会図書館(LC)のブログThe Signalによると、このアジェンダについて今後数か月にわたりコメントや議論が起こることが期待されており、Digital Preservation 2013 Meetingでの議論のほか、ウェブセミナーの実施も予定されているとのことです。

NDSA National Agenda for Digital Stewardship
http://www.digitalpreservation.gov/ndsa/nationalagenda/index.html

デジタル保存連合、“Preservation Metadata”の第2版を公開

デジタル保存連合(Digital Preservation Coalition:DPC)が、2005年に刊行したレポート“Preservation Metadata”の第2版を刊行しています。初版の刊行以後、PREMISの登場により可能となった保存用メタデータの発展をまとめたものとなっているようです。著者は初版と同じBrian Lavoie氏とRichard Gartner氏です。

DPC releases 2nd edition of popular 'Preservation Metadata' Technology Watch Report(DPC, 2013/7/16付け)
http://www.dpconline.org/newsroom

New Preservation Metadata (2nd Edition) DPC Technology Watch Report co-authored by Brian Lavoie available(OCLC, 2013/7/16付け)

第2版(pdf, 40ページ)
http://dx.doi.org/10.7207/twr13-03

http://www.dpconline.org/advice/technology-watch-reports
※初版(2005年刊行)のPDF掲載ページ

デジタルキュレーションに求められるコンピテンシー(文献紹介)

International Journal of Digital Curation誌の最新号(Volume 8, Issue 1, 2013)に、デジタルキュレーションの担当者に求められるコンピテンシーについての査読論文が掲載されています。2011年10月から2012年4月の間に北米で出された173件の求人公告を対象に、求められる経験や知識・技能等の内容を分析したものとのことです。なお、この分析は、ノーステキサス大学のデジタルキュレーションに関するカリキュラム構築プロジェクト(Information: Curate, Archive, Manage, and Preserve(iCAMP))の一環として行われたものとのことで、このプロジェクトは、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けているもののようです。

Competencies Required for Digital Curation: An Analysis of Job Advertisements(International Journal of Digital Curation,)
http://www.ijdc.net/index.php/ijdc/article/view/8.1.66/317

米国議会図書館、“National Digital Stewardship Residents”プログラムの最初の研修生を公表

米国議会図書館(LC)が博物館・図書館サービス機構(IMLS)とともに新しく開始する“National Digital Stewardship Residents”プログラムについて、最初の研修生10名を公表しています。このプログラムは、図書館学、情報学等の修士課程を最近修了した人に、デジタル保存に領域の経験を得る機会を提供するものです。9か月に及ぶ活動が予定されており、研修生は、2013年9月にLCで行われる2週間のワークショップに参加し、その後LC等、ワシントンD.C.の機関に派遣されるとのことです。今回の発表では名前とともに、派遣される機関、取り組む内容等についても公表されています。

Inaugural Class of National Digital Stewardship Residents Selected(LC, 2013/6/19付け)
http://www.loc.gov/today/pr/2013/13-120.html

プログラムについて
http://www.digitalpreservation.gov/ndsr/residency.html
※タイムラインを示す図の掲載あり

オーストラリア国立図書館で実施されたデジタル保存のためのツール評価プロジェクトの報告書

オーストラリア国立図書館(NLA)において行われた、デジタル保存活動に活用しうる各種ソフトウェアの評価プロジェクトについて、その取りまとめを行ったMatthew Hutchins氏が、報告書を公表しています(2012年7月30日付け)。

この報告書は内部向けにまとめられたものですが、ファイル形式を特定するツール( File Investigator Engine、Outside-In File ID、FIDO等)や、
メタデータを抽出するツール(File Investigator Engine、Exiftool、MediaInfo等)について、 Govdocs1等のコーパスを用いて評価した内容を報告するものとなっているようです。

Ref.
File Characterisation Tools - A Report on a Testing Project Conducted at the National Library of Australia (Open Planets Foundation 2012/8/12付けブログポスト)

技術の急速な変化によってデジタルアートが失われる危険性(記事紹介)

2011年5月8日付けの英国Guardian紙に、“Race to save digital art from the rapid pace of technological change”と題した記事が掲載されています。記事は、技術の変化のスピードが速すぎるために、デジタル技術で作られた現代のアート作品等の保存を適切に行わないと、今後すぐに失われてしまう危険性があるとして警鐘を鳴らす内容となっているようです。

Race to save digital art from the rapid pace of technological change (Guardian 2011/5/8付けの記事)
http://www.guardian.co.uk/technology/2011/may/08/digital-art-hilary-lloyd

英国JISC、「デジタル保存についてのビギナーズガイド」のサイトを公開

英国の情報システム合同委員会(JISC)が、「デジタル保存についてのビギナーズガイド」(JISC Beginner’s Guide to Digital Preservation)のサイトを公開しています。JISC関係者でデジタル保存と深くかかわっていない人向けにまとめられたものとのことで、目次やタグクラウドから解説ページへアクセスできるようになっています。

JISC Beginner’s Guide to Digital Preservation
http://blogs.ukoln.ac.uk/jisc-beg-dig-pres/

Springer社、LOCKSS Programに参加

デジタルコンテンツの保存プロジェクト“LOCKSS Program”は、Springer社が同プロジェクトに参加すると発表しています。Springer社は、約42,000件の電子書籍、2,000件以上の電子ジャーナル等の保存に合意したとのことです。

Springer Partners with the LOCKSS Program(LOCKSSのニュースリリース)
http://www.lockss.org/lockss/News

参考:
3.3.2 電子書籍の保存の社会的意義(図書館研究リポートNo.11 電子書籍の流通・利用・保存に関する調査研究)
http://current.ndl.go.jp/node/14633

“Europeana Travel”がデジタル保存の実践と計画に関する調査報告書を公開

2010年9月28日、“Europeana Travel”がデジタル保存の実践とその計画に関する調査報告書を、8月2日付で公開しました。報告書には、現在のデジタル化事業を評価し、現状のデジタル保存インフラに関する深い理解を得ること、そしてデジタル保存の状況とニーズに関する情報を集約すること等を目的とした、調査結果が記されているとのことです。

Report on digital preservation practice and plans amongst LIBER members with recommendations for practical action
http://www.europeanatravel.eu/downloads/D1.3._ET_report_final_23092010.pdf

長期デジタル保存を目指した非営利団体“Open Planets Foundation”が設立

欧州委員会主導の、デジタルコンテンツの保存と長期アクセスに関する4年間のプロジェクト“Planets”の完了に伴い、このほど長期的なデジタル保存を目指した非営利団体“Open Planets Foundation”が設立されたとのことです。Planetsプロジェクトの作業を発展させ、国際的なデジタル保存に関する共同体を構築することを目的としており、参加館に対して、技術や助言、オンラインサービス等を提供するとのことです。設立に際しては、英国図書館(BL)を中心に、オランダ王立図書館やデンマーク王立図書館、Microsoft Research等が資金提供を行ったようです。

Europe lays Foundation for preserving digital heritage(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100806.html

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