フランス

DOAB財団 (DOAB Foundation)の創設が発表される

2019年5月21日、人文・社会科学系の単行書のオープンアクセス(OA)を推進するオランダのOAPENと、人文・社会科学系の電子情報資源のプラットフォームを運営するフランスのOpenEditionにより、DOAB財団の創設が発表されています。

DOAB(Directory of Open Access Books)は、OAPENによって2012年に公開されたOAの単行書のダイレクトリです。

同財団は、3月5日に、オランダの法律の下、OAPENとOpenEditionが共有する財団(foundation)として設立され、運営組織としては、フランス国立科学研究センター(CNRS)と仏・エクス=マルセイユ大学が法的に代表しています。

今後数か月の間において、OAPENとOpenEditionは、人文・社会科学のオープンな学術コミュニケーションのための欧州の研究基盤OPERASの他の協力機関とも連携し、DOABのプラットフォームを更新します。DOABは、最終的には、OPERASの中核的サービスとなる予定です。

国立国会図書館(NDL)、『レファレンス』No.819で「フランスの公文書管理行政―文書専門職員の派遣を中心に―」を刊行

国立国会図書館(NDL)の調査及び立法考査局が、刊行物『レファレンス』No.819(2019年4月)で「フランスの公文書管理行政―文書専門職員の派遣を中心に―」を公開しました。

50年以上にわたり公文書管理に係る専門職員の各府省への派遣を実施してきたフランスについて、派遣の経緯と現状を含む公文書管理行政の在り方を概観したものです。

フランスの公文書管理行政―文書専門職員の派遣を中心に― [PDF: 669KB]
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11275348_po_081902.pdf?contentNo=1
https://doi.org/10.11501/11275348

国際図書館連盟(IFLA)、フランス・ノートルダム大聖堂の火災被害を受けて声明を発表

2019年4月17日、国際図書館連盟(IFLA)が、同4月15日にフランス・パリのノートルダム大聖堂が火災により被害を受けたことに関して声明を発表しています。

世界の記憶を保護することは図書館及び図書館員の重要な務めであり、IFLAはそれを支援すること、政府からの支援も不可欠であり、IFLAもアドボカシー活動に取り組むこと等が表明されています。

Tragedy of Notre Dame Underlines the Need to Focus on Prevention and Preservation(IFLA, 2019/4/17)
https://www.ifla.org/node/92122

関連:
ノートルダム大聖堂
http://www.notredamedeparis.fr/
※“ACTUALITÉ”に火災による被害を受けた旨の記載があります。

【イベント】日仏図書館情報学会主催講演会「Web時代のマザリナード文書―日仏共同研究プロジェクト」(5/25・東京)

2019年5月25日、東京都渋谷区の日仏会館において、日仏図書館情報学会主催の講演会「Web時代のマザリナード文書―日仏共同研究プロジェクト」が開催されます。

講師は一丸禎子氏(学習院大学文学部・講師)です。

17世紀フランスのフロンドの乱の際に宰相マザランを批判した文書(マザリナード文書)は現在約5,000種類以上が伝えられ、日本では東京大学総合図書館が約2,700点所蔵しています。

講演は、日仏共同での同文書デジタル化とウェブ公開による新しい研究領域の可能性を紹介する内容です。

参加費は無料ですが、事前の申込み(定員50人、先着順)が必要です。

日仏図書館情報学会 「Web時代のマザリナード文書―日仏共同研究プロジェクト」
http://sfjbd.sakura.ne.jp/

E2101 - 2018年IIPC総会・ウェブアーカイブ会議<報告>

国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC;CA1893参照)の総会及びウェブアーカイブ会議(WAC;E1819ほか参照)が2018年11月12日から11月15日まで,ニュージーランドの首都ウェリントンにあるニュージーランド国立図書館(NLNZ)で開催された。国立国会図書館(NDL)からは筆者が参加した。NDLからの両会議への参加は2年ぶりである。

British Library Labs Symposium 2018におけるBLラボ各賞受賞者(記事紹介)

英国図書館(BL)が、2019年1月15日付けのブログにおいて、2018年11月12日に開催されたBritish Library Labs Symposium 2018におけるBLラボ各賞の受賞者を発表しています。

BLラボはBLの有するデジタルコンテンツの活用を支援しており、毎年、同館のデジタルコンテンツを用いた優れた取組に対して5種類の賞を授与しています。2018年の受賞者は次のとおりです。

・Research Award(研究部門賞)
“The Delius Catalogue of Works”
(Joanna Bullivant, Daniel Grimley, David Lewis and Kevin Page at the University of Oxford)

・Artistic Award(芸術部門賞)
“Another Intelligence Sings”
(Amanda Baum, Rose Leahy and Rob Walker)

・Teaching & Learning Award(教育・学習部門賞)
“Pocket Miscellanies”
(Jonah Coman)

Digital Science社、2000年以降のオープンアクセス(OA)の動向を分析した報告書を公開

2019年1月24日、Digital Science社が、2000年以降のオープンアクセス(OA)の動向を分析してまとめた報告書“The Ascent of Open Access”を公開しました。

同社の研究ディスカバリープラットフォーム“Dimensions”及びOA論文へのリンクを提供するブラウザ拡張機能Unpaywallのデータを用いて、2000年から2016年までのOAの動向を分析したものです。

得られた知見として、

・助成を受け国際協力による研究の成果として発表されたOA論文は全研究成果の6.3%、引用の15.2%を占める。

・英国の持続的なOAへの取り組みは重要な戦略的有意性となっており、OAの学術成果において高位置を占め続けることを可能とした。英国の学術成果の約52%がOAであり、全体の学術成果の7%を占める。

・ブラジルは英国に続く成功者であり、51.2%の学術成果をOAで入手できる。

・中国は2010年から2番目に多く学術論文を発表する国となり、2016年にはOA論文で3番目となった。

・米国は2012年から2016年にかけてOA率41%をピークに停滞し、OA論文に占める割合は、中国をはじめとした学術論文の世界的な増加により4%減少した。

仏・科学技術情報研究所(INIST)、コンソーシアムCouperinの購読雑誌を閲覧できるデジタルアーカイブPANISTを開設

2019年1月10日、仏・科学技術情報研究所(INIST)は、コンソーシアムCouperinの購読済みまたは購読中の学術雑誌へのアクセスを保証するために、国立のデジタルアーカイブPANISTを2019年1月7日に開設したことを発表しました。PANISTは、Couperinが購読している学術情報出版物をアーカイブし、出版者のウェブサイトを経由せずに、Couperinの会員が一元的にアクセスするプラットフォームとなります。

開設時点で、PANISTには2002年から2017年にElsevier社が刊行した雑誌記事670万件以上が登録されています。今後、SpringerNature社のSpringerLink Collectionの追加が予定され、PANISTのサービスとコンテンツの追加は2019年以降も継続される予定です。

プレスリリースでは、今後の学術雑誌の購読契約の継続が不確定な状況のため、購読停止になった場合に備えて、2019年初めから今回のサービスを提供することとしたと述べています。

京都国立近代美術館で展示「フランス映画ポスター名品選 国立映画アーカイブ デジタル・コレクションより」が開催:デジタル化した資料を活用して高精度の複製を制作・展示

国立映画アーカイブ(NFAJ)は、2018年12月26日付けのTopicsにおいて、京都国立近代美術館との共催による展示「フランス映画ポスター名品選 国立映画アーカイブ デジタル・コレクションより」の開催を紹介しています。

展示は京都国立近代美術館(京都市左京区)で2019年1月16日から2月24日にかけて開催されます。デジタル化したNFAJ収蔵資料の活用の試みであり、フランスの映画ポスターの伝統である大判ポスター10点を選び、高精度の複製を制作して展示を行うとあります。

NFAJでは、資料活用の幅を広げ、アクセシビリティを高めるためのデジタル化を実施しており、2018年3月31日には、ポスター等のデジタル化作業により得られたデジタル化の仕様、技術の標準化に関する情報をまとめた資料「東京国立近代美術館フィルムセンター映画関連資料デジタル化の手引(2017 年版)」を刊行しています(刊行当時は「東京国立近代美術館フィルムセンター」であり、翌4月1日にNFAJが設立)。

【イベント】若手セミナー「人文科学とデジタル」(12/8・東京)

2018年12月8日、東京都文京区の東京大学工学部で、若手セミナー「人文科学とデジタル」が開催されます。東京大学の総合文化研究科(超域・比較)三浦篤研究室、工学系研究科・情報理工学研究科、戦略的パートナシップ大学グランゼコール群が主催するものです。

参加費は無料で、申込み不要です。登壇者・題目は次のとおりです。

Léa Saint-Raymond氏(ENS, Université Paris-Sciences Lettres, Artl@s)
“When digital humanities help you see differently: another story of trends and tastes”

Marco Jalla氏(ENS, Université Paris-Sciences Lettres, Artl@s)
“Raphael.data: maps, charts, data visualizations about the afterlife of an old master’s oeuvre”

柴美春氏(東京大学総合文化研究科・三浦篤研究室)
「ゴッホの文学的芸術的嗜好の再検討—書簡の統計学的分析から」

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