フランス

フランス国立統計経済研究所、公式統計に関する電子図書館“Bibliothèque numérique de la statistique publique”を公開

2021年9月22日、フランス国立図書館(BnF)とフランス国立統計経済研究所(L’Institut national des statistiques et études économiques:Insee)が、公式統計に関する電子図書館“Bibliothèque numérique de la statistique publique”(BNSP)の公開を発表しました。

Inseeは、フランスの経済・社会に関する情報の収集・作成・分析・提供を行う機関です。BNSPは、InseeがBnFと連携し、“Gallica”の技術を提供して新しい電子図書館を構築するBnFのプログラム“Gallica marque blanche”のもと構築されました。

BnFが公開したプレスリリースによると、Inseeや関係機関により作成された公式統計に関する出版物等を収集・保存し利用可能とすることが目的とされています。19世紀から現在にかけての資料3万8,000件以上にアクセスできるとあります。

フランス・Lire pour en Sortir、刑務所の受刑者と職員を対象とした作文コンクールを実施

2021年9月3日、読み書きを通して刑務所の受刑者の社会復帰に取り組む非営利団体“Lire pour en Sortir”が、Twitterアカウントで、被拘禁者と刑務所の職員を対象とした作文コンクールを実施し、受賞作品の選定を行ったと発表しました。

「これからの人生」(La vie devant soi)をテーマに、5ページ以下の作品の募集が行われ、29の連携機関が参加し、被拘禁者から111件、刑務所の職員から21件の応募があったと述べられています。

Lire pour en SortirのFacebookアカウントの9月20日付投稿によると、受賞作品は、作家やボランティア等により構成される審査委員20人により選定されました。同投稿では、大賞(le Grand prix du jury)、審査員注目賞(Prix Coup de Coeur du jury)、若手作家賞(Prix Jeune Auteur)、詩の賞(Prix de la Poésie)、審査員特別賞(Mention Spéciale du jury)が動画で紹介されています。

フランス・ソルボンヌ大学図書館、同大学が所蔵するコレクションの新たなポータルサイト“SorbonNum”を公開

2021年9月16日、貴重書のデジタル化等を行うフランスの企業“Arkhênum”のブログに、フランス・ソルボンヌ大学図書館(BSU)の新たなポータルサイト“SorbonNum”の公開に関する記事が掲載されました。

同大学が所蔵する物理学-化学・地質学・生物学・数学・医学・人文学の資料への一元的アクセスを提供するデジタルアーカイブです。BSUのコレクション担当のチームがプロジェクトを実施し、Arkhênumにより構築されました。ポータルサイトの概要ページによると、現在、科学や医学を中心に印刷物・手稿等1,800件以上の資料が公開されています。

また、資料はオープンデータを推進するフランスの省庁横断組織“Etalab”が定めるライセンスのもと利用可能であり、自由にダウンロードできます。その他、同ページの中では、各資料のページには高画質での再デジタル化依頼用のリンクがあり、共同注釈やバーチャル展示用ツールを提供すると述べられています。

あわせて、2010年代初期にBSUは印刷資料のデジタル化を中断していましたが、“SorbonNum”の公開と並行して、2021年に新たなデジタル化プロジェクトを開始することが述べられています。

E2418 - フランス図書館員協会(ABF),「図書館員の倫理綱領」を改訂

2020年11月16日,フランス図書館員協会(ABF)総会は「図書館員の倫理綱領」の改訂版(Code de déontologie des bibliothécaires)を全会一致で採択した。「図書館員の倫理綱領」(Code de déontologie du bibliothécaire) (E084参照)は,2003年,ABFの評議会において採択され,17年の時を経て,今回初めての改訂がなされた。

E2414 - フランスにおける図書館の障害者サービスの現状と課題

2021年3月, 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の「教育・スポーツ・研究監督官」(IGÉSR)は, フランスの図書館における障害者サービスの現状と課題についての調査レポート“La prise en compte des handicaps dans les bibliothèques de l’enseignement supérieur et dans les bibliothèques territoriales(高等教育機関図書館及び公共図書館における障害者配慮)”を公開した。

フランス、新型コロナウイルス感染症対策として図書館入館時にワクチン接種やPCR検査陰性等の証明“pass sanitaire”の提示が必要に:50人以上の滞在が可能な図書館等

2021年7月19日付けのデクレ(行政命令)n°2021-955により、フランス政府は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、50人以上の滞在を可能としている図書館等において、入館時の“pass sanitaire”(衛生パス)提示を義務付けることを発表しました。

同デクレは、衛生危機を脱するために必要な一般的措置を規定した6月1日付のデクレ(Décret n°2021-699)を改訂するものです。“pass sanitaire”は、ワクチン接種証明や、48時間以内のPCR検査または抗原検査での陰性証明、検査での陽性判定から11日以上6か月以内である回復証明書等が該当します。

図書館に関しては、予約受取・返却の場合を除く、図書館や資料収集・閲覧のための施設を対象としており、大学図書館・専門図書館の利用や、研究目的での利用等は例外とされています。また、フランス国立図書館(BnF)と公共情報図書館(BPI)においては、展示会や文化的イベントへの入場・参加は“pass sanitaire”の提示が必要としています。

フランスの学術機関コンソーシアムCouperin、研究データ管理支援サービスについてのアンケート結果を公開

2021年7月9日、フランスの学術機関コンソーシアムCouperinのオープンサイエンスに関するワーキンググループ“Groupe de Travail Science Ouverte(GTSO)”が実施した、研究データ管理支援サービスについてのアンケート結果が、リポジトリ“Zenodo”上で公開されました。

アンケートは、2020年9月8日から10月6にかけて行われたものであり、提供されているサービスや、困難、今後の計画等について把握することを目的としていました。報告書では、82件の回答について、アンケートの構成に合わせ、サービス提供の組織体制、データの共有と保存、データ管理計画の作成支援、データ管理に関する関心喚起や研修、サービス対象、組織内外の連携等の観点でまとめています。

結論の箇所では、アンケート実施前に立てられた「提供されるサービスは技術的なものよりも関心喚起の物が多い」等の9つの仮説ごとに検証結果を示しています。その他、データ管理支援においては、人材面での課題があること、指導者が部局間の協力を促す必要があること等が述べられています。

また、アンケート結果のデータは、2020年12月9日付けで、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYのもと公開されています。

フランス国立図書館(BnF)、2021年から2023年にかけてのアクセシビリティに関する方針等を示した計画を公開

2021年7月12日、フランス国立図書館(BnF)が、2021年から2023年にかけてのデジタル環境におけるアクセシビリティに関する方針等を示した計画“Schéma pluriannuel d'accessibilité numérique 2021 – 2023”の公開を発表しました。

発表によると、フランスにおいて、オンラインの公衆向けの通信サービスにおけるアクセシビリティに関する2019年7月24日のデクレ(行政命令)や、2005年2月11日に制定された障害者の権利と機会の平等、参加と市民権のための法律等で定められた法的義務に基づき作成されました。

同計画の中では、主に以下の内容についてまとめられています。

・アクセシビリティ方針
・アクセシビリティに関する人的・財政的リソース
・アクセシビリティに配慮するための組織体制
・管理、検証のプロセス
・技術、機能関係
・各年の計画

また、複数年を対象とした同計画の他に2021年の計画も策定されています。

フランス・文化省、マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』とアンドレ・ブルトンの直筆コレクションの入手を発表

2021年7月9日、フランスの文化省が、作家マルキ・ド・サドの『ソドムの百二十日』と詩人アンドレ・ブルトンの直筆コレクションを入手したと発表しました。

これらの資料は、2017年に国宝(trésor national)への指定、輸出証明書の拒否による輸出禁止が行われ、文化省が入手のための支援を呼び掛けていました。

マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』は、33枚の紙をつなぎ合わせた、幅約11.3センチメートル、全長12メートル以上のもので、フランス革命前のバスチーユ収監中に執筆されました。発表によると、フランス国立図書館(BnF)のアルスナル館で保管されます。

アンドレ・ブルトンの直筆コレクションには、『溶ける魚』、『シュルレアリスム宣言』、『シュルレアリスム第二宣言』が含まれています。『ナジャ』や『磁場』を所蔵しているBnFのリシュリュー館の写本部門で保管され、7月19日からBnFフランソワ・ミッテラン館で実施される展示会で展示される予定とあります。

フランスのプロヴァンス・アルプ・コートダジュールの刑務所図書館に関する報告書が公開

フランスの地域圏プロヴァンス・アルプ・コートダジュールの書籍や読書に関する活動を行う機関“Agence régionale du Livre Provence-Alpes-Côte d'Azur”が、2021年5月26日付のツイートで、同地域圏の刑務所図書館に関する報告書を公開したと発表していました。

同機関は2015年から拘留中の人を対象とした取組を行っており、今回の報告書は、図書館を刑務所における文化活動の場とすることを目的に、地域圏内の刑事施設を対象に行ったアンケート調査の結果をまとめたものです。18施設にアンケートが送付され、17施設から回答がありました。

報告書では、図書館だけでなく書籍が収められている棚・台車も含まれている可能性があるとしつつも、回答した施設で合計すると、書籍のための場所は45あること(2015年時点では27)が述べられています。その他、図書館の利用しやすさ、職員、提供している資料、利用者数、読書ワークショップ等の活動、予算、公共図書館との連携状況等についてまとめています。

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