イラク

E773 - イラク国立図書館・文書館の最新情報

2007年7月以後2008年3月までのイラク国立図書館・文書館(INLA)の状況を紹介するエスカンダー(Saad Eskander)館長の特別レポートが,英国図書館(BL)のウェブサイトに掲載されている。例えば,次のようなできごとが報告されている。...

イラク国立図書館・文書館の最新状況

イラク国立図書館・文書館(INLA)のエスカンダー(Saad Eskander)館長の日記を掲載していた英国図書館(BL)が2008年3月10日、同館長によるINLAの最新状況レポートを掲載しました。自動車爆弾による窓の大量破損、職員の家族の誘拐・殺害といった悲しい出来事も報告されている一方で、資料やPC・プロジェクタ等の新規購入や利用者の大幅増加(1日240名だったのが750名に)など、着実な復興の様子もうかがい知れます。

Diary of Saad Eskander, Director of the Iraq National Library and Archive
Special report: 10 March 2008
http://www.bl.uk/iraqreport.html

参考:
イラク国立図書館・文書館の復興状況

イラク国立図書館・文書館の復興状況

イラク国立図書館・文書館の復興状況について紹介する記事を、ABC Newsが掲載しています。戦前は90人しかいなかったスタッフが400人に増えたこと、各国からの支援により戦前よりも充実した設備が整ったこと、女性のエンパワメントにも力を入れていることなどが紹介されています。

After Looting, Burning, Iraqi Archive Makes Comeback - ABC News
http://abcnews.go.com/International/IraqCoverage/story?id=4006405

イラク国立図書館・文書館長、Archivist of the Yearに選ばれる

イラク国立図書館・文書館のSaad Eskander館長が、同館の再建に向けた功績により、スコーン財団が選ぶArchivist of the Year 2007に選ばれました。同館長は受賞の演説で、米軍が接収したイラクの文書遺産を返還するように、米国政府に求めたとのことです。

なお同館長が日々の日常を報じる日記形式のブログが、英国図書館(BL)のウェブサイトで公開されていましたが、「命を失ったり、悲惨な目にあったり被害を受けたりしたスタッフのことを食い物にしているようで呵責を感じる。これ以上書くことはできない。」として、2007年7月をもって執筆が終了しています。

IFLAとICA、イラク国立図書館・文書館の治安悪化を憂慮する声明を発表

2007年8月8日、イラク国立図書館・文書館(INLA)に、イラク国軍が不法侵入し、占拠するという事態が発生しました。イラク文化省は、政府機関に対し事前の許可なく軍が侵入することを禁じる指令を出していますが、これが無視される事態となりました。イラク国軍のほか、米軍もこれまで何度も不法に侵入しているとのことで、エスカンデル(Dr Saad Eskander)館長は、治安の悪化、そして職員・資料に危害が加えられる恐れがあるとして、不法行為を厳しく批判し、世界に訴えています。

国際図書館連盟(IFLA)と国際文書館評議会(ICA)はこれにすばやく呼応し、2007年8月10日付けで憂慮の意を表明する共同宣言を出しています。

Joint statement of IFLA and ICA:

英国の図書館界がイラク国立図書館・文書館に社会科学の教科書を寄贈

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)および英国図書館(BL)は、イラク国立図書館・文書館(INLA)に対し、社会科学分野の教科書約300冊を寄贈しました。

INLAのSaad Eskander館長は、INLAの年間図書購入予算は約7000ドル(約86万円)ほどしかなく、そんな中今回推定3万ドル(約370万円)もの価値があるコレクションを寄贈いただいて、国立図書館の建て直しに弾みがつくと喜びのコメントを発表しています。

British Universities, Publishers Donate 300 Textbooks to Iraq

イラクの図書館にSTM系資料を寄付する運動(米国)

STM(自然科学・工学・医学系)の会議情報索引誌を発行しているInterDok社が、イラクの図書館に、STM系の会議録や図書を寄付する運動を進めています。寄付先はイラク科学技術アカデミー図書館やバグダッド大学図書館など5つの研究機関図書館で、Eメールで各図書館にも寄付の呼びかけをしています。

Donations to Iraqi Libraries
http://www.interdok.com/html/company_news.cfm

Donate to Iraq Libraries
(Information Today Online Insider 2007年3月20日記事より)

E608 - 館長の日記に綴られるイラク国立図書館・文書館の現状

これは,英国図書館(BL)のウェブサイトに公開されている,イラク国立図書館・文書館(INLA)の館長Saad Eskanderの日記の一部である。INLAは爆破による被害のために2006年11月21日から一時期休館した。その後12月上旬に再び開館したもの の,治安状態は以前にも増して厳しい状況に陥った。日記は,この苛烈な状況におかれた2006年11月から,2007年2月上旬までのものが公開されてい る。交通網の閉鎖。電力供給の制限。建物の爆破。同僚の拉致,殺害。INLAの職員や関係者が日々どのような現実に直面しているのか,逐次記されている。...

イラク国立図書館・文書館が直面している現状

内戦に近い状態にあるイラク国内において、イラク国立図書館・文書館が直面している困難についてSaad Eskander館長が綴っている日記(英国図書館(BL)が提供)とそれへの反響についての記事が、New York Times紙に掲載されています。

スタッフの暗殺や誘拐、脅迫、爆弾の爆発、封鎖、欠乏といった困難に負けず、書籍をはじめとする文化遺産を守ろうとするイラク国立図書館・文書館の努力は、日記の読者の大きな反響を呼び、サポートしたいのだがそのすべがないことに多くが苛立っています。Eskander館長によれば、日々、治安は悪化しているようです。

Baghdad Day to Day: Librarian’s Journal - New York Times

イラク国立図書館長の日記、BLでも公開

休館を余儀なくされたイラク国立図書館のSaad Eskander館長の日記が英国図書館(BL)のサイトで公開されています。

イラクの苛烈な紛争が続いている状況が伺える日記です。

Diary of Saad Eskander, Director of the Iraq National Library and Archive
http://www.bl.uk/iraqdiary.html

Iraq Library Director's Diary Shows "Perilous, Tragic Situation"

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