欧州

cOAlition S、「Plan Sに基づく価格透明性のフレームワーク」運用のためのオンラインサービス構築の実現可能性に関する情報提供依頼書(RFI)を公開

2020年10月19日付で、cOAlition Sは、「Plan Sに基づく価格透明性のフレームワーク」運用のためのオンラインサービス構築の実現可能性に関する情報提供依頼書(RFI)を公開しました。

cOAlition Sは、以下の要件を満たしたオンラインサービスの構築を検討しています。

・学術出版社が、cOAlition Sの承認した「価格透明性のフレームワーク」が指定する価格やサービスに関するデータを、セキュアな手段でアップロードできること

・研究者・研究助成機関・研究機関・図書館員・図書館コンソーシアムなどの承認されたユーザーが、セキュアな手段によって、上記でアップロードされたデータにアクセスし、複数の雑誌や出版者の価格・サービスを比較できること

cOAlition Sはこのようなサービスの開発の委託に先立って、サービス調達の実現可能性、事業者が要件を満たすために取りうる手段等について、情報提供依頼を実施しています。RFIへの回答は2020年11月30日まで受付されています。

欧州研究図書館協会(LIBER)、図書館におけるデータサイエンスやその分析手法の応用に関するワーキンググループを新たに設置

2020年10月1日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、図書館におけるデータサイエンスやその分析手法の応用に関する取り組みの調査・促進を目的としたワーキンググループを新たに設置することを発表しました。

同WGは、蔵書コレクション・メタデータ・デジタル情報基盤・図書館サービス等に関わるあらゆる種類の処理・ワークフローを検討対象とし、主に次のような分野で活動することを想定しています。

・欧州およびその他の地域における重要な取り組み・プロジェクトの特定と分析
・図書館固有の環境や要件に応じたデータサイエンスの手法やツールの調整手段に関する研究
・優れた実践や課題等の特定
・技術・能力開発のための方法と戦略への評価

LIBERは現在、データサイエンス、データアナリティクス、機械学習、テキスト・データ・マイニング等の分野に専門知識を持ったWGへの参加者を募集しています。同WGは2021年の第1四半期から正式に活動を開始する予定です。

新型コロナウイルス感染症に関する研究データのポータルサイト「COVID-19データポータルJAPAN」が公開される

大学共同利用機関法人情報・システム研究機構、国立情報学研究所(NII)、国立遺伝学研究所の連名による2020年10月5日付けのプレスリリースで、新型コロナウイルス感染症に関する研究データのポータルサイト「COVID-19データポータルJAPAN」の公開が発表されました。

「COVID-19データポータルJAPAN」は、国内外に散在する新型コロナウイルス感染症に関する研究データへ研究者が迅速にアクセスできるよう、NIIのオープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)と国立遺伝学研究所の生命情報・ DDBJセンターが実施したオープンデータの調査・収集の成果に基づいています。欧州で公開されている“COVID-19 Data Portal”の枠組みに賛同する形で開始され、RCOSが国内の様々な機関と連携して構築しています。

遺伝子配列情報・タンパク質情報・疾患情報などの生命科学系の研究データ以外に、画像・文献、データ投稿のツールも含めたリソースへのアクセスも提供しており、今後もコンテンツの強化を継続するとしています。

SPARC Europe、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーを調査・分析したレポートを公開

2020年9月30日、SPARC Europeは、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーを調査・分析したレポート“Open Access: An Analysis of Publisher Copyright and Licensing Policies in Europe, 2020”の公開を発表しました。

近年におけるオープンアクセス(OA)ポリシー策定・推進をめぐる活動の進展を背景として、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーがどの程度OAに向けた変革を支援しているかに焦点を当てたレポートです。

二つのアプローチによる調査が行われており、一つは大手学術誌出版社10社を対象としたウェブサイト上の情報及び各社への問合せによる調査、もう一つはDOAJ(Directory of Open Access Journals)に収録された欧州のOAジャーナルを対象とした調査です。学術誌における著作権・出版権の扱い、セルフアーカイブされた論文へのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス付与の許諾状況等が調査の対象となっています。Plan Sへの準拠状況も分析されており、著作権・ライセンス面において、出版社のポリシーの多くがPlan Sと一致していないことを報告しています。

米ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)、Plan Sに準拠した2022年1月発効の新オープンアクセス方針とcOAlition Sへの参加を発表

2020年10月1日、米国の医学研究機関ハワード・ヒューズ医学研究所(Howard Hughes Medical Institute:HHMI)は、従来のオープンアクセス(OA)方針から大幅な変更を伴う新OA方針を発表しました。

HHMIの新OA方針は2022年1月に発効します。2022年1月以降、HHMI所属の研究者による論文について、クリエイティブ・コモンズのCC BYライセンスの下で即時OA公開することが義務付けられました。HHMIは、新OA方針が欧州の研究助成機関を中心としたコンソーシアムcOAlition Sの「Plan S原則」に準拠した内容であり、OAの推進に取り組むため、同日付でcOAlition Sに参加したことを合わせて発表しています。

Nature誌も同日付のお知らせとしてHHMIの新OA方針を紹介しており、米国の主要な研究助成機関としてはビル&メリンダ・ゲイツ財団に次いで2番目に研究成果の即時公開を義務付けたOA方針を定めたことなどを解説しています。

スコットランド国立図書館(NLS)、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”を発表

2020年9月29日、スコットランド国立図書館(NLS)は、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”が同日から開始したことを発表しました。

NLSの新戦略は、過去6か月に同館ウェブサイトやデジタルコレクションへのアクセス数が記録的に急増していることなどを背景に、デジタルコンテンツを活用した優れた取り組みによって、既存の利用者・新規の利用者双方に働きかけることに特に重点が置かれています。新戦略実施中に迎える2025年の開館100周年までに、スコットランド住民の大半が自身のニーズや関心に合わせたオンラインサービスを享受できる環境を目指す、としています。新戦略では次の5つの重点活動領域が設定されています。

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”が開催中:2020年はジャパンサーチも協力

Europeanaの2020年9月30日付けのブログ記事で、GIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”の開催と、2020年10月1日から31日にかけて作品の投稿を受け付けていることが紹介されています。

“GIF IT UP”は、コンテンツ・パートナーから利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションです。応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞等が選ばれ、賞品が授与されます。

7回目の開催となる2020年は、従来のEuropeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTroveに加えて、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsもコンテンツ・パートナーとして協力しています。

OAPEN、単行書のオープンアクセス出版に関する理解を深めるためのツールキット“OAPEN Open Access Books Toolkit”を公開

2020年9月30日、単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENは、単行書のOA出版に関する理解を深めるためのツールキット“OAPEN Open Access Books Toolkit”の公開を発表しました。

OA出版をよりよく理解し、OA単行書への信頼を向上させることを目的とした無料のリソースであり、Springer Nature社と英・グラスゴー大学が共同で作成し、研究コミュニティ等に所属する70人近くのメンバーが執筆に携わりました。研究者、学術書の著者を主な対象としていますが、出版社、大学、研究助成機関、研究機関を含むその他のステークホルダーにとっても参考になりうるとしています。

同ツールキットではOA単行書出版に関する様々な情報を収録しており、研究のライフサイクルに沿って閲覧できる“Life cycle”、あらかじめ用意されたキーワードやよくある質問から検索できる“Keywords”、“FAQ”といったコーナーが設けられています。

Europeana、2020年から2025年にかけての著作権に関する取組の優先事項を発表

2020年9月25日、Europeanaは、2020年から2025年にかけての著作権に関する優先事項をまとめた文書“Europeana Copyright 2020-2025”を公開しました。

同文書は、Europeanaの2020年から2025年にかけての戦略“Europeana strategy 2020-2025: Empowering digital change”を踏まえ、著作権に関する取組の指針を示すものです。著作権に関するビジョンとして、ベストプラクティスや十分な方針の採用に関して、欧州の文化遺産機関を支援することが掲げられています。

優先事項としては、「著作権に関する政策的枠組みと実践の変化の把握」、「権利情報の質向上」、「著作権に関する技能育成」の3点が挙げられています。

E2309 - 欧州の大学図書館等のオープンエデュケーションへの関与状況

2020年6月,SPARC Europeは,オープンエデュケーション(OE)・オープン教材(OER)に関する欧州の大学図書館等(以下「図書館」)を対象とした調査の報告書として,“Open Education in European Libraries of Higher Education”を公開した。

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