ニュージーランド

オーストラリア図書館協会(ALIA)とCivica社、Civica Libraries Indexをもとにした、2020年度のオーストラリア・ニュージーランドの図書館での貸出傾向を公表

2021年5月18日、オーストラリア図書館協会(ALIA)とCivica社が、2020年度のオーストラリア・ニュージーランドの図書館での貸出の傾向に関する調査の結果を発表しました。

今回で6年目となる調査で、クラウドベースの図書館システムSpydusを提供しているCivica社とALIAが共同で作成したCivica Libraries Indexをもとに分析されたものです。Civica Libraries Indexは、同システムを導入している両国の104の地方や都市の図書館の、2020年4月1日から2021年3月31日までの貸出データ3,400万件もとに作成されています。

コロナ禍においてよく読まれた分野は、ジェーン・ハーパー、マイケル・ロボサム等といった作家による推理小説やホラー小説であったこと、オーストラリア人の作家による小説・伝記・絵本の人気が年々高まっていること、コロナ禍で電子書籍などの電子資料の貸出が増加したことが指摘されています。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、デジタル・オーディオ・ワークステーションを用いて作曲されたアルバムの音源の寄贈を受け、CC BY-NC-SAで公開:同音源を用いて作成されたリミックスアルバムも公開

2021年5月27日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)を用いてDisasteradio等の名義で音楽活動を行ってるミュージシャンLuke Rowell氏から寄贈を受けたボーンデジタルなファイルを“Luke Rowell Digital Music Collection”としてオンラインで公開したと発表しています。

現在は、評価の高い同氏のヴェイパーウェイヴのアルバム“Buy Now”(2015年)関連のファイルが公開されており、年内に、他のアルバム関連のファイルも追加予定です。

ファイルは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC-SA(表示-非営利-継承)のもとで公開されています。自由にダウンロードして、リミックスなどにより再利用することが可能となっており、同コレクションのファイルをもとに、世界中のミュージシャンが参加して作成されたリミックスアルバム“Free: Buy Now Remixes”も公開されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)主催の“National Simultaneous Storytime”、2021年は国際宇宙ステーションから宇宙飛行士が読み聞かせ

2021年5月19日、オーストラリア図書館協会(ALIA)主催のイベント“National Simultaneous Storytime”(NSS)が行われます。NSSは、読書とリテラシーの価値を促進することを目的に、年齢に応じたテーマを探求するオーストラリアの児童書を用いて、国の教育カリキュラムのFoundationからYear 6までの主な学習内容に取り組むものです。

今年で21回目、ニュージランドにおいても4回目の開催となる今回は、スカラスティック社(出版社)・オーストラリア宇宙庁・Office of the Chief Scientistと連携し、宇宙飛行士のウォーカー(Shannon Walker)氏が国際宇宙ステーションから絵本“Give Me Some Space”の読み聞かせを行います。同書は、ALIAが今回のために絵本作家のPhilip Bunting氏に依頼して作成されたもので、作品の完成後、宇宙に送るための物理的な条件に沿った装丁で作成され、清掃と梱包の後、2020年後半に国際宇宙ステーションに送られました。

同イベントには誰でも参加できますが、参加には登録が必要です。

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP 2020”の優勝者及び各賞受賞者が発表される

Europeana Proのウェブサイト上に、2020年12月14日付けで記事“Looking back on GIF IT UP 2020”が掲載されています。デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP 2020”の成果を振り返る内容であり、受賞者及び受賞作品の一覧が“GIF IT UP”のウェブサイト上で公開されたことを紹介しています。

“GIF IT UP”7回目の開催となる2020年は、従来のEuropeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTroveに加えて、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsもコンテンツ・パートナーとして協力しました。

“GIF IT UP 2020”の各賞のうち、“GIPHY Backdrop Category”では、ジャパンサーチと連携している「東京富士美術館収蔵品データベース」収録資料を用いた作品が受賞しています。

デジタル化された太平洋地域の文化遺産を集約するオンラインポータル“digitalpasifik.org”のベータ版が公開される

2020年11月18日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、デジタル化された太平洋地域の文化遺産を集約するオンラインポータル“digitalpasifik.org”の公開を発表しました。11月25日現在ではベータ版となっており、オーストラリア国立図書館の情報探索システム“Trove”など5つのコンテンツ・パートナーから提供を受けた49,464点の情報を収録しています。

“digitalpasifik.org”は、“Pacific Virtual Museum”パイロットプロジェクトにより構築されました。同プロジェクトは、世界の博物館・美術館・図書館・文書館・大学・その他機関が所蔵する太平洋の文化遺産への単一アクセスポイントとなるオンラインポータルの構築を目指しており、オーストラリア政府による支援の下、ニュージーランド国立図書館とオーストラリア国立図書館が協力して実施しています。

同プロジェクトは2022年2月まで実施され、今後もポータルの機能拡張、コンテンツ・パートナーの追加等が行われる予定となっています。また、2022年3月以降も同プロジェクトの目標に持続的に取組み、支援するための方法の検討も行われます。

E2322 - オランダ・ILP Labによるウェブサイト収集への提言

オランダのアムステルダム大学情報法研究所(Institute for Information Law)が所管する学生イニシアチブ,The Glushko & Samuelson Information Law and Policy Lab(ILP Lab)は,2020年8月,ポリシーペーパー“Web harvesting by cultural heritage institutions”を公開した。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、20世紀初期の同国のマンガ制作者に関する情報提供を呼びかけ

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が2020年10月1日付のブログ記事で、20世紀初期に同国で制作されたマンガの著者を特定する目的で、同館への情報提供を呼びかけています。

ニュージーランドでは、1920年代から1930年代にかけて地方の新聞紙面等で子ども向けを中心としたマンガの制作・掲載が始まりました。この時期のマンガ制作者は後に著名になった人物が数人確認されるものの、大半については制作者不明となっています。

NLNZはこうした制作者不明のマンガについて、制作者が誰か、制作の動機は何か、制作には何が影響を与えたのかなどを特定するために、代表的な作品を記事上で示しながら、心当たりのある作品についての情報提供を呼びかけています。NLNZへの情報提供は、図書館宛の質問フォーム、またはブログ記事内でのコメントにより行うことができます。

Early comics — who are they?(NLNZ,2020/10/1)
https://natlib.govt.nz/blog/posts/early-comics-who-are-they

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”が開催中:2020年はジャパンサーチも協力

Europeanaの2020年9月30日付けのブログ記事で、GIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”の開催と、2020年10月1日から31日にかけて作品の投稿を受け付けていることが紹介されています。

“GIF IT UP”は、コンテンツ・パートナーから利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションです。応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞等が選ばれ、賞品が授与されます。

7回目の開催となる2020年は、従来のEuropeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTroveに加えて、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsもコンテンツ・パートナーとして協力しています。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、60万冊規模の外国書籍の除籍作業を実施中:自国刊行資料の収蔵スペース確保等のため

2020年9月12日付で、ニュージーランドの国営ラジオ局“Radio New Zealand”が、2019年10月から実施中のニュージーランド国立図書館(NLNZ)所蔵の外国書籍約60万冊の除籍作業が中間点に差し掛かったことを報じています。

NLNZは、同館の収蔵スペースが2030年までに限界を迎える見込みであること、ニュージーランド・太平洋地域の記憶の保存が同館の重要な使命であることなどを背景に、2015年にこれらの地域の資料に重点を置く内容へ蔵書構築方針を更新しました。2019年10月以降、館内の資料収蔵スペースを確保するため、数十年にわたって利用のないタイトル等を中心に約60万冊の国外で刊行された外国書籍の除籍手続きを進めています。なお、同館は除籍候補の図書リストを順次作成してウェブサイト上に公開しており、地域図書館や刑務所図書館等のリクエストに応じて譲渡の手続きを進めています。

Radio New Zealandの記事では、NLNZのコンテンツサービスを担当するRachel Esson氏が取材に応えて、除籍作業は2021年半ばに終了する予定であること、公開リストに基づく透明性のある手続きにより除籍候補図書のうち約3万3,000点の再受入を決定したことなどをコメントしています。

ニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)、教育省へ国内全校への学校図書館設置・財政支援等を求めた全国キャンペーン“School Libraries Transform”を開始

2020年9月1日の午後4時から、ニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)が全国キャンペーン“School Libraries Transform”を開始しています。

同キャンペーンは、教育のあらゆる段階で、児童・生徒が読書や学習を支援する学校図書館サービスを利用できるようにすべきであるという理念の下、国内全ての学校コミュニティへ高機能な学習環境を提供するため、全ての児童・生徒が専門司書が十分な予算・時間を割いてサービスを実施する学校図書館を利用できることについて、その価値と必要性の周知を使命としています。国内全ての児童・生徒が、専門司書が在籍し同省の資金援助を受けた学校図書館へアクセスできるように、同国の教育省に制度化させることを目標としています。

SLANZAは同キャンペーンの特設ウェブサイトを開設し、キャンペーンの背景となる国内の窮状などともにキャンペーンの意図を説明した教育大臣宛ての嘆願書“Save our school libraries”へ署名を求めています。

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