ドイツ

独・De Gruyter社がデジタルプラットフォームをリニューアル

英国のソフトフェア開発コンサルタント会社67 Bricks社が、2021年2月1日付のお知らせで、ドイツの学術出版社De Gruyter社の新しいデジタルプラットフォームの公開を発表しています。

67 Bricks社はクラウド技術を活用して、De Gruyter社の新プラットフォーム構築に貢献しました。新しいプラットフォームでは、De Gruyter社やパートナー企業等の11万冊以上の学術単行書、80万件以上の雑誌論文に、安全・安定で高速のアクセスを提供可能になったことや、柔軟性の高いコンポーネントで構築され出版社がデジタルサービスの迅速な更新が可能となったこと、ユーザーのメリットとして読み込みの高速化・セキュリティの強化などを実現したことを説明しています。

News & insights(67 Bricks)
https://www.67bricks.com/news-insights/
※1 February 2021のNewsとして“67 Bricks launch new digital research platform with De Gruyter”とあります。

独・マックスプランク協会所属の若手研究者によるオープンサイエンスの実践状況の調査(文献紹介)

2021年1月22日付で、オープンアクセス(OA)出版社Frontiersの計量書誌学等を扱う査読誌“Frontiers in Research Metrics and Analytics”に、独・マックスプランク研究所の研究者らによる共著論文“Where Do Early Career Researchers Stand on Open Science Practices? A Survey Within the Max Planck Society”が掲載されています。

同論文は、著者らがマックスプランク協会所属の若手研究者(Early career researchers)に実施した、オープンサイエンスに関するアンケート調査について報告するものです。著者らは同協会に所属する約5,100人の博士号取得候補生(Doctoral Candidate)の研究者を対象に、オープンアクセス(OA)出版・オープンデータ・研究の事前登録・登録済報告書・レプリケーション研究などオープンサイエンスと関連した取り組みについて、知識・意見・実践状況を自己申告で評価するアンケート調査を実施しました。調査には568人から回答を得ています。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、第二次世界大戦中のホロコーストに関する重要資料を蔵書として受入:連合国陣営にホロコーストの進行を公式に報告した最も古い文書

2021年1月27日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、第二次世界大戦中のナチスドイツ政権によるホロコーストについての重要資料を、同館の蔵書として受入したことを発表しました。

LACが新たに受入した資料は、1943年初頭にポーランド亡命政府が作成した16ページの英文報告書『ドイツ占領下のポーランドにおけるユダヤ人の大量殺戮(The Mass Extermination of Jews in German Occupied Poland)』です。同報告書には、ポーランド亡命政府の外務大臣が第二次世界大戦当時の連合国政府(Allied governments)宛に作成したレポートが含まれています。同レポートは、諜報活動に基づいて入手したポーランド系ユダヤ人大量殺害の詳細と、ワルシャワのユダヤ人居住区「ワルシャワ・ゲットー」から強制収容所への送還について報告した内容で、連合国陣営にホロコーストの進行を伝えた初めての公式文書であることを紹介しています。

ドイツ図書館協会(DBV)、600人以上の図書館長の署名とともに連邦議会の議員に対して公開書簡を提出:図書館における電子書籍貸出の制限を撤廃するため法整備を要望

2021年1月22日、ドイツ図書館協会(DBV)は、国内の図書館長600人以上の署名とともにドイツ連邦議会の議員に対して公開書簡を提出したことを発表しました。

DBVの提出した公開書簡は、図書館が制限なく電子書籍の貸出サービスを利用者へ提供することにより、その文化的・教育的使命を十分に満たすことができるように、連邦議会の議員に対して法整備を求めるものです。公開書簡は、電子書籍の出版が増加し、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため施設としての図書館の閉館も行われ、デジタル情報へのアクセスへの重要性が高まっている中で、ニュース週刊誌『シュピーゲル(Spiegel)』にベストセラーとして掲載されたタイトルの約7割が、図書館での提供に最大1年間の制限があるなど、電子書籍貸出が十分に実施されていない現状を指摘しています。

公開書簡は、著作権法上で電子書籍の貸出に関する権利が明記されていないことなど、法整備の不十分さが公共図書館の電子書籍サービスを阻む原因であるとして、主に次の2点を要求しています。

ドイツ研究振興協会(DFG)、オープンアクセスについての新たなウェブページを公開

2021年1月25日、ドイツ研究振興協会(DFG)は、オープンアクセスについての新たなウェブページを公開したことを発表しました。DFGは2020年にオープンアクセス方針の改訂を行い、現在ではDFGの助成を受けた研究成果はオープンアクセスで出版しなければなりません。記事では以下のDFGのオープンアクセスの取り組みに触れられており、これらの詳細については新ページで公表されているとあります。

・2020年秋には「オープンアクセス出版料」プログラムを開始しており、DFGはオープンアクセス出版のための助成を行っている。このプログラムは、学術雑誌掲載論文と単行本のオープンアクセスを対象としている。

・助成プログラム「科学出版のためのインフラストラクチャ」では、適切な標準と出版インフラストラクチャの開発を促進している。

・様々なイニシアティブ、ネットワークに参加している。2020年の終わりに参加したENABLE!コミュニティでは、革新的な共同出版モデルの開発を通じて、人文社会科学分野のオープンアクセス出版を可能にするパートナーシップネットワークを構築している。

ドイツの図書館統計“Deutsche Bibliotheksstatistik(DBS)”が2021年から学校図書館に関するデータ収集を実施

ドイツ図書館協会(DBV)が2021年1月15日付のお知らせで、2021年以降、ドイツの全国的な図書館統計である“Deutsche Bibliotheksstatistik(DBS)”において、学校図書館のデータ収集が実施されることを発表しています。

DBSは図書館統計に関するISO規格(ISO 2789:2013)に従って、ドイツの公共図書館・大学図書館に関する全国的なデータを収集する事業です。ドイツ連邦文化大臣会議(Kultusministerkonferenz:KMK)の助成の下、地域を超えて連携事業を実施するための図書館ネットワーク“Kompetenznetzwerk für Bibliotheken”(KNB)のサービスの一部であり、ドイツ国内の大学図書館向け情報サービス拠点の1つであるノルトライン-ヴェストファーレン州大学図書館センター(hbz)が実務を担当しています。

ドイツ国立図書館(DNB)、2021年から2024年の優先的戦略事項を発表

2021年1月11日、ドイツ国立図書館(DNB)は、2021年から2024年の4年間の優先的戦略事項として、“Strategische Prioritäten 2021–2024”を発表しました。

DNBの発表した優先的戦略事項は、同館が2016年に発表した中期目標“Deutsche Nationalbibliothek 2025: Strategischer Kompass”を具体化するものです。DNBにとって同様の戦略的優先事項の発表は、2014年・2017年に続いて3度目となります。

公表された優先的戦略事項では、「デジタルコレクションの拡大」「デジタル技術を活用した資料整理の展開」「デジタル技術を活用したコレクションの提供」「文化と科学のネットワーク化」「学習する組織としての発展」の5つのテーマに対して、合計25の行動目標が設定されています。

数学分野の文献データベース“zbMATH”が“zbMATH Open”として2021年1月からオープンアクセス化

2021年1月13日、ドイツのカールスルーエ情報専門センター(FIZ Karlsruhe)は、数学分野の文献データベース“zbMATH”が、“zbMATH Open”としてオープンアクセス(OA)化したことを発表しました。

zbMATHは、同センター、欧州数学会(European Mathematical Society:EMS)、ドイツのハイデルベルク学士院(Heidelberg Academy of Sciences and Humanities)が編集する、19世紀後半から現在に至る数学分野の文献情報を収録した総合データベースです。ドイツ連邦政府と州政府による合同科学会議(Gemeinsame Wissenschaftskonferenz)の助成の下、2019年からOA化に向けた作業が進められていました。

2021年1月から、zbMATHは“zbMATH Open”としてオンライン上で自由に利用可能となっています。また、外部サービスとの連携機能の充実が図られており、arXivや数学文献のオンライン提供に関する欧州の研究機関等のイニシアチブ“EuDML”等の収録文献に対する全文検索機能、DOIを経由した文献フルテキストへのアクセスなどが可能になっています。

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2021年版を公開

2021年1月12日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2021年版の公開を発表しました。

PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。

ダイレクトリーには、米国とカナダを中心に、英国・アイルランド・ウクライナ・南アフリカ・ドイツ・オーストラリア・ロシア・チェコ・ノルウェーを含む計136の大学・研究図書館での出版活動が紹介されています。各館ごとに、担当部署、連絡先、ウェブサイト、SNS、職員数や機関種別をはじめとした出版活動の概観、査読誌・APCが必要な学術雑誌の割合や、出版プラットフォーム、デジタル化戦略、学内外・機関内外の連携先等がまとめられています。

E2344 - ドイツ・ベルリン国立図書館における日記調査

ドイツ・ベルリン国立図書館(以下「同館」)は,2020年初めに同館ポツダム通り館(以下「本施設」)で利用者を対象とする日記調査を実施し,同年8月にその報告書を公表した。様々な図書館利用者調査の中でも,本調査は特に利用者の内面に踏み込んでそのニーズの分析を試みたものである。本稿では本調査の目的と方法を中心にその概要を紹介する。

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