デンマーク

英国、オランダ、ドイツ、デンマークの4か国における研究データの法的位置付けについて調査したレポート

デンマークの電子研究図書館(DEFF)やドイツ研究財団(DFG)等の4機関が共同で運営しているKnowledge Exchange(KE)が、“Legal Status of Research Data in the four partner countries”と題するレポートを、2011年8月4日付けで公開しています。このレポートは、KEに参加している4か国、すなわち、英国、オランダ、ドイツ、デンマークにおける、研究データの法的な位置付けについてその現状をまとめたもので、研究データへのアクセスの阻害する原因を特定し、オープンに利用できるデータとするための前提条件を明らかにすることを目的としたもののようです。なお、9月9日にベルギーのブリュッセルで、このレポートをテーマにしたセミナーが開催されるようです。

Report on the Legal Status of Research Data in the four partner countries (レポートを公開しているKnowledge Exchangeのウェブサイト)
http://www.knowledge-exchange.info/Default.aspx?ID=461

WebUrbanist、今度は世界のユニークな図書館14館を紹介

2011年8月22日付けの記事で世界の美しい歴史的な図書館13館を紹介したWebUrbanistが、今度は20世紀後半以降に建てられたユニークな図書館14館を8月26日付けで紹介しています。記事では、メキシコ・シティのJose Vasconcelos Libraryや、米国イエール大学の貴重書図書館等が取り上げられています。また、日本からは多摩美術大学図書館が紹介されています。

Reading Revolution: 14 Marvelous Modern Libraries (WebUrbanist 2011/8/26付けの記事)
http://weburbanist.com/2011/08/26/reading-revolution-14-marvelous-modern-libraries/

デンマーク王立図書館、FlickrのCommonsで写真を公開

デンマーク王立図書館が、写真共有サイトFlickrのCommonsでの写真の公開を始めたようです。Commonsは、公的機関の所蔵する写真を公開するための取組みで、約50機関が参加しています。

The Royal Library, Denmark's photostream
http://www.flickr.com/photos/departmentofmapsprintsandphotographstheroyallibrarydenmark/

Index Data社、オープンソースのディスカバリ/メタサーチ用Drupalプラグイン“MKDru”を発表

2011年6月14日、デンマークのIndex Data社が、オープンソースのディスカバリ/メタサーチ用Drupalプラグイン“MKDru (MasterKey: Drupal)”を発表しました。このプラグインを追加することで、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のDrupalを使ったウェブサイトにディスカバリ/メタサーチ機能を追加することが可能になるそうです。MkDruの機能として、ランキング順ソート、レコードのマージ、ファセット検索、Z39.50対応、SRU/SRW対応、全文検索エンジンSolr対応、などがあるようです。

MasterKey: Drupal
http://www.indexdata.com/software/mkdru

デンマークの大学で試験中のインターネットへのアクセスを許可(記事紹介)

2011年5月12日のTimes Higher Educationに、“The Danish gambit: online access, even during exams”と題した記事が掲載されています。記事は、南デンマーク大学がカンニング対策として試験中に学生がインターネットへアクセスすることを許可する方針を採用したことを紹介しています。この方針を採用した背景には、2012年1月までに原則として同大学の全ての試験を、手書きの試験からデジタルプラットフォームへ移行させていることがあるようです。記事では、同大学のeラーニングプロジェクトを担当するLise Petersen氏の言葉として、「テストで見たいのは、学生の問題解決と分析能力であり、ある特定のトピックについて考え議論する能力である。」「試験でインターネットを利用することで、インターネット上の巨大な情報源から、関連する情報とそうでない情報を峻別し、関連する情報を文脈に載せるスキルが学生には求められることになる」という意見を紹介しているようです。また、Petersen氏はカンニング問題に関して、「(試験中に)コミュニケーションをとったりディスカッションをしたり、あるいは検索したりすることが許されるのであれば、誰もカンニングをしなくなるだろう。なぜならもはやそれはカンニングではなくなるからだ。

最新の研究情報へのアクセスと中小企業のイノベーションとの密接な関係(デンマーク)

デンマークの科学技術イノベーション省(Danish Agency for Science, Technology and Innovation)とデンマーク電子研究図書館(Danmarks Elektroniske Fag- og Forskningsbibliotek)が、“Access to Research and Technical Information in Denmark”と題したレポートを刊行しています。レポートは、デンマークの研究ベースの中小企業における、科学・技術情報のニーズとその活用について調査したもののようです。調査の結果、中小企業が持つイノベーションと最新の研究成果へのアクセスとの間には密接な関係が認められるとして、現状では中小企業が研究文献や規格等の科学・技術情報へアクセスすることは難しいこと、その情報入手の遅れが企業のコスト増加や開発の遅れにつながること等が明らかになったとのことです。また、レポートは、文献や特許情報、法情報や規格、市場情報等に対して、より簡単により早く、そしてより安価にアクセスしたいという、中小企業のニーズがあると指摘しているようです。

Access to Research and Technical Information in Denmark

国家規模での研究成果オープンアクセス化方針の導入に向けた提言等をまとめたレポート(デンマーク)

2011年3月29日付けで、デンマークの科学技術イノベーション省(Danish Agency for Science Technology and Innovation)のオープンアクセス委員会がまとめた最終報告書“Recommendations for implementation of Open Access in Denmark”が公開されています。この報告書は、デンマークにおいて国家規模で科学研究成果のオープンアクセス化を導入することに向けた、同委員会による提言等がまとめられているとのことです。このようなオープンアクセス化導入の検討の背景には、同国の研究者や企業の研究成果を世界に発信し、同国が国際的な研究開発において主要な位置を占め続けることにつながるとの考えがあるようです。提言では、「科学技術イノベーション省はオープンアクセスポリシーを設定する」、「大学や研究機関はオープンアクセスポリシーを実施・促進する」、「全国規模で一つの共通な研究データベースを構築する」、「科学関係出版物の包括的で長期的な保存サービスを構築する」、「重要な研究データをオープンアクセス化とともに長期的な保存を行うための国家レベルの計画を策定する」等の16項目が挙げられているようです。

デンマーク電子研究図書館、研究の将来に関するレポートを公開

デンマーク電子研究図書館(Danmarks Elektroniske Fag- og Forskningsbibliotek)が、レポート「研究と研究図書館の将来」(The Future of Research and the Research Library)を公開しています。レポートでは、数多くの課題と将来に向けたシナリオが記されており、将来的な研究図書館の機能として以下の3つを挙げています。

・資料の提供と学習プロセスのサポートを行う学習センター
・研究グループとの共同により知識の生成を行う知識センター
・知識を統合するためのきっかけとなるメタ知識機関

The future of research and the research library(Panlibus Blog 2010/2/26付けの記事)
http://blogs.talis.com/panlibus/archives/2010/02/the-future-of-research-and-the-research-library.php

The Future of Research and the Research Library(英語)

「生きている本」を読む“Living Library”が“Human Library”に名称を変更

2000年にデンマークで開始された“Living Library”は、障害者や性的マイノリティといった人々を“Living Books”(生きている本)として「貸出」し、「読書」を通じて偏見を乗り越えるという試みですが、2010年から、その名称を“Human Library”に変更するとのことです。変更の理由として、“Living Library”という名前を米国の企業が所有していること、デンマーク語からの正しい翻訳は“Human Library”になることがあげられれています。2010年は名称の移行期間になるとのことです。

Major changes in 2010(2010/1/5付けHUMAN Libraryのウェブサイトの記事)
http://human-library.org/major-changes-coming-up-for-2010.html

Living Library becomes Human Library(2010/1/9付けPeter Scott's Library Blogの記事)
http://xrefer.blogspot.com/2010/01/living-library-becomes-human-library.html

参考:

Google、デンマーク王立図書館の資料をデジタル化

Googleとデンマーク王立図書館が、同館所蔵のデンマーク語文学作品160万点をデジタル化することで合意したと報じられています。合意の背景には、Googleが資料デジタル化プロジェクトに供する金額の大きさと、アングロサクソン文化の普及でデンマークの文化や資料が消えるのではないかという危惧があるようです。

Google to digitise national literature(Copenhagen post 2009/12/21付けの記事)
http://www.cphpost.dk/culture/culture/122-culture/47794-google-to-digitise-national-literature.html

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