NIH(米国国立衛生研究所)

米国国立医学図書館(NLM)、実施中の「戦略計画2017-2027」を継続する指針とするためにパブリックコメントを募集

米国国立医学図書館(NLM)は、2020年8月11日付で、2017年から2027年までを期間とする現行の戦略計画“A Platform for Biomedical Discovery and Data-Powered Health”を継続実施する指針とするために、情報提供依頼書(RFI)への回答を呼びかけていることを発表しました。

NLMは現行の戦略計画が発表されてから数年の間に、目標を達成するため多数のイニシアチブやプロジェクトを実施してきましたが、RFIへの回答を通して、戦略計画の発表以降に発生した、または大幅に深刻さを増したNLMの使命に関わる重要課題を探り、現行の戦略計画の推進が引き続き最新の動向を反映した内容とすることをパブリックコメント実施の目的に挙げています。RFIは米国国立衛生研究所(NIH)のウェブサイト上で公開されており、2020年10月19日まで回答を受付しています。

Springer Nature社、米国国立衛生研究所(NIH)の化学情報データベース“PubChem”と提携し同社の材料科学データベース“SpringerMaterials”へのリンク情報を提供

2020年3月19日、Springer Nature社は、米国国立衛生研究所(NIH)が提供するオープンアクセスの化学情報データベース“PubChem”と新たにパートナーシップを締結したことを発表しました。

今回締結されたパートナーシップにより、PubChemに収録された3万2,000件以上の化合物データに対して、Springer Nature社の材料科学データベース“SpringerMaterials”へのリンク情報が提供されました。SpringerMaterialsへのリンクが提供されたデータには、“SpringerMaterials Properties”セクションが新たに設けられています。セクション内にはSpringerMaterialsで利用可能な化合物の性質情報のリストが表示され、リスト内でクリックすると直接SpringerMaterialsのプラットフォームへ遷移することができます。

米・国立生物工学情報センター(NCBI)、新型コロナウイルスに関する最新学術文献をキュレーションした情報ハブとして“LitCovid”を公開

2020年3月12日付けのNature誌のVolume 579 Issue 7798の短信(Correspondence)欄で、米国国立医学図書館(NLM)傘下の国立生物工学情報センター(NCBI)計算生物学(Computational Biology)部門に所属するQingyu Chen氏らが、NCBIのウェブサイト内に開設された新型コロナウイルスに関する最新学術文献をキュレーションした情報ハブ“LitCovid”を紹介しています。

LitCovidはNCBIの計算生物学部門で実施された研究の成果であり、NCBI・NLMの上位組織である米国国立衛生研究所(NIH)の所内研究プログラムの支援により開発されました。ウイルスの生態や感染者の診断・管理に関する学術文献から適切な知見を提供することを目的としています。

LitCovidでは、PubMedに収録された1,000件以上の新型コロナウイルスと関連する文献への一元的なアクセス提供などが行われています。また、アクセス改善のために文献情報は毎日更新されており、研究トピックや地理的条件に基づいた、より詳細な文献の分類が進められています。

米国国立衛生研究所(NIH)、データサイエンス・オープンサイエンスに従事する図書館員に必要なスキルセット特定を目的とした2019年4月開催ワークショップの報告書を公開

米国国立衛生研究所(NIH)が2020年1月17日付で、非営利団体Center for Open Science(COS)の提供するオープンソースプレプリントサービスOSF Preprints上に、報告書“Developing the Librarian Workforce for Data Science and Open Science”が公開されました。

同報告書は、2019年4月15日・16日に、NIHの一部門である米国国立医学図書館(NLM)で開催されたデータサイエンス・オープンサイエンスに従事する図書館員に必要なスキルセットの特定を目的としたワークショップについて、その議論や主要テーマを要約したものです。ワークショップにはデータサイエンス・オープンサイエンスに関するサービスを提供する実務者や学術研究の場におけるデータサイエンス・オープンサイエンスの推進に携わる図書館情報学分野の教員等が参加しました。

ワークショップでは、主に次の5つのテーマに関する議論が行われています。

米国国立衛生研究所(NIH)、データ管理・共有方針の草案を公開

米国国立衛生研究所(NIH)が2019年11月6日付けで、同研究所から助成を受けた研究等を対象とするデータ管理・共有方針の草案を公開しました。

NIHは2018年10月からデータ管理・共有方針策定に向け意見募集を行っていました。今回の草案は寄せられた意見も踏まえて構築されたもので、2020年1月10日まで、コメントの受付が行われています。

NIH’s DRAFT Data Management and Sharing Policy: We Need to Hear From You!(NIH、2019/11/6付け)
https://osp.od.nih.gov/2019/11/06/draft-data-management-and-sharing-policy-we-need-to-hear-from-you/

Elsevier社、米国国立衛生研究所(NIH)傘下National Center for Advancing Translational Sciences(NCATS)の希少疾患データベースを同社の臨床判断支援製品へ統合する計画を発表

2019年9月4日、Elsevier社は、米国国立衛生研究所(NIH)傘下National Center for Advancing Translational Sciences(NCATS)と、NCATSの希少疾患データベースへElsevier社のアクセスを許可する内容の契約を締結したことを発表しました。

Elsevier社はこのデータベースを同社の新しい臨床判断支援製品へ統合する予定である、としています。

NCATSは2012年に正式に発足したNIH傘下の先端医療に関する研究センターです。希少疾患や遺伝性疾患に関する最新で信頼性の高い情報を英語・スペイン語で提供するGenetic and Rare Diseases Information Center(GARD)への資金提供やデータベース開発等を行っています。

米・公共図書館協会(PLA)、米国国立衛生研究所(NIH)の研究事業“All of Us”の認知度向上を目的とした医学図書館全米ネットワーク(NNLM)との連携強化を発表

2019年3月4日、米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)が、国立医学図書館(NLM)の事業である医学図書館全米ネットワーク(National Network of Libraries of Medicine:NNLM)との連携を強化すると発表しています。

両機関は、2017年に、公共図書館職員の健康情報に関する知識・能力を向上させる“Healthy Communities”イニシアチブを実施しましたが、米国の100万人以上の住民からデータを収取することで研究を加速し健康を改善することを目的とした米国国立衛生研究所(NIH)の研究事業“All of Us”の認知度向上のため今月から連携するとしています。

“All of Us”の中核にある医療制度の不平等改善への取り組みは、PLAの戦略計画の目標における「平等・多様性・包括性そして社会的公平性」に沿うものであるとし、今後15か月間、両機関は連携し、公共図書館が健康リテラシを向上させ、健康に関する研究の不平等に取り組み、地域における健康支援団体や医療従事者との連携を強化することを支援します。

生命科学分野のプレプリントが一元的に手に入るリポジトリ構築を目指すASAPbioプロジェクト、支援の呼びかけを開始

2017年2月13日、生命科学分野のプレプリントが一元的に入るリポジトリの構築を目指すASAPbioプロジェクトが、資金提供等の支援の呼びかけを開始しました。

ASAPbioプロジェクトは有志の研究者らが立ち上げた活動です。生命科学分野のプレプリントはarXiv、bioRxivなど、複数のリポジトリ等に分散して存在していましたが、ASAPbioはプレプリントが一元的に手に入るリポジトリ(Central Repository)の構築を目指しています。すでに米国立衛生研究所、英ウェルカム財団等の助成機関がASAPbioを支持することを発表しています。

Request for Applications(ASAPbio、2017/2/13付け)
http://asapbio.org/rfa

Heavyweight funders back central site for life-sciences preprints(Nature、2017/2/13付け)
http://www.nature.com/news/heavyweight-funders-back-central-site-for-life-sciences-preprints-1.21466

参考:
米国化学会(ACS)、プレプリントサーバー“ChemRxiv”構築の意向を表明

米国国立衛生研究所(NIH)、研究データマネジメント戦略と研究データ・ソフトウェアの引用に関する情報提供依頼を公開

米国国立衛生研究所(NIH)は2016年11月14日、研究データマネジメント戦略と研究データ・ソフトウェアの引用に関する情報提供依頼(Request for Information; RFI)を公開しました。受付期限は2016年12月29日です。

このRFIは(1) NIHの助成研究の成果として生み出された研究データをどのように管理し、公開するべきか、(2) 公開されたデータやソフトウェアの引用方法に関する標準はどうあるべきか、の2点について、意見を募るために公開されたものです。より具体的には、研究データの共有については、最優先とすべきデータの種類とそのようなデータを共有することの意義、データの二次利用が許されるまでの期間、データ管理・共有の障害やその克服方法等について、コメントが求められています。また、データ・ソフトウェアの引用については、NIHの研究成果報告書や助成申請中で用いることを念頭に、DOI等の恒久的識別子の利用、データやソフトウェアのリンク、データ・ソフトウェア生産者の同定、引用の粒度等について意見が募られています。

NIH Request for Information (RFI): Strategies for NIH Data Management, Sharing, and Citation(NIH)

PubMed Commonsの利用状況 コメントから議論が発展した事例等も

2016年11月21日付けのPubMed Commonsブログで、過去1年間のPubMed Commonsの利用統計や利用事例が紹介されています。

PubMed CommonsはPubMedに採録された論文に対し、参加者がコメントを付与できる機能を提供するものです。コメントを付与できるのはPubMed採録論文の著者になったことがある者に限られます。

ブログ記事によれば、過去1年間になんらかのコメントを付与された論文は1,400本以上で、そのうち80%は1つのコメントしか付与されておらず、2人以上の参加者からコメントが付与された論文も12%にとどまったとのことでした。

記事中ではコメントをきっかけに議論が始まった例や、共著者が論文の修正点を述べた例など、PubMed Commonsの利用事例も紹介されています。

PubMed comments & their continuing conversations(PubMed Commons Blog、2016/11/21付け)
https://pubmedcommonsblog.ncbi.nlm.nih.gov/2016/11/21/pubmed-comments-their-continuing-conversations/

参考:
“PubMed Commons”の試験版がリリース

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