NIH(米国国立衛生研究所)

Elsevier社、米国国立衛生研究所(NIH)傘下National Center for Advancing Translational Sciences(NCATS)の希少疾患データベースを同社の臨床判断支援製品へ統合する計画を発表

2019年9月4日、Elsevier社は、米国国立衛生研究所(NIH)傘下National Center for Advancing Translational Sciences(NCATS)と、NCATSの希少疾患データベースへElsevier社のアクセスを許可する内容の契約を締結したことを発表しました。

Elsevier社はこのデータベースを同社の新しい臨床判断支援製品へ統合する予定である、としています。

NCATSは2012年に正式に発足したNIH傘下の先端医療に関する研究センターです。希少疾患や遺伝性疾患に関する最新で信頼性の高い情報を英語・スペイン語で提供するGenetic and Rare Diseases Information Center(GARD)への資金提供やデータベース開発等を行っています。

米・公共図書館協会(PLA)、米国国立衛生研究所(NIH)の研究事業“All of Us”の認知度向上を目的とした医学図書館全米ネットワーク(NNLM)との連携強化を発表

2019年3月4日、米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)が、国立医学図書館(NLM)の事業である医学図書館全米ネットワーク(National Network of Libraries of Medicine:NNLM)との連携を強化すると発表しています。

両機関は、2017年に、公共図書館職員の健康情報に関する知識・能力を向上させる“Healthy Communities”イニシアチブを実施しましたが、米国の100万人以上の住民からデータを収取することで研究を加速し健康を改善することを目的とした米国国立衛生研究所(NIH)の研究事業“All of Us”の認知度向上のため今月から連携するとしています。

“All of Us”の中核にある医療制度の不平等改善への取り組みは、PLAの戦略計画の目標における「平等・多様性・包括性そして社会的公平性」に沿うものであるとし、今後15か月間、両機関は連携し、公共図書館が健康リテラシを向上させ、健康に関する研究の不平等に取り組み、地域における健康支援団体や医療従事者との連携を強化することを支援します。

生命科学分野のプレプリントが一元的に手に入るリポジトリ構築を目指すASAPbioプロジェクト、支援の呼びかけを開始

2017年2月13日、生命科学分野のプレプリントが一元的に入るリポジトリの構築を目指すASAPbioプロジェクトが、資金提供等の支援の呼びかけを開始しました。

ASAPbioプロジェクトは有志の研究者らが立ち上げた活動です。生命科学分野のプレプリントはarXiv、bioRxivなど、複数のリポジトリ等に分散して存在していましたが、ASAPbioはプレプリントが一元的に手に入るリポジトリ(Central Repository)の構築を目指しています。すでに米国立衛生研究所、英ウェルカム財団等の助成機関がASAPbioを支持することを発表しています。

Request for Applications(ASAPbio、2017/2/13付け)
http://asapbio.org/rfa

Heavyweight funders back central site for life-sciences preprints(Nature、2017/2/13付け)
http://www.nature.com/news/heavyweight-funders-back-central-site-for-life-sciences-preprints-1.21466

参考:
米国化学会(ACS)、プレプリントサーバー“ChemRxiv”構築の意向を表明

米国国立衛生研究所(NIH)、研究データマネジメント戦略と研究データ・ソフトウェアの引用に関する情報提供依頼を公開

米国国立衛生研究所(NIH)は2016年11月14日、研究データマネジメント戦略と研究データ・ソフトウェアの引用に関する情報提供依頼(Request for Information; RFI)を公開しました。受付期限は2016年12月29日です。

このRFIは(1) NIHの助成研究の成果として生み出された研究データをどのように管理し、公開するべきか、(2) 公開されたデータやソフトウェアの引用方法に関する標準はどうあるべきか、の2点について、意見を募るために公開されたものです。より具体的には、研究データの共有については、最優先とすべきデータの種類とそのようなデータを共有することの意義、データの二次利用が許されるまでの期間、データ管理・共有の障害やその克服方法等について、コメントが求められています。また、データ・ソフトウェアの引用については、NIHの研究成果報告書や助成申請中で用いることを念頭に、DOI等の恒久的識別子の利用、データやソフトウェアのリンク、データ・ソフトウェア生産者の同定、引用の粒度等について意見が募られています。

NIH Request for Information (RFI): Strategies for NIH Data Management, Sharing, and Citation(NIH)

PubMed Commonsの利用状況 コメントから議論が発展した事例等も

2016年11月21日付けのPubMed Commonsブログで、過去1年間のPubMed Commonsの利用統計や利用事例が紹介されています。

PubMed CommonsはPubMedに採録された論文に対し、参加者がコメントを付与できる機能を提供するものです。コメントを付与できるのはPubMed採録論文の著者になったことがある者に限られます。

ブログ記事によれば、過去1年間になんらかのコメントを付与された論文は1,400本以上で、そのうち80%は1つのコメントしか付与されておらず、2人以上の参加者からコメントが付与された論文も12%にとどまったとのことでした。

記事中ではコメントをきっかけに議論が始まった例や、共著者が論文の修正点を述べた例など、PubMed Commonsの利用事例も紹介されています。

PubMed comments & their continuing conversations(PubMed Commons Blog、2016/11/21付け)
https://pubmedcommonsblog.ncbi.nlm.nih.gov/2016/11/21/pubmed-comments-their-continuing-conversations/

参考:
“PubMed Commons”の試験版がリリース

研究助成団体と出版者等がジカ熱に関する研究成果・データの公開に関する共同声明を発表

2016年2月10日、英国ウェルカム財団や米国国立衛生研究所(NIH)、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団等の研究助成団体や、Springer Nature社やPLOS等の出版者、研究機関等30以上の団体の連名により、中南米を中心に世界的に感染が拡大しているジカ熱に関する研究成果やデータの公開に関する共同声明が発表されました。

この共同声明では、署名した出版者等は自らの発行する雑誌に掲載されたジカ熱に関する研究成果を無料で公開するほか、プレプリントやデータ等を投稿前に公開・流通させていた場合も、後に論文として自身の雑誌に掲載する場合に問題としない、としています。また、研究助成機関については、関連する研究を行っている研究者に対し、その知見やデータをできるだけ早期に、広範囲に公開することを要求するとしています。日本からは日本医療研究開発機構がこの声明に署名しています。

Global scientific community commits to sharing data on Zika(Wellcome trust、2016/2/10付け)
http://www.wellcome.ac.uk/News/Media-office/Press-releases/2016/WTP060169.htm

米国国立衛生研究所(NIH)、米国国立医学図書館(NLM)を改革する戦略的ビジョンについて承認

2015年6月11日、米国国立衛生研究所(NIH)は、米国国立医学図書館(NLM)のワーキンググループによる最終報告書を承認しました。

この最終報告書は、ワーキンググループがNLMに関する各種文書類の調査やNLMの首脳部との意見交換、パブリックコメントなどを行なった結果をまとめたもので、NLMが生物医学や保健衛生に関して国際的に指導的な立場をとることを維持するための戦略的ビジョンを発表したものとのことです。

この報告書(戦略的ビジョン)では、NLMについて、以下の6つの提言が挙げられています。

(1)アクセシブルかつ信頼性の高い生物医学に関する研究結果及び信用性のある保健衛生情報を収集し、一般大衆、医療専門家、世界中の研究者に普及させる上での主導的立場を取り、常に進化し続けなければならない

(2)生物医学の情報と透明性をもった分析は公共財であるという概念を普及するよう努め、オープンサイエンス、データ共有、研究の再生産等を支援する取組みを先導して行うべきである

(3)NIHにおけるデータ科学に関する知識やプログラムの中心であるべきであり、生物医学に関する研究等を通じて、NIHの振興を図るべきである

PMCに論文情報の書き出し機能が実装される

生物医学・生命科学分野を対象とした無料の論文アーカイブPMC(PubMed Central)が、論文の引用時等に使える、論文情報の書き出し機能を新たに実装していました。

論文検索結果画面等に表示される”Citation”というリンクをクリックすると、その論文の情報を米国医師会(AMA)、米国医学図書館協会(MLA)、米国心理学会(APA)の定める引用文献書式で表した場合の表記が示されます。また、JSON、RIS等の形式で文献情報をダウンロードすることもできるようになったとのことです。

November 18, 2014 — Citation Exporter Feature Now Available(New in PMC、2014/11/18付け)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/about/new-in-pmc/#2014-11-18

米国国立衛生研究所(NIH)、助成審査における人種バイアスについて調査(記事紹介)

2014年8月21日付けのNature誌の記事で、2014年9月から開始される米国国立衛生研究所(NIH)の助成審査における人種バイアスの有無に関する調査が紹介されています。

同記事では過去の同種の調査の結果や、本人が人種差別意識を持っていなくても、無意識のうちにマイノリティの研究者からの助成金申請に対してバイアスが生じている可能性に触れつつ、NIHが実施しようとしている調査の方法や予想される結果等が述べられています。記事はNIHのCenter for Scientific Review所長、Richard Nakamura氏の「我々人間はコントロールできない気持ちや感情を持つものだ」という言葉で締めくくられています。

NIH to probe racial disparity in grant awards(Nature News、2014/8/21付け)
http://www.nature.com/news/nih-to-probe-racial-disparity-in-grant-awards-1.15740

New Efforts to Maximize Fairness in NIH Peer Review(NIH、2014/5/29付け)

米国国立衛生研究所(NIH)、パブリックアクセス方針についてのウェブセミナーを開催

米国国立衛生研究所(NIH)が、同研究所のパブリックアクセス方針についてのウェブセミナーを開催します。セミナーは、2014年8月19日と8月26日の開催が予定されており、1日目は、図書館員向けにNIHのパブリックアクセス方針の概要と図書館員が果たす役割についての紹介、2日目は3つの図書館の図書館員から、どのように研究者コミュニティを支援し、研究者にその方針を順守させるかについて紹介されるとのことです。

いずれも視聴には登録が必要になるとのことです。

1. The NIH Public Access Policy - Information for Librarians
2014年8月19日 13:00-14:30(米国東部夏時間:EDT)
https://www3.gotomeeting.com/register/269124766

2. The NIH Public Access Policy - Views from the Library Trenches
2014年8月26日 15:00-16:30(米国東部夏時間:EDT)
https://webmeeting.nih.gov/npap

Webinar Series on the NIH Public Access Policy(NIH, 2014/8/8)

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