デンマーク

E2410 - デンマークの公共図書館による新たな図書館評価手法の提案

緊縮財政下において継続的に公共図書館を運営するにあたり図書館評価が重視されている。そのような中,2020年の秋,デンマークのロスキレ中央図書館,およびコンサルタント会社のSeismonautが新たな図書館評価手法による調査“The Impact of Public Libraries in Denmark: A Haven in Our Community”を実施した。調査結果は同名の報告書に示されている。本稿では,ロスキレ中央図書館による調査および報告書について概要を紹介する。

公共図書館が人々にもたらす影響:デンマーク・ロスキレ中央図書館による調査とその報告書(記事紹介)

デンマーク・ロスキレ市で図書館・市民サービス部門のディレクターを務めるChristian Lauersen氏のブログ“The Library Lab”の2021年4月19日付け記事“A haven in our community: The impact and value of public libraries”において、ロスキレ中央図書館の主導により2020年秋に実施された調査が紹介されています。

公共図書館がデンマークの人々にもたらす影響に関する調査であり、全国的なアンケート調査をベースにしています。特に、安息所としての図書館、様々な視点を提供する図書館、創造性を涵養する図書館、コミュニティの形成・維持を支援する図書館という4つの側面に注目しています。

記事では、図書館の価値を語る際の言葉を「図書館は何冊の本を貸し出したか」から「市民にとって本を貸すことはどんな意味があったか」に変えていきたい、という考えが調査の背後にあったと述べています。調査の報告書は最初にデンマーク語版で公開されましたが、国外から寄せられた大きな関心を受けて、英訳を作成・公開したことが紹介されています。

E2354 - アンフォーレと安城市図書情報館の挑戦

2017年にオープンした「安城市中心市街地拠点施設アンフォーレ(以下「アンフォーレ」)」およびその中核施設である安城市図書情報館(愛知県)は,この度「Library of the Year 2020」のオーディエンス賞を受賞した。本稿では,特に評価されたポイントを中心に,当館の取組みを紹介したい。

Elsevier社、デンマークのコンソーシアムと転換契約を締結

2021年1月26日、Elsevier社は、デンマーク王立図書館(Det Kgl. Bibliotek)と、デンマークの研究者の継続的な購読とオープンアクセス出版(reading and open access (OA) publishing)を支援する4年間の転換契約に同意したことを発表しました。

デンマーク王立図書館が率いるデンマークのコンソーシアムが出版社と転換契約を締結するのは初めてであるとしています。この協定はデンマーク国内の8校の主要大学を含む30以上の機関が対象となっており、契約期間は2021年1月から2024年末までです。

E2322 - オランダ・ILP Labによるウェブサイト収集への提言

オランダのアムステルダム大学情報法研究所(Institute for Information Law)が所管する学生イニシアチブ,The Glushko & Samuelson Information Law and Policy Lab(ILP Lab)は,2020年8月,ポリシーペーパー“Web harvesting by cultural heritage institutions”を公開した。

E2323 - 諸外国における読書習慣調査と読書推進活動

読書量は過去20年間で減少しており,特に若年層での減少は顕著である。国際出版連合(IPA)が2020年10月に公開した報告書“Reading Matters: Surveys and Campaigns – how to keep and recover readers”(以下「本報告書」)では,26か国における読書習慣調査のレビューを行った上で,そのような傾向が広く見られることを指摘する。

オランダ・ILP Lab、文化遺産機関によるウェブサイト収集に関するポリシーペーパーを公開:収集における法的課題や複数国の法制度等を調査

2020年8月28日、オランダのThe Glushko & Samuelson Information Law and Policy Lab(ILP Lab)は、ポリシーペーパー“Web harvesting by cultural heritage institutions”の公開を発表しました。

ILP Labは、オランダ・アムステルダム大学情報法研究所(Institute for Information Law)に属しており、学生が運営するイニシアチブです。欧州の情報法分野において、基本的な権利と自由の保護を踏まえた政策解決の発展・促進に携わっています。

このポリシーペーパーは、ILP Labがオランダ国立図書館及びオランダ視聴覚研究所との協力のもと作成したものであり、文化遺産機関によるウェブサイト収集に関する法制度を策定する際に考慮すべき事項を論じています。作成の背景として、オランダには文化遺産機関がウェブサイト収集を許諾なしに行うための法制度がないためオンラインの文化遺産が収集されず日々失われつつあることを、作成の目的として、現在オランダで進められている法制度導入の検討に資することを挙げています。

E2284 - 各国の図書館における新型コロナウイルス感染症への対応例

2020年5月5日,国際図書館連盟(IFLA)は,事務局と図書館協会運営分科会が共同で,世界中で新型コロナウイルス感染症への規制が緩和される中で再開館する図書館を支援することを目的に,各国の図書館協会等による図書館を安全に再開館するための計画の事例収集を行っていると発表した。収集された情報はIFLAのウェブサイト内の“COVID-19 and the Global Library Field”ページにて随時更新されている。

デンマーク王立図書館及びアイスランド国立・大学図書館、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館

デンマーク王立図書館(Det Kongelige Bibliotek)及びアイスランド国立・大学図書館が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館すると発表しています。

デンマーク王立図書館は、2020年3月12日付で、同日から3月30日までの休館を発表しています。予約資料の予約の継続、貸出期間の延長、電子資料へのアクセスの継続が行われるほか、イベントの中止や返金についても公表されています。

また、アイスランド国立・大学図書館は、2020年3月13日付で、同国において100人以上の集まりが禁止されていることから、3月16日から休館となると発表しています。

The library is closed(Det Kongelige Bibliotek,2020/3/12)
https://www.kb.dk/en/library-closed

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