2017年9月13日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)が、資源の提供・専門的な支援・空間として、大学図書館の学習や教育への貢献について調査した報告書“A Splendid Torch: Learning and Teaching in Today’s Academic Libraries”を公開しました。
2017年1月4日、図書館情報資源振興財団(CLIR)は、同財団が実施する「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」(Digitizing Hidden Special Collections and Archives)の2016年度の助成対象に決定した17のプロジェクトを発表しています。
カリフォルニア大学バークレー校C. V. スター東アジア図書館による、1600年代から1923年までの日本の古地図(Japanese Historical Maps)約1,500点のデジタル化プロジェクトも採択されており、デジタル化された地図は、地図の拡大、注記の追加、他の地図や衛星写真と並べたり重ねあわせたりする機能等を持つ開発済のウェブサイトで公開されます。
2016年12月12日、米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)が報告書“Keepers of Our Digital Future: An Assessment of the National Digital Stewardship Residencies, 2013-2016”を公開しました。
同報告書は、デジタル資料の管理に携わる研究員や図書館員の専門性を高めるために、米国議会図書館(LC)が、修士号取得者を対象に2013年から行なっているNational Digital Stewardship Residency (NDSR)プログラムの、2013年から2016年の参加者や監督者を対象にした調査及びインタビューに基づいたもので、同プログラムに対する評価を示すとともに、同様な取組みが全国展開されるように設計されたNDSRの今後の課題についても指摘されています。
2016年7月26日、図書館情報資源振興財団(CLIR)は、連邦政府によるパブリックアクセスプランと、それらの文化遺産コミュニティのオープンデータの取組みに与えた影響について調査した報告書“The Open Data Imperative: How the Cultural Heritage Community Can Address the Federal Mandate”を公開しました。
第一部“Responding to the Mandate”では、2015年末までに公開された21の連邦政府機関のパブリックアクセスプランを分析し、義務化の影響を調査しており、オープンデータのインフラ、役割と責任、データの公開の3分野において12の知見を提供しています。
第二部“Implementing Digital Curation: Project Interview”では、オープンデータに必要なデジタルキュレーション戦略を話題にしており、サービスモデルやデータ管理のツール開発を目的に、博物館・図書館サービス機構(IMLS)から助成を受けた7機関のデジタルキュレーション担当者に行なった、必要な技術や能力、同活動を促進するための制度設計についてのインタビューがまとめられています。
2016年5月24日、図書館情報資源振興財団(CLIR)が、アーカイブ資料に基づく調査と、それを実践している若手研究者(大学院生)の知識・技能の現状について調査した報告書“Terra Cognita: Graduate Students in the Archives, A Retrospective on the CLIR Mellon Fellowships for Dissertation Research in Original Sources”を公開しました。
レポートは、一次資料の調査に基づく学位論文執筆を予定している大学院生を対象としたCLIRのフェローシップ(Mellon Fellowships for Dissertation Research in Original Sources)のデータに基づき素描しており、一次資料調査の状況と実践のここ10年間における変化や、この変化のなかで、どのようなコミュニティが新しい研究を支援するために文化遺産研究に投資しているかについて深く調査していると紹介されています。
米国・スミソニアン協会図書館が実施している“Biodiversity Heritage Library Field Notes Project”(BHL Field Notes Project)が、図書館情報資源振興財団(CLIR)が実施する「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」 の助成金(49万1,713ドル)の対象として選ばれたと発表されています。
助成対象となった“BHL Field Notes Project”は、多くの場合非公開で利用できない生物種や生態系に関する貴重な一次調査データを提供するフィールドノートを、デジタル化し、メタデータを付与し、「生物多様性遺産図書館」(Biodiversity Heritage Library)とInternet Archiveを通じて公開するプロジェクトで、スミソニアン協会図書館とスミソニアン協会アーカイブが主導して行っているとのことです。
Smithsonian Libraries Receives 2015 Digitizing Hidden Special Collections and Archives Award(Smithsonian Libraries,2016/1/25)
フィラデルフィア地域の特別コレクションを所蔵する図書館のコンソーシアム“Philadelphia Area Consortium of Special Collections Libraries”が組織したプロジェクト“Bibliotheca Philadelphiensis”が、図書館情報資源振興財団(CLIR)からの助成金50万ドルを受けて、中世の手稿類をデジタル化するとのことです。