CLIR(図書館情報資源振興財団)

米・ペンシルベニア大学図書館、20世紀米国の黒人歌手マリアン・アンダーソン氏に関するコレクション2,500点以上のデジタル化を完了しオンライン公開

2020年7月14日、米国のペンシルベニア大学図書館は、20世紀米国の黒人歌手マリアン・アンダーソン(Marian Anderson)氏に関するコレクション2,500点以上のデジタル化が完了したことを発表しました。

同館は、デジタル化したコレクションには、アンダーソン氏の手紙・日記・インタビュー・演奏会プログラム・私的な録音等の一次資料が含まれ、全体として同氏の約60年に及ぶ歌手・社会活動家としての経歴を網羅するものである、としています。コレクションのデジタル化には、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)の「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」による11万ドルの助成が活用されました。

アンダーソン氏は1897年にフィラデルフィアで生まれ、1965年に引退するまで世界的に活躍した黒人歌手です。右派女性団体“Daughters of the American Revolution”によるコンサートホールでの演奏拒否をきっかけとした首都ワシントン・リンカーン記念堂階段上での7万5,000人に対する1939年4月9日の野外コンサートや、1955年に実現した黒人歌手として初めてとなるメトロポリタン・オペラの舞台での主役としての出演など、公民権運動の文脈でも活躍しました。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)と米・スタンフォード大学図書館、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームをリリース

2020年7月15日、米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)とスタンフォード大学図書館が、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームをリリースしたことを発表しました。

DLMEは、国際的な協力に基づく4年間の開発の成果であり、現在、世界の図書館・ミュージアム・文書館が所蔵する資料のデジタルレコード約12万7,000点が収録されています。

同プラットフォームは、Whiting財団やAndrew W. Mellon財団からの助成を受けて開発が行われました。発表によるとオープンソースの“Spotlight”および“Blacklight”のソフトウェアフレームワークにより構築され、IIIF準拠のビューワー“Mirador”を導入しています。

米・ペンシルベニア州立大学図書館、20世紀の米国労働者階級史に関するアーカイブコレクションのデジタル化を完了し公開

2020年6月24日、米国のペンシルベニア州立大学は、同大学の図書館が20世紀の米国労働者階級史に関するアーカイブコレクション“Beneath the Surface and Cast in Steel: Forging the American Industrial Union Movement”のデジタル化を完了し利用可能になったことを発表しました。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、25周年を迎える米・電子図書館連合(DLF)の事業をレビューしたレポートを公開

2020年5月11日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)は、米・電子図書館連合(DLF)の過去25年間の事業をレビューしたレポートを公開したことを発表しました。

レポートの作成は、25周年を迎えるDLFの将来計画策定の手引きとなることを目的として、コンサルタント会社1MountainRoadのJoanne Kossuth氏によって行われました。Kossuth氏の事業レビューは2019年の1年間を通して質的アプローチで取り組まれ、CLIR・DLFのスタッフ、加盟機関の代表、DLFの諮問委員会・ワーキンググループのメンバー、フォーラムの参加者等へのインタビューや書面による調査で数百件の回答が収集されています。

レポートはKossuth氏の調査結果のうち、DLFのプログラムに対するコミュニティの認識、DLFと他のCLIRのプログラムの協力関係の強化が期待される場面・方法、DLFのプログラムが現在・将来のニーズを最も充足するように発展する方法の3つのテーマに焦点を当てて示した構成となっています。

2020年5月20日の午後3時から4時(米国東部標準時)に、Kossuth氏が調査結果のプレゼンテーションを行うCLIR主催の登録制ウェビナーが開催されます。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、新型コロナウイルスによる個人や職場への影響とその対応についての「ストーリー」投稿を図書館員らに呼び掛け

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)は、2020年3月16日付けのニュースにおいて、図書館、文化遺産、情報分野の専門職らに対し、新型コロナウイルスによる個人や職場への影響とその対応についての「ストーリー」投稿を呼び掛けています。

「ストーリー」収集により各分野で行われている対応をめぐる議論を深めたいとし、個人及び機関がそれぞれの経験を整理・共有するためのプラットフォーム構築も目指しているとあります。

Share Your COVID-19 Story With CLIR(CLIR, 2020/3/16)
https://www.clir.org/2020/03/share-your-covid-19-story-with-clir/

Propose a COVID-19 story
https://forms.gle/vzcSsmypLyp2ei4L8
※「ストーリー」投稿のためにCLIRが用意した入力フォームです。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」の2019年度の助成プロジェクトを発表

2020年1月9日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)は、同財団が実施する「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」(Digitizing Hidden Special Collections and Archives)の2019年度の助成対象に決定した18のプロジェクトを発表しました。

総額410万ドル以上の助成が実施されます。ネイティブ・アメリカンの寄宿学校における録音記録のデジタル化、ニューメキシコ州の公共メディア放送局の番組のデジタル保存事業、カンザス州の公共メディア放送局の歴史的なテレビ・ラジオ番組のデジタル保存事業等のプロジェクトが採択されています。

American Archive of Public Broadcasting、1981年から2004年までに放映されたラジオプログラム“In Black America”の745エピソードをオンライン公開

米国議会図書館(LC)とボストンの公共放送局であるWGBHが共同で運営する、米国の公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting(AAPB)”が、2020年1月2日付けのブログ記事において、1981年から2004年までに放送された米国のラジオプログラム“In Black America”の745エピソードをオンライン公開したことを発表しました。

“In Black America”はテキサス大学オースティン校の運営するラジオ放送局“KUT”が制作するラジオプログラムです。1970年の開始から毎週放送され、黒人社会において影響力のある人物への数百以上のインタビューが行い、アフリカ系アメリカ人の教育・ライフスタイル・経済・社会問題・家族・文化・文学・政治などの話題を扱っています。

オンライン公開された1981年から2004年までの745エピソードは、2019年に米・図書館情報資源振興財団(CLIR)の助成によりデジタル保存されたものです。黒人コメディアンで公民権活動家のディック・グレゴリー、1981年から2000年までアフリカ系アメリカ人女性向け雑誌“Essence”の編集長を務めたスーザン・L・テイラー等へのインタビューが含まれていることが紹介されています。

米・リーハイ大学、“Bibliotheca Philadelphiensis”プロジェクトの成果を紹介:中世の手稿類16万ページ以上をデジタル化

米・リーハイ大学は、2019年11月22日付けの記事“Digitizing Medieval Manuscripts”において、近頃完了したプロジェクト“Bibliotheca Philadelphiensis”の成果を紹介しています。

“Bibliotheca Philadelphiensis”は、フィラデルフィア地域の特別コレクションを所蔵する図書館のコンソーシアム“Philadelphia Area Consortium of Special Collections Libraries”が組織したプロジェクトであり、図書館情報資源振興財団(CLIR)から助成金約50万ドルを得て、中世の手稿類のデジタル化が行われました。

3年間のプロジェクトを通じて、手稿類475点、計16万ページ以上がデジタル化され、画像及びメタデータは米・ペンシルバニア大学Penn Librariesの手稿のポータル“OPenn”で保存されるとともに、同プロジェクトの資料公開インターフェース“BiblioPhilly”を介して検索、閲覧、ダウンロードが可能となっています。また、Internet Archive(IA)上でも利用可能となっています。

米・電子図書館連合(DLF)、電子図書館に関する分野のレッスンプランをまとめたツールキットを公開

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)が2019年10月3日に刊行した“CLIR Issues”131号において、“New Releases”として、CLIRに属する電子図書館連合(DLF)のワーキンググループが“#DLFteach Toolkit 1.0: Lesson Plans for Digital Library Instruction”を新たに公開したことを紹介しています。

“#DLFteach Toolkit”は電子図書館に関する分野のレッスンプランをまとめたツールキットであり、各レッスンプランには、学習目標、必要な前提知識、アウトラインが示されているほか、レッスンに応じた追加資料も公開されています。

現時点では、重要な情報リテラシーとデジタル出版、データとマップ、プロジェクトの開発と管理、テキスト分析とエンコーディング、デジタル展示とアーカイブの各分野に関する21のレッスンプランが収録されています。

ページ