アイルランド

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2021年版を公開

2021年1月12日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2021年版の公開を発表しました。

PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。

ダイレクトリーには、米国とカナダを中心に、英国・アイルランド・ウクライナ・南アフリカ・ドイツ・オーストラリア・ロシア・チェコ・ノルウェーを含む計136の大学・研究図書館での出版活動が紹介されています。各館ごとに、担当部署、連絡先、ウェブサイト、SNS、職員数や機関種別をはじめとした出版活動の概観、査読誌・APCが必要な学術雑誌の割合や、出版プラットフォーム、デジタル化戦略、学内外・機関内外の連携先等がまとめられています。

トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館、同館スタッフの選定した貴重資料コレクションのオンライン展示“Director's Choice Uncut”を開催中(アイルランド)

2020年12月18日、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリン図書館は、同館の貴重資料コレクションに関するオンライン展示“Director's Choice Uncut”を開催していることを発表しました。

同展示は、トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館の図書館員・アーキビストであるシェントン(Helen Shenton)氏の著作“The Library of Trinity College, Dublin : Director's Choice”の刊行を受けて開催されます。シェントン氏が同館スタッフとともに、代表的なものからあまり知られていないものまで、約4世紀に渡って同館が収集した貴重資料コレクションを選定し、各コレクションの内容や背景等を紹介する企画です。

同館のお知らせでは、次のような資料を取り上げていることを紹介しています。

アイルランドの高等教育機関によるコンソーシアムIReLがSCOAP3に参加

2020年12月16日、アイルランドの高等教育機関によるコンソーシアムIReLは、高エネルギー物理学分野におけるオープンアクセス(OA)イニシアチブSCOAP3へ参加したことを発表しました。

IReLの参加により、アイルランドはSCOAP3に参加する44番目の国となりました。

SCOAP3は欧州原子力研究開発機構(CERN)を中心とするOAイニシアチブであり、2020年12月時点で、44か国の合計約3,000の図書館・研究助成機関・研究機関等と政府間組織3機関が参加しています。2014年の運用開始以降、120か国2万人以上の研究者による3万9,000件以上の論文について、著者に負担を負わせずにOA出版を提供していること、2014年以降の高エネルギー物理学分野の研究成果のうち、約90%のOA移行を実現していることなどを併せて説明しています。

IReL joins SCOAP3(IReL,2020/12/16)
https://irel.ie/irel-joins-scoap3/

アイルランドの図書館コンソーシアムCONUL、2020年から2022年までの主要研究図書館の戦略計画を発表

2020年12月8日付で、アイルランドの図書館コンソーシアム“Consortium of National and University Libraries”(CONUL)が、2020年から2022年までの主要研究図書館の戦略計画を発表しました。

CONULは、アイルランド国立図書館、及びアイルランド・北アイルランドの大学・研究機関の図書館で構成されるコンソーシアムです。今回発表された次期3年間の戦略計画は、2019年9月以降にコンソーシアムの戦略実施グループ等が中心となり策定作業を進めました。2016年から2019年までの戦略計画“Ireland's Memory, Ireland's Discovery”の実践による取組みをさらに発展させて、アイルランドの記憶の保存と発見の加速に貢献する研究図書館の実現を目指すことが策定の目的であることを紹介しています。

CONULの次期3年間の戦略計画では、「オープンスカラシップ」「ポリシーの策定」「教育・学習」「アクセシビリティ」「責任ある利用と保存」の5つの戦略テーマを設定したことや、国際的なイニシアティブ・活動と連携して、国内における認知度の向上、新しい課題への理解の促進、ベストプラクティスの普及に努めることなどが示されています。

デジタル時代における特別コレクションとアーカイブのインパクト測定(文献紹介)

2020年11月28日付で、欧州研究図書館協会(LIBER)の季刊誌“LIBER QUARTERLY”の第30巻第1号(2020)掲載の論文“Measuring the impact of special collections and archives in the digital age: opportunities and challenges”が公開されました。

同論文は、特別コレクションに関する課題解決等を目的とした英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)のプロジェクト“Special Collections Programme(SCP)”の枠組みで実施された、特別コレクションやアーカイブのインパクト測定に関する調査をもとにしています。調査はオンラインで実施され、RLUK参加機関のうち英国やアイルランドの16の大学図書館・研究図書館から回答が寄せられました。データの集計および分析は、2018年6月から8月の間に行われました。

アイルランド・ダブリン市議会、トリニティ・カレッジ・ダブリン旧図書館の保存・再開発計画を承認

2020年10月8日付で、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリン図書館は、ダブリン市議会から旧図書館(Old Library)の保存・再開発計画の承認が下りたことを発表しました。

トリニティ・カレッジ・ダブリン旧図書館は、巨大な閲覧室「ロングルーム」や『ケルズの書(The Book of Kells)』をはじめとする貴重な写本のコレクション等で著名なアイルランドを代表する図書館・文化施設です。同館は400年以上にわたって、所蔵する貴重コレクションを管理してきましたが、環境汚染や埃の堆積が建物の構造に影響を与えていること、施設の環境制御システムや防火対策が不十分であることなど、コレクションの保存と保存のための建物環境に関する課題を抱えています。また、近年、世界の文化施設で発生している火災の報道も同館の懸念を深刻なものにしています。

アイルランドの高等教育機関によるコンソーシアムIReL、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と3年間の“Read and Publish”契約を締結

2020年9月11日、アイルランドの高等教育機関によるコンソーシアムIReLは、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と2020年から2022年までの3年間を契約期間とする“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。

IReLは加盟するアイルランド国内の高等教育機関へオンラインリソースを提供するため、同国政府の出資を受けて活動する電子リソースのライセンス契約に関するコンソーシアムです。締結された契約により、契約期間中にAIP Publishing刊行誌に受理されたIReL会員が責任著者である論文は、著者が論文処理費用(APC)を負担せずに即時オープンアクセス(OA)で公開することができます。OAで公開された論文は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BYの条件の下で活用可能であり、論文の著作権は著者に帰属します。

また、AIP Publishingが刊行する27誌の購読誌について、初号から最新号まで全てのコンテンツを利用することが可能になります。

国際図書館連盟(IFLA)、2021年の世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会をオンラインで開催:オランダ・ロッテルダムでの開催は2023年に延期しハイブリット型で実施

2020年9月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、オランダ・ロッテルダムで開催予定であった、2021年の世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会をオンラインで開催すると発表しました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、2021年までの健康・経済・旅行に関する不確実性の継続に直面し、通常通りの慣行は選択肢にないことが明らかになったとしています。しかし、これは大会を中止する理由にはならず、IFLAの戦略に沿った、新しい大会のモデルを創造する作業をより加速するものであるとし、オランダの全国委員会の支持を得てオンラインで開催するとしています。

オランダ・ロッテルダムでの物理的な開催は、2023年に変更し、オンラインと対面のハイブリッド型で実施されます。また、対面での開催を計画している2022年のアイルランド・ダブリンでの大会もオンラインの要素を強化するとしています。

従来の大会の最良の側面と、デジタルツールによる世界中の図書館界の全てのメンバーを意味ある型で含みこむ可能性を組み合わせたプログラムと形式を開発することが目標であるし、その成功のためには、創造性と知識が必要であることから、メンバー・ボランティアといった参加者とで、これを実現するために協力することを楽しみにしているとしています。

新型コロナウイルス感染症拡大下の図書館ネコ(米国・アイルランド)(記事紹介)

米国図書館協会(ALA)によるアドヴォカシーのためのイニシアチブ“ilovelibraries”の2020年8月24日付の記事で、新型コロナウイルス感染症拡大下の図書館ネコ(Library Cat)の様子が紹介されています。

同記事は米国・アイルランドの図書館に住み着いている4匹の図書館ネコを取り上げて、新型コロナウイルス感染症の拡大下にこれらのネコ達のライフスタイルがどのように変化したのかを紹介するものです。

米テキサス州ホワイトセトルメント公共図書館の図書館ネコBrowserについては、同館スタッフのコメントとして、感染症に伴う閉館により人恋しくなったBrowserが、常に人の近くにいたがるようになり、スタッフの膝の上やスタッフが事務スペース内で使う端末のキーボードの上で寝そべる姿をよく見かけることなどのエピソードが紹介されています。

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