アイルランド

アイルランドの農村・コミュニティ開発省、公共図書館による感覚障害者等に配慮した施設・機器の設置や提供に対して総額80万ユーロの支援を実施

2019年12月16日、アイルランドの農村・コミュニティ開発省(Department of Rural and Community Development)のMichael Ring大臣は、感覚障害・特別な教育的ニーズ・その他の学習障害・自閉症スペクトラム症等を抱える人々に配慮した公共図書館による施設・機器の設置や提供に対して、地方自治体からの資金も含めて総額80万ユーロの支援を実施することを発表しました。

公共図書館への支援対象となる例として、センサリールームの設置・感覚障害を持つ児童向けの遊具や玩具の提供・感覚障害者等への支援技術の導入・自閉症に配慮したサインの設置等が挙げられています。この支援に基づくサービスは、2020年半ばに図書館で利用可能になる予定である、としています。

オランダ王立図書館(KB)とダブリン大学トリニティ・カレッジ(TCD)、近世欧州の重要な個人コレクションであるオランダ・ファーヘルコレクションの目録作成作業を開始

2019年12月9日、アイルランドのダブリン大学トリニティ・カレッジ(TCD)は、オランダ政府及びオランダ王立図書館(KB)の支援を受け、TCD図書館が所蔵するオランダ・ファーヘルコレクション(Fagel Collection)の目録作成作業を開始すると発表しました。

同コレクションは、その多くがオランダの公職に就いていたファーヘル家で5世代にわたって構築されたものですが、フランス革命軍がオランダに進行したことでオランダ総督の書記官(griffier)を務めていたヘンドリックファーヘルがイングランドに留まった際、ロンドンに送られた同コレクションが売却を余儀なくされ、TCDで所蔵されることになったものです。

同コレクションは、近世欧州の重要な個人コレクションの一つで、フランス・ドイツ・英国の著作が多く、歴史・政治・法律分野が充実していますが、哲学・神学・地理学・旅行・自然史・視覚芸術など多様な分野のものが含まれます。最近の調査によると、コレクション内の10%を超すものが現存唯一のタイトルで、また、いくつかの地図は、その地域の最も早く知られた地図であることが判明したと紹介されています。

2020年の世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会はアイルランド・ダブリンで開催:ニュージーランド・オークランドでの開催が2022年に延期になったことを受け

2019年7月26日、国際図書館連盟(IFLA)は、2020年の世界図書館情報会議(WLIC)・IFLA年次大会を、アイルランドのダブリンで開催すると発表しました。期間は8月15日から21日までです。

4月に、2020年に予定していたニュージーランド・オークランドでの開催が2022年に延期されたことを受け、IFLAでは新たな開催地を検討していました。

IFLA World Library and Information Congress host city for 2020 - Dublin(IFLA,2019/7/26)
https://www.ifla.org/node/92327

参考:
世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会、ニュージーランド・オークランドでの開催を延期 2020年から2022年に
Posted 2019年4月16日
http://current.ndl.go.jp/node/38028

アイルランド国立図書館(NLI)、新しい書庫棟の完成を発表

2019年6月27日、アイルランド国立図書館(NLI)が、新しい書庫棟の完成を発表しています。

政府から開発プロジェクトの提案を受けた際に、防火・防水のリスクがあると考え、同館の資本開発事業の第1段階として、保存に適切な新しい書庫の設置を目的に、160万ユーロの費用と2年間の時間をかけて建設されたものです。

書庫棟は、直線で4,700メートルあり、同館西棟の5階建ての書庫から35万点の資料を移送するにあたっては、空間とリソースの効率性に関する調査が行われ、デジタル化資料・利用頻度が少ない資料・重複本が新しい書庫に移送されました。

同館の開発事業は、政府の「プロジェクト・アイルランド2040」の一環として、1,470万ユーロの費用をかけ、2021年まで継続することになっており、次の段階では、西棟の調査活動、計画認可の申請、新しい公共空間・サービスの開発、ユニバーサルアクセスの確保が行われるとしています。

サービスの中断を最小限に抑えて開館は継続されます。

国際図書館連盟(IFLA)、「グリーンライブラリー賞2019」の受賞館を発表:コロンビアの“Biblioteca Pública Municipal Daniel Guillard”

2019年6月9日、国際図書館連盟(IFLA)の環境・持続可能性と図書館(ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリー賞2019」の受賞館に、コロンビア・カリの“Biblioteca Pública Municipal Daniel Guillard”を選んだと発表しています。

オーストリア、ボツワナ、ブルガリア、コロンビア、エジプト、フランス(レユニオン)、ハンガリー、インド、イラン、アイルランド、カザフスタン、マレーシア、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、ポルトガル、ルーマニア、セルビア、シンガポール、スロベニア、南アフリカ、米国からの34の申請の中から、同館の、情報リテラシー・エコリテラシー・読書を組み合わせた事業“Gaia- En mi biblioteca la tierra tambien es de todos”が、持続可能性への意識を喚起し、グリーンな活動に対して目に見える効果をもたらすためにすべての世代・コミュニティを巻き込むものであると評価され選出されたものです。

審査員は、同館は、多くの社会的・経済的問題に直面している地域に力を与えるため、環境にやさしい地域を再建することや、大規模な経済的手段なしでの社会的・経済的条件を改善することを重視していると述べています。

アイルランド国立図書館(NLI)、2018年に収集したウェブアーカイブコレクション(国民投票・大統領選挙・英国のEUからの離脱)の公開を発表

2019年2月18日、アイルランド国立図書館(NLI)が、2018年に収集したウェブアーカイブのコレクションを公開していることを発表しています。

Internet Archive(IA)のウェブアーカイブコレクション構築サービス“Archive-It”を用いて公開されており、2018年に同国で行われた、中絶を禁止する憲法条項の改正をめぐる国民投票・大統領選挙や、英国のEUからの離脱(Brexit)に関するウェブサイトが収集・公開されています。

@NationalLibraryofIreland(Facebook,2019/2/18)
https://www.facebook.com/240989225037/posts/10161532440760038/

National Library of Ireland(ARCHIVE-IT)
https://archive-it.org/home/nli

チェスター・ビーティー・ライブラリー、所蔵資料のオンライン公開を発表

アイルランドのチェスター・ビーティー・ライブラリーは、2018年12月5日付けのTwitterにおいて、同日に新しいウェブサイトを公開し、あわせて2,000近い所蔵資料をオンライン公開すると発表しています。

アイルランド政府のニュースサービス “MerrionStreet”の12月5日付け記事では、所蔵資料のデジタル化プロジェクトは現在も進行中であり、随時画像が追加される予定であること、非商用利用のための画像の無料ダウンロード機能を提供していること等が紹介されています。

チェスター・ビーティー・ライブラリーはアジアの美術品を多く所蔵しており、日本の美術品もオンライン公開されています。

@CBL_Dublin (Twitter,2018/12/5)
https://twitter.com/CBL_Dublin/status/1070261426332291072

英・電子情報保存連合(DPC)、2018年の“Digital Preservation Awards”を発表

2018年11月29日、英・電子情報保存連合(DPC)が2018年の“Digital Preservation Awards”を発表しました。

同賞は2004年に創設されたもので、2018年は6つの賞が設けられており、デジタル保存に関するすぐれた取組や、デジタル保存の進展に多大な功績のあった個人に与えられます。

DPCは、デジタル保存に関する取組の社会における認知度向上のため、2017年11月30日を“International Digital Preservation Day”として様々なイベントを開催しました。2018年も同様に、11月29日を“World Digital Preservation Day”としており、今回の発表も同日に開かれたデジタル保存に関する国際会議において行われたものです。

各賞の概要と受賞者は次のとおりです。

○The Software Sustainability Institute (SSI) Award for Research and Innovation
すぐれた実用的研究や革新的取組に対して授与される賞であり、eメールアーカイブの運用サポートのためにスタンフォード大学図書館が開発したソフトウェア“ePADD”が受賞しました。

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2019年版を公開

2018年11月29日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2019年版の公開を発表しました。

PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。

ダイレクトリーには、米国・カナダ・英国・オーストラリア・ドイツ・アイルランド・スウェーデン・ルーマニア・イタリア・カザフスタンの138の大学・研究図書館での出版活動について、各館ごとの担当部署、ウェブサイト、出版活動の概観、職員数、財源、OAのタイトル数、出版媒体、分野、査読誌の割合、APCが必要な学術雑誌の割合、出版プラットフォーム、デジタル保存戦略等がまとめられています。

米・エモリー大学、サミュエル・ベケットの手紙データベースを公開

2018年11月5日、米・エモリー大学は、米国の25以上のアーカイブが所蔵するサミュエル・ベケットの手紙に関する所在記録データベースの公開を発表しました。

サミュエル・ベケットはフランスで活躍したアイルランド出身の作家、劇作家、詩人で、1969年にノーベル文学賞を受賞しました。

同データベースでは、手紙の宛名、所蔵機関、使用言語、送付元・宛先住所による検索が可能です。今後、手紙中で言及されている人名、場所、組織名等の情報についても索引化を進めるとしています。

Locate Samuel Beckett letters online with new website hosted at Emory(Emory University, 2018/11/5)
http://www.news.emory.edu/stories/2018/11/upress_beckett_letters_location_register/index.html

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