アイルランド

アイルランドの高等教育機関のコンソーシアムIReL、IEEEとのRead and Publish契約を締結

2021年6月29日、IEEEが、公的資金に基づく高等教育機関による電子リソース契約のためのアイルランドのコンソーシアムIReLとRead and Publish契約を締結したと発表しました。

同契約により、IReL参加機関の著者は、論文処理費用(APC)の支払い無しに、IEEEが刊行する約160の学術雑誌でのオープンアクセス(OA)出版が可能となります。また、IEEEが提供する“IEEE Xplore Digital Library”から500万以上の記事へのアクセスが可能になること等が述べられています。

国際図書館連盟(IFLA)、「国際マーケティング賞2021」の受賞館を発表:1位は豪・モナシュ大学と米・ペンシルベニア州立大学の“The Monash and Penn State Great Rare Books Bake Off”

2021年6月14日、国際図書館連盟(IFLA)の管理・マーケティング分科会が、今回で18回目となる、「国際マーケティング賞2021」の受賞館を発表しました。同賞は、創造的で結果重視のマーケティングプロジェクトやキャンペーンを実施した機関を表彰するものです。

オーストラリア・ベラルーシ・ブラジル・中国・コロンビア・クロアチア・エジプト・ドイツ・ガーナ・アイルランド・カザフスタン・ケニヤ・ナイジェリア・ポ-ランド・ロシア・韓国・スペイン・台湾・ウクライナ・米国・ザンビア・ジンバブエ・ノルウェーといった国・地域からの応募の中から選ばれたもので、1位から3位までの受賞者には新しい技術を購入するための賞金が授与されます。

1位には、オーストラリア・モナシュ大学と米・ペンシルベニア州立大学による“The Monash and Penn State Great Rare Books Bake Off”が選ばれています。同取組は、両大学のコレクション内のレシピを用いて料理をして、ソーシャルメディアに投稿することを呼びかけることで、コミュニティーに貢献した取組で、コロナ禍のなかで楽しく創造的なサービスを提供したと評価されています。

アイルランドの高等教育機関のコンソーシアムIReL、英・オックスフォード大学出版局(OUP)と3年間のRead & Publish契約を締結

2021年5月18日、アイルランドの、公的資金に基づく高等教育機関による電子リソース契約のためのコンソーシアムIReLは、英・オックスフォード大学出版局(OUP)と3年間のRead & Publish契約に合意したことを発表しました。契約期間は2021年1月1日から2023年12月31日までです。

この契約によって、参加機関は、OUPが刊行する340以上のタイトルにアクセスすることが可能となります。また、機関の著者は、個別の支払いなしにOUPのオープンアクセスジャーナルおよびハイブリッドジャーナルで、研究をオープンアクセスで出版することが可能となります。

Oxford University Press and IReL agree Read & Publish deal(IReL, 2021/5/18)
https://irel.ie/oxford-university-press-and-irel-agree-read-publish-deal/

アイルランドの高等教育機関のコンソーシアムIReL、Springer Nature社と4年間の転換契約を締結

2021年4月1日、アイルランドの、公的資金に基づく高等教育機関による電子リソース契約のためのコンソーシアムIReLが、Springer Nature社と4年間の転換契約(transformative agreement)を締結したと発表しています。契約期間は2024年12月31日までです。

これにより、IReLの加盟機関の研究者はSpringer Nature社の2,300誌以上からオープンアクセス(OA)で研究成果を公開できるようになります。この契約で国内の研究者による年間350件以上の論文がOA化されると見込まれています。

また、加盟機関の研究者はSpringer、Palgrave、nature.comのAcademicジャーナル、Adisといったジャーナルの全てのコンテンツを閲覧できます。

Springer Nature社によると、全国規模の転換契約は今回で13件目とのことです。

米・Patron Point社、同社の図書館向けマーケティング・オートメーション・プラットフォームを英国・アイルランドの公共図書館へ提供開始

2021年3月11日、デジタルマーケティングのためのソフトウェア事業を手掛ける米国のPatron Point社は、同社の図書館向けマーケティング・オートメーション・プラットフォームを英国・アイルランドの公共図書館に対して提供することを発表しました。

Patron Point社は、統合図書館システム(ILS)をはじめ、外部企業による図書館データを使用したシステムに接続可能なマーケティング・オートメーション・プラットフォームを提供しています。図書館は同プラットフォーム及び取得されたデータを、特定の利用者層に限定した電子メールの送信、図書館のコレクションを活用した読書奨励のニュースレターの配信など、様々な用途に活用することができます。同社はこのプラットフォーム製品を米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドにおいて、あらゆる規模の数百館以上の公共図書館やコンソーシアムに提供し、図書館によるデジタルマーケティング戦略やコミュニティ向けの取組みを支援しています。

トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館、サミュエル・ベケットの戯曲『ロッカバイ』のデジタルアーカイブ構築計画を発表:資料入手を記念してオンライン展示を開催中(アイルランド)

2021年2月3日、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリン図書館は、20世紀の代表的な劇作家であるサミュエル・ベケットが制作し、1981年に初めて上演された戯曲『ロッカバイ(Rockaby)』について、アーカイブ資料を同館蔵書として入手し、デジタル化公開を予定していることを発表しました。

同館が構築を計画している『ロッカバイ』に関するデジタルアーカイブには、ベケットの書簡、オリジナルの脚本とフランス語訳された脚本、制作ノート、写真、初演時の写真を掲載した記念ブックレット等が収録される予定で、2021年後半の公開を見込んでいます。また、同館は資料の入手を記念して、ウェブサイト上で『ロッカバイ』のアーカイブ資料に関するオンライン展示を実施しています。

サミュエル・ベケットはトリニティ・カレッジ・ダブリンの最も著名な卒業生の1人であり、1959年には同校から名誉学位を授与されました。トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館は1969年にベケット本人から4冊の制作ノートの寄贈を受けたことをきっかけに、“Beckett Literary Archive”を設立し、その後も数十年間に渡って資料の充実に努め、ベケットの研究資料に関する世界最大規模のコレクションを構築しています。

アイルランド国立図書館(NLI)、2015年から2016年にかけて展開された演劇界の女性の地位向上を求める運動 “#WakingTheFeminists”のデジタルアーカイブ構築を発表

2021年1月21日付で、アイルランド演劇界の女性の地位向上を求めるキャンペーン活動である “#WakingTheFeminists”は、アイルランド国立図書館(NLI)とアイルランド国立博物館(National Museum Of Ireland)によって自身の活動の記録がアーカイブ化されることを発表しました。

“#WakingTheFeminists”は、2015年から2016年にかけて、演劇関係者らによる草の根のキャンペーンとして展開した運動です。同キャンペーン活動のアーカイブ化は1月21日に開催されたオンラインイベントで、観光・文化・芸術・アイルランド語・スポーツ・文化担当のマーティン(Catherine Martin)大臣により発表されました。オンラインコンテンツのデジタルアーカイブ化をNLIが、キャンペーンを象徴する横断幕などの現物資料のアーカイブ化をアイルランド国立博物館が担当します。

アイルランド図書館協会(LAI)、公共図書館を通じた成人利用者のメディアリテラシー向上のためのプロジェクトを実施:学習用モジュールの設計事業者を募集中

2021年1月18日、アイルランド図書館協会(Library Association of Ireland:LAI)は、公共図書館を通じた成人利用者のメディアリテラシー向上のためのプロジェクトを実施することを発表しました。

同プロジェクトは、メディアリテラシーに関する現行の図書館員向けカリキュラムの見直し、図書館員・地域・成人利用者のニーズの特定、成人利用者のスキル開発を支援する図書館による学習モジュールの提供、成人利用者のメディアリテラシー向上のための枠組みと方法の開発と評価等を目的として行われます。現在、LAIはプロジェクトのための学習モジュールを設計するサービスプロバイダを募集しています。プロジェクトのパートナーとなるプロバイダは、図書館における既存の学習教材のレビューを行ったうえで、公共図書館および利害関係者と協議しながらモジュールを開発・提供する、としています。

LAIは同プロジェクトの背景として、2018年に策定された5か年戦略“Our Public Libraries 2022 – Inspiring, Connecting and Empowering Communities”において、4つの戦略目標の1つとして、情報リテラシースキルの開発が設定されていることなどを挙げています。

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2021年版を公開

2021年1月12日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2021年版の公開を発表しました。

PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。

ダイレクトリーには、米国とカナダを中心に、英国・アイルランド・ウクライナ・南アフリカ・ドイツ・オーストラリア・ロシア・チェコ・ノルウェーを含む計136の大学・研究図書館での出版活動が紹介されています。各館ごとに、担当部署、連絡先、ウェブサイト、SNS、職員数や機関種別をはじめとした出版活動の概観、査読誌・APCが必要な学術雑誌の割合や、出版プラットフォーム、デジタル化戦略、学内外・機関内外の連携先等がまとめられています。

トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館、同館スタッフの選定した貴重資料コレクションのオンライン展示“Director's Choice Uncut”を開催中(アイルランド)

2020年12月18日、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリン図書館は、同館の貴重資料コレクションに関するオンライン展示“Director's Choice Uncut”を開催していることを発表しました。

同展示は、トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館の図書館員・アーキビストであるシェントン(Helen Shenton)氏の著作“The Library of Trinity College, Dublin : Director's Choice”の刊行を受けて開催されます。シェントン氏が同館スタッフとともに、代表的なものからあまり知られていないものまで、約4世紀に渡って同館が収集した貴重資料コレクションを選定し、各コレクションの内容や背景等を紹介する企画です。

同館のお知らせでは、次のような資料を取り上げていることを紹介しています。

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