オーディオブック

Kindle2による、テキストデータの音声読み上げの品質は?

Amazon.comの電子書籍リーダー“Kindle2”に新たに搭載された、テキストデータの音声読み上げ機能(Text to Speech(TTS))をめぐっては、米国の著作者団体“Authors Guild”が、オーディオブック市場への悪影響と、(視覚障害者以外も利用可能ということで)著作権侵害の可能性を警告しています。このAuthors Guildが、Amazon.com社のKindle2の音声読み上げ機能のプレゼンテーション動画と、およそ4年前の2005年にMac OS X (Ver. 10.4) に搭載された音声読み上げ機能“VoiceOver”でテキストを読み上げた動画を比較して、いかにKindle2の音声読み上げ機能の品質が高いかを示しています。

The Authors Guild - Kindle 2 Audio: How Does It Sound?

オトバンクが会員制図書館「六本木ライブラリー」にオーディオブックを提供

株式会社オトバンクが、六本木ヒルズ内の会員制図書館「アカデミーヒルズ 六本木ライブラリー」の会員向けに、オーディオブックの無償提供を開始した、と発表しています。

オーディオブック配信サービス「FeBe」のコンテンツ、および、新刊本のダイジェスト版を音声化して配信する「新刊JP」のコンテンツを提供するとのことです。

日本最大のオーディオブック配信サービス「FeBe」、アカデミーヒルズにて人気コンテンツ無償提供開始
http://www.release-net.biz/main/release/?rid=1239

オトバンク、「新刊JP」の音声コンテンツを六本木ライブラリーに提供
http://www.venturenow.jp/news/2008/08/21/1100_005461.html

読むことに困難がある学生に、無料で読む楽しみを

読むことに困難のある人々に対し、オンライン上でアクセシブルなデジタルフォーマットの図書を提供している米国の非営利組織“Bookshare.org”では、米国教育省から資金援助を受け、米国の学校で学ぶ全学生(幼稚園から高校、成人教育で学ぶ人など)に対し、無料で数万点の資料の提供を開始したということです。この資料には、教科書、文学、現在人気のある書籍、雑誌、新聞など、多様なものが含まれており、米国著作権法の例外規定により、対象者に対し、全文をデジタル化して提供することが認められています。

Bookshare.org
http://www.bookshare.org/web/Welcome.html

Bookshare.org Library Now Free to All U.S. Students with Qualifying Disabilities

読者の望むフォーマットの書籍製作・販売を助ける“Caravan Project”

昨今では、書籍の形態が紙だけに限られないことが当たり前になってきました。一方で、金銭的な問題からオーディオブックや電子書籍といったフォーマットでの書籍製作ができない出版社が出てきている、販売業者が読者の望むフォーマットで書籍を販売できない、といった課題が出てきています。こうした現状を打開し、読者の望むフォーマットでの、ノンフィクションの書籍製作を援助し、読者に販売することをサポートするプロジェクト“Caravan Project”が米国で開始されました。このプロジェクトは、MacArthur FoundationとCarnegie Corporation of New Yorkから資金援助を受けている非営利の活動で、下記の3つを目標にしています。

・ノンフィクションの書籍をより多くの読者が利用できるようにする。
・上記の書籍をさまざまなフォーマットで提供する。

米国の公共図書館におけるオーディオブックの現状

Library Journal誌が2008年5月15日号に、米国の公共図書館におけるオーディオブックの現状をまとめた記事を掲載しています。

・オーディオ出版協会(APA)によると、2006年のオーディオブックの売り上げは92,300万ドルで、前年比6%の増加であった。全体の77%がCD、14%がダウンロード、7%がカセット、1%がMP3対応CDであった。
・図書館向けオーディオブックの売り上げは成長中であり、29,500万ドルと全体の32%を占めた。ちなみに一般向け小売は全体の30%であった。
・同じくAPAの利用者調査によると、昨年聴いたオーディオブックのうち、図書館から借りたオーディオブックが50%を超えた。2001年は34.8%であった。実際、図書館側からも、オーディオブックの貸し出し数が急上昇しているという報告がある。

次世代のブックモービル?

オーディオブック大手のOverDrive社が、同社と契約している図書館のアウトリーチ・イベントに協力すべく、全米を回る「デジタル・ブックモービル」を2008年8月に走らせると発表しました。このブックモービルでは、オーディオブック、電子書籍といったデジタルコンテンツの利用を体験できるようになっています。

Digital Bookmobile to Launch National Tour at Public Libraries
http://www.overdrive.com/aboutus/getArticle.aspx?newsArticleID=20080326

Community Outreach Events for Library Partners

OverDrive社、DRMなしのMP3オーディオブック提供を開始

デジタルオーディオブック大手のOverDrive社が3月19日、書店・図書館向けに提供しているオーディオブックのうち15%程度について、デジタル著作権管理(DRM)なしのMP3フォーマットで提供することとしたと発表しました。同社はこれまで、すべてのオーディオブックをDRM付きのWMAフォーマットで提供しており、iPod、Zuneなど人気のオーディオプレイヤーでは聞くことができませんでしたが、これにより、従来より多くの利用者ができるようになります。

同社はまた、図書館利用者向けのダウンロード画面で、著作権法に則った利用をするよう、念を押していくとしています。

OverDrive to Distribute MP3 Audiobooks to Booksellers and Libraries

大手出版社、オーディオブックのコピー防止の段階的な廃止を検討

ニューヨークタイムズ紙が報じるところによると、Random House社、Penguin社など、世界を代表する大手出版社のいくつかは、ダウンロードしたオーディオブックに付されているコピー防止用のソフトを、廃止していく方針だということです。現在では、ダウンロードしたデジタルデータを、コンピュータ、iPod、携帯電話など異なる機器の間で自由にやり取りし、利用することや、そういったデジタルデータを共有するやり方がトレンドとなっており、これをオーディオブックにおいても実現していこうという意図があるようです。

Publishers Phase Out Piracy Protection on Audio Books
- New York Times 2008/3/3付けの記事

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