計量書誌学

【イベント】九州大学附属図書館・統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻共同開催セミナー「研究インパクト指標」(12/9・福岡)

2019年12月9日、九州大学中央図書館(福岡県福岡市)4階きゅうとコモンズにおいて、九州大学附属図書館・統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻の共催によるセミナー「研究インパクト指標」が開催されます。

セミナーでは、米・イリノイ大学図書館・グレインジャー工学図書館情報センターのWilliam H Mischo氏、Mary C Schlembach氏による講演「大学における研究インパクト指標の利用と評価」(逐次通訳付)が行われます。講演の要旨によれば、イリノイ大学図書館が開発した研究インパクトデータの可視化システムや、さまざまな利用可能な研究指標間の関係を調べた結果についての紹介が行われるとあります。

参加費は無料、定員は80人(事前申し込み要)です。

セミナー「研究インパクト指標」(12/9)(九州大学附属図書館)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/events/20191209

Springer Nature社、設立50年以下の大学の研究力に関するランキングNature Index Young Universitiesを公開:中国・韓国・シンガポール等のアジア諸国の新興大学が高評価

Springer Nature社は2019年10月23日付のプレスリリースで、82の高品質科学ジャーナルに掲載された論文を基にした研究者所属情報に関するデータベースNature Indexにおいて、設立50年以下の大学の研究力に関するランキングNature Index Young Universitiesが公開されたことを発表しました。

新興大学を対象にしたランキングはNature Indexにとって初めての試みです。公開されたNature Index Young Universities特別冊子の印刷版では、2018年のNature Indexにおけるある論文への各共著者の相対的貢献度を示す指標Fractional count(FC)に基づく上位50校のテーブル“Nature Index Young Universities”と2015年から2018年にFCがどれだけ上昇したかによって順位付けした上位25校のテーブル“Rising Young Universities”の2種類のテーブルが掲載されています。また、オンライン版では分野別のランキングも公開されています。

Digital Scienceやウェルカム財団らが「研究の研究」に関する最新のアプローチを推進するコンソーシアム、Research on Research Institute (RoRI)を立ち上げ

2019年9月30日、英ウェルカム財団、Digital Science社、英シェフィールド大学、オランダのライデン大学の4機関により、「研究の研究」(research on research)に関する最新のアプローチ推進を目的とするコンソーシアム、”Research on Research Institute” (RoRI)の立ち上げが発表されました。

同コンソーシアムはメタ研究、科学の科学、メタ科学などとも呼ばれる「研究の研究」を、変革的・移行的な形で進めていくとされています。研究システムの分析や意思決定・評価データ・ツール等に関する実験を通じ、より戦略的であり、オープンで多様な研究を推進することが目的とのことです。

発足当初の2年間は、ロンドンのウェルカム財団オフィスにおけるインキュベーション(新規事業立ち上げ)期間と位置付ける、とのことです。また、ワーキングペーパーの公開も開始されています。

MDPI、論文に「いいね」ができる新機能を追加

2019年9月20日、オープンアクセスジャーナルプラットフォームMDPIが、掲載論文に読者が「いいね」(Endorse)をつけられる新機能を追加したことを発表しました。

MDPIの発表では、同社は「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)の署名機関であり、論文ごとの被引用数やダウンロード数、Altmetricスコア等のMDPIでも取り入れている様々な指標には限界があることを認識している、としています。この限界を克服するには、研究コミュニティ主導の指標が必要であるとの認識から、研究コミュニティに対しおすすめしたい論文に「いいね」をつける機能を実装した、とのことです。

実際に「いいね」を付けるにはMDPIプラットフォームへのログインが必要で、また「いいね」した後にも反映されるには運営者による承認プロセスが必要になります。

MDPI Now Gives Scholars the Possibility to Endorse and Recommend Articles(MDPI、2019/9/20付け)
https://www.mdpi.com/about/announcements/1690

欧州研究図書館協会(LIBER)、研究の開放性を測定する手法と責任ある研究評価指標に関するウェビナーの映像・スライドを公開

欧州研究図書館協会(LIBER)は、2019年9月10日付けのブログ記事で、同日に開催されたウェビナー“Innovating The Ways Metrics Are Applied, Responsible Metrics & Measuring Openness”の映像をYouTubeで、発表スライドをZenodoで公開していることを紹介しています。

ウェビナーでは、ドイツ経済学中央図書館(ZBW Leibniz Information Centre for Economics)のIsabella Peters氏による、研究の開放性を定量的・定性的に測定する様々な手法についての発表と、英・ケント大学のSarah Slowe氏による、責任ある研究評価指標の重要性と研究機関の役割に関する発表が行われました。

Times Higher Education(THE)社、世界大学ランキング2020を公開

2019年9月11日、Times Higher Education社(THE)が、世界大学ランキング2020を公開しました。

1位は4年連続で英・オックスフォード大学、2位は前年5位の米・カリフォルニア工科大学です。3位から5位は前年から1つずつ順位を落とし、英・ケンブリッジ大学、米・スタンフォード大学、米・マサチューセッツ工科大学(MIT)と続いています。

THE社の記事では、上位200位以内に入った英国の28大学のうち18大学が前年より順位を落としているなど、英国の大学の順位が全体として下降傾向にあり、2016年以降の5年間の傾向で見ても同様であることが挙げられています。一方、ドイツ・中国・オーストラリアの大学が5年間で上位200位以内に入る大学数を増加させていることが指摘されています。

Digital Science社、科学計量学・計量情報学国際学会(ISSI)と提携し2019年10月から学会構成員へのDimensionsとAltmetricのデータの無料アクセス提供を開始

2019年9月3日、Digital Science社は科学計量学・計量情報学国際学会(International Society for Scientometrics and Informetrics:ISSI)との提携により、同社が提供する研究ディスカバリープラットフォームDimensions、及び同社傘下のAltmetricのデータについて、科学計量学の研究利用のためにISSI構成員に対して無料アクセスを提供予定であることを発表しました。

2019年10月1日以降、ISSIの構成員はAltmetricとDimensionsが提供するツールやAPI、データ等に対して無料アクセスを申請することが可能になります。

この提携は非営利の科学計量学研究を行う全ての研究者に開放された、AltmetricとDimensionsによる既存の無償データ共有プログラムに基づいて成立しています。

研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)を実践する:図書館員の視点から(記事紹介)

研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)の2019年8月21日付のブログ記事において、米・アイオワ州立大学図書館の図書館員であるCurtis Brundy氏によるエッセイ“Implementing DORA – A Librarian’s Perspective”が公開されています。

同氏は大学図書館でオープンアクセス(OA)・オープンデータの推進と図書館コレクション予算の管理を担当しています。投稿誌をベースにした研究評価の在り方は研究者の活動に強く影響を与えており、高品質の研究が掲載されているとみなされた「正しい」雑誌の購読価格の高騰、キャリア形成においてインセンティブの弱い研究データのオープン化やオープン教育資源(OER)の製作と採用の阻害等の形で、図書館へ悪影響を及ぼしていることから、研究評価の改善を目指す試みは自身の担当業務の改善・発展を目指す試みと強く結びついたものであることに言及しています。

同氏はエッセイの中で研究評価の改善に向けて図書館員の関与や行動が介在し得る機会として以下の3点を挙げています。

E2160 - オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開<報告>

2019年5月20日,京都大学図書館機構は,2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」を開催した。71人の大学図書館職員,研究者,リサーチ・アドミニストレーター(URA)等が参加した。講演会の目的は2点ある。1点目は,学術出版物のオープン・サイテーション(引用データのオープン化)を推進する国際的なイニシアティブとして,2017年4月に設立されたI4OC(Initiative for Open Citations)の取り組みを紹介することで,オープン・サイテーションの概念を日本に導入することである。2点目は,日本でのオープン・サイテーションの実現について検討することである。本稿では講演の内容を紹介する。なお,講演資料は京都大学学術情報リポジトリで公開されている。

Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2019年版に更新

2019年7月19日、Google Scholarは学術雑誌のインパクト指標を提供するサービス“Google Scholar Metrics”の値を2019年版に更新しました。

2019年版では、Googleのガイドラインに準拠したウェブサイト掲載の雑誌論文及び工学・コンピューター科学の分野での選択された会議論文を対象に、2014年から2018年の5年間の掲載論文数と被引用数に基づいた値が提供されています。

2019 Scholar Metrics Released(Google Scholar Blog,2019/7/19)
https://scholar.googleblog.com/2019/07/2019-scholar-metrics-released.html

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