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欧州委員会(EC)、Horizon 2020のオープンアクセス要件の遵守状況に関する調査レポートを公開

2021年9月6日付で、欧州委員会(EC)が、Horizon 2020のオープンアクセス(OA)要件の遵守状況等に関する調査 “Monitoring the open access policy of Horizon 2020”の最終レポートを公開しています。

出版物と研究データについて、Horizon 2020のOA方針の機能した部分と機能しなかった部分や、Horizon 2021の助成を受けたプロジェクトがOA方針をどの程度満たしているかを把握すること、モニタリング手法の試行を目的として、同調査が行われました。

主な結果として、Horizon 2020の学術出版に関するOA要件遵守率は83%と推定され、研究データは95%であることが挙げられています。また、報告書の中では、出版物は49%、データセットは65%がクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されていたこと、95%が永続的識別子(PID)をメタデータに含む等、機関リポジトリはFAIR原則に沿ったアクセスの提供に取り組んでいたこと等が述べられています。

cOAlition S、学術書のオープンアクセス化についての推奨事項を発表

2021年9月2日、cOAlition Sが、学術書のオープンアクセス(OA)化に関する推奨事項を発表しました。

「学術書」には、単行書、本の章、本文批評等を含み、特に人文・社会科学分野の研究者にとって重要な出版方法であると述べられています。Plan Sの実施ガイドラインの中では、単行書および本の章に適用されるPlan Sの原則および関連するガイドラインを2021年末までに発表するとしていました。

発表によると、cOAlition Sは、学術書の出版は雑誌の出版と異なるものであり、可能な限り早期の学術書の完全OA化実現のために、単一の方針を策定するのではなく、全ての参加機関がそれぞれの権限で採用することを目指す、推奨事項を定めたと述べています。

推奨事項の主な内容は以下の通りです。

クリエイティブ・コモンズ(CC)、CCライセンスの新たな施行原則の草案を公開:意見募集を実施中

2021年8月5日、クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons:CC)が、CCライセンスの新たな施行原則“Statement of Principles Around License Enforcement”の草案を公開し、意見募集を実施していることを発表しました。

草案では、「施行の第一の目的は、二次利用を行う人にライセンスを遵守させることである」「法的措置は慎重に行うこと」「施行には金銭的補償を伴う場合があるが、ビジネスモデルにするべきではないこと」といった3原則が示されています。

発表の中では、法的効力は限定的であるものの、ライセンスの施行について明確にすることには意義があり、コミュニティの行動規範への統合をはじめとした、同原則が有用に機能する他の仕組みがあり得ると述べています。

福井県立図書館、郷土資料コーナーパネル展「戦前の福井の絵葉書~『デジタルアーカイブ福井』を使ってみよう~」を開催:利用方法やブリック・ドメイン・マークの説明等

福井県立図書館が、2021年7月16日から9月29日まで、郷土資料コーナーパネル展「戦前の福井の絵葉書~『デジタルアーカイブ福井』を使ってみよう~」を開催します。

4月に、戦前期の福井県の絵葉書を「デジタルアーカイブ福井」上で公開したことをうけて、「デジタルアーカイブ福井」の利用を促進するため、その利用方法や絵葉書の一部をパネル展示・動画紹介するものです。

「デジタルアーカイブ福井」に公開されている主な絵葉書の紹介や、県立図書館ウェブサイトからの利用方法、画像の利用方法、パブリック・ドメイン・マーク(PDM)の説明といった内容になっています。

県立図書館でパネル展「戦前の福井の絵葉書~『デジタルアーカイブ福井』を使ってみよう~」を開催します(福井県,2021/7/9)
http://www2.pref.fukui.jp/press/view.php?cod=42a9Sf1623810618S6

島根大学附属図書館、利用者が目的の電子リソースに速やかにアクセスできるよう作成した「電子リソースリスト」をオープンソースで公開

2021年6月22日、島根大学附属図書館が、利用者が目的の電子リソース(電子ジャーナルの提供元サイト・学術情報データベース)に速やかにアクセスできるように作成した「電子リソースリスト」をCC0 1.0のライセンスのもとで公開しました。

公開ページでは、基本的な使い方(電子リソースリストとしての使い方)の解説がされています。ZIPファイルの中にあるindex.htmlファイルを修正することで、規則集やシラバス一覧等への応用も簡単にできるとしています。

「電子リソースリスト」をオープンソースで公開しました。(島根大学附属図書館のブログ,2021/6/22)
https://shimadai-lib.hatenablog.jp/entry/2021/06/22/140338

電子リソースリストについて(島根大学附属図書館)
https://app.lib.shimane-u.ac.jp/e-resource_list/

クリエイティブ・コモンズ、GLAM分野のコレクションのオープン化支援を目的としたプログラム“Creative Commons’ Open GLAM program”の実施を発表

2021年6月10日、クリエイティブ・コモンズ(CC)が、美術館・図書館・文書館・博物館(GLAM)分野のコレクションのオープン化を支援する“Creative Commons’ Open GLAM program”の実施を発表しました。

同プログラムでは、GLAMの所蔵コンテンツを入手可能・二次利用可能にすることを支援する取組が実施されると述べており、主な要素として、(1)方針(policy)、(2)基盤(infrastructure)、(3)能力育成(capacity-building)、(4)コミュニティへの貢献(community engagement)の4点を挙げています。

また、2021年6月3日に、CCは、GLAM部門におけるオープンアクセスを推進するための5年間の助成金500万ドルをArcadiaから受けることを発表しており、その中で同プログラムの実施について言及していました。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、デジタル・オーディオ・ワークステーションを用いて作曲されたアルバムの音源の寄贈を受け、CC BY-NC-SAで公開:同音源を用いて作成されたリミックスアルバムも公開

2021年5月27日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)を用いてDisasteradio等の名義で音楽活動を行ってるミュージシャンLuke Rowell氏から寄贈を受けたボーンデジタルなファイルを“Luke Rowell Digital Music Collection”としてオンラインで公開したと発表しています。

現在は、評価の高い同氏のヴェイパーウェイヴのアルバム“Buy Now”(2015年)関連のファイルが公開されており、年内に、他のアルバム関連のファイルも追加予定です。

ファイルは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC-SA(表示-非営利-継承)のもとで公開されています。自由にダウンロードして、リミックスなどにより再利用することが可能となっており、同コレクションのファイルをもとに、世界中のミュージシャンが参加して作成されたリミックスアルバム“Free: Buy Now Remixes”も公開されています。

単行書へのCC BYライセンス適用と第三者による複製版販売の問題(記事紹介)

オープンアクセス(OA)出版に携わるUbiquity Press社のブログに、2021年4月9日付けで記事“CC BY: A (Somewhat) Cautionary Licensing Tale”が掲載されています。

同社ではこれまで、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BYライセンスの下で単行書を刊行してきました。本記事では、同社が2020年の年末に直面した、別の企業による単行書再販売の問題が紹介されています。

当該企業は、これまでUbiquity Press社を含む複数社がCC BYで刊行した単行書を取得し、それらを自社の名義で販売していました。法的な問題はないものの、これら複製版の単行書によりいくつかの問題が生じたと述べています。記事では複数の問題を挙げており、その例としては次のような内容が含まれています。

・多くのオンライン小売サイトでの検索結果において、これら複製版のほうがより「新しい」ためにオリジナル版よりも上の順位で表示され、読者がオリジナル版を探しづらくなった。
・単行書内の画像等のコンテンツがCC BYより厳しい利用条件で提供されている場合、複製版ではぼかしが入れられたり削除されたりしていた。表紙画像も異なるデザインになるなど、品質上の問題がみられた。

大阪市立東洋陶磁美術館、ウェブサイト「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」を公開

2021年3月26日、大阪市立東洋陶磁美術館が、ウェブサイト「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」を公開したと発表しています。

同ウェブサイトには、同館所蔵の、国宝2件・重要文化財13件を含む23件の作品画像が搭載されており、「利用規約」にのっとることで、同当館への申請なく、自由にダウンロード、複製、再配布することが可能です。

利用規約によると、所蔵者名・撮影者名の表記や、編集・加工の表記等が必要で、また、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの表示4.0国際、と互換性があり、同利用規約が適用されるコンテンツはCC BYに従うことでも利用できるとしています。

「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」サイト公開のお知らせ(大阪市立東洋陶磁美術館,2021/3/26)
https://www.moco.or.jp/whatsnew/newarrival/2406/

奈良県立図書情報館、「まほろばデジタルライブラリー」で公開済のデジタル画像約10万点の二次利用条件を変更:クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスでの提供に

2021年3月23日、奈良県立図書情報館が、「まほろばデジタルライブラリー」で公開済みのデジタル画像の二次利用条件を変更し、クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスにて提供すると発表しました。

対象は、古文書・絵図・古地図・古典籍や奈良県指定有形文化財を含む、明治から昭和初期の公文書など約6,000点(約10万画像)で、公文書のみCC BY-ND 4.0ですが、それ以外はCC BY 4.0の条件の下での提供です。

また、利用時の資料名と出典の明示、成果物の提供、出版・放送などに資料を利用された際の連絡、著作者人格権・肖像権・プライバシーなどへの十分な配慮への協力をお願いしています。

同館が「まほろばデジタルライブラリー」以外で公開している画像データは事前申請が必要です。

お知らせ(奈良県立図書情報館)
https://www.library.pref.nara.jp/news
※2021-03-23欄に「2021年3月23日より奈良県立図書情報館が公開している約10万点のデジタル画像が自由に利用できます!」とあります。

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