Wikimedia財団

Wikimedia財団、自由な知識を拡大するための指針を掲げたポータルサイト“Wikimedia Public Policy”を開設

2015年9月2日付のWikimedia財団のブログで、Wikipediaやその他のWikimediaのプロジェクトの活動に直接的な影響を及ぼす5つの分野に関する指針が示されたウェブサイトが開設されたことが、発表されています。

Wikimediaに携わる人々が自由な知識を拡大する公共政策を支持する活動を行っていくうえで、どのようにすればよいか示したウェブサイトであるとのことです。

5つの分野とは“Access”、“Copyright”、“Censorship”、“Intermediary Liability”、“Privacy”で、それぞれページが設けられており、冒頭にはそれぞれに関しあるべき姿が掲げられています。

●知識へのアクセスについて
国籍・言語・デバイスを問わず、誰もが自由に知識にアクセスすることが可能であるべきである

●著作権について
著作権法は人々が閲覧するだけでなく、創造、共有、編集を行うようになっているという新しい事態に対応したものへと展開していくべきである。

●検閲について
誰もが政府による検閲を受けず、情報を共有し、アクセスできる権利を有するべきである。

●「紹介者責任」について

英語版Wikipediaで、報酬を受け取りながらその事実を明らかにせず記事編集を行っていた悪質なユーザーアカウントが停止されたことが発表される

2015年8月31日付の、Wikimedia財団のブログで、Wikipediaの英語バージョンについて、悪質なユーザーのアカウントが停止され、記事も削除されたことが発表されています。

具体的には、英語版Wikipediaのボランティア編集者381名のアカウントが停止され、210件の記事が削除されたとのことで、記事の内容は商業的な内容、アーティストなど宣伝的な内容を元来有するものがほとんどであったとのことです。

これらのアカウントの編集者は、Wikipediaの記事を報酬を受け取りながら,その事実を明らかにせずに編集を行っていたため、Wikipediaの定めるガイドライン(「中立的な観点」や、報酬をもらって擁護する内容の編集を行うこと(paid advocacy)を禁じる、など)に背いていたことが問題とされたようです。

Hundreds of “black hat” English Wikipedia accounts blocked following investigation(Wikimedia blog, 2015/8/31)
https://blog.wikimedia.org/2015/08/31/wikipedia-accounts-blocked-paid-advocacy/

ウェールズ国立図書館、同館のウィキペディアン・イン・レジデンスの手によりデジタル化画像をWikimedia Commonsに公開

2015年8月19日付のウェールズ国立図書館のブログによると、同館が数年前にデジタル化した画像が、同館のウィキペディアン・イン・レジデンス(機関に駐在してその機関のミッションに関するWikipediaの記事の作成と改善を促進する編集者)の手によって、Wikimedia Commonsにアップロードされているとのことです。

デジタル化された5,000枚もの画像は、1750年からから1850年のウェールズの光景が描かれた絵画、スケッチ、版画で、歴史家・自然保護活動家・考古学者にとって価値がある地理的な描写であり、写真が発明される前の同地域の風景・生活を映しだしたものだとのことです。

Sharing thousands of Welsh landscapes with Wikipedia(National Library of Wales BLOG,2015/8/19)
https://www.llgc.org.uk/blog/?p=9877

Wikipedian takes up residence at the National Library of Wales(National Library of Wales BLOG,2015/1/15)
https://www.llgc.org.uk/blog/?p=9099

ウィキメディア財団、新しく5つの大学・研究機関に客員研究員“Wikipedia Visiting Scholars”を配置

2015年7月13日、ウィキメディア財団は、Wiki Education Foundationの協力を得て、財団のプロジェクトである“The Wikipedia Library”において、ウィキペディアの編集者を客員研究員として受け入れてもらう“Wikipedia Visiting Scholars”を新しく5つの米国とカナダの大学と研究機関に配置すると発表しています。

“Wikipedia Visiting Scholars”は、最先端の研究図書館と提携する遠隔地の無償のウィキペディアの編集者で、当該機関及びウィキペディアが必要とするテーマを拡張するため当該図書館の電子リソースの完全なアクセスが提供されるとのことです。

5つの大学・機関は以下の通りです。

・マックマスター大学(カナダ)
・デポール大学(米国)
・スミソニアン研究所(米国)
・ピッツバーグ大学(米国)
・ワシントン大学(米国)

Five new positions placing Wikipedians as Visiting Scholars(WIKIMEDIA blog,2015/7/13)
http://blog.wikimedia.org/2015/07/13/wikipedians-as-visiting-scholars/

参考:

ウェストバージニア大学(WVU)図書館、ウィキペディアの記事の性差を解消するためウィキペディアン・イン・レジデンスを採用

ウェストバージニア大学(WVU)図書館は、ウィキメディア財団から27,100ドルの助成金を得て、ウィキペディアの記事の性差を解消するためウィキペディアン・イン・レジデンス(機関に駐在して機関のミッションに関するWikipediaの記事の作成と改善を促進する編集者のこと/2014年までに世界で31人の採用あり)を実施するとのことです。

ウィキペディアによると、編集ボランティアの90%が男性で、その結果、一般的に多くのコンテンツが男性や男性関連の記事が多くなっているとのことで、ウィキペディアがこの問題を解消する新しいアイデアを募集した際に、以前からウィキペディアの性差に関するイベントを開催していたWVU図書館がその1機関として採用されたようです。

WVUのウィキペディアンは、各分野で活躍しているがそれにふさわしい注目を得ていないウェストバージニア州の女性のプロフィールを増加させることが任務となっており、ウィキメディア財団はこのプロジェクトが終了するまでにウェストバージニア州の女性とジェンダー研究に関するウィキペディアの記事が25%増加することを望んでいるとのことです。

Wikimedia財団、新しいオープンアクセスポリシーを発表

2015年3月18日、Wikimedia財団が、新しいオープンアクセスポリシーを発表しました。Wikimedia財団の助成を受けた全ての研究成果をオープンアクセスとし、ウィキペディア及びその他のウィキメディアのウェブサイト上で再利用可能とするとのことです。

Wikimedia Foundation adopts Open Access Policy to support free knowledge(wikimedia, 2015/3/18)
https://blog.wikimedia.org/2015/03/18/wikimedia-open-access-policy/

Open access policy
https://wikimediafoundation.org/wiki/Open_access_policy

ウィキメディア財団と米国自由人権協会(ACLU)、インターネットの監視に関して国家安全保障局(NSA)等を提訴

2015年3月10日、ウィキメディア財団と米国自由人権協会(ACLU)等が、米国国家安全保障局(NSA)と司法省等に対して、通信監視、特にインターネット上のコミュニケーションの大規模な監視について、訴訟を起こしたと発表しています。ユーザの権利を守るため、監視の停止を求めて提訴したとのことです。

Wikimedia v. NSA: Wikimedia Foundation files suit against NSA to challenge upstream mass surveillance(Wikimedia, 2015/3/10)
https://blog.wikimedia.org/2015/03/10/wikimedia-v-nsa/

UNITED STATES DISTRICT COURT DISTRICT OF MARYLAND
Case 1:15-cv-00662-RDB Document 1
WIKIMEDIA FOUNDATION v. NATIONAL SECURITY AGENCY ET AL.
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/foundation/4/44/Wikimedia_v._NSA_Complaint.pdf

Europeana、Wikimediaとの協力関係の強化へ

2015年2月13日のEuropeanaのブログで、EuropeanaとWikimediaの協力関係について検討したタスクフォースの成果が紹介されています。タスクフォースでは、まず、Europeanaが関わった過去のWikimediaの活動を洗い出し、次の5年間で両者がより強固な協力関係を築くための10の戦略的な提案について検討したとのことです。Europeanaは、GLAM(美術館、図書館、公文書館、博物館)とWikimediaの協力関係を強化し、これらのコミュニティの知識や実践を共有するのに、重要な役割を果たせるとされているとのことです。また、EuropeanaとWikipediaやその他のWikimediaのプラットフォームとのシステムや技術の統合についても提案がなされているとのことです。

New recommendations outline ways to strengthen Europeana’s future relationship with Wikimedia
http://pro.europeana.eu/pro-blog/-/blogs/new-recommendations-outline-ways-to-strengthen-europeana%E2%80%99s-future-relationship-with-wikimedia

どのドメインからWikipediaにリンクしているのか?(記事紹介)

2015年2月3日のWikimediaのブログに、Wikipediaへのリンクを分析したシェフィールド大学(英国)の調査チームの調査結果が紹介されています。

Wikipedia以外のサイトから、Wikipediaへのリンクについて、トップレベルドメイン毎に、どの言語のWikipediaにどのくらいのリンクがあるのかについて調査を行ったとのことです。

主な調査結果として、
・外部からのリンク数が最も多いのは、英語版、次いで、スペイン語版、インドネシア語版、ドイツ語版。
・英語版へのリンクの主なドメインは、.com、org、.blogspot.com、.net、.edu、.co.uk。
・Wikipediaへの3,600万件のリンクのうち、1,800万件のリンクが.comから英語版へのリンク。

等が挙げられています。

3,600万件のリンクについてのデータは、WikiReverse.orgで公開されています。

2014年にWikipedia英語版で編集された回数の多かった記事トップ10

2014年12月30日付けのWikimedia財団のブログ記事で、Wikipedia英語版の記事で2014年に編集された回数の多かったものトップ10を紹介しています。これは2014年12月17日にWikimedia財団が公開した2014年を振り返る動画の作成のために集計されていたものです。

同記事によれば、もっとも編集回数が多かったのは19,324回編集されていた”Deaths in 2014”でした。これは毎年、その年の死没者を記録するために作成される記事で、現在は単独の記事としては存在していません。次いで編集回数が多かったのは2014年3月に消息を絶ったマレーシア航空370便に関する記事、” Malaysia Airlines Flight 370”でした。

Top 10 Most Edited Pages on Wikipedia in 2014(Wikimedia blog、2014/12/30付け)
http://blog.wikimedia.org/2014/12/30/top-10-most-edited-pages-in-2014/

Research:Top edited articles in 2014(Wikimedia Meta-Wiki、2014/12/17付け)

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