Wikimedia財団

Internet ArchiveとWikimedia財団、ウィキペディア(英語版)のリンク切れをアーカイブされた情報に置き換えた数が100万を超えたと発表

2016年10月26日、Internet Archive(IA)とWikimedia財団は、ウィキペディア(英語版)のリンク切れを、IAが収集したアーカイブ版に置き換えた数が100万を超えたと発表しています。

IAでは、この3年間、英語版のウィキペディアから外部へのリンクを監視し、記事が修正され新たなリンクが追加された場合にはそれらウェブ情報の収集を行なっており、リンク先にアクセスできなくなった際、ウィキペディアンが作成したソフトウェアを用いて、Wayback Machine 内にある収集済のウェブ情報にリンク先を置き換えることをしてきました。

今後は、300あるウィキペディアの各言語版でも同様なことを行なうための方法を検討するとのことです。

More than 1 million formerly broken links in English Wikipedia updated to archived versions from the Wayback Machine(IA,2016/10/26)

スウェーデン国立美術館、デジタル化した同館の所蔵品3,000点をWikimedia Commonsで公開

2016年10月11日、スウェーデン国立美術館は、同館の所蔵品のデジタル化画像3,000点をWikimedia Commonsでパブリックドメインとして公開したと発表しています。

現在同館が改築工事中のため、昨年からWikimedia Swedenと連携して始めた事業で、公開したものと同じデータがGitHub上でも公開されています。

拡大縮小が可能な画像は、ダウンロードはできないものの、同館のオンラインデータベースで公開されています。

長期的には、同館の全作品にアクセスできるポータルサイトを構築することが目標とされています。

Twitter(@NatMus_SWE,2016/10/11)
https://twitter.com/NatMus_SWE/status/785773686179659777

Nationalmuseum releases 3,000 images on Wikimedia Commons(スウェーデン国立美術館)
http://www.nationalmuseum.se/wikimediacommonseng

Category:Media contributed by Nationalmuseum Stockholm: 2016-10(Wikimedia Commons)

ARL/Wikipedia Summit:研究図書館とウィキペディアの連携促進を目指して

北米研究図書館協会(ARL)のウェブサイトで、2016年8月17日から19日にかけて、米国・オハイオ州コロンバスで開催された、ARL/Wikipedia Summitについて紹介する記事が掲載されています。

図書館でのエディタソン(edit-a-thon)の開催や、ウィキペディアがレファレンス業務の一要素となるなど、図書館とウィキペディアが相互依存性を持つようになったという共通認識のもと、さらなる相乗効果や共通の課題等を模索するために、25名の図書館とウィキペディアンが集まったものです。

ウィキペディアの多様性と包摂がサミットの全体的なテーマであり、図書館がコンテンツとウィキペディア固有の文化の壁に如何に対処できるか、両者が両者間のコミュニケーションを如何に維持できるかが話し合われました。

そして、Linked open dataが、データの情報共有を進展させ、図書館とウィキペディアのコンテンツを拡充するものと指摘され、また、ウィキペディアの文化を強化・変化させるために、ウィキペディアン・イン・レジデンスやWikipedia Visiting Scholarプログラムといった学習コミュニティを生み出す方法が検討されたとのことです。

英国ウェルカム図書館、ウィキペディアン・イン・レジデンスを実施

2016年1月22日、英国ウェルカム図書館は、Wikimedia UKと連携し、同図書館においてウィキペディアン(ウィキメディアン)・イン・レジデンスを実施すると発表しています

最大12か月間のプロジェクトにおいて、デジタル化コンテンツのオンラインでの公開の促進や、新しい閲覧室でのエディタソン等のアウトリーチ活動などを実施するとのことです。

Wikimedian in Residence at the Wellcome Library(wellcome library,2016/1/22)
http://blog.wellcomelibrary.org/2016/01/wikimedian-in-residence-at-the-wellcome-library/

Terms of reference - Wikimedian in Residence at the Wellcome Library(wellcome library)
https://docs.google.com/document/d/1b1jEJfa37MedRfTXaky8g2uvJdotQJ48Xj9jqZB03XU/edit

参考:
ウェストバージニア大学(WVU)図書館、ウィキペディアの記事の性差を解消するためウィキペディアン・イン・レジデンスを採用

Wikimedia財団、ナイト財団の助成を受けて、Wikipediaから高品質で信頼のおける情報を検索・発見するための方法を調査するプロジェクトを開始

2016年1月6日、Wikimedia財団は、Wikipediaの高品質で信頼のおける情報の検索と発見をより便利にしオープンにする調査ためのプロジェクトをナイト財団から25万ドルの助成を受けて開始すると発表しています。

助成金は、人々が調査し情報を取得する方法を改善することを目標にして、Wikipediaや他のWikimediaのプロジェクトでの検索やブラウジングについての調査を支援するものとのことで、6か月間に渡る、利用者の検索習慣についての、調査、テスト、試作に着手し、Wikipediaや他のWikimediaのプロジェクト上で実践したとのことです。

イスラエル国立図書館、エルサレムの高精細の地図200点をオンラインで公開

2016年1月6日付のJewish Press紙によると、イスラエル国立図書館は、貴重な200点のエルサレムの高精細の地図をWikimedia Israelと連携してウィキメディアコモンズで公開したとのことです。

イスラエル・ハイファの運送会社の経営者Eran Laor氏が没後国立図書館に寄贈した地図のコレクションの一部で、1486年から1947年までの、様々な形式や言語の地図が含まれるとのことです。

National Library Posts 220 High Resolution Jerusalem Maps on Wikimedia(The Jewish Press,2016/1/6付け記事)
http://www.jewishpress.com/news/national-library-posts-220-high-resolution-jerusalem-maps-on-wikimedia/2016/01/06/

2015年にWikipedia英語版で編集された回数の多かった記事トップ20

2016年1月3日付けのWikimedia財団のブログで、2014年分に引き続き、Wikipedia英語版の記事で2015年に編集された回数の多かった記事についてタイトルと編集回数が掲載されています。

トップ20が発表となっており、(1)例えば“Deaths in 2015”のようなトピックスに関するもの、(2)11月にパリで発生したテロや『ジュラシックワールド』のようにポップカルチャーや重要な出来事に関するもの、(3)“Geospatial summary of the High Peaks/Summits of the Juneau Icefield”という記事のように1人の編集者が多数の編集を繰り返しているもの、の3つのカテゴリに大別できるとしています。

編集回数1位は、2014年に引き続き当該年の死没者を記録するための記事で、“Deaths in 2015”となり、その回数は18,121回でした。2位は"Geospatial Summary of the High Peaks/Summits of the Juneau Icefield"で、米国アラスカ州にあるジュノー氷原の位置、標高、突出状態といった地理空間的な特性に関してまとめられたものです。

なお、Wikipedia英語版の記事数は2015年11月に、累計で500万を突破しています。

Wikimedia財団、2015年をWikipediaの項目などで振り返る動画(再生時間約4分)“Wikipedia: #Edit2015”を公開

2015年12月15日、Wikimedia財団が、2015年にWikipediaで編集された項目や、読まれた項目を約4分にまとめた動画“Wikipedia: #Edit2015”を公開しました。

70年前(1945年)の第二次世界大戦に関する項目・画像や、今年発生した悲劇(ベイルートやパリのテロ、欧州の難民問題、シリア内戦)などについても紹介されています。

同財団による1年を振り返る動画の作成は、本作が2回目です。

Live a year in 4 minutes: Introducing #Edit2015, Wikipedia’s year-in-review video (Wikimedia Blog, 2015/12/15)
http://blog.wikimedia.org/2015/12/15/edit2015/

英語版Wikipedia、500万記事を突破

2015年11月1日、Wikimedia財団が、英語版Wikipediaの記事が、2001年の創設から15年かけて、500万を突破したと発表しています。

2007年に200万、2009年に300万、2012年に400万の記事に到達していたとのことです。

500万件目の記事は、オーストラリア人のリバー(Cas Liber)氏が作成した、オーストラリア東部原産のpersoonia terminalisというヤマモガシ科の低木の記事だとのことです。

多くの英語版のWikipediaの記事は、短く、基礎情報で、西洋、特に英語を話す人に偏っているという問題があると認識しているようです。

English Wikipedia surpasses five million articles(Wikimedia blog,2015/11/1)
https://blog.wikimedia.org/2015/11/01/english-wikipedia-surpasses-five-million-articles/

Elsevier社がThe Wikipedia Libraryへの一層の協力を発表

2015年9月10日、Elsevier社はThe Wikipedia Libraryプロジェクトへの協力を拡大する予定であることを発表しました。

The Wikipedia Libraryは、Wikipedia編集者を支援するため、編集者が有料のデータベース等に自由にアクセスできるよう、アカウントの寄付を求める活動です。Elsevier社は2015年初めから、同社の電子ジャーナルプラットフォームScienceDirectのアカウントを45人分寄付していました。Wikipedia編集者に好意的に受け入れられ、アカウント申し込みも多数寄せられたことから、Elsevier社は近々、提供するアカウント数を増やす予定であるとのことです。

一方で、The Wikipedia Libraryの活動に対しては、購読者以外は読めない有料のデータベースへのリンクがWikipediaの記事中に増えることを招くのでは、という懸念も一部から上がっています。

Elsevier access donations help Wikipedia editors improve science articles(Elsevier、2015/9/10付け)

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