カナダ

図書館デザインショーケース2020(米国)(記事紹介)

米国図書館協会(ALA)が発行するamerican libraries誌の2020年9月/10月号において、利用者のニーズに効果的に対応した革新的で興味深い建築を表彰する“2020 Library Design Showcase”が発表されています。

今回が32回目の発表で、2019年5月1日から2020年4月30日にかけて、新築・改修・拡張された米国・カナダの図書館が対象です。今年選ばれた館は全て新型コロナウイルスの感染拡大により閉鎖される前に工事が完成した建物です。

記事では、選ばれた13館の写真が掲載されており、各館の簡単な説明と、建築家、面積、費用などの情報がまとめられています。

選ばれた13館は以下の通りです。

カナダ・マギル大学図書館、図書館オリエンテーションのゲーム“Raising Spirits: A Timely Diversion”を公開

2020年8月27日、カナダのマギル大学図書館が、図書館オリエンテーションのゲーム“Raising Spirits: A Timely Diversion”を公開したことを発表しました。

発表によると、同ゲームは競争ではなく楽しむことを目的としたものであり、PCを使用することが推奨されています。また、ゲームをプレイする際には、同大学のキャンパスが北米の先住民・モホーク族の伝統的な居住地域に位置していることを意識して欲しいということ等が述べられています。

ゲームを開始するためには、同館の紹介動画を視聴し、動画に隠されたパスワードを探す必要があります。

機関リポジトリ収録コンテンツのアクセシビリティに関する調査(文献紹介)

米・テキサス州立大学の機関リポジトリに、2020年8月付けで、同大学の図書館員らによる調査レポート“Accessibility in Institutional Repositories”が掲載されています。

2019年の9月から11月にかけてメーリングリストにより実施したアンケート調査の結果を報告するものであり、学術図書館の機関リポジトリにおけるアクセシビリティにおける実践の概況把握と、機関リポジトリ収録コンテンツのアクセシビリティの平均レベル測定を目的としています。なお、レポートの冒頭では先行研究の整理も行われています。

アンケートは、北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”の第358号として2018年に刊行した“Accessibility and Universal Design”での調査内容に基づき作成されました。20か国から145の回答が寄せられ、そのうち74%は米国、9%はカナダからであり、北米からの回答が大多数を占めています。

カナダ国立映画制作庁(NFB)、新型コロナウイルス感染症感染拡大下の生活を映像で記録する“The Curve”を公開:短編ドキュメンタリー3作品を公開

2020年8月24日、カナダ国立映画制作庁(NFB)が、“The Curve”の公開を発表しました。新型コロナウイルス感染症感染拡大下の生活を映像で記録するためのもので、同日、短編ドキュメンタリー3作品が公開されました。

“The Curve”は、40人のクリエーター・映画製作者の手による、アニメ・ドキュメンタリー・デジタルストーリーテリングといった形態の30作品により、全カナダの視点から、この前例のない時代を歩んでいくことはどの様なことなのかを示すためのもので、また、新型コロナウイルス感染症により生活に影響をうけた何百万もの人に発言の場を与えるもの、としています。

今後も夏から秋にかけて、作品の公開が続きます。

米国図書館協会(ALA)・国際インテリアデザイン協会(IIDA)、「図書館インテリアデザイン賞2020」の受賞館を発表

2020年8月24日、米国図書館協会(ALA)と国際インテリアデザイン協会(IIDA)は、「図書館インテリアデザイン賞」の2020年の受賞館9館を発表しました。

2年に一度開催している同賞は、図書館の優秀なインテリアデザインを評価し、革新的なコンセプトを反映した非凡なデザイン事例を宣伝することを目的としており、インテリアデザインと図書館の専門家から構成される委員会により審査されます。

IIDAの副社長執行役員でCEOのCheryl Durst氏は、図書館がいままでにない利用しやすい方法で設計されている時、コミュニティの重要な部分となると述べています。

受賞館は以下の通りで、IIDAのウェブサイトには受賞館の写真が掲載されています。ベスト・オブ・コンペティションには、テンプル大学 チャールズ図書館が選ばれています。

・大学図書館(3万平方フィート以上)
テンプル大学 チャールズ図書館(フィラデルフィア)

ニューヨーク大学 特別コレクション図書館(ニューヨーク)

・大学図書館(3万平方フィート以下)
チュラーロンコーン大学 建築学図書館(タイ・バンコク)

エシカル・カルチャー・フィールズトン・スクール テイト図書館(ニューヨーク)

アルバータ大学図書館(カナダ)、州内の教育機関と連携し学習者・教員向けにオープン教育資源を提供するプラットフォーム“Open Education Alberta”を公開

カナダのアルバータ大学が運営するニュースサイト“folio”に2020年8月10日付で、同大学の図書館がアルバータ州内の中等教育後(post-secondary)教育を提供する機関と連携し、学習者・教員によるデジタル学習用資源への自由なアクセス・活用を可能とするプラットフォーム“Open Education Alberta”を公開したことが報じられています。

“Open Education Alberta”が提供する学習用資源は、パブリックドメインまたは再利用を許可するライセンスの下で公開されたオープン教育資源(OER)となっています。このため、プラットフォーム上で公開された学習用資源は、製作者の許諾や出版社への支払を行わなくても、自由にカスタマイズすることができます。プラットフォームのホスティングはアルバータ大学図書館が提供しています。

“Open Education Alberta”は、2年間のプロジェクトの成果として開発されました。アルバータ大学及びアルバータ州のマウント・ロイヤル大学の主導の下、同州内のマクユーアン大学、カルガリー大学、レスブリッジ大学、南アルバータ工科大学がプロジェクトの実現に貢献しています。

カナダ保存研究所、新型コロナウイルス感染症流行時における遺産コレクションの取り扱いに関するガイドの第2版を公開

2020年7月24日、カナダ保存研究所(Canadian Conservation Institute;CCI)は、新型コロナウイルス感染症流行時における遺産コレクションの取り扱いに関するガイド“Caring for Heritage Collections During the COVID-19 Pandemic”の第2版を公開しました。

CCIのCOVID-19タスクフォースが作成したものであり、初版は2020年4月17日に公開されました。コレクションの保全に責任を負う人々にとって役立つ情報と推奨事項をまとめた内容となっており、「COVID-19ウイルスによるコレクション資料の汚染」「コレクションスペースの消毒」「施設の閉鎖への対応」「安全な再開館」といった章が含まれています。

米国・カナダ・ラテンアメリカの大学図書館におけるハゲタカ出版に対する取り組み(文献紹介)

2020年7月8日付で、図書館情報学分野の査読誌“Aslib Journal of Information Management”にて、研究論文“Investigating academic library responses to predatory publishing in the United States, Canada and Spanish-speaking Latin America”が公開されていました。カナダ・オタワ大学の機関リポジトリで、著者版が公開されています。

論文では、米国、カナダ、スペイン語圏のラテンアメリカの国々の大学図書館におけるハゲタカ出版に対する取り組みについて比較調査が実施されています。Times Higher Education(THE)社の世界大学ランキングで上位に位置している各地域の大学の大学図書館が対象となっています。各大学図書館のウェブサイトを閲覧して、学術コミュニケーション司書の雇用、学術コミュニケーションに関するワークショップの開催、ウェブサイトでの学術コミュニケーションに関する情報の提供の有無について調査しています。さらに、これらのイベントや情報にて、ハゲタカ出版が扱われているか探っています。

カナダ研究図書館協会(CARL)、研究図書館によるオープンスカラシップへの支出状況に関する調査の報告書を公開

2020年7月22日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、研究図書館によるオープンスカラシップの基盤やサービス等への支出状況に関する調査の報告書の公開を発表しました。

同調査は、CARLの参加館29館を対象に、2019年4月から10月にかけて実施され、28館から回答が寄せられました。対象となったのは、2018年度から2019年度のデータです。

報告書によると、各館におけるオープンスカラシップ関連の支出の総額は平均約82万7,000カナダドルであり、図書館における予算のうち、平均すると3.09%が充てられています。

また、報告書ではオープンスカラシップに関する支出を給与、論文処理費用(APC)、リポジトリ等に分類しています。その中で、最も支出割合が大きいのは職員の給与であり、平均すると74%を占めています。次に割合が大きいのはオープンアクセス(OA)出版社との契約やAPCをはじめとした出版に関する費用であり、平均すると14%を占めています。

その他、持続的な支援を行うためのシステムやフレームワークの作成が必要であること、複数の機関で協力しての活動や出資が有効であること等が述べられています。

E2284 - 各国の図書館における新型コロナウイルス感染症への対応例

2020年5月5日,国際図書館連盟(IFLA)は,事務局と図書館協会運営分科会が共同で,世界中で新型コロナウイルス感染症への規制が緩和される中で再開館する図書館を支援することを目的に,各国の図書館協会等による図書館を安全に再開館するための計画の事例収集を行っていると発表した。収集された情報はIFLAのウェブサイト内の“COVID-19 and the Global Library Field”ページにて随時更新されている。

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