Internet Archive

東京大学総合図書館、Internet Archiveとの連携を開始:同館デジタルアーカイブ資料4,000点以上が対象

2021年2月17日、東京大学学術資産アーカイブ化推進室は、同大学総合図書館とInternet Archiveの連携を開始したことを発表しました。

同館が公開するデジタルアーカイブ資料のうち、事前申請不要で自由に利用できる25コレクション4,180点について、Internet Archive上で検索・閲覧・画像データの保存が可能になったと述べられています。

総合図書館のデジタル化資料が世界的なデジタルアーカイブInternet Archiveと連携を開始しました(東京大学附属図書館, 2021/2/17)
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news/20210217

知識への公平なアクセス権を擁護する非営利団体“Library Futures Institute”が立ち上げられる

米国の非営利団体Internet Archive(IA)による2021年1月26日付けのブログ記事で、知識への公平なアクセス権を擁護する非営利団体“Library Futures Institute”が新たに立ち上げられ、1月25日にウェブサイトを公開したことを紹介しています。

“Library Futures Institute”には、IA、SPARC、クリエイティブ・コモンズ、米・ボストン公共図書館など複数の機関が“Coalition Partners”として協力しています。

“Library Futures Institute”のウェブサイトによれば、デジタル環境における図書館の持続可能な未来の保障に取り組むとしています。同ウェブサイト内の“Our Principles”のページでは同団体の基本方針が示されており、情報への公平なアクセス、著作権に配慮した「制御されたデジタル貸出」(controlled digital lending)の擁護等を提唱するほか、図書館ではこれまで扱ってきた印刷物と同様にデジタルコンテンツも購入・保存・貸出・寄贈が可能となるべき、と主張しています。

Internet Archive(IA)による米国著作権法上で2021年からパブリックドメインとなる著作物を利用した短編動画制作コンテスト(記事紹介)

米国の非営利団体Internet Archive(IA)が2021年1月12日付のブログ記事において、1925年公表の著作物を素材とした短編動画制作コンテストの主な応募作品を紹介しています。

同コンテストはIAが2020年12月17日の「パブリックドメインの日」を記念して実施した企画です。2020年12月1日から13日まで、米国著作権法上の保護期間が終了し2021年から新たにパブリックドメインとなる1925年公表の著作物を素材に利用した、2分から3分程度の短編動画作品を募集していました。

コンテストには23作品が応募され、創造性・1925年に公表されたコンテンツの多様性等の観点による審査が行われ、上位の入賞作品等が決定しました。受賞した作品は、12月17日にIAがオンライン上で開催した「パブリックドメインの日」記念イベントで制作者とともに紹介されています。

Internet Archive(IA)、コンピュータ関連雑誌“ComputerWorld”をマイクロフィルムからデジタル化して公開

2020年12月30日、Internet Archive(IA)が、研究助成団体Patrick J McGovern Foundationと共同で、コンピュータ関連雑誌“ComputerWorld”をマイクロフィルムからデジタル化して公開したと発表しています。

Patrick J McGovern Foundationが所蔵していた分はデジタル化が行われていましたが、所蔵分以前のものはマイクロフィルムを探す必要がありました。今回、入手もしくは寄贈を受けたマイクロフィルムをもとに、オープンソースコミュニティやマイクロフィルムの電子化関連企業NextScan社と連携しデジタル化を実施したものです。

デジタル化にあたっては、フィルムの色褪せの補正、光学文字認識(OCR)処理、日付の入力、ページ数の検出等を行なっており、また、テキストの読み上げにも対応しています。

全文検索も可能ですが、12月30日時点では統合作業中と案内されています。

Internet Archiveの運営する電子書籍提供サイト“Open Library”、電子書籍を探すためのインターフェース“Library Explorer”(ベータ版)を公開

2020年12月16日、Internet Archiveの運営する電子書籍提供サイト“Open Library”が、電子書籍を探すためのインターフェース“Library Explorer”(ベータ版)に関する記事を公開しました。

実際の図書館の書架のような見た目となっており、デューイ十進分類法(DDC)または米国議会図書館分類表(LCC)の分類記号ごと分かれた書架から、電子書籍を探すことができます。また、フィルター機能を用いた表示する資料の絞り込み、表紙や背表紙の表示方法の変更、電子書籍の排架に用いる分類法の変更等が可能です。

Introducing the Open Library Explorer(Open Library, 2020/12/16)
https://blog.openlibrary.org/2020/12/16/introducing-the-open-library-explorer/

LIS Newsが選ぶ2020年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2020年12月15日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2020年を形作った10大ニュースを発表しています。

1.いくつかの例外を除き、職員や利用者の健康を守るための図書館の閉鎖が遅く、閉鎖される前に図書館の閉鎖に関するキャンペーンが広がる

2.誤った情報が生命や民主主義を危険にさらしているが、悪い情報と戦う上での図書館員の役割は不明確のまま

3.地域の書店を支援するために設立されたオンライン書店BookshopによるAmazonへの挑戦

4.知的財産権の問題をはらむ新型コロナウイルスワクチンの探究

5.インターネットアーカイブ(IA)によるNational Emergency Library

6.コロナ禍でのオンライン試験の拡大とオンライン試験監視ソフトウェアによる監視方法の問題

Internet Archive、Andrew W. Mellon財団からの助成をうけ、地域の歴史のウェブアーカイブ構築のための公共図書館を対象としたプログラム“Community Webs”の規模拡大を発表

2020年12月8日、Internet Archive(IA)は、地域の歴史のウェブアーカイブ構築のための公共図書館を対象としたプログラム“Community Webs”が、Andrew W. Mellon財団から113万ドルの助成を受けたと発表しています。

同プログラムは2017年の創設以来、21州の40の公共図書館で実施され、文書・画像・動画といった媒体からなる地域の市民の生活を記録した300ものコレクション(50TB以上)をウェブアーカイブしてきました。

今回の助成を受け、全米50州の各州最低2館づつに加え、米国領土内の地域の歴史団体もあわせて150から200の参加が可能となるとしています。参加館は、ウェブアーカイブや閲覧のためのサービスのほか、研修、コミュニティウェブアーカイブ促進のための資金の提供をうけることができます。

また、公共図書館によるコミュニティウェブアーカイブの成果を、専門的なツールやデータセットを通じて研究者が使用できるよう、米国デジタル公共図書館(DPLA)といったプラットフォームと提携を行なうとともに、地域の歴史のデジタル保存の努力を進展させるため、州や地域の団体と連携するとしています。

12月の上旬には参加館を募集する予定としています。

Internet Archive(IA)、ファクトチェック団体から虚偽情報と指摘されたアーカイブ情報等に注釈付きの黄色のバナーを表示

2020年10月30日、Internet Archive(IA)は、ファクトチェック団体から虚偽情報と指摘されたり、問題が指摘され元のウェブサイトから削除されたアーカイブ情報等に関し、“Wayback Machine”において、注釈付きの黄色のバナーを表示させると発表しています。

黄色のバナーには、ファクトチェック団体の該当ページへのリンクも貼られています。

Fact Checks and Context for Wayback Machine Pages(IA,2020/10/30)
http://blog.archive.org/2020/10/30/fact-checks-and-context-for-wayback-machine-pages/

DOAJ、CLOCKSS・Internet Archive等と連携してオープンアクセスジャーナルの長期保存の保証を目的とした共同イニシアチブを開始

2020年11月5日、DOAJ(Directory of Open Access Journals)は、小規模で論文処理費用(APC)の収入に依拠しないオープンアクセス(OA)ジャーナルに対して、長期保存を提供するサービス構築に向けて、連携協定を締結したことを発表しました。

DOAJは、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSS・Internet Archive(IA)・ISSN国際センターのデジタル逐次刊行物のメタデータ長期保存サービスKeepers Registry・オープンソースの出版システムを開発・提供する複数大学のイニシアチブPublic Knowledge Project(PKP)と連携協定を締結しました。事業は連携協定の下、DOAJが主導します。

連携協定の締結は、消滅の危機に瀕したOAジャーナルの存在を指摘する最近の研究をきっかけに実施されました。同研究において、特に小規模でAPC収入を得られないジャーナルは、資金源が限られ、簡易的な技術的ソリューションを選択していることが多く、保存のための枠組みへ参加する余裕がない、と指摘されたことを受けた内容となっています。

Internet Archive(IA)、閉校となった大学の図書館の蔵書をデジタル化して公開

2020年10月20日、Internet Archive(IA)が、財政的理由により閉校となった、ミシガン州デトロイトのマリーグローブ・カレッジの図書館の蔵書をデジタル化して公開したと発表しています。

2019年12月に閉校した同大学では、図書館の7万冊を超す図書や雑誌3,000誌、ミシガン州やデトロイトに関する一次資料、マイクロフィルム、地図、視聴覚資料といった全蔵書を受け入れ可能な図書館がなかったことから、それらの売却を検討しましたが、買い手が蔵書の一部にしか関心を示さなかったこと、また、処分するにしても数千ドルのコストがかかることから、IAに図書館全体を寄贈し、デジタル化することで解決を図ったものです。理事会や卒業生もこの決定を支持していると紹介されています。

人文科学、教育、社会正義の分野が充実しているデジタル化された蔵書は“Controlled Digital Lending”(1部1ユーザー)での貸出が行われます。

デジタル化にあたり、IAでは、蔵書の梱包や搬送のために地元の住民を雇用したほか、閉館した図書館は、現在、同地で運営されている新しい高校の講義室・体育施設・カフェテリアとして再利用されています。

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