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2020年10月9日、株式会社メディアドゥは、同社によるブロックチェーン技術を活用した新たな電子書籍の流通プラットフォーム構築において、Amazonのクラウドコンピューティングサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」が提供する“Amazon Managed Blockchain”を正式採用したことを発表しました。
株式会社メディアドゥは“Amazon Managed Blockchain”正式採用の背景として、周辺サービスが充実し、より高い安定性とパフォーマンスを実現するプラットフォームであり、配信基盤もAWS上で実現可能であることを挙げています。
同社はオープンソースのブロックチェーンプラットフォーム“Hyperledger Fabric”の研究を経て、社会実装可能なコンソーシアムチェーンの基盤開発をすでに完了しており、トランザクション当たり年間約1.75兆円の流通量をカバー可能と試算される、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームによる電子書籍サービスの提供に向けて準備を進めています。
2016年8月24日、米Amazonは発展途上国を対象に電子書籍端末等を寄贈するプログラム”Kindle Reading Fund”の開始を発表しました。図書館も寄贈の対象になります。
このプログラムはデジタル読書を通じて世界中のあらゆるコミュニティが本により容易にアクセスできるようにすることを目的とするものです。かねてからAmazonと協働関係にあった、発展途上国での電子書籍普及を推進する団体Worldreaderのほか、地域の学校や図書館等に対しても、Kindle電子書籍端末やタブレット端末、および電子書籍コンテンツ等を寄贈するとしています。寄贈の申し込みは現在、Eメールにより受け付けられています。
Kindle Reading Fundhttps://www.amazon.com/p/feature/9yw55vpetvok3q3
Amazon launches the Kindle Reading Fund to expand digital reading around the world(TechCrunch、2016/8/24付け)
2016年8月3日、Amazon.co.jpは定額制の電子書籍読み放題サービス”Kindle Unlimited”を日本でも開始したことを発表しました。
Kindle Unlimitedは以前から米Amazon.comで実施されていたサービスです。日本版では月額980円で、Kindle Unlimitedロゴが付与された作品が対象になるとのことです。サービス開始時点での対象作品は和書12万冊以上、洋書120万冊以上とされています。
日本でもKindle Unlimited、月額980円の定額読み放題サービスを開始(Amazon.co.jp、2016/8/3付け)http://www.amazon.co.jp/gp/press/pr/20160803/ref=amb_link_88409149_1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=19F5WYJXNMYG8NEPK3W4&pf_rd_t=2701&pf_rd_p=344166849&pf_rd_i=home-2016
Kindle Unlimitedhttp://www.amazon.co.jp/kindleunlimited
参考:
2016年6月27日、Amazon社がデジタル教材の検索・公開サービス”Amazon Inspire”のベータ版を立ち上げることを発表しました。
Amazon Inspireはデジタル教材を利用者がアップロードしたり、検索したりできるサービスで、無料で提供されます。教材の対象学年を指定した検索ができたり、アップロード時にアクセシビリティに関するガイドを参照できる等、デジタル教材に特化した機能も提供されるとのことです。
現在は主として米国を対象としたサービスのようで、既にニューヨーク州ミネオラ村の公立学校等で利用開始が決定されているとのことです。また、米国外の教員等も早期利用開始の受付に申し込むことはできるようです。
Announcing Amazon Inspire, a Free Service for Digital Educational Resources(Amazon、2016/6/27付け)http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=2180160
2016年6月5日付けのAtlantic紙の記事で、Amazonの電子書籍個人出版機能を用いて他人の小説を剽窃した、盗作小説が多く売られている現状が報じられています。
同記事ではロマンス小説を中心に、他人の作品を名義だけ変更したり、自動剽窃検知に発見されないよう部分的に書き換える等した上で、自身の作品として販売している例が多数紹介されています。
Stealing Books in the Age of Self-Publishing(The Atlantic、2016/6/5付け)http://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2016/06/plagiarism-in-the-age-of-self-publishing/485525/
東日本大震災後の図書館等をめぐる状況について,本誌での既報(E1771ほか参照)に続き,2016年2月下旬から2016年3月下旬までの主な情報を,次の記事( E1797参照)とあわせ,2つの記事に分けて紹介する。東日本大震災の発生から5年を迎え,被災地の図書館をはじめ全国各地の図書館等で様々な活動,取組が行われた。
ニューヨーク市教育局とAmazon社が、市内の公立学校に通う児童・生徒へのデジタル教科書等の提供を目的とした契約を結んだと報道されています。
2016-2017学年度からの3年間3,000万ドルでの契約で、契約には3,450万ドル・2年延長のオプションが用意されているほか、購入時の手数料として10~15%をAmazon社が取得するとのことですが、閲覧用デバイスの提供は含まれないとのことです。
ニューヨーク市とAmazon社は、契約に関し、2015年の夏に合意していましたが、全米視覚障害者連合(NFB)からのアクセシビリティーに関する抗議を受け、契約が遅延していました。
Amazon社とNFBが2016年3月に視覚障害のある生徒の読書環境改善のため連携したことで、この問題は解決したと報じられています。
Amazon inks $30 million deal with New York schools(USA TODAY,2016/4/21)http://www.usatoday.com/story/tech/2016/04/21/amazon-ebooks-textbooks-30-million-new-york-schools/83298960/
2016年3月2日、全米視覚障害者連合(National Federation of the Blind:NFB)とAmazonが、視覚障害のある生徒の読書環境改善のため連携すると発表しています。
両者は連携して、Amazonの教育コンテンツ、プラットフォーム、アプリを改善するとのことで、連携の成果が生まれるのは、今年以降になるとのことです。
National Federation of the Blind and Amazon Join Forces to Improve Accessible Reading Experiences for Blind and Low-Vision Students(NFB,2016/3/2)https://nfb.org/national-federation-blind-and-amazon-join-forces-improve-accessible-reading-experiences-blind-and
参考: ニューヨーク市教育局、視覚障害者の生徒の利用を除外するとして、Amazonによるニューヨーク市の公立学校用の電子書籍の取り扱いを延期 Posted 2015年8月27日http://current.ndl.go.jp/node/29279
2016年3月1日、Amazon.co.jpが、記憶を学びに変え次世代に残し語り継ぐことを目的として、AudibleやKindleなどといった同社のプラットホームを使った、<記憶の継承>プロジェクトを発足させると発表しています。
Audibleでは、3月10日より、<記憶の継承>特設ページにて「16歳の語り部~インタビュー版~」をはじめとしたオーディオブックを順次無料で公開するとのことです。
<記憶の継承>特設ページでは、Kindleの『三陸・広田半島の漁師が伝えたいこと』『会社の枠を越えたウェブサイト復旧支援~東日本大震災時にAWSユーザーグループのメンバーはどう行動したか~』『陸前高田市消防団高田分団 震災から3か月後』『Amazonの社員は、何故4年間ボランティア活動を継続できたのか』といった電子書籍も無料公開予定のコンテンツとして紹介されています。
Amazon.co.jpが取り組む<記憶の継承プロジェクト>として「16歳の語り部~インタビュー版~」3月10日より無料公開(PR TIMES,2016/3/1)http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000016852.html ※Audible, Inc.のプレスリリース
Amazon.co.jp「記憶の継承」プロジェクト
ニューヨーク市教育局が、1,800の公立学校のための電子書籍販売プラットフォーム運営のためにAmazonと3年間の契約すると報じられています。
14の提案のなかから教育局の契約選定委員会が全会一致でAmazonを選択したとのことで、8月の教育政策委員会で承認されるだろうとのことです。
Amazonは、契約外の書籍や、個々の学校が選定する書籍とともに、生徒と職員に広く使われる教科書を提供するようで、スマートフォン・タブレット・パソコンなどで使用できるとのことです。
この計画は今年の秋からの5か年を超える計画のようで、教科書や基本的な資源のための十分なスペースが無かったり、書籍の劣化や損失などといった学校における課題を解決することが期待されているようです。
City partners with Amazon for $30 M. e-book contract(capital,2015/7/29付け記事)http://www.capitalnewyork.com/article/city-hall/2015/07/8572979/city-partners-amazon-30-m-e-book-contract
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