韓国国立中央図書館

韓国国立中央図書館(NLK)、国家相互貸借サービス・技術情報センター等、公共図書館支援のため個別に運営してきたウェブサイトを一つに統合:小規模読書施設「小さな図書館」向け資料管理システムKOLASYS-NETの提供も開始

2021年5月11日、韓国国立中央図書館(NLK)が、「公共図書館支援サービス」のウェブサイトを公開しました。

同ウェブサイトは、公共図書館を支援するために、NLKが個別に運営してきた、本の海(책바다;国家相互貸借サービス)・チェギウム(책이음;1枚の利用者カードで全国複数の図書館を利用可能とするサービス)・公共図書館技術情報センター(NLKが管理・普及させている図書館システム等の支援窓口)のウェブサイトを一つにまとめたもので、国家相互貸借サービス・チェギウムの対象資料と参加館を検索することができます。また、図書館以外の、書店・出版社等の関連機関も、同サイトの「資料室」からダウンロードできるようにしたとしています。

また、同日から、全国の小規模読書施設「小さな図書館」の情報技術システムを支援するために資料管理システムKOLASYS-NETを提供するとしています。KOLASYS-NETには、国家資料総合目録・国家相互貸借サービス・チェギウム・公共(小さな)図書館資料管理システム等が含まれており、運営マニュアルやガイドも提供し、アップグレードにも対応するとしています。

韓国国立中央図書館(NLK)、「国家文献保存館」の国際建築設計競技を開始:平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修

2021年4月28日、韓国国立中央図書館(NLK)は、新たに設置する「国家文献保存館」の国際建築設計競技を4月29日から開始すると発表しました。参加登録は5月21日までで、作品の受付は7月27日までとなっています。

同事業は、持続的で体系的なデジタル資源の保存や、国に知識情報データプラットフォームとして、2023年の完成を目指して進められており、30年間で約1,400万点の資料を保存することでができるとしています。

敷地面積14万5,297平方メートル、延床面積37万246平方メートルの規模で、平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修して設置されます。建築費は610億ウォンで、新築した場合と比べて1,000億ウォン以上の削減が見込まれています。

設計の基本方針として、

・国内で初めて建設される国家文献保存館の象徴性
・江原道地域との連携性
・媒体別の保存書庫としての機能性
・既存施設の再利用にともなう安全性への考慮

が掲げられており、同競技には、海外の建築家も参加できますが、韓国国内の建築事務所を共同で参加する必要があります。

韓国国立中央図書館(NLK)、VR技術を用いて30年後に実現するだろう図書館の姿を紹介する「未来の図書館特別展」を開催中

韓国国立中央図書館(NLK)が、2021年4月27日から5月31日まで、「未来の図書館特別展 The LIVE Library」を開催中です。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため予約制で行われます。

科学技術の進歩が作る未来の図書館空間とサービスをテーマに企画されたもので、仮想現実(VR)技術を活用した4つのゾーンでの体験を通じて、30年後に実現するだろう図書館の姿を紹介するものです。

最初のゾーン「知恵の風景コーナー」では、図書館のデジタル転換をモチーフに、未来の図書館の姿をメディアアートで表現した「知恵の風景(Wisdom Scenery)」の映像をプロジェクションマッピングの技術を用いて見ることができます。

2つ目のゾーン「VR未来の図書館」は、VRヘッドセットを装着して、未来の図書館空間を「旅行」するもので、図書館中央に位置する巨大なデータセンターや人と対話するロボットといった見慣れない未来の図書館の風景を眺めていると、人工知能(AI)司書が近づいてきて挨拶をし、仮想現実のなかのAI司書とコミュニケーションをとりつつ、ドローンで本を配送したり、ホログラムの本を閲覧できたりします。

韓国国立中央図書館(NLK)、人文学的名所への訪問イベント「人文列車」に替わり、公式YouTubeチャンネルで動画「私の本、私の人文紀行」を5回にわたり配信

2021年4月23日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同館の公式YouTubeチャンネルで、動画「私の本、私の人文紀行」を配信すると発表しています。人文学的名所への訪問イベント「人文列車」を、コロナ禍における非対面の様式にあわせて計画されたものです。

2021年は、5回(4月・5月・7月・9月・11月)、動画の配信と現地に関する図書2冊の紹介を行います。4月23日に配信された第1回目は忠清南道編です。

コロナ禍の状況によって、一般の人を募集して一緒に訪問することも計画されています。また、専門家や同館の司書が推薦する図書を対象とした読書感想文イベントが並行して実施される予定です。

인문기행과 함께라면 어려운 책도 쉽게 읽혀요(人文紀行と一緒であれば難しい本も簡単に読めます)(NLK,2021/4/23)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=38564&schBcid=normal0302

韓国国立中央図書館(NLK)、「図書から答えを探す人工知能検索」「人工知能要約サービス」を試験公開

2021年4月20日、韓国国立中央図書館(NLK)は、「図書から答えを探す人工知能検索」「人工知能要約サービス」の試験公開を発表しました

「図書から答えを探す人工知能検索」は、人工知能(AI)が利用者の質問を理解し、その質問に対する答えを図書本文から探して提示するサービスです。これにより、利用者は知りたい内容を人に対して質問するように文章形式で質問することで、膨大な図書資料から求める答えを迅速に探すことができます。現在、NLKが所蔵する公共刊行物約6,400冊の本文の中から答えを探せるよう開発されており、今後、より多くの資料を対象にできるようサービスを拡大する計画です。

「人工知能要約サービス」は、社会科学・技術科学・人文学といった様々な分野の図書と論文のAIによる要約文を閲覧することができるサービスです。現在は段落ごとの要約のみ可能ですが、今後、章ごと、図書ごとの要約なども可能となると予想されるとしています。現在は528件の図書・論文の、1つから2つの段落の要約を見ることができます。

韓国国立中央図書館(NLK)、「所蔵情報用KORMARC」を22年振りに改訂

2021年4月19日、韓国国立中央図書館(NLK)が、「韓国文献自動化目録型式(KORMARC)-所蔵情報用-」(所蔵情報用KORMARC)を22年振りに改訂し、同館の「司書支援サービス」のページで公開しました。

「所蔵情報用KORMARC」は資料を所蔵する機関の情報・貸出情報・利用条件・複本数といった、図書館資料の効果的な管理や利用に必要な情報を体系的に構築し、相互交換するための標準形式です。

今回の改訂では、国内外の関連する標準との間の整合性が取れるように項目が調整されており、また、デジタル資料を効果的に管理するための項目も追加されています。

韓国国立子ども青少年図書館、人工知能(AI)・仮想現実(VR)・拡張現実(AR)を取り入れた体験型読書サービスの提供を開始

2021年4月1日、韓国国立子ども青少年図書館が、人工知能(AI)・仮想現実(VR)・拡張現実(AR)といった新技術を取り入れた新しい体験型読書サービスの提供を開始したと発表しています。第4次産業革命時代の子ども・青少年に、「読む」読書から「楽しむ」読書へと拡大された体験環境を提供することが目的です。

「こども資料室」等に備えられる「AI音声認識読書ロボット」では、子ども向けの童話・童謡・映像等約800種類の様々なコンテンツとAI・図書を融合させた面白い読書を提供します。

また、同館のメイカースペース「未夢所(未来の夢・希望創作所)」では、AI・VRといった技術を用いて読書活動を支援するとし、絵本を直接見て読んでくれる「AI読書ロボット」を備えて、文字を読めない子どもが読書を体験して興味を持ってくれるよう支援するとしています。

その他、韓国国立中央図書館(NLK)が製作した保護者を対象としたVR図書館や、コロナ禍で来館できない利用者が、図書館のウェブサイトを通じARを用いた読書体験ができるサービス等も提供されます。

韓国国立中央図書館(NLK)、ISSUE PAPER『COVID‐19以降の国家図書館運営戦略』を発刊

2021年3月30日、韓国国立中央図書館(NLK)が、『COVID‐19以降の国家図書館運営戦略(COVID-19 이후 국가도서관 운영 전략)』をテーマとするISSUE PAPERの第2号を発刊しました。

各国の国立図書館のウェブサイト、および、国際図書館連盟(IFLA)をはじめとするいくつかの図書館団体が実施したアンケート調査の結果や報告書をもとに、コロナ禍の1年間の世界中の図書館の変化(動向・対応)を調べたもので、コロナ禍以降の国立図書館の運営戦略の変化として、デジタルサービス・デジタルリテラシー能力の強化、調査研究機能の強化、物理的サービス環境の変化、資源の再配分の4点を示しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、デジタル情報活用教育に係る講座をオンラインで実施

2021年3月23日、韓国国立中央図書館(NLK)は、デジタル情報活用教育に係る講座を3月29日からオンラインで実施すると発表しています。

利用者のデジタルに係る基本的素養とメディアリテラシー能力の増進を目的としたもので、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインで無料で実施されます。

・一般市民を対象とし、デジタルマナー・最新技術動向・倫理問題を扱う「デジタル基本素養特講」(4講座)

・デジタル技術を効果的に活用してメディアリテラシー能力を涵養するための「デジタルリテラシーアカデミー」(4講座:保護者向けメディアリテラシーアカデミー、社会人向けビックデータアカデミー、青年向け起業家精神アカデミー、中高年むけエッセイアカデミー)

・研究者を対象とし、統計・データの分析方法(テキストマイニング・質的研究支援ソフトの活用)や海外の学術データベース等の図書館が提供する学術資源の活用方法を学ぶための「研究支援教育」(5講座)「学術資源活用教育」(3講座)

のあわせて16講座が開講されます。

第7回アジア専門図書館国際会議が2021年11月に開催(韓国)

2021年11月24日から11月26日にかけて、米国専門図書館協会(SLA)のアジアン・チャプターの主催により、第7回アジア専門図書館国際会議(International Conference of Asian Special Libraries:ICoASL)が、韓国国立中央図書館(NLK)で開催されます。

テーマは、“Envisioning the Future of Library in the Post-Coronavirus Era”です。

ICoASL2021(SLA-Asia)
https://connect.sla.org/asia/events/icoasl2021

参考:
第4回アジア専門図書館国際会議が2015年4月に開催(韓国)
Posted 2014年11月17日
https://current.ndl.go.jp/node/27449

ページ