オープンソース

E2275 - あっちこっち れはっち!:ウィキペディアタウンに連れてって

●はじめに 2019年11月9日,および,12月7日の2日間にわたって,国立国会図書館関西館にてデジタル素材を用いたアイディア出し(アイデアソン)とプロトタイプ検証の場(ハッカソン)が設けられた。これは一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会等が主催するコンテスト「アーバンデータチャレンジ2019」の中の1つのイベント(E2235参照)として行われたものである。本稿では筆者がちーむれはっちのメンバーとして参加し,2020年3月14日の最終審査会において,日本全国で実施されたイベントの中で国立国会図書館賞として選出された「あっちこっち れはっち!」プロジェクトについて紹介する。

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館資料管理システムKOLASⅢのソースコードを公開

2020年7月8日、韓国国立中央図書館(NLK)は、公共図書館資料管理システムKOLASⅢのソースコードを公開しました。サービスの改善や急速に変化する外部環境に対して各館が能動的に対応できるようにすることが目的で、誰でも自由に利用・複製・修正・再配布することが可能です。

KOLASⅢは、1992年に公共図書館における資料管理の先進化のために開発され、継続的に機能改善されてきた、図書館の標準的な業務体系に準拠したシステムで、現在までに約1,900館で導入されています。

公開されたソースコードの著作権および知的財産権は同館にあり、公開されたソースコードを用いて作成した場合には、General Public License3.0が適用されます。

米・LYRASIS、資金助成プログラム“Catalyst Fund”の2020年の助成対象プロジェクトを発表

2020年7月6日付の、米国の図書館等のネットワークLYRASISのお知らせで、加盟館による新しい試みや革新的なプロジェクトへの資金助成プログラムとしてLYRASISが実施する“Catalyst Fund”について、2020年の助成対象プロジェクトが発表されています。

“Catalyst Fund”は、LYRASISの研究・開発・イノベーションに関する予算120万ドルの枠内で実施されるプログラムであり、2020年で4年目を迎えます。以下の5件のプロジェクトが2020年の“Catalyst Fund”による資金助成対象として選定されています。

・ユタ大学による、精度の低いOCRにより抽出された歴史的文書のテキストデータ改善を支援するガイドライン・ツール開発のためのプロジェクト“Toolkit to Assess OCR’ed Historical Text in the Era of Big Data”

ドイツ経済学中央図書館(ZBW)、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを同館の電子資料管理に導入

2020年6月18日、ドイツ経済学中央図書館(ZBW)は、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを同館の電子資料管理に導入したことを発表しました。

2016年から始動したFOLIOのイニシアチブにおいて、ドイツでは北部を中心とした図書館ネットワーク“Gemeinsamer Bibliotheksverbund(GBV)”が当初から開発パートナーとして参加し、ZBWはGBVの一員として2017年から開発コミュニティに加わりました。特にZBWはFOLIOの「電子リソース管理」に関するワーキンググループの試行図書館として、GBVと緊密に連携しながら協力しています。

今回の決定により、ZBWはFOLIOの電子リソース管理モジュールを実務で運用する、ドイツおよび世界でもごく早期の事例となります。ZBWはGBVと連携しながら、今後数か月をかけて、FOLIOを同館のネットワークサービスや既存のドイツ国内のシステムに統合する作業を進めます。統合の内容として、共同目録K10plusとFOLIOとの間のデータのインポート・エクスポートを行うためのインタフェース開発や、ドイツ国内の電子リソースのライセンス契約を共同管理するためのシステムLAS:eRとの連携が挙げられています。

米・ミズーリ州立大学図書館、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの完全実装を行った米国初の学術機関に

2020年6月16日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOについて、米・ミズーリ州立大学図書館がFOLIOの完全実装を行った米国初の学術機関となったことを発表しました。

FOLIOの運用に当たり、同館では、EBSCO社のホスティングサービスを利用しています。EBSCO社のFOLIO移行チームとの協力により実装を行い、FOLIOのほか、ウェブスケールディスカバリサービスのEBSCO Discovery Service(EDS)、シングルサインオン(SSO)認証環境構築のためのID管理サービスOpenAthensの実装も行われました。

Latin American Digital Initiatives(LADI)リポジトリのリニューアル版が利用可能に:ラテンアメリカ7機関のアーカイブコレクションから6万点以上の画像を提供

2020年6月8日、米国のテキサス大学図書館は、ラテンアメリカ7機関のアーカイブコレクションから6万点以上の画像を提供するLatin American Digital Initiatives(LADI)リポジトリのリニューアル版が利用可能になったことを発表しました。

LADIリポジトリは人権問題・少数コミュニティの記録に特に重点を置いて、ラテンアメリカの提携機関のネットワークからユニークなアーカイブ資料を保存し、デジタルアクセスを提供する共同プロジェクトです。LADIリポジトリのリニューアルは、2018年から2019年にアンドリュー W.メロン財団の支援の下、ラテンアメリカ研究に関する同大学オースティン校の学際プログラム“Teresa Lozano Long Institute of Latin American Studies(LLILAS)”と同校の主要図書館の一つであるベンソン・ラテンアメリカコレクションの提携による“LLILAS Benson Digital Initiatives”、及びテキサス大学図書館のソフトウェア開発チームによって実施されました。

図書館サービスプラットフォームFOLIO、新機能の導入や機能改善の反映が行われたFameflower版を公開

2020年5月19日、オープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)をコミュニティベースで開発するイニシアチブ“FOLIO”は、Fameflower版を公開したことを発表しました。

FOLIOのFameflower版は、オープンソースLSPとしての機能・特徴が定義された愛称付きのリリースとしては第6弾にあたります。オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”やEBSCO社のEBSCO Discovery Serviceを利用するユーザー向けの機能改善等が行われています。FOLIOはFameflower版プラットフォームの主な改善点を以下のように挙げています。

ゲーム保存協会、フロッピーディスクの保存プロジェクトの開始を発表

2020年5月15日、ゲーム保存協会が、2020年度から、フロッピーディスクの保存プロジェクトを大々的に開始すると発表しました。

フランスにあるゲーム保存協会の姉妹団体「ラ・リュドテーク・フランセーズ」と、フランスにある膨大な量のゲーム・コレクションを管理する団体「MO5.com」の2団体と協力して2020年に開発した、オープンソースのハードウェア「ポリーヌ(Pauline)」を用いて実施されます。

ゲームに限らず図書館や大学、研究機関などからフロッピーディスクに関する相談を受け付けるとしています。

フロッピー保存の新時代がはじまります!(ゲーム保存協会, 2020/5/15)
https://www.gamepres.org/2020/05/15/pauline-tanjo/

米国議会図書館(LC)、同館提供の音楽素材を利用してヒップホップミュージックの作成が可能になるWebアプリケーション“Citizen DJ”を発表

2020年4月24日、米国議会図書館(LC)は、同館提供の音楽素材を利用してヒップホップミュージックの作成が可能になるWebアプリケーション“Citizen DJ”を発表しました。

Citizen DJは、LCのイノベーター・イン・レジデンスであるBrian Foo氏とLC Labsが共同開発したオープンソースのWebアプリケーションです。LCが無料で提供する音楽・動画コレクションの素材をサンプリングして、独自のビートやサウンド・ミックスを作成することができます。Citizen DJで利用可能な音楽素材のコレクションはLCのスタッフがこのプロジェクト用にキュレートしたもので、利用目的にかかわらず特別な許可を得なくても自由に利用することができます。100年以上前のものから最近10年前後に発表されたものを含め、演奏・演劇・インタビュー・スピーチ・オーラルヒストリー・アンビエントサウンドなどを音楽素材として利用できます。

Citizen DJは2020年夏に正式公開が予定されており、現在ベータ版が公開されています。

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)、新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者を対象とするオープン化された教科書シリーズの第1弾として“Krisenmanagement”を公開

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)は、2020年4月9日付のブログ記事において、新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者を対象としたオープン教育資源(OER)の教科書シリーズ第1弾として、“Krisenmanagement(危機管理)”の公開を発表しました。

TIBでは、同館のオープンサイエンスラボが新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者支援を目的として、迅速な図書製作(book sprints)・OER開発に取り組んでいます。この取り組みの一環として、8冊の公衆衛生サービスに関する教科書シリーズの製作が進められており、公開された“Krisenmanagement”は、このシリーズの最初のタイトルとなります。

“Krisenmanagement”はオープンアクセス(OA)となっており、GitHub上にも様々なフォーマットで公開されています。また、ドイツのeラーニングプロバイダー“oncampus”のウェブサイト上で、同書のコンテンツを基にしたMOOCが提供されています。このため、公衆衛生分野を新たに学ぶ医学生はすぐにこの教材を活用可能になっています。

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