電子出版業界の国際的組織であるInternational Digital Publishing Forum(IDPF)が、2008年5月13日に開催したイベント“Digital Book 2008”のプレゼン資料が、IDPFのウェブサイトで公開されています。この講演は、出版関係者などによって行われたもので、日本からも、世界で初めてコンピュータ・ネットワークを通じた電子書籍の販売を開始した、パピレス社の天谷幹夫代表取締役が参加しています。
Internet ArchiveやGoogle Book Searchなどで提供されているパブリックドメインの電子書籍について、印刷・製本(ソフトカバー)して販売する実験的プロジェクト“PublicDomainReprints.org”が、米国ボルチモアのプログラマーによって行われています。Internet Archiveから提供されているコレクションの一部と、Google Book Searchが営利目的のコンテンツ利用を禁じているため、このプロジェクトは非営利と謳っています。費用は送料別で4.99~18.99ドル(上限700ページ)で、再投資されるコストは1ドル未満とのことです。現在は両サービスで提供されている200万冊が対象ですが、Universal Libraryの60万冊をテスト中とされています。