機関リポジトリ

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、連続オンライン講座「学術コミュニケーション技術セミナー(JPCOAR Monday)」を開催

2020年10月13日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が、連続オンライン講座「学術コミュニケーション技術セミナー(JPCOAR Monday)」の参加申込を開始したことを発表しました。

同講座は、学術情報流通の周辺知識の習得を目的として、2020年10月26日から12月7日の期間で4回開催されます。参加費は無料で、開催前日までの申込が必要です。

開催日およびプログラムは以下の通りです。

・10月26日 プログラムA:オープンアクセス及び機関リポジトリ周辺技術解説
・11月2日 プログラムB:デジタル・アーカイブ周辺技術解説
・11月16日 プログラムC:電子ジャーナル・データベース周辺技術解説
・12月7日 プログラムD:著者名・機関識別子、検索サービス周辺技術解説

学術コミュニケーション技術セミナーの参加申込について(JPCOAR, 2020/10/13)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=141#_href_532

研究機関におけるオープンアクセス方針の影響の評価(文献紹介)

2020年9月14日、eLife誌によって”Meta-Research: Evaluating the impact of open access policies on research institutions”と題する論文が公開されました。

Web of Science、Microsoft Academic、Scopusより世界の各大学の論文を特定し、それらの論文のメタデータをCrossref、オープンアクセス (OA)状況をUnpaywallより取得することによって、各大学のOA状況の調査を実施しています。

地域別にみると、ラテンアメリカ、アフリカの大学ではゴールドOA、欧州、北米の大学ではリポジトリによるOAの割合が高い傾向があることを示しています。アジアは大学によって大きな差があるとしています。

SPARC Europe、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーを調査・分析したレポートを公開

2020年9月30日、SPARC Europeは、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーを調査・分析したレポート“Open Access: An Analysis of Publisher Copyright and Licensing Policies in Europe, 2020”の公開を発表しました。

近年におけるオープンアクセス(OA)ポリシー策定・推進をめぐる活動の進展を背景として、出版社の著作権・ライセンスに関するポリシーがどの程度OAに向けた変革を支援しているかに焦点を当てたレポートです。

二つのアプローチによる調査が行われており、一つは大手学術誌出版社10社を対象としたウェブサイト上の情報及び各社への問合せによる調査、もう一つはDOAJ(Directory of Open Access Journals)に収録された欧州のOAジャーナルを対象とした調査です。学術誌における著作権・出版権の扱い、セルフアーカイブされた論文へのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス付与の許諾状況等が調査の対象となっています。Plan Sへの準拠状況も分析されており、著作権・ライセンス面において、出版社のポリシーの多くがPlan Sと一致していないことを報告しています。

米・カリフォルニア大学デービス校、医療資源の限られた環境で超音波診断を実践する放射線科医・臨床医師向けのオープンアクセスのオンラインリソースを公開

2020年9月28日、米国のカリフォルニア大学は、同大学デービス校の医療センター“UC Davis Health”の教員らがオンラインリソース“Ultrasound in Resource-Limited Settings: A Case Based, Open Access Text”を公開したことを発表しました。

同リソースは、医療資源の限られた環境で超音波診断を実践する放射線科医・臨床医師に対して、オープンアクセス(OA)の臨床情報を提供することを目的として制作されています。超音波診断は汎用的でコストの少ない画像診断の手法として重要性が高まっていながら、熱帯地域等では医療者向けの教材が不十分であるなどの理由で満足に行われていないことを背景に、“UC Davis Health”に所属する2人の医師らを中心とするプロジェクトとして設計・開発されました。

Wiley社、ドイツ研究振興協会が助成するオープンアクセス(OA)プロジェクトDeepGreenへプロジェクトDEALとの契約によりOA出版された文献フルテキストの提供を開始

Wiley社の2020年9月29日付のプレスリリースで、同社とドイツ研究振興協会(DFG)が助成するオープンアクセス(OA)プロジェクトDeepGreenが、同社とプロジェクトDEALが2019年1月に締結したOA出版等に関する契約に基づいて出版された文献をドイツ国内のOAリポジトリに配信可能とする共同契約へ署名したことが発表されています。

DeepGreenは出版社稿の論文フルテキストとそのメタデータを自動的に機関リポジトリや分野リポジトリへ配信することで、OAへの転換の促進を目指すプロジェクトです。DFGの助成により2016年から展開されています。2020年9月29日以降、プロジェクトDEALに参加するドイツ国内の500以上の学術機関は、OAリポジトリへのデータ配信システム“DeepGreen-Router”経由で同社とプロジェクトDEALの契約に基づいて出版された文献のPDFファイルとメタデータを自動的に受信可能となりました。データの配信は半年ごとに行われる予定ですが、初回の配信は2019年中に契約の範囲内でOA出版された全ての文献のデータが含まれています。

世界リポジトリランキングの2020年9月版が公開

スペイン高等科学研究院(CSIC)が作成する世界リポジトリランキングの2020年9月版が公開されています。

公開されている4種類のランキングのうち、世界の機関リポジトリのランキング“TRANSPARENT RANKING: Institutional Repositories by Google Scholar (September 2020)”によると、京都大学のリポジトリが3位、大阪大学のリポジトリが42位、北海道大学のリポジトリが55位、東京大学のリポジトリが120位、慶應大学のリポジトリが164位、東北大学のリポジトリが169位、岡山大学のリポジトリが172位となっており、200位までに7の日本のリポジトリがランクインしています。

TRANSPARENT RANKING: Institutional Repositories by Google Scholar (September 2020) (Ranking Web of repositories)
http://repositories.webometrics.info/en/institutional

一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)、『情報の科学と技術』誌掲載記事のオープンアクセス(OA)ポリシーを策定:グリーンOAによる公開手続・時期等を明確化

2020年9月9日、一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)は、会誌『情報の科学と技術』について、掲載記事のオープンアクセス(OA)ポリシーを策定したことを発表しました。

INFOSTAはOAポリシーの策定によって、同誌へ記事を執筆した著者が機関リポジトリ等でグリーンOAにより記事の公開を実施する際の手続・時期等を明確化しました。OAポリシー策定に伴い、同誌への原稿の執筆・提出・掲載の詳細を定めた「『情報の科学と技術』原稿執筆の手引き」の「5. 著作権」のうち第3節の改訂が行われています。

機関リポジトリ収録コンテンツのアクセシビリティに関する調査(文献紹介)

米・テキサス州立大学の機関リポジトリに、2020年8月付けで、同大学の図書館員らによる調査レポート“Accessibility in Institutional Repositories”が掲載されています。

2019年の9月から11月にかけてメーリングリストにより実施したアンケート調査の結果を報告するものであり、学術図書館の機関リポジトリにおけるアクセシビリティにおける実践の概況把握と、機関リポジトリ収録コンテンツのアクセシビリティの平均レベル測定を目的としています。なお、レポートの冒頭では先行研究の整理も行われています。

アンケートは、北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”の第358号として2018年に刊行した“Accessibility and Universal Design”での調査内容に基づき作成されました。20か国から145の回答が寄せられ、そのうち74%は米国、9%はカナダからであり、北米からの回答が大多数を占めています。

京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)、京都大学デジタルアーカイブシステムPeekのコレクションのメタデータを公開

2020年8月5日、京都大学図書館機構は、京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)で京都大学デジタルアーカイブシステムPeekのコレクションのメタデータを公開したと発表しています。

Peek内の7件のコレクションについて、コレクション単位のメタデータをKURENAIに登録し、フルテキストとしてPeek内のページを指定することでDOIを付与したもので、資料のデジタルデータがある場合、資料の内容も閲覧できます。

Peekデジタルコレクションへのアクセスポイントの拡充につながるとともに、リポジトリのサーバ外で管理されている同学内の研究データにリポジトリ内でDOIを付与するのは同学において初の試みであると説明されています。

京都大学学術情報リポジトリKURENAIで京都大学デジタルアーカイブシステムPeekのコレクションのメタデータを公開しました(京都大学図書館機構,2020/8/5)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1386645

「知識コモンズ」の視点から見た日本のリポジトリにおける研究データのガバナンス状況(文献紹介)

2020年7月31日付で、図書館情報学分野の査読誌“Aslib Journal of Information Management”のオンライン速報版(ahead-of-print)の論文として、“How are research data governed at Japanese repositories? A knowledge commons perspective”がオープンアクセスにより公開されています。

同論文は筑波大学大学院図書館情報メディア研究科の博士後期課程に在籍する西川開氏によって執筆されました。日本のリポジトリにおける研究データのガバナンス状況を調査する目的で、知的・文化的共有資源とその管理を扱う「知識コモンズ」のアプローチによって理念型を設定し、設定された理念型とリポジトリの適合性を個々に評価した結果・考察等を示した内容です。

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