動向レビュー

CA1666 - 動向レビュー:機関リポジトリの利用統計のゆくえ / 佐藤義則

1. はじめに “OpenDOAR(Directory of Open Access Repositories)”(1)に登録されているリポジトリの数は2008年4月29日現在で1,131に上り、着実に増加を続けている。日本では、81の機関リポジトリが公開または試験公開されており(2)、国立情報学研究所の“JuNii+”(3)を通じて利用できるコンテンツ数は28万件を超えるに至っている(2008年4月16日現在)。…

CA1658 - 動向レビュー:情報学の知識構造を描き出す試み:ジンズによる Knowledge Map研究の概要 / 村主朋英

1. 概要 2007年前半、ジンズ(Chaim Zins)により、"Knowledge Map of Information Science"という旗印を掲げる一連の研究論文が発表された(1)(2)(3)(4)。情報学それ自身を対象とし、その知的枠組みを同定・描出することを目的としたものである。 端的に見れば、その成果は、以下の2つの側面から見ることができる。…

CA1647 - 動向レビュー:時空間情報をキーとする文化資源アーカイブズの構想 / 久保正敏

国立民族学博物館が集積してきた民族学・文化人類学に関わる様々な資料や情報−道具などモノ資料、フィールドノート、メモ、スケッチ、写真、映像、音声・音響記録、文書類などは、民族を記述したものという意味で、従来「民族誌」と呼ばれてきた。しかし、この表現が含意する「外部の…

CA1648 - 動向レビュー:大学図書館と電子ブック / 加藤信哉

数年前にNetLibraryの消滅が懸念されたのとは打って変わり,最近英米では電子ブックの出版・販売・普及が促進されている。特に2006年から2007年にかけてSpringer社,Wiley社,Blackwell社,Elsevier社による電子ブックの一括販売が開始され,EBook Library(EBL)社、ebrary社、MyiLibrary社など、アグリゲータの…

CA1646 - 動向レビュー:米国における図書館アドヴォカシーの展開 / 福田都代

アドヴォカシー(advocacy)は米国社会において一般に「生活の質を改善するため、市民が発議しておこす活動」を意味する。図書館アドヴォカシーとは図書館と図書館員の存在意義を擁護し、図書館が現在直面する状況、すなわち、図書館で何がおきているか、充実したサービスを継続するため…

CA1633 - 動向レビュー:公共図書館に対する市民の意識調査:英国,米国における2つの調査の視点と方法 / 佐藤義則

近年,公共図書館およびそのサービスに対する市民の意識調査の結果が相次いで発表されている。これらの中には,単に利用の状況やサービスの認知度あるいは満足度等を把握するにとどまらず,利用(非利用)の背景の把握等,より踏み込んだ内容の興味深い分析がある。以下では,2006年に英…

CA1625 - 動向レビュー:根拠に基づいた図書館業務の設計−実践家の成果の共有を目指すEBLIPの動向−/ 依田紀久

例えば,患者も出入りする医学図書館で働くあなたがこんな場面に出くわしたとしよう。 最近,館内の本の紛失率が高い。そのことを憂い館議で発言したところ,どのような新セキュリティシステムを導入すべきか,あなたの責任で判断することになった。もちろんセキュリティシステムは非…

CA1626 - 動向レビュー:日本における機関リポジトリの展開:学術情報流通と蓄積の変容 / 逸村裕

1990年代後半から学術情報流通はインターネットを基盤として展開している。学術雑誌はSTM(科学技術医学分野)を中心にその多くは電子ジャーナルとなった。 1970年代から続いた雑誌価格の高騰は円高等の要因により,日本への影響は諸外国より遅れて現れた。1990年頃からその影響は顕著にな…

CA1627 - 動向レビュー:図書館のもたらす経済効果 / 池内淳

近年,とくに海外において,図書館のもたらす経済効果への関心が高まっており,「費用便益分析(Cost Benefit Analysis: CBA)」や「投資対効果(Return onInvestment: ROI)」に関する調査事例が相次いで公表されている。とともに,必ずしも網羅的ではないものの,そうしたトピックを扱った選択的文献…

CA1620 - 動向レビュー:英国JISCによる教育・学習支援 / 呑海沙織

1. JISCと教育・学習支援 英国情報システム合同委員会(Joint InformationSystems Committee:JISC)は,大学などの高等教育機関における学術情報基盤として,1993年に立ち上げられた非営利組織である(CA1501参照)。日本においても,文部科学省科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会学術情報基盤作業部会による報告書『学術情報基盤の今後の在り方について』(1)に学術情報基盤とその整備の重要性について述べられているが,JISCのスタンスと似て非なるものである。…

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