医療情報

医学中央雑誌刊行会、「医中誌Web」の大規模バージョンアップなど2020年の事業予定と公式Facebookアカウントの開設を表明

医学中央雑誌刊行会は2020年1月1日付で公開したお知らせ記事「新年の御挨拶」において、2020年の事業予定と公式Facebookアカウントの開設を発表しました。

医学中央雑誌刊行会は同記事の中で、2020年にサービス開始20周年を迎える国内医学論文情報のデータベース「医中誌Web」について、日本語によるPubMed検索・書籍情報の検索などの大規模バージョンアップを実施予定であることを発表しています。また、1982年以前の冊子版の書誌情報を遡及的にデータ化する「OLD医中誌プロジェクト」の第5弾を実施し、1946年までの遡及追加を行うことで、「医中誌Web」の総収録文献数は1,400万件を超える見込みであることが併せて発表されています。

さらに公式Facebookアカウントの開設も発表されています。医学中央雑誌刊行会はFacebookアカウントから、「医中誌Web」や日本看護協会図書館が編集する看護文献のデータベース「最新看護索引Web」に関する情報やイベント告知等を発信する予定である、としています。

和歌山県立図書館、「がん教育」関係図書コーナーを開設

2019年12月13日、和歌山県立図書館は、「がん教育」関係図書コーナーを開設したことを発表しました。

「がん教育」に役立つ本100冊を集め、「ノンフィクション」「読みもの・詩・作文」「絵本」「限りある命を考える」「がんの知識」のジャンルに区分しています。開設場所は同館本館閲覧室の「がん」関係図書コーナー内であり、開設目的として以下の点を挙げています。

・本を通じて、がん患者やその家族のがんと向き合う気持ちを想像して理解を深めるとともに、人の命の尊さや大切さを理解してもらうこと
・がんに関する知識や予防について正しく理解して、健康に対する意識を高めてもらうこと

がん教育関係図書のブックリストは、同館ウェブサイト上の資料検索でジャンル「がん教育関係図書」を指定・検索することにより一覧できるほか、ジャンル別リストのPDF版も公開されています。

鳥取県立図書館、企画展示「米国図書館協会(ALA)2019年次大会ジャパンセッション・参加報告」を開催中:米国の図書館で配布しているパンフレット等も展示

鳥取県立図書館が、2019年12月10日から2020年1月30日まで、企画展示「米国図書館協会(ALA)2019年次大会ジャパンセッション・参加報告」を開催中です。

米国図書館協会(ALA)2019年次大会ジャパンセッションで発表した同館の医療・健康情報サービス、高齢者サービスに関する取組事例を掲示しているほか、米国や世界の図書館、世界の書店に関する本もあわせて展示しています。

また、米国の図書館で配布しているパンフレットも展示されています。。

【企画展示・国際】アメリカ図書館協会の年次大会で鳥取県立図書館の取組事例を発表しました!(令和元年12月10日から令和2年1月30日まで)(鳥取県立図書館)
http://www.library.pref.tottori.jp/exhibition/12130.html

PubMedのリニューアル版“New PubMed”が利用可能になる:基本システムとしての稼働開始は2020年春を予定

2019年11月18日、米国国立医学図書館(NLM)は、PubMedのリニューアル版“New PubMed”が利用可能になったことを発表しました。New PubMedは2020年春に現行のPubMed(Legacy PubMed)に置き換わり基本システムとして稼働する予定です。

NLMはリニューアルされたNew PubMedの特徴として、レスポンシブデザインの採用、機械学習アルゴリズムの活用による関連度の高い文献の優先表示機能の向上、検索結果の絞り込み・共有・保存等の機能の実装などを挙げています。New PubMedへは現行のPubMedのトップページに表示される青いバナーをクリックすることでもアクセスが可能です。

The New PubMed is Here. NLM Tech Bull. 2019 Nov-Dec;(431):e3.
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/nd19/nd19_pubmed_new.html

オーストラリア図書館協会(ALIA)、政府の諮問機関・生産性委員会が発表したメンタルヘルスに関する報告書の草案を図書館の役割を認めており歓迎すると発表

2019年10月31日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、政府の諮問機関である生産性委員会(Productivity Commission)が同日付で発表したメンタルヘルスに関する報告書の草案を、コミュニティのメンタルヘルスのサポート、及び、政府からの情報の重要なチャンネルとして、図書館の重要な役割を認めているとして歓迎すると発表しています。

草案では、図書館は、オンラインでのメンタルヘルスの支援について周知するコンシューマヘルスキャンペーンの実施機関の候補として挙げられているほか、公共図書館は、コミュニティの全ての構成員にとっての資源および安全な場所としての役割が認められているとしています。

生産性委員会のウェブページによると、最終報告書は2020年5月までに政府に提出される予定です。

EBSCO社、ストリーミングによる精神療法の実演動画データベースとしてPsycTHERAPY®を発表

2019年11月5日、EBSCO社はストリーミングによる精神療法の実演動画データベースとしてPsycTHERAPY®の導入を発表しました。

PsycTHERAPYは大学卒業レベルの臨床心理学・カウンセリング心理学教育における使用が想定されており、米国心理学会(APA)の製作した最新のテクニックが使用された500以上の精神療法の実演動画が収録されています。また、動画には対応したトランスクリプトもついています。

EBSCO Information Services Releases PsycTHERAPY® Database(EBSCO,2019/11/5)
https://www.ebsco.com/news-center/press-releases/ebsco-releases-psyctherapy-database

米・公共図書館協会(PLA)とOCLC、米国の公共図書館の「オピオイド危機」対応に関する共同プロジェクトの成果を公開

米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)とOCLCが、2018年9月から実施した、米国の公共図書館の「オピオイド危機(opioid crisis)」対応に関する共同プロジェクトの成果である、概要レポート(Summary Report)と事例研究(Case Studies)が公開されています。

米国では、医薬品オピオイドの過剰摂取による死亡事故の急激な増加等により、2017年10月に公衆衛生上の非常事態が宣言されるなど、オピオイドの蔓延が「オピオイド危機」と呼ばれ社会問題化しています。PLAとOCLCは2018年9月から米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成により、公共図書館と地域のパートナーがオピオイド危機への効果的な対処戦略を展開することを支援するために、知見とリソースの共有を進めるプロジェクトを開始しました。

共同プロジェクトでは、オピオイド危機に対処するための様々な戦略を採用している米国内の8つの公共図書館への事例研究が実施されています。事例研究は図書館スタッフや地域パートナー等へのインタビューにより実施され、公開された成果物では公共図書館による対応活動の主な成果として以下のようなことが指摘されています。

台湾・台北医学大学図書館による近隣住民の健康リテラシー促進のための活動(文献紹介)

2019年8月24日から8月30日までギリシャ・アテネで開催された第85回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会でポスター発表された、台湾・台北医学大学図書館の邱子恒(Tzu-heng Chiu)氏らによるポスター“Community Health Fairs of Taipei Medical University Library (TMUL): promoting consumer health literacy and reading habits for University hospitals’ neighborhoods”が公開されました。

Abstractによると、台湾の大学の医学図書館では、近隣の住民とは一定の距離感があることから、大学の社会的責任を果たし、近隣住民の健康と福祉を高めることを目的に2018年春に実施した「コミュニティ健康フェア」の結果を発表するものです。

「コミュニティ健康フェア」では、12のコンシューマーヘルスに関する本の展示や、11の健康に関する講演会が、健康関連のイベントと連携して大学病院のホールで実施され、1,116人の近隣住民が参加しました。

東北大学、2種類のクラウドファンディングプロジェクトを開始:図書館所蔵「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化プロジェクトと大学病院考案レシピの書籍化プロジェクト

2019年11月5日、東北大学は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を運営するREADYFOR株式会社と東北地方の大学では初となる業務提携を結び、提携後初のプロジェクトとして、附属図書館所蔵「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化と大学病院考案レシピの書籍化を目指した2つのプロジェクトを開始したことを発表しました。

「漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト」は、東北大学附属図書館が所蔵する「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化を目指す目標金額200万円のプロジェクトです。「漱石文庫」は、夏目漱石自身の肉筆による手帳や日記、ノート、試験問題、創作メモ、手紙などからなる自筆資料と、約3割に書き込みやアンダーラインが多数見られる旧蔵書で構成される、漱石の創作過程を知ることができるコレクションです。漱石没後100年がすぎ劣化の進行した資料や薄い鉛筆書きのため公開の難しくなった肉筆資料が現われ始めているため、クラウドファンディングを通して、最新の技術による全面的なデジタルアーカイブ化とインターネットを通した一般公開を進めたい、としています。

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