オーストラリア

国際図書館連盟(IFLA)、「国際マーケティング賞2021」の受賞館を発表:1位は豪・モナシュ大学と米・ペンシルベニア州立大学の“The Monash and Penn State Great Rare Books Bake Off”

2021年6月14日、国際図書館連盟(IFLA)の管理・マーケティング分科会が、今回で18回目となる、「国際マーケティング賞2021」の受賞館を発表しました。同賞は、創造的で結果重視のマーケティングプロジェクトやキャンペーンを実施した機関を表彰するものです。

オーストラリア・ベラルーシ・ブラジル・中国・コロンビア・クロアチア・エジプト・ドイツ・ガーナ・アイルランド・カザフスタン・ケニヤ・ナイジェリア・ポ-ランド・ロシア・韓国・スペイン・台湾・ウクライナ・米国・ザンビア・ジンバブエ・ノルウェーといった国・地域からの応募の中から選ばれたもので、1位から3位までの受賞者には新しい技術を購入するための賞金が授与されます。

1位には、オーストラリア・モナシュ大学と米・ペンシルベニア州立大学による“The Monash and Penn State Great Rare Books Bake Off”が選ばれています。同取組は、両大学のコレクション内のレシピを用いて料理をして、ソーシャルメディアに投稿することを呼びかけることで、コミュニティーに貢献した取組で、コロナ禍のなかで楽しく創造的なサービスを提供したと評価されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)とCivica社、Civica Libraries Indexをもとにした、2020年度のオーストラリア・ニュージーランドの図書館での貸出傾向を公表

2021年5月18日、オーストラリア図書館協会(ALIA)とCivica社が、2020年度のオーストラリア・ニュージーランドの図書館での貸出の傾向に関する調査の結果を発表しました。

今回で6年目となる調査で、クラウドベースの図書館システムSpydusを提供しているCivica社とALIAが共同で作成したCivica Libraries Indexをもとに分析されたものです。Civica Libraries Indexは、同システムを導入している両国の104の地方や都市の図書館の、2020年4月1日から2021年3月31日までの貸出データ3,400万件もとに作成されています。

コロナ禍においてよく読まれた分野は、ジェーン・ハーパー、マイケル・ロボサム等といった作家による推理小説やホラー小説であったこと、オーストラリア人の作家による小説・伝記・絵本の人気が年々高まっていること、コロナ禍で電子書籍などの電子資料の貸出が増加したことが指摘されています。

オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)、英・デジタル保存連合(DPC)に加盟

2021年5月19日、英・デジタル保存連合(DPC)は、オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)がDPCの準会員(Associate Member)として加盟したことを発表しています。

2020年のDPCメルボルンオフィスの開設に伴い、DPCのガバナンス体制の一部としてオーストララシア・アジア太平洋地域のステークホルダーグループが設けられましたが、NFSAは同グループにも参加します。同グループでは、地域内におけるDPCのプログラム開発への情報提供、DPCの戦略的方向性への意見提出といった活動が行われます。

National Film & Sound Archive joins the Digital Preservation Coalition(DPC, 2021/5/19)
https://www.dpconline.org/news/new-members-of-the-dpc/nfsa-joins-dpc

オーストラリア図書館協会(ALIA)、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで出版社がオンラインの読み聞かせでの絵本の利用を許可する取組(試行)に係る最初の四半期の報告書を公表

2021年5月12日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで出版社がオンラインの読み聞かせでの絵本の利用を許可する取組(試行)に係る最初の四半期(2021年1月から3月)の報告書を公表しています。

報告書によると、同期間において、全国の約3分の1にあたる115の図書館が取組に参加し、5万オーストラリアドルを超す金額が出版社・著者・イラストレーターに分配されました。また、290以上のレコーディング、1万7,000以上の視聴があり、使用料に加え、965冊の図書が参加館で購入され、ある出版社ではリストに掲載された図書が226冊も購入されました。

参加館からは同取に対して好意的な意見が寄せられています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)主催の“National Simultaneous Storytime”、2021年は国際宇宙ステーションから宇宙飛行士が読み聞かせ

2021年5月19日、オーストラリア図書館協会(ALIA)主催のイベント“National Simultaneous Storytime”(NSS)が行われます。NSSは、読書とリテラシーの価値を促進することを目的に、年齢に応じたテーマを探求するオーストラリアの児童書を用いて、国の教育カリキュラムのFoundationからYear 6までの主な学習内容に取り組むものです。

今年で21回目、ニュージランドにおいても4回目の開催となる今回は、スカラスティック社(出版社)・オーストラリア宇宙庁・Office of the Chief Scientistと連携し、宇宙飛行士のウォーカー(Shannon Walker)氏が国際宇宙ステーションから絵本“Give Me Some Space”の読み聞かせを行います。同書は、ALIAが今回のために絵本作家のPhilip Bunting氏に依頼して作成されたもので、作品の完成後、宇宙に送るための物理的な条件に沿った装丁で作成され、清掃と梱包の後、2020年後半に国際宇宙ステーションに送られました。

同イベントには誰でも参加できますが、参加には登録が必要です。

米国・英国・オーストラリアにおける公共図書館のサービスに関する調査報告書(記事紹介)

米国の出版情報誌“Publishers Weekly”に、2021年5月6日付で、公共図書館のサービス状況に関する調査報告書についての記事“Report Urges Library Leaders to Address Decline in Public Library Usage Stats”が掲載されました。

英国の書店の元最高経営責任者であるTim Coates氏による調査報告書“Freckle Report 2021”の内容が紹介されています。記事によると、同報告書は、米国・英国・オーストラリアにおける公共図書館のサービスに焦点を当てており、図書館に関係する政府機関等が発表したデータや2021年4月に実施された調査の結果をまとめています。

公共図書館の来館利用は、米国では2018年までの8年間で31%、英国では2000年以降70%、オーストラリアでは10年間で22%減少したと述べられています。また、新型コロナウイルス感染症感染拡大の読書行動に対する影響について、全ての年齢層で読書量が増えたこと、デジタルコンテンツの提供・利用が増えた一方、紙媒体の資料の利用が減少したこと等を挙げています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、専門図書館に関するワーキンググループの報告書を公開

2021年4月1日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、専門図書館に関するワーキンググループの2016年から2021年にかけての報告書“ALIA working for special libraries 2016-2021”を公開したことを発表しました。

報告の中では、同グループの活動における優先事項である、「アドヴォカシー」「相互支援」「調査とベストプラクティス」ごとの成果の紹介等が行われています。

Supporting Australian special libraries(ALIA, 2021/4/1)
https://www.alia.org.au/news/22017/supporting-australian-special-libraries

オーストラリア研究データコモンズ(ARDC)、オーストラリアの大学全体での研究データ管理に一貫性を持たせるためのプログラム“Institutional Underpinnings”への参加大学を発表

2021年3月24日、オーストラリア研究データコモンズ(Australian Research Data Commons:ARDC)は、オーストラリアの大学全体での研究データ管理に一貫性を持たせるためのプログラム“Institutional Underpinnings”への参加大学25校を発表しました。

ARDCは、最先端の研究・イノベーションの支援のためのデジタルインフラの変革に取り組む国レベルのイニシアチブです。“Institutional Underpinnings”は、ARDCの戦略的活動“National Data Assets initiative”で示された6つのプログラムの一つであり、オーストラリアの大学での研究データ管理における協調的なアプローチの開発を目的としています。参加機関は、研究データの管理・共有・保存・廃棄に関する共同合意フレームワークの作成等を行います。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、同国東部で発生した豪雨災害をうけ声明を発表

2021年3月22日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、同国東部で発生した豪雨災害をうけ声明を発表しています。

ALIAによると、今までのところ、図書館への被害は最小限であると報告を受けているものの、入手可能な情報は限られており、地域の避難所となるための準備をしている図書館もあると聞いているとしています。

ALIAでは、現在、現在進行中の状況を確認しつつ、被害を受けた地域の図書館に連絡を取っており、もし、洪水による被害を受けた館があれば、ALIAやBlue Shield Australia(BSA)に知らせるよう述べています。

ALIA's response to the current flood crisis(ALIA,2021/3/22)
https://www.alia.org.au/news/21989/alias-response-current-flood-crisis

オーストラリア会計検査院(ANAO)、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開

2021年2月22日、オーストラリア会計検査院(Australian National Audit Office:ANAO)が、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開しました。

NLAとNFSAともに、おおむね効果的なガバナンス、コレクション管理が行われており、それぞれの法的要件やコレクションポリシーに則って効果的にコレクションが構築されていると述べられています。一方で、両機関ともコレクションの破棄に関する計画はなく、長期的な保存場所の確保が課題となっていること等を指摘しています。

また、監査結果を踏まえた推奨事項として、NLAに対しては事業継続計画の更新とコレクションの収集対象見直し・破棄に関する方針の策定、NFSAに対してはコレクションの収集対象見直しに関する方針の策定と貸出を管理するプロセスの構築が示されています。

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