オーストラリア

オーストラリア研究会議(ARC)、研究助成申請におけるプレプリントの参照を認めることを発表

2021年9月14日、オーストラリアの主要な研究助成機関であるオーストラリア研究会議(Australian Research Council:ARC)は、ARCの研究助成プログラム“National Competitive Grant Program”(NCGP)の申請時に任意の箇所でプレプリントを参照する/含めることを認めると発表しました。

発表には、関連するNCGPの文書に今後含まれることになるプレプリントの定義が示されており、次のような内容が含まれています。

・プレプリントまたは同等のリソースは、著者によって、公的にアクセス可能なアーカイブ、リポジトリ、又はプレプリントサービスにアップロードされた学術的なアウトプットであり、さまざまな程度の査読を受けた資料が含まれる。

・理想的には、プレプリントまたは同等のリソースには、一意の識別子またはDOIが付与されるべきである。引用時には、その旨を明示し、必要に応じて(as applicable)DOI、URL又は同等のもの、版番号及び/又はアクセス日とともに参考文献に含める必要がある。

研究助成申請においてプレプリントの引用を許可しないオーストラリア研究会議(ARC)と、その変更を求める署名運動(記事紹介)

生命科学分野の出版の加速に取り組む非営利団体ASAPbio(Accelerating Science and Publication in biology)が、2021年8月24日付けで記事“Urging the Australian Research Council to revise its preprint policies”を公開しています。

オーストラリアの主要な研究助成機関であるオーストラリア研究会議(Australian Research Council:ARC)は、研究助成申請においてプレプリントの引用を許可しないという方針を採用しており、最近、この方針に抵触した申請が却下されたことから研究者らが非難の声を上げていました。

今回の記事では、ASAPbioがこの方針変更を求める署名運動に取り組んでおり、8月31日に署名者のリストをARCに送付する旨が記載されています。署名者のリストも公開されており、署名者側の誓約内容として、ARCの方針変更によって申請の正確な評価が可能になるまで「ARCのための査読への招待を拒否する」とあります。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表

2021年8月25日、オーストラリア図書館協会(ALIA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表しました。

アフガニスタンの全ての人々、特に女性や子どもにとって可能な限り最良の結果となること、国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)に掲げられているジェンダー平等、教育の質、健康、幸福度(wellbeing)を権力者が尊重することを望んでいると述べています。

また、図書館は、それぞれのコミュニティに属するアフガニスタンの人々を可能な限りサポートし、新たな移民としてオーストラリアに来る人々を歓迎するとあります。

Latest News(ALIA)
https://www.alia.org.au/Web/About/News/Web/News/Latest-News.aspx
※2021年8月25日付で、“ALIA statement on Afghanistan”が掲載されています。

オーストラリア研究会議、プレプリントへの言及を含む研究助成申請を却下:研究者から抗議の声(記事紹介)

Nature誌のオンライン版に、2021年8月25日付けで記事“Preprint ban in grant applications deemed ‘plain ludicrous’”が掲載されています。オーストラリアの主要な研究助成機関であるオーストラリア研究会議(Australian Research Council:ARC)が、プレプリントへの言及を含む研究助成申請を却下したことと、その決定をめぐる研究者からの抗議の声を取り上げています。

ARCは、プレプリント等の査読を経ていない資料に言及しているという理由で、フェローシップ申請書20件以上を不適格扱いとしました。研究者らは、ARCの姿勢は応募者が最新の研究を参照することを制限するものであり、現在の出版慣行及びオーストラリア国外の研究助成機関の方針とも相反していると非難しています。

CDNLAOニュースレター、最新号で「法定納本制度」を特集:4か国の国立図書館における取組を紹介

2021年8月23日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第98号を公開しました。

特集として「法定納本制度」を取り上げており、オーストラリア、インドネシア、日本、シンガポールの国立図書館による取組を紹介する以下の記事を掲載しています。

(オーストラリア)
・“National edeposit – collecting, preserving and providing access to Australian electronic publications”

E2415 - 新規利用開拓の試みを評価するIFLA国際マーケティング賞

2021年6月14日,国際図書館連盟(IFLA)の経営・マネジメント分科会が,2021年度の国際マーケティング賞の受賞館10館を発表した。今年で18回目を迎える同賞は,創造的なマーケティングプロジェクトやキャンペーンにより成果をあげた図書館・関連団体等に対して贈られるものである。

オーストラリア著作者協会(ASA)ら、学校によるオンライン読み聞かせに関するポリシーの最新版を公開

2021年8月12日、オーストラリア著作者協会(ASA)のウェブサイトで、ASA・オーストラリア出版協会(APA)・オーストラリアの学校の著作権の管理等を行う“National Copyright Unit”が、学校よるオンライン読み聞かせに関するポリシーの最新版を公開したと発表されました。

ASAやAPAに所属する出版者が、政府の外出自粛要請の影響を受けている学校の教員(司書教諭を含む)に対し、生徒や家庭を対象としたオーストラリアの児童書のオンライン読み聞かせの実施を、許諾や料金の支払い無しに認めるものです。同ポリシーの中では、以下の条件を満たすことが求められています。

1.教員はGoogle Classroom等を用いた読み聞かせのライブストリーミング配信が行える。可能であれば、生徒やその家族のみがアクセス可能とすること。

2.ライブストリーミングが行えない場合、オンラインでの録音・録画提供を可能とするが、視聴のみで複製・ダウンロードは不可とし、可能であればパスワードで保護され一般公開されていない状態とすること。

3.読み聞かせの最初に、児童書のタイトル・著者名・作画者・出版者を含む書誌情報を提供する。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、「図書館の緑化」に関する研究プロジェクトを委託により実施

2021年7月21日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、「図書館の緑化」(greening libraries)に関する研究プロジェクトを、オーストラリアのチャールズ・スタート大学のチームに委託したことを発表しました。オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)の支援により実施されるプロジェクトであり、ALIAのSIG(Special Interest Groups)である“ALIA Sustainable Libraries (ALIA Green)”も共同で実施に携わります。

同プロジェクトでは、オーストラリアの様々な館種の図書館を取り上げたケーススタディの実施(オーストラリア国外の先進事例も含む)、図書館スペースを通した環境保護活動を支援するツールキットの作成等が行われます。報告書・ツールキットといった研究成果は、2021年11月初旬に公表される予定となっています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表

2021年7月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表しています。

アフリカ・オーストラリア・カナダ・中国・日本・韓国・欧州・ラテンアメリカ・米国からの参加者により開催された7月6日の会合において開始されたもので、学術コミュニケーションのなかでリポジトリが新しく幅広い役割を担えるようすることを目的としています。

同戦略では、参加国・地域における各々の状況にあわせ、各国・地域における最も顕著で重大な課題に対処するために、個別に計画が策定される予定です。戦略と計画は7月から9月にかけて策定される予定で、その後、COARでは、各国・地域がそれらを実施するにあたっての支援を行うとしています。

国際図書館連盟(IFLA)、「国際マーケティング賞2021」の受賞館を発表:1位は豪・モナシュ大学と米・ペンシルベニア州立大学の“The Monash and Penn State Great Rare Books Bake Off”

2021年6月14日、国際図書館連盟(IFLA)の管理・マーケティング分科会が、今回で18回目となる、「国際マーケティング賞2021」の受賞館を発表しました。同賞は、創造的で結果重視のマーケティングプロジェクトやキャンペーンを実施した機関を表彰するものです。

オーストラリア・ベラルーシ・ブラジル・中国・コロンビア・クロアチア・エジプト・ドイツ・ガーナ・アイルランド・カザフスタン・ケニヤ・ナイジェリア・ポ-ランド・ロシア・韓国・スペイン・台湾・ウクライナ・米国・ザンビア・ジンバブエ・ノルウェーといった国・地域からの応募の中から選ばれたもので、1位から3位までの受賞者には新しい技術を購入するための賞金が授与されます。

1位には、オーストラリア・モナシュ大学と米・ペンシルベニア州立大学による“The Monash and Penn State Great Rare Books Bake Off”が選ばれています。同取組は、両大学のコレクション内のレシピを用いて料理をして、ソーシャルメディアに投稿することを呼びかけることで、コミュニティーに貢献した取組で、コロナ禍のなかで楽しく創造的なサービスを提供したと評価されています。

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