オーストラリア

オーストラリア図書館協会(ALIA)、専門図書館に関するワーキンググループの報告書を公開

2021年4月1日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、専門図書館に関するワーキンググループの2016年から2021年にかけての報告書“ALIA working for special libraries 2016-2021”を公開したことを発表しました。

報告の中では、同グループの活動における優先事項である、「アドヴォカシー」「相互支援」「調査とベストプラクティス」ごとの成果の紹介等が行われています。

Supporting Australian special libraries(ALIA, 2021/4/1)
https://www.alia.org.au/news/22017/supporting-australian-special-libraries

オーストラリア研究データコモンズ(ARDC)、オーストラリアの大学全体での研究データ管理に一貫性を持たせるためのプログラム“Institutional Underpinnings”への参加大学を発表

2021年3月24日、オーストラリア研究データコモンズ(Australian Research Data Commons:ARDC)は、オーストラリアの大学全体での研究データ管理に一貫性を持たせるためのプログラム“Institutional Underpinnings”への参加大学25校を発表しました。

ARDCは、最先端の研究・イノベーションの支援のためのデジタルインフラの変革に取り組む国レベルのイニシアチブです。“Institutional Underpinnings”は、ARDCの戦略的活動“National Data Assets initiative”で示された6つのプログラムの一つであり、オーストラリアの大学での研究データ管理における協調的なアプローチの開発を目的としています。参加機関は、研究データの管理・共有・保存・廃棄に関する共同合意フレームワークの作成等を行います。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、同国東部で発生した豪雨災害をうけ声明を発表

2021年3月22日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、同国東部で発生した豪雨災害をうけ声明を発表しています。

ALIAによると、今までのところ、図書館への被害は最小限であると報告を受けているものの、入手可能な情報は限られており、地域の避難所となるための準備をしている図書館もあると聞いているとしています。

ALIAでは、現在、現在進行中の状況を確認しつつ、被害を受けた地域の図書館に連絡を取っており、もし、洪水による被害を受けた館があれば、ALIAやBlue Shield Australia(BSA)に知らせるよう述べています。

ALIA's response to the current flood crisis(ALIA,2021/3/22)
https://www.alia.org.au/news/21989/alias-response-current-flood-crisis

オーストラリア会計検査院(ANAO)、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開

2021年2月22日、オーストラリア会計検査院(Australian National Audit Office:ANAO)が、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開しました。

NLAとNFSAともに、おおむね効果的なガバナンス、コレクション管理が行われており、それぞれの法的要件やコレクションポリシーに則って効果的にコレクションが構築されていると述べられています。一方で、両機関ともコレクションの破棄に関する計画はなく、長期的な保存場所の確保が課題となっていること等を指摘しています。

また、監査結果を踏まえた推奨事項として、NLAに対しては事業継続計画の更新とコレクションの収集対象見直し・破棄に関する方針の策定、NFSAに対してはコレクションの収集対象見直しに関する方針の策定と貸出を管理するプロセスの構築が示されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、Facebookがオーストラリア国内のユーザーに対するニュース共有・閲覧制限措置として公衆衛生関連ニュース等を削除したことに反発

2021年2月18日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、前日17日付でFacebookがオーストラリア国内のユーザーに対するニュース共有・閲覧制限措置として、ニュース記事の削除を行ったことを受けて声明を発表しました。

ALIAは、Facebookからの削除対象に、ALIAを含むオーストラリア国内の美術館・図書館・文書館・博物館等の主要団体が発行したニュース記事や、公衆衛生・安全衛生等を所管する政府機関発行のニュース記事が含まれていることを指摘しています。そして、営利企業であるFacebookは取り扱いするコンテンツの選択が可能であるとはいえ、外部機関が制作したコンテンツに依拠して事業を展開し、ユーザーもFacebookから重要な情報へアクセスできることを期待している以上、そのような情報へのリンクを維持する社会的責任が存在するなどの理由により、削除コンテンツの再掲載を求めています。

ALIAはこの声明への追記として、2月19日の朝時点で大半の情報の再掲載を確認したものの、今後も状況を注視する旨を説明しています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで出版社がオンラインの読み聞かせでの絵本の利用を許可する取組を試行:出版社に対し対象となるタイトルを募集

2021年1月16日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、出版者に対し、ALIAが2021年に試行する「オンラインストーリータイム」に登録する絵本を募集すると発表しました。

「オンラインストーリータイム」は、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで、出版社がオンラインでの読み聞かせでの絵本の利用を許可するという枠組みで実施される取組です。コロナ禍において、オンラインでの読み聞かせが人気だったことを受けて行われるもので、今回の試行は、2022年に恒久的な協定を締結するに先立ち、同取組が、出版社・図書館・コミュニティーのニーズにどれだけ応えるのかをALIAとオーストラリア出版協会(APA)が評価するために行われます。

参加館は使用料を支払うことで、登録された絵本を用いて読み聞かせの動画を作成し自館のソーシャルメディアに投稿することができます。動画を使用できる期間は6か月です。300から400の公共図書館の分館から支払われる各館あたり150オーストラリアドルの年間使用料をもとに、2022年1月に出版社に対して約4万から6万オーストラリアドルを支払うとしています。使用料150オーストラリアドルの内訳は、運営費に25オーストラリアドル、出版社および著者・イラストレーターへの支払いとして125オーストラリアドル、となっています。

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2021年版を公開

2021年1月12日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2021年版の公開を発表しました。

PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。

ダイレクトリーには、米国とカナダを中心に、英国・アイルランド・ウクライナ・南アフリカ・ドイツ・オーストラリア・ロシア・チェコ・ノルウェーを含む計136の大学・研究図書館での出版活動が紹介されています。各館ごとに、担当部署、連絡先、ウェブサイト、SNS、職員数や機関種別をはじめとした出版活動の概観、査読誌・APCが必要な学術雑誌の割合や、出版プラットフォーム、デジタル化戦略、学内外・機関内外の連携先等がまとめられています。

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP 2020”の優勝者及び各賞受賞者が発表される

Europeana Proのウェブサイト上に、2020年12月14日付けで記事“Looking back on GIF IT UP 2020”が掲載されています。デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP 2020”の成果を振り返る内容であり、受賞者及び受賞作品の一覧が“GIF IT UP”のウェブサイト上で公開されたことを紹介しています。

“GIF IT UP”7回目の開催となる2020年は、従来のEuropeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTroveに加えて、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsもコンテンツ・パートナーとして協力しました。

“GIF IT UP 2020”の各賞のうち、“GIPHY Backdrop Category”では、ジャパンサーチと連携している「東京富士美術館収蔵品データベース」収録資料を用いた作品が受賞しています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、図書館職員を現代的なスキルを備え、強力で多様性に富み、将来に備えた労働者として成長させることを目的としたイニシアチブProfessional Pathwaysを創設

2020年11月30日、オーストラリア図書館協会(ALIA)がProfessional Pathwaysの創設を発表しています。

図書館職員を専門職として強化し、多様性を高め、現代的なスキルに重点的に取り組み、将来に備えて成長させることを目的に開始されたイニシアチブで、開始にあわせて、図書館情報学の専門家として認定するための新しい枠組みを策定・展開するための4年間のスケジュールを協議するための草案も公開されています。

ALIAの会員等が同計画について議論する機会を設けるため、ALIAでは、12月中、オンラインミーティングの場を設定しています。

オーストラリア国立公文書館(NAA)、第二次世界大戦時の兵役記録(service record)約65万件をデジタル化

2020年11月10日、オーストラリア国立公文書館(NAA)が、第二次世界大戦時の65万件を超す兵役記録(service record)の一括デジタル化作業の契約を行なったことを発表していました。

4年間・1,000万オーストラリアドルによる第二次世界大戦時の記録の大半をデジタル化するプロジェクトの一環であり、今回デジタル化の対象となるのは、同館所蔵のB883(第二次オーストラリア帝国軍の兵役記録 1939年から1947年)とB884(市民軍の兵役記録 1937年から1947年)です。

作業は2023年半ばまでが予定されていますが、すでにB884のデジタル化は開始されており、デジタル化された記録は、2020年12月以降同館ウェブサイトを通じて無料で公開されます。

第二次世界大戦時の兵役記録は、2023年までに100万近くがデジタル化され利用できるようになると説明されています。

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