オーストラリア

オーストラリア図書館協会(ALIA)、政府の諮問機関・生産性委員会が発表したメンタルヘルスに関する報告書の草案を図書館の役割を認めており歓迎すると発表

2019年10月31日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、政府の諮問機関である生産性委員会(Productivity Commission)が同日付で発表したメンタルヘルスに関する報告書の草案を、コミュニティのメンタルヘルスのサポート、及び、政府からの情報の重要なチャンネルとして、図書館の重要な役割を認めているとして歓迎すると発表しています。

草案では、図書館は、オンラインでのメンタルヘルスの支援について周知するコンシューマヘルスキャンペーンの実施機関の候補として挙げられているほか、公共図書館は、コミュニティの全ての構成員にとっての資源および安全な場所としての役割が認められているとしています。

生産性委員会のウェブページによると、最終報告書は2020年5月までに政府に提出される予定です。

オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)、英国生化学会の完全子会社であるPortland Press社と“Read & Publish”契約を締結

2019年11月1日、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)は、英国生化学会(Biochemical Society)の完全子会社であるPortland Press社と“Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。Portland Press社にとっては初めてのオープンアクセス(OA)への「転換契約」となり、CAULにとっては2例目の「転換契約」となります。

この契約は、ウェルカム・トラスト等による、学会系出版社の即時オープンアクセス(OA)転換とPlan S原則に準拠した「転換契約」締結支援プログラム“Society Publishers Accelerating Open access and Plan S (SPA-OPS)”を契機として締結されました。オプトイン方式による2020年から2022年までの3年間の試験的な契約となります。

契約に基づき、英国生化学会の学術雑誌7誌(完全OA誌2誌含む)について、オーストラリア及びニュージーランドの契約参加機関に所属する研究者は、追加費用を支払することなく研究成果をOAにすることが可能になります。また、契約参加機関からのハイブリッド誌5誌へのアクセス、機関リポジトリ登録用の出版社版(version of record)PDF通知なども含む内容となっています。

オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)、英国微生物学会(Microbiology Society)と2年間の“Publish and Read”契約を締結:CAULとして初めての「転換契約」

2019年10月17日、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)と英国微生物学会(Microbiology Society)は、試験的なオープンアクセス(OA)等に関する出版契約として、2年間の“Publish and Read”契約を締結したことを発表しました。

CAULにとって今回の契約は出版社と締結する初めてのOAへの「転換契約(transformative/transitional agreement)」です。同契約はオプトイン方式による2020年から2021年までの試験的な契約です。オーストラリア及びニュージーランドの契約参加機関に所属する研究者は、英国微生物学会の刊行する雑誌へ著者として掲載された全ての研究成果が初めからOAで公開されると同時に、学会の刊行するコンテンツについて1947年までのアーカイブも含めて全てアクセス可能になります。

EBSCO社、オーストラリア・メルボルン大学出版と提携し期限付きで同大学出版が刊行する電子書籍を同時アクセス数無制限・DRMフリーで提供

2019年10月14日、EBSCO社は、オーストラリアのメルボルン大学出版(MUP)と図書館向け電子書籍のオプションを充実させるために提携したことを発表しました。

この提携により、EBSCO社から期限付きで同時アクセス数無制限・DRMフリーの条件によりMUPが刊行する電子書籍を購入することができるようになります。DRMフリーのタイトルは、印刷・保存・ダウンロードに関する制限なく利用することが可能です。

図書館は対象タイトルの購入にあたって、同時アクセス数無制限・DRMフリーもしくは同時アクセス数制限有(1人または3人)・標準的なDRM付のいずれかの条件を選択することができます。EBSCO社は、このことにより、図書館が利用者の要求に合わせて自館のコレクションをカスタマイズすることで資料費を最大限執行可能になる、としています。

オーストラリア図書館協会(ALILA)、SDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、2030年までの図書館の目標を設定する“Sustainable Development Goals Summit”を開催

2019年10月2日、オーストラリア図書館協会(ALILA)は、9月20日から30日まで行なわれたSDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、9月23日に、“Sustainable Development Goals Summit”を開催したと発表しています。

2030年までの図書館の目標を設定するために、国・州・議会・大学・専門・公共・学校の図書館長やギャラリー・博物館・文書館の関係者が参加し実施されたもので、同会議には、オーストラリアの外務貿易省及び通信芸術省の代表も参加しました。

また、ALIAの美術館・図書館・文書館・博物館等における労働人口の多様性に関する調査報告書“Workforce Diversity Trend Report 2019”の5つの推奨事項に基づいた、これら業界における労働人口の多様性の動向に関する会議も行われました。ALIAとオーストラリアアーキビスト協会・オーストラリア情報産業協会・オーストラリア記録情報管理専門家協会による推奨事項を実行するための活動を特定するための会議が行われ、さらなるデータの収集・コミュニケーション・測定可能な主要な評価指標に焦点を当てた3層計画が合意されました。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、「メンタルヘルスデー」を支援すると発表:全国の図書館・情報専門家に対し参加を呼びかけ

2019年10月10日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、メンタルヘルスに関する問題の世間の認識を高めることを目的としている同日の「メンタルヘルスデー」を支援すると発表しました。

同国の図書館はメンタルヘルスに関する重要な話し合いをしており、メンタルヘルスに関する問題を抱える人々を支えているとし、全国の図書館や情報専門家に対してその先頭に立つととともに、同国のNPO・Mental Health Australiaが行っている、メンタルヘルスに対する偏見を減らし、より多くの人が助けや支援を求められるようにするための約束をする“#MentalHealthPromise”のページを公式ウェブサイト上に作成するよう求めています。

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”が開催中:2019年はEuropeanaが主催

Europeanaの2019年9月30日付けのブログ記事で、GIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”の開催と、2019年10月1日から31日にかけて作品の投稿を受け付けていることが紹介されています。

“GIF IT UP”は、Europeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館の“DigitalNZ”、オーストラリア国立図書館の“Trove”から利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションです。応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞等が選ばれ、賞品が授与されます。

“GIF IT UP”のウェブサイトによると、6回目の開催となる2019年は、DPLA、DigitalNZ、Troveとの緊密な協力のもと、Europeanaが主催しています。

オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)、同国のビデオゲームの保存のための収集に着手すると発表

オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)が、2019年9月27日から2020年3月9日まで開催されるGame Masters展の開会式において、同国のビデオゲームの保存のための収集に着手すると発表しました。

最初に保存するビデオゲームとして、1982年から2019年までの間の、カセットテープ・モバイル端末・VRヘッドセットといった様々なタイプのゲーム8点が選ばれています。

@NFSAonline(Twitter,2019/9/26)
https://twitter.com/NFSAonline/status/1177080488705613824

オーストラリア・ビクトリア州政府、“Libraries After Dark”プロジェクトの参加館を拡充

2019年9月17日、オーストラリア・ビクトリア州首相(Premier of Victoria)のウェブサイトで、ビクトリア州政府による“Libraries After Dark”プロジェクトの参加館が6館追加され、合計10館に拡充されることが発表されています。

“Libraries After Dark”は、図書館による夜間の活動実施に対して助成を行うことで、賭博場の代わりとなる娯楽や社会活動の場を地域コミュニティに提供する取組です。賭博による害を受けやすい地域の人々への支援等を行っているビクトリア州の法定機関“Victorian Responsible Gambling Foundation”からの資金提供により、2017年にパイロットプロジェクトとして開始されました。

Victorian Responsible Gambling FoundationのCEOであるShane Lucas氏は、同プロジェクトは様々な活動を通じ、地域の賭博場で得られるコミュニティ感覚に魅了されがちな個人の間につながりを生み出すとコメントしています。

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