中国国家図書館

中国国家図書館など中国の図書館10館が古典籍のデジタル公開を実施:全国合計で1,700部余りの規模

中国国家図書館(NLC)は、2021年4月25日付けの記事において、国内の図書館9館と共同で、古典籍のデジタル公開を一斉に実施したことを紹介しています。9館の内訳は、天津図書館、南京図書館、安徽省図書館、湖北省図書館、四川省図書館、雲南省図書館、チベット自治区図書館、杭州図書館、河南省唐河県図書館です。

今回の一斉公開では、全国合計で古典籍1,700部余りが公開され、これまで全国で公開された古典籍の累計は7万4,000部に達しました。今回の公開対象に含まれる特徴的な資料として、チベット文及び中医薬関係の古典籍を挙げています。その他、宋・元代の善本や明・清代の古典籍等も含まれています。

記事では、NLCが2016年に「中華古典籍資源データベース」(中華古籍資源庫)、「全国古典籍センサス登録基本データベース」(全国古籍普査登記基本数据庫)を公開して以来、NLCは古典籍3万3,000部を公開しており、NLCが所蔵する古典籍善本のうち3分の2がオンラインで閲覧可能となっていること等も紹介しています。

中国国家図書館、北京出版集団と戦略協定を締結

2021年5月7日、中国国家図書館(NLC)は、4月29日にNLCの古典籍館において、北京出版集団と戦略協定の締結式を行ったことを発表しています。北京出版集団は、北京市に属する国有の出版企業グループです。

協定では、次のような点において協力を実施する旨が示されています。

・資源の構築・利用、相互利益の達成
・NLCの古典籍と北京出版集団の経験等を活用した、新しいタイプの古典籍出版
・古典籍を利用したグッズ(文化創造産品)の開発
・利用者向けの学習コースの開発
・図書・展示・セミナー等の機能を一体化した「文化複合型空間」の開発・運営
・5G・人工知能等の技術を活用した、未来の新しい読書のあり方を探る試み

国家图书馆与北京出版集团签署战略合作协议(NLC, 2021/5/7)
http://www.nlc.cn/dsb_zx/gtxw/202105/t20210507_201391.htm

中国国家図書館、中国人民解放軍軍事科学院に分館を設置

2021年4月25日、中国国家図書館(NLC)は、4月19日にNLCと中国人民解放軍軍事科学院軍事科学情報研究センターが協力協定に署名し、軍事科学院分館が正式に設立されたことを発表しました。

軍事科学院分館は、NLCが党中央・国家機関の関連部門等に設立した19番目の分館であり、軍事科学情報研究センターが運営を担当します。NLCは、関連業務、技術、サービス等の分野において支援及び指導を行います。また、資料提供、資源の共同構築、軍事に関する古典籍の保存、プロジェクトの申請、研修交流等において、双方の協力関係強化が図られます。

国家图书馆军事科学院分馆正式成立(NLC, 2021/4/25)
http://www.nlc.cn/dsb_zx/gtxw/202104/t20210425_201222.htm

参考:
図書館調査研究リポートNo.12 中国国家図書館の現況
https://current.ndl.go.jp/report/no12

中国国家図書館・中国科学技術館・中国図書館学会が戦略協定を締結:科学知識の普及のため協力

中国・新華網は、2021年3月11日付けの記事で、同日に中国国家図書館(NLC)・中国科学技術館・中国図書館学会が戦略協定を締結したことを報じています。協定に基づき、協力して科学知識の普及と科学に関する素養の向上に取り組むとしています。

NLCは、科学技術に関する総合博物館である中国科学技術館と、展示や講座、児童・生徒向けイベントの開催、電子図書館事業等での協力や、AR・VRや人工知能等に関する技術的検討、科学知識の普及に関する資源のサービスプラットフォーム構築等に取組みます。

また、中国科学技術館と中国図書館学会は、「十四五」(第14次5か年計画、2021年から2025年までが対象)期間中、全国の県レベルの公共図書館200館以上において、中国科学技術館の出張展示プログラムを協力して実施します。

国家图书馆与中国科技馆等携手推动全民科学文化素质提升(新華網, 2021/3/11)
http://www.xinhuanet.com/politics/2021-03/11/c_1127200517.htm

CDNLAOニュースレター、最新号で「COVID-19パンデミック下の図書館サービス」を特集:5か国の国立図書館におけるサービスを紹介

2021年2月25日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第97号を公開しました。

特集として「COVID-19パンデミック下の図書館サービス」を取り上げており、中国、インドネシア、日本、パプアニューギニア、シンガポールの国立図書館によるサービスを紹介する以下の記事を掲載しています。

中国国家図書館による地方図書館との文献共有・貸出計画(記事紹介)

中国の北京日報による2021年1月22日付け記事で、中国国家図書館による地方図書館との文献共有・貸出計画(原文「文献共享借阅计划」)の開始が紹介されています。

同計画は二つの段階に分かれています。第一段階では、地方図書館との協力を通じ、中国国家図書館が所蔵する複本を地方図書館での閲覧貸出に供します。第二段階では、全国における図書貸出のためのクラウドプラットフォームを構築し、協力館のサービスプラットフォームと接続することにより、資料の動態管理を実現するとしています。

中国国家図書館では、国内の公共文化サービスの発展状況における不均衡を考慮し、中西部や辺境地区の図書館との協力を優先して進めており、すでに黒竜江省・江西省・チベット自治区・甘粛省・湖北省・吉林省の6省における共有・貸出のシステム内に資料72.5万冊余りを提供しているとあります。

中国国家図書館、電子書籍サービスを手掛ける閲文集団と協力:国内2か所目の「インターネット情報戦略保存基地」を設立

中国国家図書館(NLC)の2020年8月31日付けニュースにおいて、NLCと電子書籍サービスを手掛ける閲文集団が戦略的協力の合意に達したことが紹介されています。NLCと閲文集団の共催イベントが同日開催され、その席上で正式に発表されました。

閲文集団を国内2か所目となる「インターネット情報戦略保存基地」とするほか、閲文集団のプラットフォーム上で発表された優れたインターネット文学作品100点がNLCで所蔵されます。以後、NLCと閲文集団は、資料保存、新技術の利用、閲覧サービスの革新等の分野で協力を進めるとしています。

NLCは、2019年4月22日付けニュースにおいて、国内初の「インターネット情報戦略保存基地」をポータルサイト「新浪網」やマイクロブログ「微博」(Weibo)を運営する新浪公司と協力して設立し、新浪網が配信するニュースや微博上で公開される投稿の保存を行う予定であることを発表していました。

CDNLAOニュースレター、最新号で「障害者向け図書館サービス」を特集:3か国の国立図書館におけるサービス状況を紹介

2020年8月17日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第96号の公開を発表しました。

特集として「障害者向け図書館サービス」を取り上げており、中国、日本、ニュージーランドの国立図書館によるサービス状況を紹介する以下の記事を掲載しています。

中国:“Services for Persons with Disabilities in the National Library of China”
日本:“Services for persons with disabilities at the National Diet Library”
ニュージーランド:“The National Library of New Zealand – supporting the Print Disabled since 1980”

中国国家図書館(NLC)、5Gの技術に基づく新たな読書を体験できるセンターを構築中(記事紹介)

2020年8月6日付けの中国・新華網の記事で、中国国家図書館(NLC)が、第5世代移動通信システム(5G)の技術に基づく新たな読書を体験できるセンターを構築中であることが報じられています。2020年末までに完成予定の新たなセンターでは、オンラインのプラットフォームを通じて図書館の中を散策したり、本をめくったりする体験ができるとしています。

また、NLCは8月6日に、5Gの技術等に基づく新たな読書モデル構築を協力して進めるため、出版物の輸出入事業等を行う中国の国有企業である中国図書進出口(集団)総公司と戦略協定を締結しました。

New 5G-based reading available at national library(新華網, 2020/8/6)
http://www.xinhuanet.com/english/2020-08/06/c_139270461.htm

中国国家図書館、中国における「新型コロナウイルス感染症との戦い」に関する資料のアーカイブ構築計画を発表

2020年4月22日、中国国家図書館(NLC)は、中国における「新型コロナウイルス感染症との戦い」に関する資料のアーカイブ構築計画を発表しています。

最初に、今回の新型コロナウイルスとの戦いは中華民族の共同記憶を形成したと述べ、民族の精神と時代の記憶に関する資料を収集・整理・保存することは図書館の重要な使命であると位置づけています。このアーカイブ構築は、「文明を伝承し、社会にサービスする」(伝承文明、服務社会)というNLCの使命に基づくものであり、全国の図書館界やその他のパートナーとも連携し共同で行われます。

計画の発表にあわせ、全国の党・政府機関、企業、社会団体や個人に対し関連資料の提供を呼び掛けています。新型コロナウイルスとの戦いの過程で生成された、収集・研究・展示・記念の面で価値を有するものを対象としており、具体例として、学術論文・日記・手紙・文学作品等の手稿、医療従事者・ボランティア等の写真、新型コロナウイルスとの戦いをテーマとした書画墨跡類、文献資料の電子版やテレビ番組・ニュース報道等のデジタルコンテンツ(複製権及び情報ネットワーク伝達権の提供を含む)、口述記録等、様々な資料類型を挙げています。

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