中国国家図書館

シルクロード国際図書館連盟の第1回大会が開催される(中国)

2021年9月7日、中国国家図書館(NLC)は、9月2日にシルクロード国際図書館連盟の第1回大会をオンライン方式で開催したことを発表しました。NLC及び浙江省文化・観光庁の主催による会議であり、中国側会場は浙江省杭州市に設けられました。

シルクロード国際図書館連盟は、中国が推進する「一帯一路」政策の文化面における取組として、2018年5月に設立されました。今回の大会には、アジア・欧州・アフリカ・オセアニア等の27か国から国立図書館長や文化機関の長計30人余りが、中国国内からも図書館長や研究者30人余りが参加しました。

大会上では、同連盟の目的・組織構成・メンバー・費用負担等の詳細を定めた「シルクロード国際図書館連盟運営規則」(丝绸之路国际图书馆联盟管理办法)が採択されました。この点について、同連盟の今後の運営及び持続的発展に果たす意義の大きさが強調されています。

NLCは大会上で「シルクロードデジタル図書館」や図書館員向け研修といったプロジェクトに関する発表も行っており、同連盟の枠組み内において、資料保存・デジタル化面での協力、図書館運営・人材育成面での交流を強化していく旨が述べられています。

中国の文化・観光部、文化・観光産業に関するシンクタンク建設の対象となるパイロット機関を公表:中国国家図書館を含む19機関

2021年8月19日、中国の文化・観光部は、文化・観光産業に関するシンクタンク建設の対象となるパイロット機関の公表について、関係各部門に通知しています。

2015年1月に中国共産党中央弁公庁及び国務院弁公庁が公表した「中国の特色ある新型シンクタンクの建設強化に関する意見」(关于加强中国特色新型智库建设的意见)を踏まえて実施された取組であり、今回が初の選定・公表となります。

中国国家図書館を含む19機関が選定されており、各機関には重点研究領域が設定されています。中国国家図書館の場合は、政策決定に係るレファレンスサービス、海外中国問題、スマート図書館の3領域となっています。

文化和旅游部办公厅关于公布首批文化和旅游行业智库建设试点单位的通知(文化・観光部, 2021/8/19)
http://zwgk.mct.gov.cn/zfxxgkml/kjjy/202108/t20210820_927274.html

中国文物保護基金会・中国国家図書館(NLC)・バイトダンスが古典籍保存のため協力:バイトダンスからの寄付により特別基金を設立

中国国家図書館(NLC)は、2021年6月18日付けのお知らせにおいて、6月17日にNLCで開催された、NLCと中国文物保護基金会とのパートナーシップ締結及びバイトダンス(字節跳動)による古典籍保存特別基金の設立を記念するセレモニーの様子を紹介しています。バイトダンスは中国のIT企業であり、動画投稿アプリ「TikTok」の運営元としても知られています。

NLCと中国文物保護基金会は、今回のパートナーシップ締結を通じ、古典籍の保存・研究・デジタル化・人材育成・利活用等の面で協力を深めます。このパートナーシップによる成果創出を促進するために、中国文物保護基金会はバイトダンスと協力し、古典籍保存のための特別基金を設立しました。バイトダンスは、同基金への初回寄付分として1,000万元を提供しています。

中国新聞網による2021年6月18日付けの記事でも、同セレモニーの開催を報じています。記事では、今回の基金が「インターネット企業」(互聯網企業)による資金援助を受けた初の古典籍保存基金であることや、初回寄付分1,000万元が、NLC所蔵『永楽大典』をはじめとした古典籍の修復と、古典籍修復の専門人材育成に活用されることを紹介しています。また、バイトダンスが、同社のサービスを活用し古典籍の保存・文化の継承を支援することにも言及しています。

中国国家図書館、5Gの技術に基づく新たな読書を体験できる閲覧スペースを設置

中国・新華網は、2021年6月8日付けの記事で、中国国家図書館(NLC)本館北区2階に新たに2つの閲覧スペースが設置されたことを報じています。

一つ目は、5GやVR技術といった最先端の技術を用いた新たな読書を体験できる、「没入型」読書体験スペースです。同スペースは、NLCが取り組む「5G時代の新たな読書とスマートライブラリーの構築」の重要な実践と位置付けられており、出版物の輸出入事業等を行う中国の国有企業である中国図書進出口(集団)総公司、中国の情報通信機器大手である華為技術(Huawei Technologies)との協力により設置されました。

二つ目は、優れた書籍や古典籍を利用したグッズ(文化創造産品)等を展示し、文化サロンとしての機能も備えた「国図書房」です。

新技术赋能新阅读 国家图书馆开放新阅读空间(新華網, 2021/6/8)
http://www.xinhuanet.com/book/2021-06/08/c_139996301.htm
※両スペースの写真が掲載されています。

中国国家図書館、『永楽大典』研究センターを設立

中国新聞網による2021年5月31日付けの記事で、中国国家図書館(NLC)による『永楽大典』研究センターの設立が報じられています。

『永楽大典』は中国・明代に編纂された中国最大級の類書(一種の百科事典)です。記事では、研究センター設立の意図として、国内外の専門家を結び付け、『永楽大典』の研究を進めるとともに、その価値・意義を広く示すことを挙げています。

あわせて、2021年6月1日からNLCで『永楽大典』に関する展覧会が開催されることも紹介されています。

中国国家图书馆成立《永乐大典》研究中心(中国新聞網, 2021/5/31)
http://www.chinanews.com/cul/2021/05-31/9489346.shtml

中国国家図書館など中国の図書館10館が古典籍のデジタル公開を実施:全国合計で1,700部余りの規模

中国国家図書館(NLC)は、2021年4月25日付けの記事において、国内の図書館9館と共同で、古典籍のデジタル公開を一斉に実施したことを紹介しています。9館の内訳は、天津図書館、南京図書館、安徽省図書館、湖北省図書館、四川省図書館、雲南省図書館、チベット自治区図書館、杭州図書館、河南省唐河県図書館です。

今回の一斉公開では、全国合計で古典籍1,700部余りが公開され、これまで全国で公開された古典籍の累計は7万4,000部に達しました。今回の公開対象に含まれる特徴的な資料として、チベット文及び中医薬関係の古典籍を挙げています。その他、宋・元代の善本や明・清代の古典籍等も含まれています。

記事では、NLCが2016年に「中華古典籍資源データベース」(中華古籍資源庫)、「全国古典籍センサス登録基本データベース」(全国古籍普査登記基本数据庫)を公開して以来、NLCは古典籍3万3,000部を公開しており、NLCが所蔵する古典籍善本のうち3分の2がオンラインで閲覧可能となっていること等も紹介しています。

中国国家図書館、北京出版集団と戦略協定を締結

2021年5月7日、中国国家図書館(NLC)は、4月29日にNLCの古典籍館において、北京出版集団と戦略協定の締結式を行ったことを発表しています。北京出版集団は、北京市に属する国有の出版企業グループです。

協定では、次のような点において協力を実施する旨が示されています。

・資源の構築・利用、相互利益の達成
・NLCの古典籍と北京出版集団の経験等を活用した、新しいタイプの古典籍出版
・古典籍を利用したグッズ(文化創造産品)の開発
・利用者向けの学習コースの開発
・図書・展示・セミナー等の機能を一体化した「文化複合型空間」の開発・運営
・5G・人工知能等の技術を活用した、未来の新しい読書のあり方を探る試み

国家图书馆与北京出版集团签署战略合作协议(NLC, 2021/5/7)
http://www.nlc.cn/dsb_zx/gtxw/202105/t20210507_201391.htm

中国国家図書館、中国人民解放軍軍事科学院に分館を設置

2021年4月25日、中国国家図書館(NLC)は、4月19日にNLCと中国人民解放軍軍事科学院軍事科学情報研究センターが協力協定に署名し、軍事科学院分館が正式に設立されたことを発表しました。

軍事科学院分館は、NLCが党中央・国家機関の関連部門等に設立した19番目の分館であり、軍事科学情報研究センターが運営を担当します。NLCは、関連業務、技術、サービス等の分野において支援及び指導を行います。また、資料提供、資源の共同構築、軍事に関する古典籍の保存、プロジェクトの申請、研修交流等において、双方の協力関係強化が図られます。

国家图书馆军事科学院分馆正式成立(NLC, 2021/4/25)
http://www.nlc.cn/dsb_zx/gtxw/202104/t20210425_201222.htm

参考:
図書館調査研究リポートNo.12 中国国家図書館の現況
https://current.ndl.go.jp/report/no12

中国国家図書館・中国科学技術館・中国図書館学会が戦略協定を締結:科学知識の普及のため協力

中国・新華網は、2021年3月11日付けの記事で、同日に中国国家図書館(NLC)・中国科学技術館・中国図書館学会が戦略協定を締結したことを報じています。協定に基づき、協力して科学知識の普及と科学に関する素養の向上に取り組むとしています。

NLCは、科学技術に関する総合博物館である中国科学技術館と、展示や講座、児童・生徒向けイベントの開催、電子図書館事業等での協力や、AR・VRや人工知能等に関する技術的検討、科学知識の普及に関する資源のサービスプラットフォーム構築等に取組みます。

また、中国科学技術館と中国図書館学会は、「十四五」(第14次5か年計画、2021年から2025年までが対象)期間中、全国の県レベルの公共図書館200館以上において、中国科学技術館の出張展示プログラムを協力して実施します。

国家图书馆与中国科技馆等携手推动全民科学文化素质提升(新華網, 2021/3/11)
http://www.xinhuanet.com/politics/2021-03/11/c_1127200517.htm

CDNLAOニュースレター、最新号で「COVID-19パンデミック下の図書館サービス」を特集:5か国の国立図書館におけるサービスを紹介

2021年2月25日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第97号を公開しました。

特集として「COVID-19パンデミック下の図書館サービス」を取り上げており、中国、インドネシア、日本、パプアニューギニア、シンガポールの国立図書館によるサービスを紹介する以下の記事を掲載しています。

ページ