ユネスコ

ユネスコ、記録遺産の保存に関する政策対話“Documentary Heritage at Risk: Policy Gaps in Digital Preservation”の報告書を公開

2021年9月21日、ユネスコは、記録遺産の保存に関する政策対話“Documentary Heritage at Risk: Policy Gaps in Digital Preservation”の報告書を公開したことを発表しています。

この政策対話は、政治的・社会的・環境的動向がデジタル保存のための政策立案に与える影響に焦点を当て、2020年10月に開催されました。当日の記録動画もYouTube上で公開されています。

発表によれば、同報告書はユネスコ「世界の記憶」プログラムの国際諮問委員会保存小委員会が作成したものであり、記録遺産のデジタル保存に関する国際的な政策アジェンダのために優先的に取り組むべき課題を示しています。

ユネスコ、世界中のオープンアクセス情報のポータルサイト“Global Open Access Portal”の新しいバージョンの公開を発表

2021年9月29日、ユネスコが、世界中のオープンアクセス(OA)情報のポータルサイト“Global Open Access Portal”(GOAP.info)の新しいバージョンの公開を発表しました。

同バージョンは、ユネスコ、学術出版プラットフォームRedalyc、ラテンアメリカの学術出版・オープンサイエンスのための情報基盤AmeliCA、インド統計大学(Indian Statistical Institute)らの協力により構築されました。

発表の中では、テキストによる検索に加え、地図による国ごとの検索ができ、166か国のOAに関する情報が含まれており、主なイニシアチブ、イベント、出版物がまとめられています。また、公開されている情報を基にした動的なコンテンツや、非営利ジャーナルの出版のワークフロー、OAに関連するオープン教育資源が提供されています。

現在公開されているものはベータ版とあり、フィードバックの募集が行われています。

“UNESCO PERSIST”プロジェクト、MLA機関向けのデジタル遺産保存のガイドラインの第2版を公開

2021年9月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、ユネスコのPERSISTプロジェクトが、MLA機関向けのデジタル遺産保存のガイドライン“The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation”の第2版を公開したと発表しています。

第2版は、IFLA・国際公文書館会議(ICA)・国際博物館協議会(ICOM)からの代表を含む専門家により執筆されたもので、今回、英語版・スペイン語版・アラビア語版が公開されています。

G20文化大臣会合で、文化に関する根本理念や求められる行動についての宣言が採択

2021年7月31日、イタリアのローマにおいて7月29日から7月30日にかけて行われたG20文化大臣会合で、「G20文化大臣のローマ宣言」(Rome Declaration of the G20 Culture Ministers)が採択されたと発表されました。

同宣言は、2020年にサウジアラビアで開催されたG20での会議等の内容を踏まえたものであり、2019年に国際連合の総会で採択された「文化と持続可能な開発」(Culture and sustainable development)の趣旨に賛同していると述べられています。ユネスコ、OECD、欧州評議会(Council of Europe)、国際博物館会議(ICOM)をはじめとした国際的な文化関係機関の代表者らと文化大臣によって検討されました。

以下の5つに関する根本理念と、27項目の求められる行動がまとめられています。

1.復興と持続可能でバランスの取れた成長の原動力としての文化・文化セクター
2.文化遺産の保護
3.気候変動への対応
4.トレーニングと教育による能力開発
5.デジタル化と新技術

韓国国立中央図書館(NLK)、ユネスコ韓国委員会と業務協約を締結:メディア・情報リテラシー関連の共同広報・キャンペーンの推進等

2021年7月6日、韓国国立中央図書館(NLK)が、ユネスコ韓国委員会と業務協約を締結したと発表しています。

業務協約は、研究事業・課題に対する相互での意見聴取、メディア・情報リテラシー関連の共同広報・キャンペーンの推進、ユネスコ韓国委員会の知識情報資源のデジタル化の支援と共有を目的としたものです。

「メディア・情報リテラシー関連の共同広報・キャンペーンの推進」は、アジア太平洋地域を対象とした「ユネスコ・グローバル・メディア情報リテラシー」キャンペーンを両機関が共同で推進することを意図したものです。NLKが持つ国内外の図書館ネットワークを活用して実施することでキャンペーンが拡散することが期待されています。また、今後、両機関が、メディア・情報リテラシー関係の研究事業を実施する際に、研究方法についてお互いに意見を聴くなどして協力する計画です。

また、「ユネスコ韓国委員会の知識情報資源のデジタル化」では、同委員会が所蔵している重要な資料をより多くの国民が共有できるようデジタル化を行うものです。デジタル化された資料はNLKのウェブサイトを通じて公開するとともに、同委員会にも保存と活用のためにデータを提供する予定としています。

Sparc Europe、欧州の高等教育機関の図書館等におけるオープンエデュケーション推進に関する2021年から2023年の戦略を発表

2021年5月31日、Sparc Europeのオープンエデュケーション(OE)の発展支援等を行う欧州の図書館員のネットワーク“European Network of Open Education Librarians” (ENOEL)が、2021年から2023年にかけての戦略計画を発表しました。

高等教育における図書館は、欧州の教育資源・実践をオープンかつ再利用可能にするうえで重要なパートナーであり、ENOELの活動の主な対象は欧州の高等教育機関の図書館員コミュニティとすると述べています。

活動の主要な目標に、ユネスコ(UNESCO)によるオープン教育資源(OER)促進のための勧告の実施支援を掲げています。取り組む事項として、「能力育成」「OERを支援するポリシーの策定」「包括的で公正な質のOERの推進」「OERの持続可能なモデル構築の促進」「OERに関する国際協力の推進と強化」が挙げられています。

国際図書館連盟(IFLA)、改訂作業中の「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」で対処・拡張されるコンセプトの一部を紹介

2021年3月23日、国際図書館連盟(IFLA)が、改訂作業中の「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」で対処・拡張されるコンセプトの一部を紹介しています。

IFLAの公共図書館分科会では、公共図書館の現在の状況や使命を反映できるように「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」の改定作業を行っており、2020年には世界中の図書館からアイデアを集めるための調査を実施しました。

改訂版において取り上げられ、拡張されるコンセプトの一部として、「情報社会」「リモートアクセス」「図書館と持続可能な開発」の3点が示されており、IFLAでは、今後数か月の間で、ユネスコや公共図書館分科会と協力し、改訂版を完成させるとしています。

Coming in 2021: a Public Library Manifesto for Today (and Tomorrow)(IFLA,2021/3/23)
https://www.ifla.org/node/93780

国際学術会議(ISC)、ユネスコの「オープンサイエンスに関する勧告」の草案に関する研究者コミュニティを対象としたオンラインアンケート調査の結果を公開

2021年3月4日、国際学術会議(ISC)は、ユネスコの「オープンサイエンスに関する勧告」の草案に関する研究者コミュニティ向けオンラインアンケート調査について、結果を公開したことを発表しました。

ISCはユネスコを支援する目的で、世界の140か国以上のアカデミーが加盟するThe InterAcademy Partnership(IAP)、工学分野の専門家の国際組織であるWorld Federation of Engineering Organizations(WFEO)、欧州のアカデミー組織連盟であるAll European Academies(ALLEA)と共同して、2020年11月25日から12月15日まで同草案に関するオンラインアンケートを実施しました。アンケート調査には89か国から425件の回答が寄せられました。

ISCはアンケートの回答について、概ねユネスコの草案に対して好意的であったが、重要な懸念点や不足な点が指摘されていると説明しています。アンケート調査の結果はISCのウェブサイト上で公開されています。

仏・オープンサイエンス委員会、ユネスコの「オープンサイエンスに関する勧告」の草案に意見提出

2021年1月18日付で、フランスの高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)によるオープンサイエンス国家計画の一環として設置されているオープンサイエンス委員会(Le comité pour la science ouverte)が、ユネスコの作成した「オープンサイエンスに関する勧告」の草案に意見提出したことを発表していました。

同委員会はユネスコの草案に高い評価を示しつつ、学術的な出版物に特有の課題、研究コミュニティや高等教育研究機関のローカルな取り組みの多様性を考慮した内容で再調整を図るための提案を行いました。学術出版の担い手・経済モデル・形式・使用される言語の多様性を促進する「書誌多様性」の原則をより一層重視すること、オープンではない研究データも特定の用途の下では利用可能とする「データ共有」の概念を強調すること、オープンサイエンスの目的・中心的な価値・基本理念として「再現性」について本文中に明記すべきであることなどを提言しています。

提出された意見の全文はフランス語・英語により、同委員会のウェブサイト上でそれぞれ公開されています。

国際図書館連盟(IFLA)、ユネスコの「オープンサイエンスに関する勧告」の草案に意見提出

2021年1月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、ユネスコの作成した「オープンサイエンスに関する勧告」の草案に意見提出したことを発表しました。

IFLAは、2019年から開始したユネスコのオープンサイエンスの取り組みが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、密接な協力による治療法の迅速な開発の必要性・ロックダウンに伴う情報アクセスの困難等に直面したことでさらに緊急性を増しており、公表された草案は、連携、オープンアクセス・オープンデータ等の促進、公平性、包摂性など、図書館にとっての重要課題を強調したものであると評価しています。

その上で、IFLAは草案で示されたメッセージをより一層強調するという観点から、図書館員の果たすことのできる役割を明確化すること、著作権法の規定がオープンサイエンスの障害とならないように各国で改定を進めること、などについての意見をユネスコに提出しました。

IFLA Submits Comments on draft UNESCO Open Science Recommendation(IFLA,2021/1/22)
https://www.ifla.org/node/93594

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