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OCLC Researchと欧州研究図書館協会、欧州の研究情報管理基盤での永続的識別子の採用と統合に関する共同調査を開始

2017年6月13日、OCLC Researchと欧州研究図書館協会(LIBER)は、欧州の研究情報管理基盤での永続的識別子(PIDs)の採用と統合に関する共同調査を開始すると発表しています。

欧州の研究情報管理の単館での実装に関する既存の研究を補完し、拡張することで、大学・研究図書館の指導者に、組織・グループ・国家・多国籍規模での研究情報管理の新たな動向や課題に対する有益な洞察を提供する事を目的としています。

永続的識別子の採用と統合や、曖昧さの解消や相互運用性の支援における役割に着目して、フィンランド・ドイツ・オランダ3か国での研究情報管理の実践を調査することで、国家規模での研究情報管理基盤や研究情報管理の実践、永続的識別子統合の具体例の事例研究を行ないます。

OCLC Research and LIBER to launch collaborative information management study(OCLC,2017/6/13)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201716dublin.html

ISBNを入力するとWikipediaの記事からWorldCat搭載資料へのリンクを自動生成:OCLCとWikimedia財団が連携

2017年5月11日、OCLCとWikimedia財団は、Wikipediaの記事の編集時に、WorldCatに搭載された資料へのリンクを容易にするために連携したと発表しています。

これまで、参照情報源を追加するには、wikicodeに従って、カット&ペーストや入力することが必要で、必ずしも容易ではなかったことから、WorldCatの検索APIを、Wikipediaのビジュアルエディタの引用ツールに組み込むことで、ISBNを入力すれば、WorldCat内の情報へのリンクを自動生成し、参照情報として簡単に追加できるようにしたものです。

OCLC and Wikipedia Library link citations to millions of library materials, expanding access to quality sources(OCLC,2017/5/11)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201713dublin.html

OCLC Research、アーキビストがIT専門家と効果的に連携するために必要な知識を解説した手引きを公開

2017年4月27日、OCLC Researchが、“Demystifying IT: A Framework for Shared Understanding between Archivists and IT Professionals”を公開しました。

あらゆる種類の電子記録やデジタルコンテンツへの対応が必要となった現状に鑑み、アーキビストが、その問題を解決するためにIT専門家と効果的に連携する際に知っておくべき、IT分野における優先事項・技術・文化を解説したものです。

2015年7月に公表した報告書“The Archival Advantage : Integrating Archival Expertise into Management of Born-digital Library Materials”の手引きであり、図書館やアーカイブ機関がボーンデジタル資料管理を実施するにあたって必要な知識を得るための事業“Demystifying Born Digital”シリーズの後継レポートとして位置付けられています。

カナダ国立図書館・文書館、総合目録システムに“WorldShare Management Services”を採用

2017年3月23日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、総合目録システムに、OCLCの“WorldShare Management Services”(WMS)を採用すると発表しています。

現在のカナダの総合目録システム“AMICUS”をリプレースするもので、総合目録のデータはWorldcatに登録され、Worldcat内にカナダ関係のサブセットを作成し、LACのウェブサイトから利用できるようにします。

また、OCLCはLACに対して、WMSを用いたフランス語の著者名典拠ファイルの管理機能を提供する一方、LACによって作成されたフランス語の著者名典拠ファイルデータはOCLCのカタログサービスに統合され、VIAFを通じて無料で提供されます。

新しいシステムは、今後2年をかけて導入される計画で、2018年に完全に移行された後、“AMICUS”はサービスを終了します。

また、OCLCとLACの協定に基づき、LACが、小規模な公共図書館や大学図書館の支援を目的に、ILLやコピーカタロギングの利用料を支払うことになっています。

Ithaka S+RとOCLC Research、共同研究プロジェクト “University Futures; Library Futures”を発表

2017年4月10日、Ithaka S+RがOCLC Researchとの共同研究プロジェクト “University Futures; Library Futures”を発表しています。

高等教育の変化のなかでの研究図書館の未来をテーマとしており、図書館がこれまでのような蔵書量ではなく、サービスを基準に区別した時に何が起こるか、また、その成功のためのモデルはあるかという研究課題のもと実施されます。

University Futures; Library Futures OCLC Research and Ithaka S+R Join Forces on New Research Project(Ithaka S+R,2017/4/10)
http://www.sr.ithaka.org/blog/university-futures-library-futures/

CA1896 - 動向レビュー:共同運用による図書館システム導入の新たな可能性 / 上野友稔,香川朋子,片岡 真

日本の学術機関で運用する図書館システムは、冊子資料の書誌ユーティリティであるNACSIS-CATを中心とした構成により30年以上の歴史を持つ。図書館システムは安定、成熟した状態にある一方、急速に進展した電子リソースの管理やサービスの利活用など、学術情報流通の変化に十分に対応できていない。

CA1895 - 動向レビュー:デジタルレファレンスサービスの変化 / 渡辺由利子

An Answer for Everything: 10 Years of “Ask a Librarian”(あらゆる質問への答え:Ask a Librarianの10年)。2012年6月28日、このようなタイトルのお知らせが、米国議会図書館(LC)のウェブサイトに掲載された。インターネット上でレファレンスを受付けるAsk a Librarianのサービスが始まって10年が経ち、この間に58万件近くの問い合わせに答えてきたという内容であった。

OCLC Researchが、研究データ管理の「現実」を調査する報告書シリーズの第1弾を公開

2017年3月30日、OCLC Researchが、研究データ管理(RDM)の「現実」を調査する報告書シリーズ“The Realities of Research Data Management”の第1弾として“A Tour of the Research Data Management (RDM) Service Space”を公開しました。

RDMサービスに関して異なる選択をした世界の4つの研究大学(英・エジンバラ大学、米・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、豪・モナシュ大学、蘭・ヴァーヘニンゲン大学)の、計画時の意思決定、開発、導入に焦点をあてた調査で、これらの機関が如何にしてRDMに関する能力を獲得したかを検証しています。

第1弾の報告書では、4大学の事例に加え、北米・欧州・豪州の研究大学におけるRDMサービスを調査し、以下の3つをRDMサービスにおける主要な構成要素として指摘しています。

・教育:研究者や利害関係者に、自身のデータ管理や長期的なキュレーションの仕組みを整える重要性や、時には必要性を伝える。

・専門知識:RDMの課題に取り組む研究者に対して、意志決定の支援やカスタマイズされたソリューションを提供する。

OCLC Research、MLAの相互理解や連携の拡大を目的に実施した調査の報告書を公開

2017年3月21日、OCLC Researchが、報告書“Collective Wisdom: An Exploration of Library, Archives and Museum Cultures”を公開しました。

特に継続教育や専門性開発の分野において、お互いの部門の実践や文化等の相互理解や、連携の拡大を目的に、18人の司書・学芸員・アーキビストが各部門の年次総会(米国博物館協会年次総会、米国図書館協会年次大会、米国アーキビスト協会年次大会)に参加し、得られた知見や推奨事項をまとめたものです。

参加者は、3部門において共通する課題として、保存・保全、多様性・公平性・包含性、雇用と職場の慣行、持続可能性(予算と環境)をあげ、また、必要な資料や各機関の公共的価値を確保するために、個人・組織・部門毎はもちろん3部門全体としてのよりよい擁護者となる必要性を指摘しています。

また、MLA連携に関する推奨事項やアイデアなどは、付録Aとして纏められています。

図書館員が研究データ管理を遂行するにあたって影響を与える要因に関する調査(文献紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が刊行するCollege & Research Libraries(C&RL)誌が、図書館員が研究データ管理(RDM)を遂行するにあたって影響を与える要因について調査した結果をまとめた論文“Librarians’ Perspectives on the Factors Influencing Research Data Management Programs” のプレプリントを公開しています。

論文の著者が所属するOCLCによる内容紹介によると、同論文は、36人の米国の図書館員にインタビューを行なった成果をまとめたもので、RDMを促進する要因として、

・組織間でのコミュニケーション、調整、連携
・継続的な学習やOJT
・専門家の配置
・文化の転換や関係性構築のためのリーダーシップへの支持
・デジタルリポジトリ

をあげ、制約する要因としては、

・データストレージや電子資料保存のための資金面、技術面での課題
・限られた労働時間内での多大な要求
・RDMについての能力がある職員の不足
・研究者の図書館に対する認識の古さ

を指摘しています。

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