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OCLCのクラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”、クラウドシステムのセキュリティ審査を行うStateRAMPの認定で準備完了ステータスに

2021年10月6日、OCLCは、WorldCatを基盤とするクラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”が、StateRAMPの審査を受け、認定ベンダーリストに「準備完了(Ready)」のステータスで追加されたことを公表しました。

StateRAMPは、米国国立標準技術研究所(NIST)の情報システムおよび組織のセキュリティおよびプライバシー管理に基づいたセキュリティ基準に基づいた審査を行う非営利団体です。州や地方自治体の利用するクラウドサービスプロバイダーへ要求されるサイバーセキュリティ標準への対応を標準化するというニーズから設立されました。「準備完了」のステータスは、最低限の要件を満たしていることを意味します。

E2433 - IAによる地域ウェブ情報収集支援の取組Community Webs

  国立国会図書館では国内のウェブサイトを定期的に収集し,保存,公開する国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)を行っている。国内では,このような取り組みはまだ一般的ではなく,ウェブ上でのみ公開された行政資料を電子的に保存している取り組みを含め,ウェブアーカイブを行っている公共図書館はほとんどない(E2044参照)。一方,米国では世界中のウェブサイトを収集,保存,公開しているInternet Archive(IA)と連携し,近年ウェブアーカイブのプロジェクトを始動した地方の公共図書館がある。本稿では,IAとそれらの図書館の取り組みについて紹介する。

OCLC、各国の出版社等とコンテンツのメタデータ提供に関する新たな契約を締結

2021年9月28日、OCLCは、各国の出版社・コンテンツプロバイダーとコンテンツのメタデータ提供に関する新たな契約を締結したことを紹介しています。最近の契約締結先として、米・Springer Publishing CompanyやOpenStax、英・UCL Pressなど18社を挙げています。

契約により、図書(紙・電子)、学術誌、データベース、その他の学習教材に関するメタデータがOCLCのデータベース“WorldCat Discovery”に提供され、検索可能になる旨が述べられています。

OCLC signs new agreements with publishers and other content providers worldwide(OCLC, 2021/9/28)
https://www.oclc.org/en/news/releases/2021/20210928-new-publisher-agreement.html/

OCLC Research、図書館におけるWikipediaの活用に関する単行書の電子版を無料公開

2021年9月2日、OCLC Researchは、図書館におけるWikipediaの活用に関する単行書“Leveraging Wikipedia: Connecting Communities of Knowledge”について、電子版を無料公開すると発表しました。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC 4.0での公開です。

同書は、米国図書館協会(ALA)のユニットであるALA Editionsから2018年に出版されたものであり、編者はOCLC ResearchのMerrilee Proffitt氏が担当しました。内容については、図書館がWikipediaと提携してコンテンツの質を向上させると同時に、図書館のサービスやコレクションをオープンウェブ上でさらに可視化する方法を伝えるものであると紹介されています。

OCLC、世界の図書館員の持続可能な開発目標(SDGs)への理解や貢献について調査した結果を公表

2021年9月1日、OCLCが“United Nations Sustainable Development Goals Study 2021”を公開しました。

OCLCのグローバル評議会がOCLCの調査・市場調査チームと共同で、世界中の図書館員を対象に、持続可能な開発目標(SDGs)への理解や、図書館が目標にどうように貢献できるか/貢献しているかについて調査した結果をまとめたものです。

99か国の1,700人以上からの回答から、図書館はSDGsの17の全ての目標に対して、明示的にも、暗黙のうちにも、何らかの方法で貢献しているということがわかったとしており、また、図書館員は、自身や図書館が、SDGsの「4 質の高い教育をみんなに」「3 すべての人に健康と福祉を」「11 住み続けられるまちづくりを」「5 ジェンダー平等を実現しよう」に対して、大きな役割を果たし、最も大きな影響を与えていると考えているとしています。

REALM Project、図書館・アーカイブ・博物館関係者向けに、新型コロナウイルス感染症の変異株・ワクチン及び換気に関する知見を要約した資料(2021年8月版)を公開

2021年8月12日、図書館・アーカイブ・博物館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、スライド“Research Briefing: Vaccines, Variants, and Ventilation”(2021年8月12日付け)を公開していました。米・バテル記念研究所の研究者が作成した資料です。

同スライドは、2021年1月1日から7月26日までに発表された科学論文のレビューを踏まえたものであり、新型コロナウイルス感染症の変異株・ワクチンに関する知見を要約した内容となっています。発表では、注目すべき点として次の内容等を挙げています。

・教室内での感染防止に焦点を当てた研究では、換気を変えること(ventilation changes)で平均感染リスクを25%低減させる効果があり、社会的距離を1.5メートルから3メートルに広げることで感染リスクを65%低減させることができた。(スライド31)
・専門家はトイレの換気扇を常時稼働させることを推奨している。その上で、排出された空気が再度入って来る可能性があるため、トイレの窓は開けないように指摘している。(スライド38)

国立情報学研究所(NII)、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築開始を発表

2021年6月17日、国立情報学研究所(NII)が、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築開始を発表しています。

再構築は、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」を踏まえて行われるもので、大学図書館のシステムと連携し、デジタル化された学術資料(電子ジャーナル、電子ブック等)への対応を含む新たな図書館システム・ネットワーク構築の一環として実施されます。

2022年からの稼働開始が目指されてる電子リソース管理サービスでは、国内外の出版社・学会等から大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)に提出された電子リソース製品の利用条件やタイトルリスト等、共通性の高いデータを蓄積し、公開許諾が得られたデータについて利用可能にするとしています。システムには、電子リソースの管理プラットフォームとして世界で多数導入されているEx LibrisのAlmaが採用されます。

OCLC、アーカイブ・特殊コレクションの購入・管理に必要なリソースを理解するための報告書を公開

2020年3月16日、OCLCが、報告書“Total Cost of Stewardship: Responsible Collection Building in Archives and Special Collections”を公開しました。

同報告書は、情報に基づいた共有コレクション構築の決定をアーカイブや特殊コレクションが行なうことを支援し、コレクション管理とコレクション開発に関する考察をとりまとめ、キュレーター・管理者・技術者の間の意思疎通を促すことを目的に作成されたリソースをまとめたものです。報告書本文、注釈付き関連文献リスト、コミュニケーションツール・コスト算出ツール・ツールのマニュアルから構成されています。

OCLCのResearch Library Partnershipのコレクション開発・運用への影響に関するワーキンググループ(Collection Building and Operational Impacts Working Group)が作成したもので、責任をもってアーカイブや特殊コレクションを購入し管理するために必要なリソースを理解するための全体的な方法を提案するものとなっています。

E2368 - 「次世代のメタデータへの移行」に関する報告書

2020年9月,OCLC Researchは,次世代のメタデータへの移行に関する報告書,“Transitioning to the Next Generation of Metadata” を公開した。本報告は,メタデータ・マネジメントに関する意見交換等の活動を行う“OCLC Research Library Partners Metadata Managers Focus Group” による,2015年から2020年にかけての議論や次世代のメタデータに関わる予測の集大成であり,近年のメタデータの展開の概観と,次世代のメタデータへの移行が図書館サービスに与える影響の検討を行っている。

REALM Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第7回目・第8回目のテスト結果を公表:気温によるウイルスの減衰率の差を調査

2021年2月11日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第7回目・第8回目のテスト結果を公表しました。

第7回目・第8回目の調査は、低温(1度から4度)と温暖(28度から29度)な環境下での新型コロナウイルスの自然減衰の差をテストしたものです。テスト素材には、ハードカバーの表紙、ソフトカバーの表紙、プラスチック製の保護カバー、発泡ポリエチレンが用いられ、ウイルスを付着させ乾燥させた後、外光や空気のない環境制御された装置にいれて実験されました。

調査結果として、低温下での減衰率は温暖下でのものと比べて著しく遅く、検出可能なレベルのウイルスが10日後でも存在したと紹介されています。一方で、温暖な環境下では、プラスチック制の保護カバー以外の全ての素材で6日目までには検出されなくなりました。これは常温下よりもやや速いと説明されています。

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