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OCLC、リモートアクセス用ソフトウェアEZProxyのバージョン7.0を公開

2020年3月20日、OCLCが、リモートアクセス用ソフトウェアEZProxyのバージョン7.0を公開しました。

64ビット版のみの開発、OpenSSL 1.1.1dによるセキュリティの向上、Google Chrome 80の変更に対応するより柔軟なcookieの処理が機能拡張・新機能として紹介されています。

EZproxy 7.0 available(OCLC, 2020/3/20)
https://www.oclc.org/en/news/announcements/2020/ezproxy-70.html

参考:
OCLC、リモートアクセス用ソフトウェア“EZProxy”を利用する図書館向けにデータの分析サービスとして“EZproxy Analytics”の提供を開始
Posted 2020年1月16日
https://current.ndl.go.jp/node/39976

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のデューイ十進分類法(DDC)による分類方針は保留中(記事紹介)

デューイ十進分類法(DDC)編集チームによるブログ“025.431: The Dewey blog”の2020年3月2日付の投稿において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のDDCによる分類について、現在の検討状況を報告した記事を公開しています。

記事ではCOVID-19の分類に関する推奨がまだ定まっていないことを報告しています。その背景として、2000年代初頭に流行した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」のケースでは、米国国立医学図書館(NLM)が医学件名標目表(MeSH)上で、SARSを「呼吸器感染症(Respiratory Tract Infections)」を上位語とする標目に定めたことに倣って、呼吸器系疾患に対応した616.2へ分類するようにしていましたが、今回のCOVID-19の場合には事情が異なっていることを説明しています。

OCLCと米・公共図書館協会(PLA)、米国の公共図書館の「オピオイド危機」対応に関する共同プロジェクトの最終成果物として危機対応のための戦略を提供する報告書を公開

2020年2月26日、OCLCと米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)は、米国の公共図書館の「オピオイド危機(opioid crisis)」対応に関する共同プロジェクトの最終成果物となる報告書“Call to Action: Public Libraries and the Opioid Crisis”を公開したことを発表しました。

同報告書は、公共図書館がオピオイド危機という全国的な公衆衛生上の緊急事態に対する地域としての対応を決定するにあたって、考慮すべき検証済みの戦略を提供するものとして作成されました。公共図書館がオピオイド危機対応に関与する方法についての選択肢とアイデアを生みだすために、次の5つの行動の類型を提供しています。

・地域の医療データを評価する
・共に対処にあたることのできる地域のパートナーを探し出す
・スタッフや地域住民への教育を実施する
・図書館スタッフのケアの必要性を考慮する
・地域のニーズに応じたプログラムやサービスを提供する

OCLC、リモートアクセス用ソフトウェア“EZProxy”を利用する図書館向けにデータの分析サービスとして“EZproxy Analytics”の提供を開始

2020年1月14日、OCLCは、リモートアクセス用ソフトウェア“EZProxy”を利用する図書館向けにデータの分析サービスとして“EZproxy Analytics”の提供を開始したことを発表しました。

EZproxy Analyticsは、利用状況等のデータの保存・抽出・強化・レポート作成・視覚化等の分析プロセス全体を自動的に管理し、シンプルなダッシュボード形式に変換するサービスで、フランスのコンソーシアムCouperinとの提携により開発されました。サービスを活用することで、図書館はデータをより実用的な洞察に変換すること等が可能になり、電子資料の投資利益率を容易に把握可能になる、としています。また、アクセス拒否状況の検知により非購読資料の利用状況把握や、認証情報の侵害状況に関するレポート提供によりセキュリティ侵害への対応にも役に立つ、としています。

EZproxy AnalyticsはEZproxyの追加オプションとして提供され、米国・欧州・中東・アフリカのEZproxy導入館ではすでに利用可能になっています。オーストラリア・ニュージーランド・アジア太平洋地区の図書館では2020年後半に利用可能になる予定です。

OCLC、ウェブ上の学術資料の発見可能性を高めることを目的とした“Entity Management Infrastructure”構築のための助成金を獲得:他機関の典拠ファイルや語彙へのリンクを集約

2020年1月9日、OCLCは、アンドリュー W.メロン財団から、“Entity Management Infrastructure”を開発するための助成金を獲得したと発表しています。開発費用の半額にあたり、残りはOCLCが支出します。助成期間は2021年12月までの2年間です。

“Entity Management Infrastructure”は、図書館及び学術コミュニティにおけるLinked Data管理の取組を支援するためのプロジェクトで、ウェブ上の学術資料の繋がりを促進し、発見しやすくする事を目的としています。

永続的で一元的な基盤として、信頼でき、容易にアクセス可能な著作と個人名の実体の記述を公開するもので、他機関の語彙や典拠ファイルへのリンクを集約させます。

この他、図書館員が記述を編集するための手段を提供するほか、Linked Dataによるメタデータのワークフローを実装する図書館を支援するためのAPIの提供も予定されています。

OCLC Research、図書館でのデータサイエンス・機械学習・人工知能の利用における課題と推奨事項をまとめたポジションペーパーを公開

2019年12月8日、OCLC Researchは、ポジションペーパー“Responsible Operations: Data Science, Machine Learning, and AI in Libraries”を公開しました。

図書館でのデータサイエンス・機械学習・人工知能の利用における技術的、組織的、社会的な課題を以下の7領域に整理し、推奨事項とあわせて示しています。

・責任ある運用へのコミットメント
・メタデータ記述と発見可能性
・手法及びデータの共有
・機械処理可能なコレクション
・労働力開発
・データサイエンスサービス
・専門職間及び学際的な連携の維持

OCLC、目録情報等の管理サービス“WorldShare Record Manager”に機能拡張を実施:美術・建築分野のシソーラス“Getty Art & Architecture Thesaurus”の典拠ファイルが利用可能に

2019年11月25日、OCLCは、目録情報・メタデータ等の管理サービス“WorldShare Record Manager”に機能拡張を実施したことを発表しました。

機能拡張の結果、WorldShare Record Managerで米国のゲティ財団による美術・建築分野のシソーラス“Getty Art & Architecture Thesaurus(AAT)”の典拠ファイルについて、検索や閲覧が可能になっています。AATには、美術・建築・装飾芸術・物質文化・アーカイブ資料を記述するために、美術館・図書館等の文化遺産機関で用いられる用語が含まれています。

機能拡張後のWorldShare Record Managerでは、書誌レコードに記述するためのAATの用語の検索・閲覧・選択、目録レコード間のAATの語彙の検証やリンクの編集などの操作が可能になっています。

米・公共図書館協会(PLA)とOCLC、米国の公共図書館の「オピオイド危機」対応に関する共同プロジェクトの成果を公開

米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)とOCLCが、2018年9月から実施した、米国の公共図書館の「オピオイド危機(opioid crisis)」対応に関する共同プロジェクトの成果である、概要レポート(Summary Report)と事例研究(Case Studies)が公開されています。

米国では、医薬品オピオイドの過剰摂取による死亡事故の急激な増加等により、2017年10月に公衆衛生上の非常事態が宣言されるなど、オピオイドの蔓延が「オピオイド危機」と呼ばれ社会問題化しています。PLAとOCLCは2018年9月から米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成により、公共図書館と地域のパートナーがオピオイド危機への効果的な対処戦略を展開することを支援するために、知見とリソースの共有を進めるプロジェクトを開始しました。

共同プロジェクトでは、オピオイド危機に対処するための様々な戦略を採用している米国内の8つの公共図書館への事例研究が実施されています。事例研究は図書館スタッフや地域パートナー等へのインタビューにより実施され、公開された成果物では公共図書館による対応活動の主な成果として以下のようなことが指摘されています。

OCLC Research、北米の図書の共同管理コレクションの現状をまとめたポジションペーパーを公開

2019年9月26日、OCLC Researchが、米国・カナダにおける、図書の共同管理コレクションの現状をまとめたポジションペーパーを公開しています。

WorldCat登録されている米国・カナダの共同管理コレクションが対象で、調査結果として以下を指摘しています。

・コレクションは、5,920万タイトル9億9,430万点の所蔵があり増え続けている
・重複によりコレクションが希薄化している
・コレクションには多様な出版国、言語の資料が含まれている
・米国北東部がコレクションの集中地域である
・両国のほとんどの地域で冊子版の図書の出版数が所蔵数を上回っている
・コレクションの規模と範囲は、主要な研究機関のみでなく、両国の全ての図書館による貢献の結果である

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