LC(米国議会図書館)

米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINK、共有電子リソースのMARCレコードに代替の件名標目を追加:LCSHの“Illegal aliens”の代替として“Undocumented immigrants”など

2021年4月30日、米・オハイオ州の大学図書館等で構成される図書館コンソーシアムOhioLINKは、共有電子リソースのMARCレコードに代替の件名標目(alternative subject headings)を追加したことを発表しました。

米国議会図書館件名標目表(LCSH)について、修正が提案されているもののまだ反映が行われていない12の件名標目を対象として、修正を反映した、より包摂的(inclusive)な代替の件名標目の追加を行ったことが紹介されています。対象の件名標目のリストも掲載されており、例えば“Illegal aliens”(不法滞在者)の代替となる件名標目として“Undocumented immigrants”(書類のない移民)が追加されています。

E2374 - 米国で電子書籍の法定納本が開始される

2020年12月14日,米国において,著作権登録に関する規則(PART 202, Title 37, Code of Federal Regulations)の改正により,オンラインのみで出版された電子書籍(electronic-only books)が法定納本の対象となる最終規則(final rule)が発効した。この最終規則の要点を紹介したい。

米国議会図書館(LC)、米・オクラホマ大学図書館のタスクフォースによる提案へ合意しLCSHの件名標目“Tulsa Race Riot”を“Tulsa Race Massacre”に変更

2021年3月23日、米国のオクラホマ大学は、米国議会図書館(LC)が同大学図書館のタスクフォースによる提案を受け入れて、米国議会図書館件名標目表(LCSH)の件名標目“Tulsa Race Riot”(「タルサ人種暴動」)を“Tulsa Race Massacre”(「タルサ人種虐殺」)に変更したことを発表しました。

「タルサ人種虐殺」は1921年の5月31日から6月1日にかけて、オクラホマ州タルサのグリーンウッド地区で、白人の暴徒が黒人住民に対する襲撃、家屋・店舗の破壊等を行った事件です。多数の黒人住民が犠牲になり、数千人が家屋等に被害を受け、米国史上でも最大規模の特定人種への暴力事件であるにもかかわらず、当時の報道ではほとんど扱われていませんでした。

同大学図書館の情報専門家らで構成するLCSHの件名標目の変更提案に関するタスクフォースは、この事件について歴史的に正確で文化的に適切な名称を与えるべきであるという立場から、2020年にLCへ件名標目の変更に関する提案書を提出していました。タスクフォースは提案の正当性を裏付けるために、既存のLCのリサーチガイドや議会の記録、Google検索におけるヒット数等の多様な情報源から、「虐殺」が歴史的により正確であり、現在も主に用いられている用語であることを示しています。

米国議会図書館(LC)の新たなLGBTQ+関連リソース(記事紹介)

2021年3月11日、米国議会図書館(LC)のブログに、同館の音楽部(Music Division)による、新たなLGBTQ+関連リソースに関する記事が掲載されました。

在宅勤務中に、音楽部のAcquisitions & Processing Sectionでは、所蔵コレクションについて複数の調査が実施され、そのうちの一つとして、LCの舞台芸術特別コレクションにおけるLGBTQ+のクリエーター・アーティストに焦点を当てた調査が行われました。

記事では、2021年初めの時点で、舞台芸術特別コレクションのうち119件(約25%)がLGBTQ+コミュニティとの関わりを持つものであること等が述べられ、数人のアーティストの紹介が行われています。

調査の結果作成されたリソースについては、各資料に付与された件名標目を用いており、件名標目の付与状況によって漏れがある可能性があるとされています。加えて、二次資料や参考資料を用いて編集したものであり、LCおよび音楽部は、所蔵コレクションに関連する個人のセクシュアリティや、関係、その他の個人的事項についていかなる立場もとらず、示唆も行わないと述べています。

米・ハーバード大学図書館、件名標目“illegal alien”の使用終了を発表

2021年3月9日付で、米国のハーバード大学の公式ニュースサイトである“The Harvard Gazette”に、同大学図書館が、不法在留外国人を指す米国議会図書館件名標目表(LCSH)の件名標目“illegal alien”の使用を終了することに関する記事が掲載されました。

理由として、同様の対応を実施している他の図書館やAP通信社と同様に、人ではなく行動が不法となり得ること、“alien”という単語はこの文脈では紛らわしいこと等が挙げられています。以前は“alien”や“illegal alien”という件名標目が付与されていた8,000件以上の資料について、現在は“noncitizen”や“undocumented immigrant”という件名標目を付与していると述べられています。

記事の中では、件名標目“illegal alien”について、2016年にLCSHを変更する動きがあったものの、米国連邦議会下院で米国議会図書館(LC)に同標目の使用を求める法案が可決されたこと等、これまでの経緯が記載されています。

米国議会図書館(LC)による、新型コロナウイルス感染症に関するコレクションの構築(記事紹介)

2021年3月2日、米国議会図書館(LC)が、同館の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を記録するコレクションに関する記事を公開しました。

LCは、ロックダウンやソーシャルディスタンシングの開始時からCOVID-19関連の資料収集を行っており、収集された資料の中には、個人やコミュニティにおけるCOVID-19の影響を記録した写真や芸術家の反応等が含まれています。

記事では、以下のコレクションについて紹介が行われています。一部は、オンラインで閲覧可能です。

・現代芸術家が作成したコロナ禍関連ポスター
・Flickrと協力し投稿を募った、COVID-19感染拡大下の米国人の経験に関する写真コレクション
・写真家Camilo Vergara氏から寄贈を受けた、COVID-19に関連する写真
・LCの音楽部(Music Division)が構築を計画している、舞台芸術のCOVID-19対応に関するコレクション
・芸術家Toni Lane氏が作成した絵画
・COVID-19に関する分析や経緯の理解に資するデータ
・COVID-19感染拡大に関するウェブサイトの収集
・文書資料

米国議会図書館(LC)アジア部所蔵の日本古典籍に関するデジタル画像コレクション“Japanese Rare Book Digital Collection”(記事紹介)

2021年2月17日付で、米国議会図書館(LC)が、同館の地域研究(Area Studies)に関する4部門が運営するブログ“4 Corners of the World”において、2020年12月に公開を開始した“Japanese Rare Book Digital Collection”の紹介記事を掲載しています。

“Japanese Rare Book Digital Collection”は、LCのアジア部が所蔵する日本古典籍のデジタル画像コレクションです。2021年2月時点で、『源氏物語』の写本、奈良絵本の4作品、日本で作成され研究者による序や注釈を一部含む漢籍の写本など、大半が江戸時代以前に成立し希少性の高い日本古典籍35作品を収録しています。ブログ記事は、コレクションのオンライン公開に当たって新たに25作品がデジタル化されたことに触れながら、収録作品の特徴・背景等を紹介する内容です。

米・アイビー・プラス図書館連合、ウェブアーカイブ“Global Social Responses to COVID-19 Web Archive”を公開

2021年3月1日、米・アイビー・プラス図書館連合が、ウェブアーカイブ“Global Social Responses to COVID-19 Web Archive”を公開したと発表しています。

コロナ禍の人道・社会経済・文化への影響の範囲を理解するために重要な、コロナ禍への地域的・社会的反応を記録化したもので、アイビー・プラス図書館連合が、独・バイエルン州立図書館、米国議会図書館(LC)、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、独・ベルリン国立図書館、米・カリフォルニア大学バークレー校、米・ハワイ大学、米・ミシガン大学、カナダ・トロント大学、米・バージニア大学の図書館員と連携し2020年3月に立ち上げたイニシアチブの成果です。

公開時点で、約80か国からの50言語以上の2,000を超すウェブサイトが収集されています。収集対象は、少数派の民族や無国籍グループが作成したウェブサイトに重点が置かれており、以下のものに限定はされないが、公衆衛生・人道支援・教育を行う非政府組織のウェブサイト、あらゆる分野の文化を創造する有名・無名の芸術家によって公開されたウェブサイト、地域のニュースを公開するウェブサイト、市民団体への参加者や代表者のウェブサイト、関連するブログやソーシャルメディア等が含まれると説明されています。

米国議会図書館(LC)、ロサンゼルス暴動のきっかけとなったロドニー・キング事件の裁判の法廷画家によるスケッチを取得:同館の法廷画コレクションに追加

2021年2月24日、米国議会図書館(LC)が、ロサンゼルス暴動のきっかけとなったロドニー・キング氏(1965年~2012年)への警察官の暴行事件に関する刑事・民事裁判の法廷画269枚を取得したと発表しています。

法廷画家のチェイニー(Mary Chaney;1927年~2005年)氏により描かれた、1992年から1994年にかけて開かれた同裁判の法廷画で、チェイニー氏の遺産管理団体から寄贈されたオリジナル作品140点と、LCが購入した129点から構成されます。今回取得したスケッチは、同館のPrints & Photographs部で所蔵される1964年以降の法廷画のコレクションに加えられます。

米国の歴史に触れるものとして法廷画を収集していること、また、同事件の裁判は、LCが収集し研究者が利用できるようにすべきものとして際立っているとの、同館のグラフィック・アート担当のキュレーターの発言も紹介されています。

米国議会図書館(LC)、「制定順法律集」の第93議会から第103議会(1973年から1994年)分がCongress.govで閲覧可能になったと発表

2021年2月19日、米国議会図書館(LC)は、「制定順法律集(United States Statutes at Large)」の第93議会から第103議会(1973年から1994年)分に収録された法律が、立法情報提供システムCongress.govから閲覧できるようになったと発表しています。

今後も、より多くの過去の法律をCongress.govに搭載していく予定としています。

Now Available on Congress.gov ー The United States Statutes at Large from 1973-1994(In Custodia Legis / LC, 2021/2/19)
https://blogs.loc.gov/law/2021/02/now-available-on-congress-gov-the-united-states-statutes-at-large-from-1973-1994/

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