LC(米国議会図書館)

米国議会図書館(LC)、キャプションや描画等で注釈を付与できる“Speculative Annotation”を公開

2021年7月29日、米国議会図書館(LC)が、LC Labsにおいて“Speculative Annotation”を公開したと発表しています。

同館の2021年のイノベーター招聘プログラムInnovator-in-Residenceにおいて、アーティストのマクレラン(Courtney McClellan)氏が学生や教員による利用を念頭において作成した無料のアプリで、LCのコレクションから選定された資料を選択し、キャプションや描画等で注釈を付与する機能があります。

図書館員が付与した注釈例やリンクされた資料を用いて、資料に関するさらなる調査が可能なほか、自身での調査に基づいて同館のオンラインレファレンスサービスAsk a Librarianでレファレンスサービスを受ける事もできます。

マクレラン氏は、教員が、“Speculative Annotation”で作成したものをハッシュタグ#annotateLOCを付与してソーシャルメディア上で共有し、当該資料とその今日との関係についての全国規模での議論に参加することを期待すると述べています。

8月26日には、マクレラン氏や現代芸術の専門家等によるウェビナーも開催されます。

米国議会図書館(LC)の米国民俗センター、多様なコミュニティにおける文化や伝統の記録を行う個人・機関を対象とした助成を実施

2021年7月23日、米国議会図書館(LC)の米国民俗センター(American Folklife Center)が、新たな助成プログラム“Community Collections grants”を実施すると発表されました。

同助成プログラムは、アフリカ系米国人、先住民族、米国における低代表コミュニティの文化や伝統の記録に取り組む個人や機関を対象としています。最大6万ドルの12か月間の助成10件を提供すると述べられています。

発表によると、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、先住民、その他の少数民族のコミュニティとつながるため、LCが2021年から開始した複数年のイニシアチブ“Ofthe People:Widening the Path”の一環として実施されます。

米国議会図書館(LC)、長期保存のための推奨フォーマットのガイド“Recommended Formats Statement”の2021-2022年版を公開

米国議会図書館(LC)が、長期保存のための推奨フォーマットのガイド“Recommended Formats Statement”の2021-2022年版を公開しています。

同ガイドは年1回更新されており、2020-2021年版から、コンテンツ分類“GIS, Geospatial and Non-GIS Cartographic”等で改訂が行われました。

Library of Congress Recommended Formats Statement - 2021-2022(LC)
https://www.loc.gov/preservation/resources/rfs/index.html

消毒剤が図書館資料に与える影響の調査(記事紹介)

米国議会図書館(LC)の保存部門のスタッフらによるブログ"Guardians of Memory" の2021年6月14日付け記事“Assessing the Impact of Sanitizing Products on Collection Items”で、消毒剤が図書館資料に与える影響を調査した結果が紹介されています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、手指消毒剤や消毒用のティッシュ、スプレーが日常的に使用されています。このような状況を踏まえて、LCの保存研究試験部門(Preservation Research and Testing Division)は、図書館資料で用いられる8種の材料(ブッククロス、羊皮紙、革、光沢紙、新聞紙など)に対する一般的な消毒剤の影響を調べました。あくまで限られた範囲の調査であるとしつつ、調査結果から言えることとして次のような内容が示されています。

米国議会図書館(LC)、1799年から1873年にかけて議会で作成された法案等をCongress.govに追加

2021年7月6日、米国議会図書館(LC)が、同館が1998年に公開したウェブサイト“A Century of Lawmaking for a New Nation”が提供する初期の米国議会関連資料を、立法情報提供システムCongress.govに追加したと発表しました。

発表の中では、Congress.gov上で、1799年から1873年までの議会(第6回議会から第42回議会)で作成された法案や決議案3万3,000件以上が、現代的かつユーザフレンドリーな形式で利用できるようになったと述べています。

また、今後2年間で、第1回および第2回大陸会議(Continental Congress)の記録である“Journals of the Continental Congress”をはじめとした他の歴史的資料を、同ウェブサイトからCongress.govに移す予定としています。

米国議会図書館(LC)、米国著作権局のIT面での近代化を支援する“Copyright Public Modernization Committee”を設置

2021年6月22日、米国議会図書館(LC)が、新たに設置される“Copyright Public Modernization Committee”の委員を発表しました。

LCの米国著作権局のシステムのIT面での近代化のための技術的側面に関し、外部の利害関係者と意思疎通をはかり、公開の討論の場を提供するために設置したもので、応募者の中から選ばれた委員は、著作権局の業務のIT化を含む新たなEnterprise Copyright System(ECS)の開発支援等を行うとしています。

委員13人で、米国情報標準化機構(NISO)、Amazon、米国レコード協会(RIAA)、Internet Archive、 コピーライト・クリアランス・センター(CCC)、Copyright Alliance、ミシガン大学図書館、米国著作権エージェント協会著作権委員会、米国デジタル公共図書館(DPLA)、米国図書館協会(ALA)/大学・研究図書館協会(ACRL)、ワーナーメディア、Picture Licensing Universal System、カーネギーメロン大学図書館から選ばれています。

初会合はオンラインで7月22日に開催され、一般に公開されます(事前の申し込みが必要)。当日の会合は録画され、後から視聴可能と説明されています。

米国議会図書館(LC)、同館のコレクションを活用したデジタル人文学研究を支援する“Computing Cultural Heritage in the Cloud”プロジェクトの開始を発表

2021年6月17日、米国議会図書館(LC)が、“Computing Cultural Heritage in the Cloud”プロジェクトの開始を発表しています。

同プロジェクトは、LCのコレクションと最先端の技術を組み合わせた大規模なデジタル人文学研究を支援するものです。アンドリュー W.メロン財団からの100万ドルの助成を受けて、デジタル人文学・コンピュータ科学の3人の研究者と同館の主題専門家・技術専門家が協力して以下の取組を行います。

・Lincoln Mullen氏(ジョージ・メイソン大学美学美術史学部准教授)
同館のコレクション全体から聖書の引用箇所を検出する“America’s Public Bible: Machine-Learning Detection of Biblical Quotations Across LOC Collections via Cloud Computing”

米国議会図書館(LC)、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止していた閲覧サービスを14か月以上ぶりに再開

新型コロナウイルス感染拡大防止のため閲覧サービスを休止していた米国議会図書館(LC)が、2021年6月1日から、閲覧サービスを14か月以上ぶりに再開しています。

6月1日からは、法律図書館(Law Library)、地理 ・地図(Geography and Map)閲覧室、手稿(Manuscript)閲覧室、逐次刊行物・政府刊行物(Serial and Government Publications)閲覧室が再開され、6月14日からは、舞台芸術(Performing Arts)閲覧室、録音資料(Recorded Sound)閲覧室、版画・写真 (Prints and Photographs)閲覧室、動画(Moving Image)閲覧室が再開しています。

利用にあたっては、事前にレファレンスインタビューを受けて、24時間前までに電話かオンラインレファレンスサービス“Ask a Librarian”を通じて予約する必要があります。

米国議会図書館(LC)、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における医療従事者の音声記録を受け入れ

2021年6月8日、米国議会図書館(LC)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における医療従事者の音声記録の寄贈を受けたことを発表しました。

発表によると、新型コロナウイルス感染症対応の最前線の医療従事者200人以上による音声日記(audio diaries)であり、サンフランシスコを拠点とする医療関係のストーリーテリングコミュニティかつポッドキャストであるThe Nocturnistsにより寄贈されました。

大部分は2020年春の“Stories from a Pandemic”というシリーズのため収集されたものと述べられています。“Stories from a Pandemic”は現在も継続中のコレクションであり、700件以上の録音が含まれています。

寄贈された録音は、LCの米国民俗センター(The American Folklife Center)に保存するとあります。

米国議会図書館(LC)、録音物に関する著作権法の変更についてのレポートを公開

2021年5月27日、米国議会図書館(LC)の全米録音資料保存委員会(National Recording Preservation Board)が、録音物に関する著作権法の変更についてのレポートを公開したと発表しました。

2018年に米国議会で可決された“Orrin G. Hatch — Bob Goodlatte Music Modernization Act”に関するものです。同法律は、音楽作品のライセンス等についての“Musical Works Modernization Act”、1972年以前の録音物に対する保護等を定めた“Classics Protection and Access Act”、録音物の使用により得られたロイヤルティの配分に関する“Allocation for Music Producers Act”の3編で構成されています。

レポートの中では、“Classics Protection and Access Act”を中心とした法律の各編についての解説、録音物の保存についてのケーススタディ等がまとめられています。

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