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米国の非営利団体StoryCorps、コロナ禍の感謝祭におけるオンラインでの会話を記録・保存するGreat Thanksgiving Listenへの参加を呼びかけ:Google CloudのAI技術を用いて会話をテキスト化

2020年11月18日、オーラルヒストリーを記録・保存・共有する活動を行っている非営利団体StoryCorpsが、“Great Thanksgiving Listen”の名称のもと、オンラインでの会話を記録するためのプラットフォーム“StoryCorps Connect”を用いて、祖父母・教師・年配者との会話を録音するよう呼びかけています。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、感謝祭の休暇の計画を再考するよう求められている米国において“StoryCorps Connect”を使って安全に一同に会してもらうとともに、そこでの会話のうち許可が得られたものを、米国の歴史の一部として、米国議会図書館(LC)のStoryCorpsアーカイブで保存するとともに、オンラインで公開する取組です。

また、Google CloudのAI技術と機械学習を用いて、会話のテキスト化も行う計画で、テキスト化された会話は情報として追加するとともに検索を可能とします。

リポジトリの利用・パフォーマンス分析のためのウェブサービス“Repository Analytics and Metrics Portal(RAMP)”を用いた7か国35の機関リポジトリの分析(文献紹介)

2020年11月12日付で、Emerald社が刊行するデジタル情報・流通分野の査読誌“Online Information Review”のオンライン速報版(ahead-of-print)の論文として、“An analysis of use and performance data aggregated from 35 institutional repositories”がオープンアクセスにより公開されています。

同論文は、リポジトリの利用・パフォーマンスの経時的なデータを集約し、オープンデータセットとして提供するウェブサービス“Repository Analytics and Metrics Portal(RAMP)”を用いた機関リポジトリの実績の分析に関する論文です。2017年からサービスを開始したRAMPは、現在、米国のモンタナ州立大学図書館・ニューメキシコ大学図書館が運営し、世界中の55以上の機関リポジトリからデータを集約しています。データ集約にはGoogleのウェブサイト分析用ツールGoogle Search Consoleを利用しています。著者らは2019年の5か月間にRAMPが集約した7か国35の機関リポジトリのデータの分析を実施しました。

“Google Arts & Culture”で、首里城の歴史や文化を伝える「首里城復興」が公開

2020年10月30日、Googleは、首里城の歴史や文化を伝える「首里城復興」をGoogle Arts & Cultureで公開したと発表しています。沖縄県と協力し、2020年10月29日から30日まで沖縄県で開催される第7回世界遺産サミットに合わせて公開されたものです。

「首里城復興」は、日本語又は英語で閲覧できる8つのオンライン展示から構成されています。その一つである「記憶をつなぐ―思い出の写真から復元した首里城」では、国内外から寄せられた写真データに基づき、「OUR Shurijo みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」により復元された首里城正殿などの3Dモデルが公開されています。

記憶とテクノロジーがつむぐ首里城(Google Japan Blog, 2020/10/30)
https://japan.googleblog.com/2020/10/reconstructingshurijocastle.html

デジタル化された書籍群は出版された書籍群全体を反映しているか:1830年代後半に英国諸島で出版された小説の書誌目録を用いた調査(文献紹介)

プレプリントサーバarXivに2020年9月1日付で、文献“What Library Digitization Leaves Out: Predicting the Availability of Digital Surrogates of English Novels”が公開されています。

この文献は、1836年と1838年に英国諸島で初めて出版された小説の書誌目録を利用し、図書館等がデジタル化した書籍群が、その母集団となる出版された書籍群全体を反映しているかどうかを調査したものです。筆者は米・インディアナ大学ブルーミントン校のAllen Riddell氏と、米・パデュー大学フォートウェイン校のTroy J. Bassett氏です。

調査では、書誌目録所載の書籍について、Internet Archive、HathiTrust、Google Books、英国図書館のデジタルコレクションでのデジタル化の有無を確認しています。調査の結果、デジタル化の対象資料には偏りが見られること、特に男性が執筆した小説や多巻形式で出版された小説は、他の種類の小説に比べデジタル化資料の利用可能率が高いこと等が判明したとし、前後の数十年や別ジャンルにおいても同様の傾向が見られる可能性を指摘しています。

Google 画像検索、使用許可情報を提供している画像の絞り込み機能等を追加

2020年8月31日、Googleは、Google 画像検索(Google images)において、利用可能な画像を絞り込むための機能や、当該画像の使用許可情報が掲載されているページへのリンクを追加したと発表しています。

画像の公開者・作成者が使用許可情報を提供している画像には、検索結果画面において、画像上に「ライセンス可能」バッジが表示されます。バッジ付きの画像を選択すると、使用許可情報掲載ページへのリンクが表示されます。また、検索結果画面の「ツール」機能の「ライセンス」から「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」や「商用およびその他のライセンス」の画像の絞り込みが可能となっています。

英・ケンブリッジ大学図書館、所蔵資料の画像をGoogle Arts and Cultureで公開

2020年8月31日、英・ケンブリッジ大学は、ケンブリッジ大学図書館所蔵資料の画像がGoogle Arts and Culture上で同日から公開されることを発表しました。

同館は、ケンブリッジ大学の機関として初めてGoogle Arts and Cultureに参加しました。同館では2011年からデジタルアーカイブ“Cambridge Digital Library”を公開し、5万点を超えるコンテンツを利用可能としており、今回の参加はコンテンツをさらに利用しやすくするための取組として位置づけられています。

今後もコンテンツの追加を行うこと、ケンブリッジ大学の他機関もGoogle Arts and Cultureに参加する見込みであること等もあわせて紹介されています。

Cambridge University Library joins Google Arts and Culture(University of Cambridge, 2020/8/31)
https://www.cam.ac.uk/stories/UL-on-Google-Arts

GoogleのDataset Searchに基づいたデータセットの公開・利用についての分析(記事紹介)

2020年8月25日、Google AIのブログ“Google AI Blog”で、オンラインで公開されているデータセットの分析に関する記事が投稿されました。この分析はGoogleが提供するDataset Searchを使用して実施されています。なお、この記事は、セマンティックウェブに関する国際会議である2020 International Semantic Web Conference (ISWC 2020)に採択された論文“Google Dataset Search by the Numbers”を要約したものとなっています。

Dataset Searchはschema.orgの標準に沿ったメタデータから、データセットを収集しています。Dataset Searchにインデックスされているデータセットの件数は3,100万件以上であり、4,600件以上のインターネットドメインからそれらが収集されていることが報告されています。分野別では、社会科学、地球科学のデータセットが多いことが述べられています。理由としては、Dataset Searchの開発当初にそれらの分野にフォーカスしたこと、地球科学の分野ではFAIR原則の適用が進んでいることが挙げられています。

Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2020年版に更新

2020年7月7日、Google Scholarは学術雑誌のインパクト指標を提供するサービス“Google Scholar Metrics”の値を2020年版に更新しました。

2020年版は、Googleのガイドラインに準拠しているウェブサイト掲載のジャーナル、および、選定した工学・コンピューター科学分野の会議のうち、2015年から2019年の間に公開・被引用された論文をもとにしています。同期間の掲載論文が100本未満等のジャーナルは対象外です。

コンピュータービジョン・パターン認識、流体力学、地理・地図学、工学・コンピューター科学、人文学、文学といった学問分野ごとにも見ることができます。

2020 Scholar Metrics Released(Google Scholar Blog,2020/7/7)
https://scholar.googleblog.com/2020/07/2020-scholar-metrics-released.html

EBSCO社、Google ScholarのCampus Activated Subscriber Access(CASA)に対応:契約機関外のネットワークからGoogle Scholar経由で同社の購読コンテンツへアクセス可能に

2020年5月27日、EBSCO社は、Google Scholarを通じたCampus Activated Subscriber Access(CASA)との提携を発表しました。

CASAは、シームレスなリンクおよび認証を提供することで、エンドユーザーの所属機関が契約している学術コンテンツへのリモートアクセスを可能にする機能です。Google Scholarを通じたCASAとの提携により、大学・研究機関等に所属するエンドユーザーは、契約機関内のネットワークからGoogle Scholarへアクセスした際に作成される「トークン」を通じて、契約機関外のネットワークからGoogle Scholarにアクセスした際にもユーザー識別が行われ、EBSCO社の購読コンテンツへアクセスすることが可能になります。

国際パブリックヒストリー連盟(IFPH)、世界各国の新型コロナウイルス感染症に関する記録収集の取り組みをGoogleマップへマッピングするプロジェクトを実施中

2020年4月24日、パブリックヒストリー研究者の世界的なネットワークの構築・発展等に取り組む国際パブリックヒストリー連盟(International Federation for Public History:IFPH)は、世界各国の新型コロナウイルス感染症に関する記録収集の取り組みのマッピングプロジェクトを実施していることを発表しました。

IFPHのプロジェクトは、多様な手段で若年層への歴史の伝達等の活動を行う米国のイニシアチブ“Made By Us”とともに取り組まれています。Made By USが実施していた米国内の新型コロナウイルス感染症に関する記録収集の取り組みにIFPHが参加したことで、米国外も含めた国際的な規模へと収集範囲が拡大しました。

プロジェクトが収集した世界各国の取り組みは、Googleマップにマッピングされ、マップ上のピンをクリックすると該当する取り組みのリンク・収集組織・概要等が表示されます。また、専用のGoogleフォームからマップに掲載されていない取り組みをプロジェクト宛に投稿することもできます。

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