BL(英国図書館)

IIIFマニフェストを用いたオンライン展示作成ツール“Exhibit”(記事紹介)

英国図書館(BL)による2021年10月7日付けブログ記事で、スコットランドのセント・アンドルーズ大学が新型コロナウイルス感染症のパンデミックに際し作成したツール“Exhibit”と同ツールを用いた展示例が紹介されています。

Exhibitは、IIIFマニフェストを用いたオンライン展示作成ツールです。IIIF規格に沿ったデジタルコンテンツを用いて、各コンテンツに説明を付与した上でオンライン展示を作成することができます。なお、Exhibitは無料・ログイン不要で利用できます。

記事では、BLがデジタルコンテンツや新興技術に関する館内スタッフ向け研修プログラム“Digital Scholarship Training Programme”を実施しており、その一環として毎月開催している“Hack & Yack”というイベントでExhibitを取り上げたことが紹介されています。

“Hack & Yack”は、オンラインのチュートリアルを自分のペースで、同僚のサポートを受けつつ体験するセッションです。2021年4月の開催では「IIIFマニフェストを用いてインタラクティブなオンライン展示や教材を作ろう!」をテーマとし、その中でExhibitを用いたオンライン展示作成が行われました。

英国図書館らによる大学院教育プログラム開発プロジェクト“Computing for Cultural Heritage”(記事紹介)

英国図書館(BL)は、2021年9月23日付けのブログ記事において、BLらによる大学院教育プログラム開発プロジェクト“Computing for Cultural Heritage”の成果を紹介しています。BLと英国国立公文書のスタッフらは実際にプログラムのテスト受講を行っており、その報告書を公開していること等が述べられています。

“Computing for Cultural Heritage”の紹介ページによれば、同プロジェクトは、文化遺産の専門家に役立つコンピューター・スキルを養うための大学院履修証明プログラム(PGCert)の開発を行うものです。英国のコンソーシアム“Institute of Coding”から約22万ポンドの助成を受けており、2019年から2021年2月にかけて、BL、英国国立公文書館、英・ロンドン大学バークベック校(主に夜間に開講)が協同で実施しました。プロジェクト実施の背景として、次のような点を挙げています。

スコットランド国立図書館(NLS)、コロナ禍に関するオンライン上の誤情報(misinformation)や健康情報をウェブアーカイブするプロジェクトの実施を発表

2021年9月14日、スコットランド国立図書館(NLS)は、ウェルカムトラストからの助成を受けて、12月から同館を中心としたパートナーシップによるプロジェクト“The Archive of Tomorrow: Health Information and Misinformation in the UK Web Archive”を開始すると発表しました。期間は14か月です。

健康情報や、コロナ禍に関するオンライン上の誤情報(misinformation)・フェイクニュースを倫理的に保存し後世に伝えること、ウェブ情報の保存に関するベストプラクティスを調査すること、健康に関する研究にとってウェブアーカイブをより典型的で開放的なものとすることが目的とされており、英・ケンブリッジ大学図書館、エジンバラ大学図書館、オックスフォード大学ボドリアン図書館が参加し、英国図書館(BL)もサポートするとしています。

過去18か月分の公式・非公式の健康関連の1万件のウェブサイトを収集し、BLが運営するウェブアーカイブUK Web Archive内で“Health and misinformation collection”として公開されます。

英国図書館(BL)の国際巡回展「ハリー・ポッターと魔法の歴史」、兵庫県立美術館・東京ステーションギャラリーにて開催

特別展「ハリー・ポッターと魔法の歴史」が、2021年9月11日から11月7日まで兵庫県立美術館(神戸市)、2021年12月18日から3月27日まで東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)にて開催されます。

英国図書館(BL)が2017年に開催した展覧会“Harry Potter : A History of Magic”の国際巡回展で、2018年のニューヨークでの開催に続くものです。

薬学・錬金術・天文学・幻獣などに関する貴重な資料が、ホグワーツ魔法学校のカリキュラムに沿って展示されます。

当初は2020年の開催が予定されていましたが、新型コロナウィルスの影響により開催が延期されていました。

ハリー・ポッターと魔法の歴史
https://historyofmagic.jp/

ハリー・ポッターと魔法の歴史(兵庫県立美術館)
https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/

国立国会図書館、『外国の立法』2021年8月号で英国図書館理事会(借入権限)法の施行、ドイツのシュタージ文書の連邦公文書館移管についての記事を掲載

国立国会図書館は、『外国の立法』No.288-2(2021年8月 : 月刊版)の「短信」に、記事「【イギリス】英国図書館理事会(借入権限)法」「【ドイツ】シュタージ文書の連邦公文書館移管―連邦公文書館法・シュタージ文書法改正等―」を掲載しています。

「【イギリス】英国図書館理事会(借入権限)法」では、1972 年英国図書館法(1972 c.54)を改正し、2021 年英国図書館理事会(借入権限)法(2021 c.15)が2021年6月29日に施行されたことを紹介しています。1972 年英国図書館法では、英国図書館の運営を行う英国図書館理事会が借入れを行うことを禁じていましたが、英国図書館理事会(借入権限)法の施行により借入れが可能となりました。

「【ドイツ】シュタージ文書の連邦公文書館移管―連邦公文書館法・シュタージ文書法改正等―」では、2021年6月17日に施行された「連邦公文書館法及びシュタージ文書法を改正し、SED 犠牲者受託官を設置する法律」(BGBl. I 2021 S. 750)により、シュタージの記録文書が連邦公文書館に移管されることを紹介しています。なお、シュタージとは、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の事実上の独裁政党であったドイツ社会主義統一党(SED)が組織した秘密警察です。

英国図書館(BL)、新聞のデジタル化画像100万ページ分が無料でオンライン閲覧可能になったと発表

2021年8月9日、英国図書館(BL)は、新聞のデジタル化画像100万ページ分が、同館の新聞のデジタル化と公開を行うプロジェクト“British Newspaper Archive(BNA)”のウェブサイトにおいて、無料でオンライン閲覧可能になったと発表しました。

BNAは、ファミリーヒストリーに関するサービスを提供するFindmypast社とBLの協力により実施されており、同ウェブサイトでは英国やアイルランドのものを中心に、1699年から2009年までの新聞4,400万ページ以上のデジタル化画像が提供されています。同ウェブサイトでの画像の閲覧には料金の支払いが必要ですが、BLと同社の連携協定により一部画像の無料閲覧が可能になったと述べられています。

今回対象となったのは、著作権保護期間が満了した1720年から1880年までの新聞158タイトルです。BLの発表の中では、今後4年間にわたり毎年約100万ページ無料で閲覧できる新聞を追加すると述べられています。なお、無料閲覧の対象となっている画像でも、閲覧時にはアカウント登録(無料)やサインインが必要です。

英・リーズ市議会、産業革命時に建設された亜麻工場の英国図書館(BL)への改修に係る設計・調査等のための資金の調達を承認

2021年7月21日、英・リーズ市議会が、英国政府のBLプロジェクトの予算2,500万ポンドを管理するウェスト・ヨークシャ―合同行政機構から権限移譲協定(Devolution Deals)に基づき調達する500万ポンドを資金計画(Capital Scheme)に投入すること等が理事会(Executive Board)で承認され、コールイン(call-in;国が地方自治体に代わって計画を実施する制度)の対象となったと発表しています。500万ポンドは、一時的な建物の保護・安定化と、改修可能性についてのより詳細な設計と調査のための資金として用いられます。

産業革命時に建設され、GradeⅠの建物に指定されている亜麻工場テンプル・ワークス(Temple Works)の英国図書館(BL)への改修に係る提案報告書の理事会での審議に基づくものです。

英国図書館(BL)、2020/21年度の年報を公開

英国政府のポータルサイト“GOV.UK”において、2021年7月15日付けで英国図書館(BL)の2020/21年度の年報が公開されました。

同館の6つの目標(コレクション管理、研究支援、ビジネス支援、文化への関与、学習の振興、国際連携)に関する取組や主要な指標の数値等の他、公共貸与権や財政状況について等がまとめられています。

また、これからの1年(The year ahead)の章で、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、2020/21年度は通常の計画のリズムを根本的に変える必要性に迫られたこと、今後は、英国の復興およびコロナ禍における同館の運営モデル構築を行うことについて言及しています。

英文学史上の貴重資料を多く含む私立図書館の蔵書がオークションに:図書館・博物館らが購入のため協力(英国)

英・Guardian紙による2021年6月17日付けの記事で、“Honresfield Library”の蔵書がサザビーズのオークションに出品されることになり、英国の図書館・博物館らが購入のため協力していることが報じられています。

“Honresfield Library”は、英国ヴィクトリア朝時代の実業家であるWilliam LawとAlfred Lawによって収集された資料からなる私立図書館(private library)です。1939年以来、ほぼその蔵書にはアクセスできない状態となっていたことから、記事では「失われた」図書館であったと形容しています。同館の蔵書には、ブロンテ姉妹、ジェイン・オースティン、ウォルター・スコット、ロバート・バーンズなど、英国の著名な文学者による手稿が含まれています。

同館の蔵書が個人コレクターに分割売却されることを防ぐため、購入価格の1,500万ポンドを用意すべく、英国の図書館・博物館らによるコンソーシアムが結成されました。英国の慈善団体Friends of the National Libraries(FNL)による主導の下、英国図書館(BL)、スコットランド国立図書館、ジェイン・オースティン・ハウス、ブロンテ牧師館博物館などが参加しています。

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