BL(英国図書館)

英・リーズ市議会、産業革命時に建設された亜麻工場の英国図書館(BL)への改修に係る設計・調査等のための資金の調達を承認

2021年7月21日、英・リーズ市議会が、英国政府のBLプロジェクトの予算2,500万ポンドを管理するウェスト・ヨークシャ―合同行政機構から権限移譲協定(Devolution Deals)に基づき調達する500万ポンドを資金計画(Capital Scheme)に投入すること等が理事会(Executive Board)で承認され、コールイン(call-in;国が地方自治体に代わって計画を実施する制度)の対象となったと発表しています。500万ポンドは、一時的な建物の保護・安定化と、改修可能性についてのより詳細な設計と調査のための資金として用いられます。

産業革命時に建設され、GradeⅠの建物に指定されている亜麻工場テンプル・ワークス(Temple Works)の英国図書館(BL)への改修に係る提案報告書の理事会での審議に基づくものです。

英国図書館(BL)、2020/21年度の年報を公開

英国政府のポータルサイト“GOV.UK”において、2021年7月15日付けで英国図書館(BL)の2020/21年度の年報が公開されました。

同館の6つの目標(コレクション管理、研究支援、ビジネス支援、文化への関与、学習の振興、国際連携)に関する取組や主要な指標の数値等の他、公共貸与権や財政状況について等がまとめられています。

また、これからの1年(The year ahead)の章で、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、2020/21年度は通常の計画のリズムを根本的に変える必要性に迫られたこと、今後は、英国の復興およびコロナ禍における同館の運営モデル構築を行うことについて言及しています。

英文学史上の貴重資料を多く含む私立図書館の蔵書がオークションに:図書館・博物館らが購入のため協力(英国)

英・Guardian紙による2021年6月17日付けの記事で、“Honresfield Library”の蔵書がサザビーズのオークションに出品されることになり、英国の図書館・博物館らが購入のため協力していることが報じられています。

“Honresfield Library”は、英国ヴィクトリア朝時代の実業家であるWilliam LawとAlfred Lawによって収集された資料からなる私立図書館(private library)です。1939年以来、ほぼその蔵書にはアクセスできない状態となっていたことから、記事では「失われた」図書館であったと形容しています。同館の蔵書には、ブロンテ姉妹、ジェイン・オースティン、ウォルター・スコット、ロバート・バーンズなど、英国の著名な文学者による手稿が含まれています。

同館の蔵書が個人コレクターに分割売却されることを防ぐため、購入価格の1,500万ポンドを用意すべく、英国の図書館・博物館らによるコンソーシアムが結成されました。英国の慈善団体Friends of the National Libraries(FNL)による主導の下、英国図書館(BL)、スコットランド国立図書館、ジェイン・オースティン・ハウス、ブロンテ牧師館博物館などが参加しています。

英国図書館(BL)、職員の男女間賃金格差に関する年次レポート(2020年調査)を発表

2021年6月18日、英国図書館(BL)は、同館職員の男女間賃金格差に関する年次レポート(2020年調査)を発表しました。

2010年平等法に関する2017年男女間賃金格差情報規則(Equality Act 2010 (Gender Pay Gap Information) Regulations 2017)によって、250人以上の雇用者を有する事業主に報告が義務付けられているものであり、2018年1月、2019年1月、2020年1月に続いて4回目の報告となります。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって報告義務は一時的に停止されているものの、BLでは従来どおりに最新の数値を報告することとした、と述べています。

暫定の全国平均賃金格差(中央値)は14.6%である一方で、同館での中央値は現状1.86%であり、2019年調査での中央値(2.04%)よりも改善しています。これは、「図書館、文書館、博物館、その他の文化活動」部門での中央値(6.6%)よりも良好であるとしています。なお、今回の発表から、他機関での例を参考に、発表での見出しの数値が平均値から中央値に変更されています。

英国図書館(BL)、国内のビジネス・知的財産センター(BIPC)ネットワークの拡張を発表

2021年6月8日、英国図書館(BL)が、国内のビジネス・知的財産センター(BIPC)ネットワークの拡張を発表しています。

英国政府が2020年に決定した、国内のBIPCネットワーク拡張のための1,300万ポンド規模の予算にもとづくものです。

プレスリリースのページに掲載された、2023年までの設置が確定している新しい地域拠点と既存の拠点のリストによると、新しい地域拠点としてオックスフォードシャー中央図書館(オックスフォードシャー)、ストックトン中央館(ティーズバレー)があり、既存のバーミンガム図書館のサービスポイント(BIPC local)には刑務所図書館が新たに加わっています。

Press releases(BL)
https://www.bl.uk/press
※「8 Jun 2021 British Library to turbocharge small business support on the high street, growing Business & IP Centre network from 14 to over 100 libraries」とあります。

英国図書館(BL)とカタール国立図書館(QNL)、Qatar Digital Libraryを通じてデジタル化公開した画像が200万点となったと発表

英国図書館(BL)とカタール国立図書館(QNL)は、Qatar Digital Libraryを通じてデジタル化公開した画像が200万点となったと発表しています。

同作業は両機関およびカタール財団が連携して行っていますが、コロナ禍のロックダウンで、この1年間、連携チームは通常のようにはコレクションを直接扱えなかったため、リモートワークに切り替えて、多くの場合、コレクションを広げ強調するための創造的な活動を行ってきたとしています。

Making two million images freely available online(BL Living Knowledge blog,2021/5/28)
https://blogs.bl.uk/living-knowledge/2021/05/making-two-million-images-freely-available-online.html

英国図書館(BL)とシンガポール国立図書館委員会(NLB)によるデジタル化プロジェクトが完了

2021年5月3日、英国図書館(BL)が、シンガポール国立図書館委員会(NLB)と連携して2013年から進めていた、5年間のデジタル化プロジェクトが完了したと発表しました。

プロジェクトの初期はBLの所蔵するマレー語の手稿やシンガポールの古地図、トーマス・ラッフルズ(Sir Thomas Stamford Raffles)に関する資料に焦点が当てられていましたが、その後、ブギス語の手稿や東南アジアのコーランの写本も対象となりました。デジタル化した資料は、BLのウェブサイト“Digitised Manuscripts”やNLBの“BookSG”からアクセスできます。

発表によると、約120巻、約150点の手紙および文書からなるマレー語の手稿、約250の古地図、27巻のトーマス・ラッフルズに関する文書、ブギス語の手稿32冊、マカッサル語の手稿2冊、東南アジアのコーランの写本8冊のデジタル化が行われました。

E2369 - 英国図書館ビジネス・知的財産センターの概要と近年の動向

英国図書館(BL)のビジネス・知的財産センター(Business & IP Centre:BIPC)がパイロットプロジェクトを経て2006年に正式にサービスを開始(E464参照)して10数年が経過した。BIPCは,ロンドン開発庁による中小企業や起業家の支援のための情報センターの構想を契機に, BLの一部門として設置され,政府支出の他,自己収益,外部資金等により運営されてきた。BLでの設置には,当時の米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)のビジネス支援サービスの影響もあった。

英国の研究プロジェクト“Living With Machines”開発のツール“Press Picker”のソースコードが公開:英国図書館(BL)所蔵新聞コレクションの概要をタイトル変遷・資料フォーマットの相違に対応して可視化

2021年3月8日、英国図書館(BL)及び英国内の大学・研究機関による共同研究プロジェクト“Living With Machines”は、プロジェクトで開発したツール“Press Picker”のソースコードを公開したことを発表しました。

“Living With Machines”は、第一次産業革命が19世紀を中心に人々へ与えた影響を、データサイエンス・人工知能(AI)・デジタル人文学の方法論を活用して探求する研究プロジェクトとして、2018年に開始しました。英国研究イノベーション機構(UKRI)による5年間の助成の下、BL、及びデータサイエンスとAIの研究機関としてBL内に本部が設置されているアラン・チューリング研究所が中心に取り組んでいます。

同プロジェクトは、BLが所蔵する当時の新聞資料について、デジタル化が未完了の資料群のデジタル化を計画していますが、分量が非常に多い上に、発行時期による頻繁なタイトルの変遷や、資料フォーマット(原紙またはマイクロフィルム)の相違が、全体像の把握を困難としています。“Press Picker”はこのような背景の下、効率的な新聞資料のデジタル化を進めるために、BLの新聞コレクションの概要を把握するツールとして開発されました。

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