ALA(米国図書館協会)

E2423 - 図書館におけるメディアリテラシー教育のガイド(米国)

信頼性の欠ける「事実」に基づいたレファレンスの相談を受けたとき,あなたは図書館員として何ができるだろうか? 米国図書館協会(ALA)がウェブサイトで2020年12月に公開したガイド“Media Literacy in the Library: A Guide for Library Practitioners”は,冒頭でこう問いかける。これはあくまで仮定の状況だが,似たような場面を経験したことがある本稿読者もいらっしゃるのではないだろうか。 

米国図書館協会(ALA)、図書館のプログラムに関する3年間の基礎的研究プロジェクトを実施

2021年9月7日、米国図書館協会(ALA)が、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)から49万8,805ドルの助成を受けて、図書館のプログラムに関する3年間の基礎的研究プロジェクトを実施すると発表しました。

ALAによるNational Impact of Library Public Programs Assesment(NILPPA)の第2フェーズとして位置付けられており、特にコロナ禍の厳しい状況下において、(1)図書館やコミュニティにとってのプログラムのインパクトはどのようなものか、(2)そのインパクトを達成するために図書館がどのように他機関や指導者と連携しているのか、を調査することで、図書館界での図書館プログラムへの理解を深めるものとされています。

調査は非営利の調査機関Knologyと連携して行われ、アンケート・フォーカスグループ・インタビューを通じてデータを収集し分析するとしています。

米国公共図書館協会(PLA)、“2020 Public Library Technology Survey”の調査結果を公開

2021年8月31日、米国公共図書館協会(PLA)が、American Institutes for Research と連携して行った、図書館が利用者に提供しているリソース、技術インフラ、デジタルリテラシープログラム、技術スタッフの配置や財政状況に関する調査“2020 Public Library Technology Survey”の概要報告書を公開しました。

プレスリリースでは、以下のような調査結果が紹介されています。

・63%以上の館で、仕事や雇用関係のリソースをオンラインで提供(拡張現実に関する職業訓練、ビデオ会議用のリソース、「現実」および「バーチャル」でのコワーキングスペース)。

・93%以上の館で、デジタルコレクション(電子書籍・オーディオブック)を提供。

・半数以上の館で、図書館のモバイルアプリを通じて図書館の資料や宿題支援サービスなどへのアクセスを提供。

・3分の2近くの館で、ワイヤレスでのプリントサービスを提供。

・88%以上の館が、公式・非公式でのデジタルリテラシーに関するプログラムを実施。

・36.7%以上の館でデジタルリテラシーや技術関連の講座や教育を担当する職員を雇用。

図書館デザインショーケース2021(米国)(記事紹介)

米国図書館協会(ALA)が発行するamerican libraries誌の2021年9月/10月号において、利用者のニーズに効果的に対応した革新的で興味深い建築を表彰する“2021 Library Design Showcase”が発表されています。

今回が33回目の発表で、2020年5月1日から2021年4月30日にかけて、新築・改修・拡張された米国・カナダの図書館が対象です。今年選ばれた館は全て新型コロナウイルス感染症のパンデミック下に工事が完成した建物です。

記事では、選ばれた11館の写真が掲載されており、各館の簡単な説明と、建築家、面積、費用などの情報がまとめられています。

選ばれた11館は以下の通りです。

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)ら、“Communities for Immunity”を開始:米国における新型コロナウイルスワクチンに対する信頼を高めるための図書館等の取組を支援

2021年8月5日、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、“Communities for Immunity”の開始をウェブサイトで発表しました。米国の博物館や図書館等が行う、新型コロナウイルスのワクチンに対する信頼感を高めるための地域レベルの取組を支援するものです。

“Communities for Immunity”は、科学技術センター協会(Association of Science and Technology Centers:ASTC)、IMLS、米国博物館同盟(American Alliance of Museums:AAM)、米国国立医学図書館(NLM)が構築する図書館等のネットワーク“Network of the National Library of Medicine(NNLM)”による取組です。その他、米国図書館協会(ALA)や米・都市図書館協議会(Urban Libraries Council:ULC)らが協力しています。

発表の中では、資金提供や専門家との連携等を通じて、博物館や図書館による、根拠に基づいた資料の作成・提供や、多様な市民を巻き込めるように設計された情報源・プログラム・アプローチの構築を支援すること等が述べられています。

米国図書館協会(ALA)、議員を対象とした図書館ツアーの実施手順等をまとめた資料を公開

2021年7月29日、米国図書館協会(ALA)の公共政策とアドヴォカシー事務局(Public Policy and Advocacy Office)が、議員を対象とした対面の図書館ツアーの実施手順等をまとめた資料“How to Conduct an In-Person Library Tour”を公開したと発表しました。

資料には、必要な手順、図書館ツアーの日程調整、内容を決める際に検討するべきこと等がまとめられています。発表の中で、ALAは、議会休会期間である8月にあらゆる種類の図書館でツアーを実施すること、事例・写真・映像等を公共政策とアドヴォカシー事務局と共有することを推奨しています。

米国図書館協会(ALA)、図書館でのプログラムを実施するために必要なスキル等をまとめた文書の草案を公開

2021年7月27日、米国図書館協会(ALA)が、図書館でプログラムを実施するために必要なスキル等をまとめた“Skills for 21st-Century Librarians: Learning Objectives for Library Programming”の草案を公開しました。

図書館職員と学生向けのカリキュラム開発を行う、ALAのプロジェクト“Skills for 21st-Century Librarians project”において、図書館や図書館教育におけるリーダー12人からなるタスクフォースを招集し、行われた議論の結果をまとめています。

文書の中では、「組織に関するスキル」「コミュニティに関する知識」「対人スキル」「イベント企画」「創造性」「プログラムの内容に関する知識」「アウトリーチとマーケティング」「財務スキルと評価」の9分野に関する推奨事項やツールが紹介されています。

8月16日まで、図書館職員、図書館学校の教員や管理職、学生等からの草案に対するフィードバックを募集しています。

米国図書館協会(ALA)、「図書館員の倫理綱領」(Code of Ethics)を改訂:人種的・社会的正義に対処するための原則を追加

2021年7月28日、米国図書館協会(ALA)が、「図書館員の倫理綱領」(Code of Ethics)を改訂したと発表しました。

今回の改訂では、人種的・社会的正義に対処するための原則が9つ目に追加されました。改訂は、ALAの「専門職の倫理綱領委員会」(COPE)が知的自由委員会(Intellectual Freedom Committee)等と協力して行いました。草案に対する意見募集を経て、6月29日にALAの年次大会で承認されました。

追加された第9原則では、全ての人の尊厳と権利を尊重すること、アドヴォカシーや教育をはじめとした活動を通して不平等と弾圧への対抗等に取り組むことが述べられています。

オバマ元米国大統領による2021年ALA年次大会のクロージング・トーク(記事紹介)

米国図書館協会(ALA)が発行するAmerican Libraries誌のウェブサイトに、2021年6月29日付けで記事“Hope and Harmony:President Obama closes Annual with a call for reconciliation”が掲載されています。同日に行われた2021年米国図書館協会(ALA)年次大会のクロージング・トークについて、その内容を紹介した記事です。

クロージング・トークでは、アフリカ系米国人として初のスミソニアン事務局長を務めるロニー・バンチ氏により、オバマ元米国大統領へのインタビューが行われました。インタビューでは、オバマ氏の回想録『約束の地』(A Promised Land)や、米国における民主主義のストーリーを形作る上での図書館の役割、人種差別の問題等について語られました。

米国の出版情報誌“Publishers Weekly”の同日付の記事でもインタビューの内容を報じており、オバマ氏が図書館を「知識と共感の砦」(citadels of knowledge and empathy)と称賛し、図書館員が果たしている仕事への感謝を述べたこと等が紹介されています。なお、ALAはクロージング・トークの様子をYouTube上でも公開しています。

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