電子情報保存

国立国会図書館(NDL)、同館作成・提供データのURIに関する概説ページを公開

2019年9月2日、国立国会図書館(NDL)は、同館のウェブサイト上に、NDLが作成・提供するデータのURIの概説ページとして、「国立国会図書館データのURI」を公開したことを発表しました。

公開された「国立国会図書館データのURI」では、NDLが作成・提供するデータのうち、広くウェブ上で他のデータから参照される識別子としてHTTP URIで提供され、固定のドメイン名・パスを使用しているデータについて以下の内容が概説されています。

・識別子の説明
・対象の削除や変更時の措置
・ドメイン・パス
・HTTP URIの例
・識別子の付与数
・HTTP URIの参照先
・識別子が用いられているNDL提供のサービス

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2019年9.月2日付けの新着情報に「国立国会図書館が作成・提供するデータのURI(Uniform Resource Identifier:統一資源識別子)について概説するページを公開しました」とあります。

英・電子情報保存連合(DPC)に米・イェール大学図書館が加盟

2019年8月20日、英・電子情報保存連合(DPC)は、米・イェール大学図書館がDPCの
associate memberとして加盟したことを発表しました。

イェール大学図書館には2013年以来取り組まれているデジタル保存プログラムにより保存すべきデジタル資産が多数あります。また、デジタル資産の長期保存へ投資する利害関係者コミュニティの活動も活発です。現在同館では、デジタル保存を行う全ての人が気軽に参加できるように、エミュレーションとソフトウェア保存を「平常業務(business as usual)」化する活動や研究データ保存に関する将来の活動を促進させる資金提供計画の検討、デジタル保存の自動化や研究データへのアクセス維持に関わる課題の調整などが取り組まれています。

DPCのExecutive Directorを務めるWilliam Kilbride氏は「イェール大学図書館がDPCと提携を結び、米国の学術コミュニティとDPCとのパートナーシップが強化されることは大変喜ばしい」とコメントしています。

英・シェフィールド大学図書館のファイルフォーマット識別プログラム(記事紹介)

英・電子情報保存連合(DPC)の2019年8月23日付けのブログ記事において、英・シェフィールド大学図書館の学生プロジェクトで開発されたファイルフォーマット識別プログラムが紹介されています。

電子ファイルとともに当該ファイルのメタデータ情報をアーカイブ内で保存するに際し、ファイルフォーマットは重要なメタデータとなりますが、同館ではファイルフォーマットの識別を可能な限り自動化するために、“Sheffield Library Information Metadata program”(SLIM)というPython製プログラムを開発しました。

SLIMは複数のファイルフォーマット識別ツールを組み合わせて使用しており、それらの結果が一致する場合は特定されたとみなし、一致しなかった場合は、最も多い結果を示すとともにフラグを立てる仕組みとなっています。現在使用している識別ツールとして、JHOVE、DROID、unix fileコマンド、ffprobe、md5 ハッシュ、Pythonのcsvreaderモジュール、機械学習による分類器(machine learning classifier)を挙げています。

記事中では、分類器の作成プロセスや、分類器によりSLIMの識別精度が大幅に向上したこと等も紹介されています。

Open Preservation Foundation(OPF)、加盟団体へのアンケート調査結果のハイライトを公表:デジタル保存の現状を調査

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)の2019年8月15日付けのブログ記事において、デジタル保存の現状について、加盟団体に対し行ったアンケート調査結果のハイライトが紹介されています。

アンケート調査は2019年3月に開始され、加盟団体のうち21団体から回答がありました。記事では、2014年に行った前回調査の結果と比較しつつ、以下のような点が取り上げられています。

・オープンソースの技術について、2014年調査では回答者の8%が利用していないと回答していたが、2019年調査では全員が現在何らかの形でオープンソースの技術を利用していると回答した。

・OPFはデジタル保存に役立つオープンソースのツール開発に携わっているが、加盟団体間でのツール利用が増加している。ファイルフォーマットの判別等を行うツールJHOVEは、2014年調査での利用率は回答者の64%であったが、2019年調査では95%を超える利用率であった。また、2019年調査では、JPEG2000フォーマットの検証ツールJpylyzerの利用率は71%、PDF/Aフォーマットの検証ツールveraPDFの利用率は57%であった。

デジタル遺産を守る:英・電子情報保存連合(DPC)の取り組み(記事紹介)

米国アーキビスト協会(SAA)の電子記録部会(Electronic Records Section:ERS)によるブログ“bloggERS!”は、2019年8月13日に英・電子情報保存連合(DPC)の取り組みを紹介する記事“Securing Our Digital Legacy: An Introduction to the Digital Preservation Coalition”を公開しました。

記事の筆者は、DPCにおける労働力開発の責任者(Head of Workforce Development)であり、DPCが作成しているデジタル保存のハンドブック“Digital Preservation Handbook”の編集主幹等を務めるSharon McMeekin氏です。

記事中では、DPCの概要のほか、コミュニティエンゲージメント、アドヴォカシー、労働力開発、能力構築、優れた実践・基準の特定と開発等といったDPCの活動の紹介が行われています。記事末尾では将来計画への言及もあり、現在会員の75%は英国・アイルランドであるものの徐々にそれ以外の国のメンバーが増えつつあること、資料の多言語化等の方策を通じ今後より組織としての国際化を進めること等が述べられています。

オーストラリア国立図書館、デジタルデポジットシステム“National edeposit (NED)”の公開を発表:オーストラリア国内の電子出版物の納本受付・管理・長期保存等を担うサービス

2019年8月12日、オーストラリア国立図書館は、オーストラリアの国立及び州立・準州立の図書館の協力により、デジタルデポジットシステム“National edeposit (NED)”を公開したことを発表しました。オーストラリア国内の電子出版物の納本受付・管理・長期保存等を担うサービスです。

オーストラリアの法定納本制度では、国立及び州立・準州立の図書館が、所管地域の全ての出版物を収集することとなっていますが、今回のNED公開により、著者、出版社はNEDを通じた電子出版物の納本が可能となります。

ウェブアーカイブツールWebrecorderが新機能“Autopilot”を公開:特定サイトのキャプチャを自動化

ウェブアーカイブツールWebrecorderの2019年8月14日付けブログ記事において、技術的に複雑なウェブサイトのキャプチャを自動化する新機能“Autopilot”の公開が発表されています。

現在、FacebookやTwitterのタイムライン、InstagramのユーザーアカウントやYoutubeなど、特定のウェブサイトについては、キャプチャ時にそれらのウェブサイト用にカスタマイズされた自動アクションを利用できます。記事中では、今後対応するウェブサイトを増やしていく考えが示されています。

それら以外のウェブサイトでも機能は利用できるものの、現時点では、ページのスクロール及びページに埋め込まれた動画・音声の再生を含む、任意のページで機能するより一般的なアクションを行うとあります。

Introducing Webrecorder Autopilot(Webrecorder Blog, 2019/8/14)
https://blog.webrecorder.io/2019/08/14/autopilot

連邦機関デジタルガイドラインイニシアチブ(FADGI)、デジタル動画における重要プロパティのリスト“Significant Properties for Digital Video”のドラフト版を公開:フィードバックを募集中

2019年8月7日、連邦機関デジタルガイドラインイニシアチブ(Federal Agencies Digital Guidelines Initiative:FADGI)は、デジタル動画における重要プロパティのリスト“Significant Properties for Digital Video”の最初のドラフト版を公開しました。2019年8月31日までのフィードバックを募集しています。

FADGIは、米国連邦政府機関が2007年から共同で結成しているイニシアチブで、デジタル化資料やボーンデジタル資料のための実務手法やガイドラインの策定に取り組んでおり、静止画ワーキンググループ(Still Image Working Group)と視聴覚ワーキンググループ(Audio-Visual Working Group)を設けています。

EBSCO社、アーカイビング・デジタル保存・長期データ管理へ対応するためArkivum社と提携

2019年8月1日、EBSCO社は長期的データ管理・デジタル保存のためのソフトウェアやサービス等を提供するArkivum社と提携したことを発表しました。

両社はこの提携について、長期にわたって研究データや機関の記録、デジタル資産を利用しやすく、アクセス性を向上させ、最適化することにより、機関の価値を拡大する戦略的な提携である、としています。この提携の中では、ウェブスケールディスカバリサービスEBSCO Discovery Service(EDS)を含むEBSCO社のSaaS(Software as a Service)型ポートフォリオと各国の著名な機関でも使用されている統合長期データ管理ソリューションArkivum Perpetuaが活用される予定です。

EDSとデータ保護・デジタル保存・記録保持等の機能を有したArkivum Perpetuaの統合により、ソリューション全体にわたって収録コンテンツはシームレスに発見・アクセス可能になるとともに、他機関のリソースや資料とともに発見可能になる予定です。EDSを介して貴重なアーカイブコンテンツを発見し、Arkivum Perpetuaでそのようなコンテンツを表示・利用するという「ワンストップショップ」型のサービスを提供するものである、としています。

研究図書館センター(CRL)、Canadianaへの「信頼できるリポジトリ」認証をカナダ研究知識ネットワーク(CRKN)に移転

2019年7月24日、カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)は、北米・研究図書館センター(CRL)が、Canadianaへの「信頼できるリポジトリ(Trustworthy Digital Repository:TDL)」認証を、CRKNに移転したと発表しています。

CRKNとCanadianaの2018年の統合を受けてのものです。

CRKN Secures Transfer of TDR Certification from the Center for Research Libraries(CRKN,2019/7/24)
http://www.crkn-rcdr.ca/index.php/en/crkn-secures-transfer-tdr-certification-center-research-libraries

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