電子情報保存

米・国家デジタル管理連盟(NDSA)、デジタル保存の支援ツール“Levels of Digital Preservation”の第2版を公開

2019年10月28日、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)は、デジタル保存の支援ツール“Levels of Digital Preservation”の第2版を公開したことを発表しました。

“Levels of Digital Preservation”は、組織がデジタル保存に取り組む際の推奨事項を4つのレベルに分けて表形式に整理したものであり、2013年に初版が公開されました。

今回の改訂に際して、レベル設定の背景情報や、実施した変更に関する改訂担当者の考え方、“Levels of Digital Preservation”の実装における推奨事項等を記載したドキュメント“Using the Levels of Digital Preservation: An Overview”や、“Levels of Digital Preservation”を評価ツールとして用いる際に利用できるテンプレート等も作成・公開されています。

英国国立公文書館(TNA)、ファイルフォーマットのレジストリ“PRONOM”改善のために“PRONOM Research Week 2019”を開催:世界デジタル保存デー関連企画

2019年11月7日、英国国立公文書館(TNA)は、同館のデジタル保存部門が開発したファイルフォーマットのレジストリ“PRONOM”の改善のために、2019年11月18日から22日にかけて“PRONOM Research Week 2019”を開催することを発表しました。

PRONOMに登録されているエントリのうち、簡易な記述しか登録されていないもの、ファイルフォーマットを同定するためのシグネチャが欠落しているもののリストがGitHub上ですでに公開されており、“PRONOM Research Week 2019”の期間中に、不足情報の追記や、その他可能な貢献の提案を募集するとしています。

なお、2019年の“World Digital Preservation Day”(世界デジタル保存デー)は11月7日となっており、今回の開催もそれにあわせて発表されたものです。

Open Preservation Foundationに、ハーバード大学図書館が加盟

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、2019年11月4日、新たに米・ハーバード大学図書館が加盟したことを発表しました。

Harvard Library joins the Open Preservation Foundation(OPF、2019/11/4付け)
https://openpreservation.org/news/harvard-library-joins-the-open-preservation-foundation/

参考:
Open Preservation Foundation(OPF)、加盟団体へのアンケート調査結果のハイライトを公表:デジタル保存の現状を調査
Posted 2019年8月19日
https://current.ndl.go.jp/node/38810

応用科学大学コンソーシアム運営によるリポジトリサービス“Theseus”等のネットワークが展開するオープンな研究成果物公開プラットフォーム(フィンランド)(記事紹介)

ドイツ経済学中央図書館(ZBW)の運営するオープンサイエンス・情報インフラ等に関する話題を扱ったブログ“ZBW MediaTalk”は、2019年10月1日付で、ブログ記事“Open Access in Finland: How an Open Repository becomes a Full Service Open Publishing Platform”を投稿しました。

同記事は、フィンランドの応用科学大学(University of Applied Sciences)コンソーシアム“AMKIT-Konsortio”が共同運営するリポジトリサービス“Theseus”等のネットワークによる、オープンな研究成果物公開プラットフォームの展開を紹介したものです。フィンランドの応用科学大学図書館員で、Theseusのヘルプデスクを担当するTiina Tolonen氏とMinna Marjamaa氏が同記事を共同執筆しています。

米国議会図書館(LC)、デジタルコンテンツ管理の大要を紹介するウェブページ“Digital Collections Management Compendium”を公開

米国議会図書館(LC)の2019年10月11日付けのブログ記事において、デジタルコンテンツ管理の大要を紹介するウェブページ“Digital Collections Management Compendium”の公開が紹介されています。

LCのデジタルコレクション及び管理サービス部門が、館内の各部門とともに取り組んできたデジタルコンテンツ管理方法の改善、体系化の成果を反映したものであり、可能な限り、LCのデジタルコレクション管理業務における上位の手引きや方針をとりまとめ、要約して示すことを目指しています。

LCは2018年に発表したデジタル戦略において、「コミュニティの勢いを増す」(Drive momentum in our communities)を方針の一つとして示しています。本ウェブページは第一義的にはLCのスタッフ向けの資料であるものの、方針を踏まえて他機関に対しても公開するものとあります。

Internet Archive(IA)、2,500本以上のMS-DOS用ゲームをソフトウェアライブラリ上で追加公開

Internet Archive(IA)の2019年10月13日付けのブログ記事において、IAのソフトウェアライブラリ上でのMS-DOS用ゲーム2,500本以上の追加公開が発表されています。

これらの追加公開は、DOS用ゲームを現代のシステム上で容易にプレイできるようにすることを目指すプロジェクト“eXoDOS”の成果であり、ゲームはウェブブラウザ上でプレイできるようになっています。CD-ROMをベースにしたゲームは、プレイ時に大容量のコンテンツ全てをメモリ上に読み込み保持する仕組みとなっており、ウェブブラウザを閉じると保持されたデータが失われること、読み込みにかなりの時間がかかることが紹介されています。

2,500 More MS-DOS Games Playable at the Archive(IA, 2019/10/13)
http://blog.archive.org/2019/10/13/2500-more-ms-dos-games-playable-at-the-archive/

E2182 - 2019年IIPC総会・ウェブアーカイブ会議<報告>

国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC;CA1893参照)の総会及びウェブアーカイブ会議(WAC;E2101ほか参照)が,2019年6月5日から7日まで,クロアチアの首都ザグレブで,クロアチアの国立・大学図書館主催により開催された。国立国会図書館(NDL)からは筆者を含む2人が参加した。本稿では,NDL職員2人が参加した会合の内容を報告する。

英・電子情報保存連合(DPC)に米国国立公文書館(NARA)が加盟

2019年10月2日、英・電子情報保存連合(DPC)は、米国国立公文書館(NARA)がDPCのassociate memberとして加盟したことを発表しました。

米国政府は、政府機関によるNARAへの記録移行に際し、2023年1月以降は紙媒体ではなく電子媒体での送付に完全移行するよう求めています。そのため、2023年以降はNARAの所蔵する電子記録が劇的に増加する見込みであることが紹介されています。

The United States National Archives and Records Administration joins the Digital Preservation Coalition(DPC, 2019/10/2)
https://www.dpconline.org/news/new-members-of-the-dpc/nara-joins-dpc

米・Educopia Institute、米国におけるデジタルキュレーション及びデジタル保存の研修に関する調査プロジェクトの報告書“Sustaining Digital Curation and Preservation Training in the U.S.: Compiled Project Reports”を公表

2019年9月27日、米国のMLAおよびその他の文化資源保存機関の連携促進を目的とする非営利組織Educopia Instituteは、報告書“Sustaining Digital Curation and Preservation Training in the U.S.: Compiled Project Reports”を公表しました。

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受け、2018年7月から2019年6月にかけて実施されたプロジェクト“Sustaining Digital Curation and Preservation Training”で公表された2部の報告書を1部に編集したものであり、米国におけるデジタルキュレーション及びデジタル保存に関する研修の現状評価、研修の持続可能性向上のためのポイント等をまとめています。

一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会(JAGSA)、ゲームシナリオアーカイブを開始

2019年9月20日、一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会(JAGSA)は、2019年9月19日にゲームシナリオアーカイブを開始したことを発表しました。

ゲーム器機の代替わりやサービスの終了等により、ゲームのプレイ環境とともにゲームのシナリオを知る機会も失われてしまうことから、JAGSAでは、ゲームのシナリオを文化資産として保存、管理し公開していく道筋をつけていきたいとしています。

開始時点では、株式会社バンダイナムコエンターテインメントの協力により、同社のスマートフォン用ゲームアプリであり、2019年1月にサービス終了した『レイヤード ストーリーズ ゼロ』の全シナリオをPDF形式で公開しています。なお、利用には規約への同意が必要となっています。

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