電子情報保存

英・デジタル保存連合(DPC)、各データタイプの保存に関する知識をコンパクトにまとめた出版物“Data Type”シリーズとして、3Dデータ・CADファイル・GISデータに関する3件のレポートを公開

2021年9月8日、英・デジタル保存連合(DPC)は、3Dデータ・CADファイル・GISデータの保存に関するレポート3件の公開を発表しました。それぞれのデータタイプについて、保存上の課題、ファイルフォーマットの種類、メタデータ標準に関する情報、ファイル作成者やアーキビスト向けの助言等をまとめています。

これらのレポートは、DPCの出版物“Technology Watch”のうち、デジタル保存に関する特定のテーマをめぐる課題と解決策をコンパクトに概観する“Guidance Notes”の中の、データタイプに焦点を当てたシリーズ“Data Type”として刊行されました。

“Data Type”は、デジタル保存に取り組む人々がよく扱うデータタイプについて、デジタル保存コミュニティが有する知識の現状を紹介することを目的としています。“Data Type”の作成は、デジタル保存に関するソフトウェア開発やコンサルティング等を行うカナダの企業Artefactual SystemsのスタッフとDPCが行っており、英国原子力廃止措置機関(NDA)も協力しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、ISSUE PAPER『ニューメディア時代の視聴覚資料デジタル保存戦略』を発刊

2021年8月30日、韓国国立中央図書館(NLK)が、ISSUE PAPERの第5号として『ニューメディア時代の視聴覚資料デジタル保存戦略(뉴미디어 시대의 시청각 자료 디지털 보존 전략)』を発刊しました。急速に変化するデジタル環境下において、視聴覚資料の長期保存方法とその方向性について調べることを目的としたものです。

同館では、1950年代のLPからデジタルファイルまでの約84万点の視聴覚資料を所蔵していますが、再生機器の製造中止や媒体の物理的劣化により、資料が事実上消失する危機に直面していることから、多様な視聴覚資料の長期保存と将来的な活用のため、継続的にデジタル化変換作業を行っています。

現在、デジタル化視聴覚資料の技術メタデータの自動抽出の実証研究を行って、これを業務プロセスに適用する方法を研究しており、今回のISSUE PAPERでは、視聴覚資料のデジタル化と技術メタデータの自動抽出過程を紹介するとともに、視聴覚資料のデジタル化過程の詳細や考慮すべき点についても提示しています。また、デジタル化された視聴覚資料の技術メタデータを自動的に抽出し、これをコンテンツのファイルと一緒に保存する長期保存戦略も説明されています。

英・Tate、VR技術を用いた芸術作品の保存に関する報告書“Preserving Virtual Reality Artworks”を公開

英・デジタル保存連合(DPC)のウェブサイトに掲載された2021年8月27日付け記事において、英国の国立美術館ネットワークTateによる、VR技術を用いた芸術作品の保存に関する報告書“Preserving Virtual Reality Artworks”の公開が発表されています。

Tateが2018年9月から実施している研究プロジェクト「没入型メディアの保存」(Preserving Immersive Media)の成果であり、同プロジェクト初の報告書です。

本報告書は、VR技術を用いた芸術作品の保存に関心を有する人々、特にタイムベースト・メディア(time-based media)の保存担当者に対し、作品入手時に受け取る可能性のある構成要素、その特性と依存関係、長期保存の観点から見た脆弱性について伝えることを目的としています。また、これらの作品の管理に取り組んでいるアーティストや機関、そして保存に関する今後の研究に向けた推奨事項も記載されています。

報告書の主な章立ては次のとおりです。

1.イントロダクション
2.VRシステム
3.リアルタイム3DVR
4.360度映像
5.既存の保存戦略の適合性
6.サマリ及び推奨事項

英・デジタル保存連合(DPC)、各データタイプの保存に関する知識をコンパクトにまとめた出版物“Data Type”シリーズとして、音声・動画・画像に関する3件のレポートを公開

2021年8月24日、英・デジタル保存連合(DPC)は、音声・動画・画像の保存に関するレポート3件の公開を発表しました。それぞれのデータタイプについて、保存上の課題、ファイル形式、ファイル作成者やアーキビスト向けの助言等をまとめています。

これらのレポートは、DPCの出版物“Technology Watch”のうち、デジタル保存に関する特定のテーマをめぐる課題と解決策をコンパクトに概観する“Guidance Notes”の中の、データタイプに焦点を当てたシリーズ“Data Type”として刊行されました。

“Data Type”は、デジタル保存に取り組む人々がよく扱うデータタイプについて、デジタル保存コミュニティが有する知識の現状を紹介することを目的としています。“Data Type”の作成は、デジタル保存に関するソフトウェア開発やコンサルティング等を行うカナダの企業Artefactual SystemsのスタッフとDPCが行っており、英国原子力廃止措置機関(NDA)も協力しています。

米・シラキュース大学図書館、デジタル管理部門を創設:デジタル図書館を支えるインフラ機能を強化

2021年8月11日、米・シラキュース大学図書館は、同館が進めるデジタル図書館プログラムの一環として、デジタル管理部門(Department of Digital Stewardship)を創設したことを発表しました。

デジタル管理部門は、専門的なデジタル活動に対する組織全体のフォーカスを強め、ユニークなデジタルコレクションへの永続的アクセスを確保するために必要なインフラを強化するものと位置付けられています。

デジタル管理部門の責任者は、デジタル図書館プログラムの責任者であるDéirdre Joyce氏が兼任します。同氏は、「プラットフォーム及びコンテンツのアクセシビリティ確保、デジタル保存とデジタル化作業の調整、メタデータ戦略の立案・実施、リポジトリの管理、デジタルコレクションの処理(processing)といった重要な活動が、今やすべて図書館組織の中で同じ場所に置かれることになった」とコメントしています。

英・デジタル保存連合(DPC)、デジタル保存プログラムへの利用者ニーズの反映方法に関するレポート“Understanding User Needs”を公開

2021年8月13日、英・デジタル保存連合(DPC)は、デジタル保存プログラムへの利用者ニーズの反映方法に関するレポート“Understanding User Needs”の公開を発表しました。

同レポートでは、分析を通じた利用者ニーズの理解をデジタル保存プログラムの重要な要素と位置付け、ニーズ分析を実施し、内容を解釈するための手法を紹介しています。主な章立ては次のとおりです。

1.イントロダクション
2.なぜ利用者ニーズの理解が重要なのか
3.利用者ニーズ分析の計画を立案する
4.利用者ニーズ分析の手法
5.結果を利用する
6.サマリ

なお、同レポートは、DPCの出版物“Technology Watch”シリーズのうち、デジタル保存に関する特定のテーマをめぐる課題と解決策をコンパクトに概観する“Guidance Notes”シリーズに分類されています。同レポート公開に関するDPCの発表には、今後数か月の間に様々なデジタル保存のトピックに関する“Guidance Notes”のリリースを予定しているとの記載があります。

英・デジタル保存連合(DPC)、2021/2022年度の新しい活動計画を示した“DPC Prospectus 2021-2022”を公開

2021年8月2日、英・デジタル保存連合(DPC)は、2021/2022年度の新しい活動計画を示した“DPC Prospectus 2021-2022”の公開を発表しました。

2021/2022年度に予定されている出版物、リソース、研修・ワークショップ、イベント等の情報を、DPCの戦略領域(strategic areas)ごとに示しています。また、冒頭のコーナー“Highlights for 2021-2022”では、DPCが2022年2月に設立20周年を迎えること、2021年11月4日の世界デジタル保存デーに、損失の可能性が高いデジタルコンテンツのリスト“BitList”の新版公開を予定していること等を紹介しています。

Celebrating 20 years: DPC Prospectus 2021-2022 now available(DPC, 2021/8/2)
https://www.dpconline.org/news/dpc-prospectus-2021-2022-published

英・デジタル保存連合(DPC)、文書・電子メール・スプレッドシート・データベースの保存に関する4件のレポートを公開

2021年8月6日、英国のデジタル保存連合(DPC)が、文書・電子メール・スプレッドシート・データベースそれぞれの保存に関するレポート4件の公開を発表しました。

これらのレポートは、DPCの出版物“Technology Watch”シリーズのうち、デジタル保存に関する特定のテーマをめぐる課題と解決策をコンパクトに概観する“Guidance Notes”の中の、データタイプに焦点を当てた新たなシリーズです。資料保存に携わる人が扱うことが多い各データタイプについて、最近の状況に関する手引きを提供すると述べられています。

今回公開された4件のレポートでは、それぞれのデータタイプについて、保存上の課題、ファイル形式、ファイル作成者やアーキビスト向けの助言等をまとめています。

Internet Archiveの25周年を迎えての振り返り(記事紹介)

米国の非営利団体Internet Archiveが25周年を迎えたことを受けて、2021年7月21日付で創設者のケール(Brewster Kahle)氏によるブログ記事が公開されています。ブログ記事では、Internet Archiveができるまで、非営利であること、振り返りと今後の展望について述べられています。

Internet Archiveができるまでとして、ケール氏が若い頃グーテンベルクの発明から前進した新しいメディアをつくることを支援したいと思っていたことなどが述べられています。リッチメディアの大規模コレクションのために機能するコンピュータの構築、ネットワークの発展などがあり、「すべての図書館(library of everything)」が構築されました。

Internet Archiveが非営利であることの理由として、Internet Archiveがすべての人のものを含んでいることが挙げられています。また、Internet Archiveの目標として、「新しいグローバルマインドをつくるために活用できるウェブの永続的なメモリを構築すること」、「経時的なデータから新しい洞察を与えるパターンを発見すること」、「歴史的資料であるだけではなく、インターネットの生きている一部分であること」が挙げられています。

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