電子図書館

米国のミネタ・サンノゼ国際空港で電子書籍貸出サービスが利用可能に:サンノゼ公共図書館と連携

2021年7月8日付で、米国のミネタ・サンノゼ国際空港(Mineta San José International Airport:SJC)が、サンノゼ公共図書館(SJPL)との連携により、同空港で電子書籍貸出サービス“Pop-Up Library”が利用可能になったと発表しました。

“Pop-Up Library”はBaker&Taylor社が提供するものであり、同空港では、同社の電子書籍プラットフォーム“Axis 360”上のSJPLのコレクション約400タイトルが提供されています。図書館利用カードの取得やアプリのダウンロードの必要なく、スマートフォンやPC等を空港のゲート付近に設置されたWi-Fiに接続し、無料で電子書籍をダウンロードして借りることができるとあります。

貸出冊数は1度に4冊まで、貸出期間は3週間であり、書籍はスペイン語・英語で利用可能と述べられています。

Gallicaの画像検索ツールGallicaPix(記事紹介)

2021年6月21日付で、フランス国立図書館(BnF)の電子図書館“Gallica”が、画像検索ツールである“GallicaPix”を紹介する記事をブログに掲載しました。

人工知能、光学文字認識(OCR)、資料の構造を光学的に認識する技術を用いたツールであると述べられています。また、記事では、人や物をはじめとした画像を構成する要素である「コンセプト(Concepts)」や、測色を活用した検索機能による探索方法の他、現在提供されているコーパスとして以下の5つが紹介されています。

・14-18
第一次世界大戦に関するものを中心に、約22万件の多様な画像で構成されています。

・Publicités 14-18
1910年から1920年にかけての広告の画像6万5,000件以上で構成されています。

・Papiers peints et textiles
英国国立公文書館(TNA)とGallicaの連携の成果であり、壁紙や織物の画像3,700件ほどが提供されています。

・Vogue
雑誌“Vogue”のフランス語版の1920年から1940年に刊行された号に掲載された画像で構成されています。

米・LYRASIS、電子書籍プラットフォームの提供等を行うBiblioLabs社を買収

2021年6月15日、米国の図書館等のネットワークLYRASISが、図書館向け電子書籍プラットフォームの提供等を行っているBiblioLabs社を買収したと発表しました。

発表の中では、今回の買収により、BiblioLabs社はミッション主導型(mission-driven)の非営利モデルに移行すること、既存の電子書籍サービスを強化する機会となること等が述べられています。また、BiblioLabs社はLYRASISの一部門として同じスタッフ、プログラム、名称で運営を継続し、LYRASISおよびBiblioLabs社が提供しているサービスの中断はないとあります。

【イベント】専門図書館協議会教育プログラム「図書館の提供するWebシステムの整理~アジ研図書館を例にして~」(7/29・オンライン)

2021年7月29日、専門図書館協議会により、新任者向けの教育プログラムの第3弾として、「図書館の提供するWebシステムの整理~アジ研図書館を例にして~」がオンラインで開催されます。

日本貿易振興機構アジア経済研究所の今満亨崇氏を講師として、図書館におけるさまざまなウェブサービス・ウェブシステムの概要を学ぶ研修会です。

定員は60人(要事前申込)です。参加費は、会員は無料、非会員は3,000円です。

7/29 教育プログラム第3弾「図書館の提供するWebシステムの整理~アジ研図書館を例にして~」(専門図書館協議会)
https://jsla.or.jp/2021-7-29-online-meeting/

参考:
【イベント】新任者向けオンラインイベント「専門図書館とは何か?」(4/15・オンライン)
Posted 2021年3月12日
https://current.ndl.go.jp/node/43532

フランス国立図書館(BnF)、北米におけるフランスに焦点を当てた電子図書館“La France aux Amériques”を公開

2021年5月27日、フランス国立図書館(BnF)が、電子図書館“La France aux Amériques”を公開したと発表しました。

BnFが2017年から提供している、国内外の機関との協力により構築された電子図書館のコレクション“Patrimoines Partagés”に含まれるものです。

“La France aux Amériques”は、BnFと18のフランス・カナダ・米国・英国の文化機関や大学の協力により作成されました。16世紀から1900年にかけての、北米におけるフランスに焦点を当てており、歴史・知識・社会・経済等に関連する資料2,000件以上が提供されています。

Patrimoines Partagés : découvrez La France aux Amériques(BnF, 2021/5/27)
https://www.bnf.fr/fr/actualites/patrimoines-partages-decouvrez-la-france-aux-ameriques

鎌倉市(神奈川県)、出版社らと読書支援活動と実証実験についての協定を締結

2021年5月21日付のプレスリリースで、鎌倉市教育委員会が、詩集・児童書の出版者である株式会社銀の鈴社、システム開発を行う株式会社エスペラントシステムと、読書支援活動と実証実験についての協定を締結したと発表しました。

電子書籍の読書支援サービスである「読書館」を用いた実証実験や、筆者・編集者との交流等が行われます。また、発表では、GIGAスクール構想における端末等を用いた電子書籍の読書が実証実験中に可能となると述べられています。

鎌倉市教育委員会、銀の鈴社、エスペラントシステムの3者が読書支援活動と実証実験についての協定を締結します(鎌倉市, 2021/5/24)
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2021/20210524.html

イタリア・ローマ、公共交通機関利用者を対象とした電子図書館プロジェクト“+Viaggi +Leggi”を実施

2021年5月11日、イタリアのローマ市が、公共交通機関利用者を対象とした電子図書館プロジェクト“+Viaggi +Leggi”の開始を発表しました。

イタリアのニュースを英語で発信する月刊誌“Wanted in Rome”に5月13日付で掲載された記事によると、読書人口を拡大し、文化を全ての人にとってよりアクセス・利用しやすくすることを目的としています。

市内のバス・トラム・地下鉄の乗り場等での待ち時間や乗車中に、電子図書館のアクセスポイントとして発行された計1万8,000以上のQRコードから、無料で数量制限なく利用できると述べられています。数百タイトルの電子書籍やオーディオブック、音楽が提供されており、6か月後に入れ替えが行われます。

奈良文化財研究所、研究報告『デジタル技術による文化財情報の記録と利活用3』を公開

2021年4月21日、奈良文化財研究所が、研究報告『デジタル技術による文化財情報の記録と利活用3-著作権・文化財動画・GIS・三次元データ・電子公開-』を、同研究所学術情報リポジトリ上で公開したと発表しました。

内容は、以下の8部構成です。

1.総論
2.著作権・知的財産権
3.文化財多言語化の状況
4.文化財動画の取り組みと効果
5.GIS
6.デジタル技術による記録とデジタルアーカイブ
7.文化財三次元データの取り組みと効果
8.文化財報告書の電子公開と図書館

奈良文化財研究所研究報告 第27冊「デジタル技術による文化財情報の記録と利活用3」(なぶんけんブログ, 2021/4/21)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2021/04/Researchreports27.html

デジタルライブラリーの利用状況へのコロナ禍の影響:セルビアの公共図書館の事例(文献紹介)

オンラインジャーナル“Journal of Web Librarianship”において、2021年4月14日付で、論文“The Impact of the COVID-19 Pandemic on Digital Library Usage: A Public Library Case Study”が公開されました。

セルビア共和国・クニャジェヴァツの公共図書館“Njegos”のJelena Ćirića氏とベオグラード大学Vinča Institute of Nuclear SciencesのAleksandar Ćirić氏によるものです。

Abstractによると、コロナ禍でのロックダウン政策下で公共図書館が利用者に提供できた唯一のものがデジタルコンテンツであり、同館においても、デジタルコンテンツへのアクセスの改善や利用の促進に努めたとしています。本文献は、今後のサービス改善につなげるために行った同館のデジタルライブラリーへのアクセスの分析結果をまとめたものです。

国立精神・神経医療研究センター病院、図書館流通センター、大日本印刷株式会社、共同で「医療観察法病棟電子図書館プロジェクト」を開始

2021年3月24日、国立精神・神経医療研究センター病院、図書館流通センター(TRC)、大日本印刷株式会社(DNP)は、共同で「医療観察法病棟電子図書館プロジェクト」を開始したことを発表しました。

全国の医療観察法病棟の入院処遇対象者が利用可能な電子図書館を構築し、電子書籍の読書について、研究参加者の実際の行動や効果を検証するプロジェクトです。

期間は最長2024年3月までを予定しており、電子図書館の活発な利用や、対象者の精神状況・社会復帰に良い影響を与えることが確認されれば、速やかに研究からサービスに移行することを目指していると述べられています。

医療観察法病棟電子図書館プロジェクトの開始へ(国立精神・神経医療研究センター, 2021/3/24)
https://www.ncnp.go.jp/topics/2021/20210324p.html

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