選書

なぜ図書館は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を所蔵していないのか(記事紹介)

米GIZMODOに2015年10月2日付けで、”Why Don't Libraries Have Dungeons & Dragons Gamebooks?”と題した記事が掲載されています。著者はサウスフロリダ大学教員のEdward Schneider氏です。

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は世界初のロールプレイングゲーム(RPG。ゲーム機等を使わず、紙やサイコロ等の道具を使いながら、ルールブックに従い、人間同士の会話によって遊ぶゲーム)です。40年以上の歴史を持ち、日本のコンピュータゲームにおけるRPGにも大きな影響を与えたとされています。

Schneider氏はこのRPGのための資料(ルールブックやゲーム中で使用するための地図等をまとめたもの)について、スポーツのルールブックや地図帳等と同じくレファレンス資料であり、図書館で所蔵すべきものであると考え、Worldcatを用いて米国の図書館におけるその所蔵状況を調査しています。結果をまとめた論文は”The Reference Librarian”誌に掲載されていますが、GIZMODOの記事ではその解説を行っています。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)と佐賀県武雄市の教育委員会、CCCが指定管理者の武雄市図書館の蔵書についてそれぞれ声明を発表

2015年9月10日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が、2015年9月11日に佐賀県武雄市の教育委員会がそれぞれ、武雄市図書館の蔵書について、声明を発表しました。

以下のような点について、言及されています。

◯CCCの声明「武雄市図書館の蔵書について」

●2013年4月に武雄市から業務委託を受けた当初、初期蔵書の強化として追加納入した蔵書10,132冊(納入金額760万円)について、より精度の高い選書を行うべきであったということへの反省

●追加納入蔵書について、2013年4月のリニューアル開館から2015年9月9日までの約2年半で一度も借りられていない蔵書が1,630冊あること

●CCCが、これらの蔵書と同等の冊数を新たに選書し寄贈すること

◯武雄市教育委員会の声明「武雄市図書館リニューアルオープン時の蔵書購入について」

●2013年4月の同館のリニューアルオープン時の蔵書購入の際の選書についてはCCCが行い、同市が確認して整備を行ったものであること

札幌市、「札幌市図書・情報館の資料収集方針及び選定基準に係る調査研究業務」の公募型プロポーザルを公告

2015年8月27日、札幌市は2018年に開設が予定されている札幌市民交流プラザ(仮称:市民交流複合施設)内に設置する「札幌市図書・情報館」(仮称:都心にふさわしい図書館)の資料収集方針及び選定基準に関し、公募型プロポーザルを公告しました。

2016年3月31日までが契約期間となる業務で、現在企画提案の応募を受け付けていて、今後審査などを経て、10月14日までに最終結果が発表されるとのことです。

企画提案については、

●情報館の想定利用者ニーズの実証的な把握
●情報館周辺の利用者ニーズの把握
●各種団体等によるビジネスパーソン支援の実例調査
●収集方針、選定基準、所蔵構成の原案作成
●その他独自提案
●スケジュール
●執行体制及び過去の実績

などの項目が求められています。

公募型プロポーザル(企画競争)(札幌市)
https://www.city.sapporo.jp/kyoiku/top/keiyakukoukai/keiyaku-ippan8.html
https://www.city.sapporo.jp/kyoiku/top/keiyakukoukai/documents/270827siryousyuusyuuhoushin.pdf

EBSCO社がYBP Library Servicesを買収(米国)

2015年2月20日、EBSCO社はBaker & Taylor社から、YBP Library Servicesを買収したことを発表しました。

YBP Library Servicesは主に大学・研究図書館向けに、装備済みの図書の納入や、書誌検索・選書ツールGlobal Online Bibliographic Information(GOBI3)の提供等のサービスを手掛けています。GOBIには1,000万件以上の書誌が登録されており、その中には70万件のデジタルコンテンツも含まれていたとのことです。

この買収に関し、EBSCO社はよくある質問とその回答集(FAQ)を発表しています。また、GOBI3に電子書籍情報を提供しているProQuest社は、この買収によってYBP Library ServicesとProQuestの提携が変わることはなく、引き続きGOBI3からProQuestの電子書籍を購入可能であるとしています。

EBSCO Shows Major Commitment to Library Workflows(YBP、2015/2/20付け)
http://www.ybp.com/NewsArchive/Press-Release-YBP-ACQ-Feb-2015.pdf

OCLC Research、図書館のコレクションと選書の将来をテーマにした記事のプレプリントを公開

2014年10月14日、OCLC Researchが、図書館のコレクションや選書の将来をテーマにした記事を集めたプレプリント版の“Collection Directions: The Evolution of Library Collections and Collecting”を公開しました。

このレポートでは、ネットワーク環境下における選書行動の変化を幅広い観点で取り上げ、さまざまなモデルに基づく将来的な方向性を示唆するものとのことです。紙媒体のコレクションの変化するダイナミクス、研究と教育のより緊密な連携、学術コミュニケーションのトレンド等を扱っているとのことです。

“portal: Libraries and the Academy”Volume 14, Number 3, July 2014 (pages 393-423)として出版されたものを再録したものとのことです。

OCLC Research publishes preprint of "Collection Directions: The Evolution of Library Collections and Collecting"(OCLC, 2014/10/14)
http://www.oclc.org/research/news/2014/10-14.html

英国JISCがAlexander Street Press社との間に” evidence-based acquisition”契約を締結 33,000の映像タイトルを提供開始

2014年4月16日、英JISCとAlexander Street Press社の間で、Alexander Street Pressが有する33,000タイトル以上の教育・学術的な映像コンテンツに英国の大学等が一定期間自由にアクセスできるようにする契約が結ばれたことが発表されました。

この契約はAlexander Street Pressの”evidence-based acquisition (EBA)”モデルによるもので、各大学の構成員は今後1年間、同社の提供する全映像コンテンツにアクセスすることができます。期間終了後は、同社から各大学に詳細な利用統計が提供され、各大学は自身の利用者にもっとも使われていたタイトルを選んで購入することが可能になる、とのことです。

Unlimited access to 33,000 video resources now available to UK educators(JISC、2014/4/16付け)
http://www.jisc.ac.uk/news/unlimited-access-to-33000-video-resources-now-available-to-uk-educators-16-apr-2014

Baker and Taylor社、根拠に基づく選書を支援する“Evidence-based Selection Planning”を開始

Baker and Taylor社が、2014年3月19日、図書館の根拠に基づく選書を支援する
“Evidence-based Selection Planning”(ESP)の開始についてアナウンスしています。同社が2011年に買収したcollectionHQのデータ分析技術を援用し、同社のTitle Source 360(旧・Title Source 3)と統合した意思決定支援システムを公共図書館向けに提供するようです。

パイロットプログラムにはPhoenix Public Library (アリゾナ州)とNaperville Public Library(イリノイ州)が参加していたようです。

Baker and Taylor and collectionHQ Launch ESP – Evidence-based Selection Planning(Library Technology Guide, 2014/3/19付け)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=19034

TS360
http://www.btol.com/ts360.cfm

参考:
E1506 - 米国大学図書館における電子書籍と冊子体の価格差調査

香川大学図書館、「学生ブックハンティング×展示コンテスト」企画を実施

2012年11月から12月にかけて、香川大学図書館が、「学生ブックハンティング×展示コンテスト」という企画を実施すると発表しました。多くの大学図書館で行われている学生選書ツアーと展示を組み合わせた取組です。この企画にエントリーする学生は3人でグループを組み、選書テーマを決めます。次に、グループで書店に出かけ、そのテーマに沿った書籍(3~5万円分)を購入した後、それらの書籍にポップや飾り付けなどを加えて図書館内での展示を制作します。最後に、各グループの展示に対して図書館職員および来館者が投票して、最優秀チームが決定される、というものです。

香大(幸町)図書館ブックハンティングに参加しませんか?(香川大学図書館中央館活動ブログ 2012/11/1付け記事)
http://kagawaunivlibrary.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html

名大、中央図書館の学習用図書整備指針を改正 対象資料を院生の学習用にも拡大し児童書や受験参考書、実用書等も

2012年10月19日、名古屋大学附属図書館が中央図書館の学習用図書整備指針の改正を発表しました。これは、学生からの図書購入希望や教員からの推薦図書を受付けるかどうかを決める基準であり、図書館職員による選書基準でもあるとのことです。主な改正点として以下が挙げられています。

1. 対象資料を、学部学生が学習で必要とする資料から、学部学生と博士課程前期課程の大学院生が学習で必要とする資料に拡大する。
(収集対象の資料であれば博士課程後期課程の大学院生も購入希望を出すことができる。)

2. 収集対象外の資料を減らし、以下のものを収集可能とする。
児童書、絵本、コミック本(語学学習や漫画形式の解説書を購入するため)
各種資格又は採用試験等の受験参考書(就職支援のため)
趣味・実用書(日本文化への理解と最新技術の習得のため)

3. 以下の分野を追加する。
薬学、一般言語学、医学のうち他分野と共通する資料
同時代の作家による作品、同時代の社会現象を反映した資料、最新の技術に関する資料
大学院進学、就職活動に関する資料
生活科学、諸芸に関する資料

10/19 〔中央図書館〕 中央図書館学習用図書整備指針の改正について (名古屋大学附属図書館 2012/10/19付けの記事)

E1310 - 大学図書館に広がる電子書籍のPatron-Driven Acquisitions

E1310 - 大学図書館に広がる電子書籍のPatron-Driven Acquisitions

“PDA”と呼ばれる電子書籍の購入方法が米国の大学図書館を中心に広がりつつある。...

ページ